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    赫の契約・『スターフォックス64』及び関連アニメ作品『F-ZERO ファルコン伝説』を元に、設定を一部脚色しています。

    ・キャラクターの台詞や設定について、筆者独自の解釈に基づいて書かれた箇所が多くあります。何卒ご了承ください。

    ・原作には設定のない、この作品独自のキャラクターが登場します。そういった展開が苦手な方は閲覧についてご留意ください。

    ・暴力表現、流血表現が多くあります。特定のキャラクターやキャラクター同士の関係性に強い思い入れのある方、
     もしくはそういった表現に心痛を覚える等ご抵抗のある方は、閲覧されない事をお勧めいたします。

    ・本作は、原作本編、及び原作設定についての多方面からの解釈、並びに他の皆様の二次創作物を否定するものでは一切ありません。


    以上をご了承の上、どうぞお楽しみ下さい。



     コーネリア郊外にある、歓楽街。

    中央都市部からはやや離れ、軍靴の音が遠のくと共に開放的な熱気と色に満ちた街。

    形よく整えられた街並みを進み、やがて雑居の喧しげな雰囲気と夜の匂いで満たされる頃。

     夕闇にぼうっと浮かび上がる淡黄色と赤の灯りを基調に、

    黄緑、青色、鋭い紅の色と色とりどりのネオンが、この街独特の熱気を包み込んでいる。

     極彩色が彩る市場を、三人の男達が肩を並べて歩く。

     ジャンプスーツの上に銀色のフライトジャケットを羽織り、

    腰のガンベルトに銃を差しているところから民間人でない事はすぐに知れる。

    しかしコーネリア軍属のいかにも規律くさい、

    歓楽街に似つかわしくない雰囲気などは感じさせぬ。


     一人はくるくるとよく動く目と、歯を見せて笑う様子が印象的な、小柄な男。

    もう一人は奥まった瞳で訝しむように辺りを見回しむすっとした、肉付きの良い男。

    そしていま一人は、他の二人よりも長身のサングラスの男。

     夜はその闇の深さによって過剰とも言える彩りを引き立て、

    酒肴と享楽の香りは手招きするようにいよいよ強さを増して来る。

    「嫌な匂いやな。鼻についてしゃあない。」肉付きの良い男が不機嫌に口を開く。

    「ピグマはこういうの苦手だったか?ここには初めて来たんだからそりゃそうか。」

    目を瞬かせて、並んで歩く小柄な男がそれに応える。

    「見てみいペッピー。使えるジャンク屋一軒ぐらいありそや思うたがどこにもあれへん。

    あかんとこに来たわ。」

     ジトッとした視線の先、遊び男がしなだれかかる女と二人、

    でれでれと練り歩いているのが見えた。ペッピーと呼ばれた男はそれを認めると、

    笑いながら肩を竦めた。

    「はは、おれも最初は慣れなかった。ここの空気も独特だからな。」

    「ほんまにここに仕事を紹介しよる場所があるんか?」

    「あるさ。」ペッピーはそう言ってピグマの肩を軽く叩く。

    「ここからもう少し歩いたとこの地下に酒場があってな。そこなんだ。」

     先を行く長身の男が二人に振り向きやんわりと口を開く。

    「途中で地下通路に入る。ここよりは騒がしくはないからそれまで辛抱だ。」

     夜空の昏い紺色と、むせ返るような匂いの雑多さ、

    人々の貧しくも逞しい営みが露わになった街。売り買いされるものは多くあれど、

    やり取りされる金品の額など如何程のものだろうか。

    ここで紹介される仕事といっても、あまり期待は出来そうにない。


     ピグマは億劫そうに答える。

    「お偉いさんの仕事も窮屈やが傭兵も楽ではないわな。」

    「たまには楽しいだろ?まあ、たまにでもないのが難だがな……。

    悪いがそろそろ慣れてくれよピグマ。お前さんも一員になってだいぶ経つんだからな。

    ジェームズ、もうすぐだ。」

    ペッピーが前を指し示す。

    「ああ」

    ジェームズと呼び掛けられた男は短く応答すると前方のやや奥まった、四角い建物に目をやった。

     土壁のように煤けた建物の地下へ降りていくと、

    無造作な球状に針金を組み立てたようなかたちの水銀灯のような照明が、

    廊下側面に行儀良くいくつも付いている。

    前に進む為歩くと、かつんと高い音が幾度も空間の闇に響いては

    吸い込まれるように消えていく。

    地上の熱気とは全く違う、ひんやりとした空気に満ちていた。


     ピグマは天井から時折落ちてくる冷たい水滴に悪態をつき、

    ペッピーはまあまあとそれを宥めている。

     並んだ二人の後ろを歩くジェームズは、くすくすと笑ってその様子を楽しんでいるようだった。

    振り向いたペッピーが面倒くさそうにぼやく。

    「そう笑うな、人が悪い。」



     細長い通路を数分ほど歩いただろうか。

    今までの冷ややかな雰囲気とは少し違う、人の気配を思い起こさせる暖色の灯が奥に見えた。

     鋼鉄製の扉は大きく開け放たれ、薄暗い灯りと、好いたらしいぷんとした匂いが漂っている。

    「マスター。」三人で入り口に立ったところで、ジェームズが中へと声をかける。

    「いよお。あんたか。ご無沙汰だがそろそろ金欠かね?……なんだ、新顔もいやがら。」

    灰色鼠の雰囲気を纏う、小気味良い喋り方の痩身の男がカウンター越しに返事をした。

    店の中は狭いながらも繁盛しており、

    宇宙各地からのあまり上品とも呼べない客達でひしめいて、

    様々な星系の言語がそこかしこから聴こえる。

     ジェームズとマスターの会話は混雑の熱気とそれによる無関心さの中、

    何でもない風に交わされ始めた。

    「そうでも。……と言いたいところだけど。」

    カウンターに腰掛けて、ジェームズが言う。

    ペッピーとピグマも、続いて隣席に腰を下ろした。

    「早いとこ繰り上げたくってね。」悪戯っぽく微笑む。

    それを聞くと、マスターは眉根を窄めて苦く笑い返した。

    「繰り上げってあの馬鹿でっけえ艦の借金かね。……しょうがねえなあんたも。」

    「彼らに無給でってわけにもいかないから。ね、頼めるかい。」

     ペッピーとピグマの方を一瞥して、ジェームズはマスターに軽く頭を下げる仕草をする。

    「そうさね……ちょっと当たってみるから待ってな。」

     そう言うとマスターは、カウンターの奥の通路へ引っ込んでいった。

     ピグマがその後ろを見送りながらペッピーに尋ねた。

    「顔馴染みなんか?」

    「スターフォックスを作った時からのつてでな。

    古い付き合いさ、おれたちばかりじゃないがな。

    駆け出しの傭兵志願は大概ここに世話になる。」

     混雑の中、褐色の大きな外套に身を包んだ客が、ふとジェームズの視線に入った。

    なぜか若干の違和感を感じ、彼はその客を注視する。

     それほど大柄ではないが逞しい体躯。顔を覆い隠す外套の下、

    黒一色の服装に丈夫そうな戦闘用のブーツを履いているのが少し遠目からでも確認できる。

    そのブーツや腕にはめられた防具には、ややいかつい装飾が目立つ。

     動きづらそうだ、とジェームズは思った。

    自分たちと同じく仕事を求めやってきた傭兵だろうか。

    だが次の一瞬、再び違和感を覚えた。傭兵と思しきその男はカウンターを目指して、

    ある気配を帯びながらゆっくりと歩いてくる。

     予感のようなものがあった。

     マスターが仕事の有無を告げるために奥の部屋からカウンターへ戻ってくるだろう。

     その時にこの男が何をするか。ジェームズは店全体を素早く見渡した。

     談笑する者、既に泥酔して喧嘩腰になっている者もいる。

    傭兵志願だけではない。ここが歓楽街の地下酒場である以上、

    怖いもの見たさや物見遊山の一般人も多少入り混じっているはずだ。


     戻ってきたマスターがジェームズを一瞥した。次いで新しくカウンターへやって来た客を見る。

    その顔色がさっと変わった。

     ジェームズは直感し、すぐさま店中の客に充分聴こえる様声を張り上げた。

    「伏せろ!テロリストだ!!」



     同時に客は銃を取り出し、店奥の酒棚に向かって二度、三度と連続して発砲する。

     整頓されていた酒瓶が次々に割れ、甲高い音とともに破片となって散る。

     男は次に、隅の客席の上方に位置する照明を打つ。ガラスが散り散りに飛び、悲鳴が上がった。

     店内は瞬時にしてパニックとなった。

     新客はカウンター越しにマスターを引き摺り出し、

    床へ転がした後で彼の服の襟を掴み、

    銃口を首の後ろから撫であげるようにして後頭部で固定する姿勢を取った。

    外套がばさりと落ち、テロリストの容貌が露わになった。


    「ウルフ親分……!」マスターが力なく言う。

    「よお。久しぶりだな、ドブネズミ。」

     紅褐色の鋭い目をした、残忍そうな狼。

    男の容貌を表現するのにはそんな言葉がぴったりだったが、

    ジェームズからすればまだ若者に見える。

    それでも年配のマスターが親分と呼ぶのだからよほどの事だと思えた。

     防御の姿勢から立ち上がったジェームズは自身も、

    ガンベルトのホルスターから銃を抜き取り構える。

    ウルフと呼ばれたその男の顔かたちに、わずかだが覚えがあった。

    「ピグマ!」「わかっとるわ。」

    ペッピーが客達の避難を促し、ピグマが応答する。

     大混乱となり、ごった返す者達の喚き声と悲声でいっぱいになる中、

    二人は避難誘導を行うために散らばった。

    「出口はこっちだ!この店から離れろ!!」



    「マスターを離せ。」

     騒めきをよそにウルフを見据え、ジェームズが静かに、だが張りのある声で促す。

    「なんだ、団の頭領が裏切り者を消して何が悪りぃ。」

     向けられた銃口にも一切構わず、ウルフは応じることはない。

    「裏切り者……?」ジェームズが訝しむとマスターは声を震わせた。

    「済まねえ、お、おいらはこの……ウルフの、親分の……」

    「下っ端として動いてた。そうだよなドブネズミ。」

     マスターは力なく首を垂れた。


     初耳であった。

    働いている場所やその生業から何かしらの過去を感じさせはしたが、

    彼の持つ善良さと悪党というその符号はあまりにも一致しなかった。

    「ウルフ・オドネルといや、ここいらの宙域の裏の方じゃちょっとは名が知れてる。

    お前が俺を知らねえってことはだ。

    ……ネズミてめぇ、俺とかち合う仕事をコイツに紹介しなかったな。コイツだけじゃねえ。

    店に来る傭兵ども全員に。……恐れ入ったぜ、卑怯者。」

    「がっ……」マスターは口を開いたが何も言えないようだった。図星なのだろう。


     その名を知り、ジェームズにはある確信が生まれた。

     容姿、名前。あとは勘でしかないが間違いはないだろう。肚が決まった。

    「コーネリア防衛軍のオドネルを知っているか。」

     銃口を向けながらジェームズは若者に問うた。

    若者の紅の双眸が、驚きからゆっくりと開かれる。

    「なんでそれを俺に訊く。」

    「同僚だった。守れなかった。……死なせてしまった。」

     ジェームズはやや苦悶する様子で語りかける。

    「もう一秒速く動けていたら。躊躇しなければ助けられたかもしれない。」

    「何を……。」

    「君は息子だな、オドネルの。」

    「だったら何だ。」

    「その手を離せ。」

     オドネルの息子、そう呼び掛けられて若者……ウルフは一瞬たじろぐかに見えた。

    だが払拭するように低く、嗤う。

    「嫌だね。」

    「民間人だぞ。」

    「違うな。さっきも言ったがこいつは俺の団を抜けやがった。

    元仲間として掟に従ってもらうだけだ。」


     ジェームズは口調こそ穏やかだが、

    マスターの後頭部に銃を突きつける若者を鋭く見据え、照準を逸らさない。

    「掟と言ったが、傭兵の仲間殺しはご法度のはずだ。」

    「……生憎と俺は傭兵じゃねえ。ならず者だ。仲間なんざとっくに殺してる、山程な。

    こいつも同じさ。のうのうとこんな商売しちゃいるが俺と同類だ。」

     年若いウルフの言葉に、ジェームズは苦しげに眉根を寄せた。

     マスターがひゅいっと息を呑む音が聞こえた。

    「…あんた、お、親分は本気だ。

    親分は……やると言ったら必ずやる……どんな手使ったってやる、身内だろうと。

    それが怖かった。怖くて……オレは逃げ出したんだ。ありったけ持てるだけ持って……。」

    「そうだ。わかってるんじゃねえか。……ならここで死ね。」

     ウルフが銃のトリガーを引くより間一髪、その手から銃を弾き飛ばした光線一筋。

     ジェームズは発射が行われる寸前で、ウルフの銃を撃ち落としたのだ。

    不意の熱感に虚を突かれたウルフは思わず、虜の首根っこを掴む指を緩めた。

    恐怖で竦んでいたマスターはその場に倒れ込み、身体を起こそうとする。

    「逃げろ!走れ!!」ジェームズはマスターに向かって咆哮する。

     その声にマスターは這々の態で逃げ出した。


     取り落とした銃を拾い上げようと屈んだウルフに、

    避難誘導から戻り遠くから様子を伺っていたペッピーが走り寄り、

    飛びかかって白兵戦を試みる。

     落ちていたウルフの銃を思い切り遠くへ蹴り飛ばす。

    自らはトリガーから指を離し、拳銃で打撃する構えを取りながら叫ぶ。

    「観念しろ!」距離を詰め、飛び込みざま膝蹴りを放つ。

     ウルフは横に身体を逸らし、笑いながら挑発した。

    「やり方が士官くせえ。その銃の使い方。」

     すかさずペッピーが銃口で叩き込むと、ウルフはその腕を掴み頭突きを喰らわせる。

    「ぐっ!!」ペッピーが痛みに呻き声をあげる。

    「殺さずにやろうってのが如何にもだ。気に入らねえ。」

     ウルフが手刀でなぎ払おうとし、ペッピーはしゃがんでそれを回避する。

    「お上品な戦いぶりだな。雑魚がよ。」

     ウルフの蹴りを打ちこまれ、もんどり打ち仰向けに倒れたところへ、

    そのまま腹をグイッと踏みにじられる。

    ウルフが踏む力を込める度、ペッピーの喉元から絞り出すような声が上がった。

    「タマを取るより身柄の確保が優先。……そんなやり方で生き残れるかよ。

    これだから軍人は駄目だ。とどめから逃げて、避けてよ。」


     ペッピーの目に光が宿ったかに見えた。

    「……ひよっこが!」

     そう吐き捨てるとペッピーはいきなり両脚を跳ね上げた。

    その脚力の勢いで、ウルフの足を押し返し後方へ回転するように跳び、

    ウルフの後頭部へ強かに蹴りを喰らわせた。

     ウルフは打たれながらも鋭い殺意を込めて、

    己の踏み付けから身体の自由を取り戻すペッピーを睨みつけた。

    「おれ達だって戦いの中にいる。手を抜くわけないだろう。

    おれ達は最後の手段を取る前に選択肢を用意してる、ただそれだけだ。

    その幅がどれほど狭かろうともだ!!」

     ペッピーはそういうと軽く咳き込む。

    内臓に相当の負荷がかかったらしく、その口の端から血が零れているのが見えた。


     後方へ間合いを取ったペッピーに、ウルフがなおも襲い掛かる。

    その眼に怒りと、必ず止めを刺すという明確な意思を宿らせ牙を剥く。

     銃を取り落としたウルフの手に武器はなかったものの、

    身のこなしには驚くべきものがあった。

    これは下手をすれば、銃撃戦がなくともやられる。

     ペッピーは応戦しつつ、

    その身体能力の高さと武器を持たずとも折れない精神のタフさに胸の内で舌を巻いた。

    (そんな場合でもないか!)

     遊撃隊スターフォックスのテロリストに対する信条は、

    無益な殺戮行為を行わない事。その所属が不明な相手へは威嚇を主とする事。

    そして、やむを得ない場合には素早く兵站もしくは中枢を叩き、戦闘を終了させる事にある。

     情報不足な相手の殲滅は最後の手段。

    果たしてそこまで耐えられるか。消耗を感じた。

     繰り出し続けられるウルフの拳が一瞬開かれ、キラリと何かが光った。

     鋭利な何か……爪。

     ペッピーの顔を掠める。

    仕込まれてでもいるのか、尋常な鋭さではない。

    今度は喉を狙われる。済んでのところでかわした。

    なかなか攻撃態勢に移れない。

     突如二人の間にジェームズが飛び込み割って入る。

    ペッピーと同じく銃撃から白兵戦へと転じる構えを取っていた。

    銃を振り翳しながらも無駄のない動きで、ウルフの動きを牽制する。

    その間にペッピーは必要な間合いを確保することができたのだった。


     ウルフは帯びたる殺気はそのままに、口の端をにやりと歪ませ不揃いな歯を見せて笑う。

     なんという豪胆だろうか。

    その若さに似合わぬ熾烈な戦闘経験からか、

    はたまた若さゆえに未だ大きな敗北の味を知らないからか。

    自分達が二人掛かりの近接戦、一見これほど不利な状況に置かれていながら……!





    「ああ、あいつら。あんなんしよって照準がさっぱりわやや。」

     ペッピーと共に客を建物の外へ誘導し終えたピグマは、

    物陰から銃撃のチャンスを伺うものの舌打ちしている。

    三つ巴の白兵戦で混み合っている中、誤射の恐れが高いからだった。

     機械いじりの延長線上で銃を操るのは得意な方だが、

    身一つであの中を立ち回れる自信はない。

     痺れを切らしていたピグマだったが、ふと自身が単なる観戦者になった感覚を覚えた。

    威嚇が主とは言え二人を相手に渡り合うあの若者。

     その物怖じのなさ、そして強さ。あの二人に抗えるだけの。あの二人に……。

     ピグマは銃を構える姿勢こそ解かなかったものの、胸に湧き上がる名前のない、

    言葉にならない昏い気持ちにどこか高揚感を覚えていた。それは一体何であったろうか。

    「まあ、あとも少し見物させてもろてもええか……。

    せやせや、手元がおかしなったら、あかんしなあ。」



     ウルフが威勢よく踏み込み、ジェームズの腕をがしりと捉えた。

     だが次の瞬間、ウルフの身体が弧を描いて宙を飛んだ。

     床に落下するところで受け身を取る。

     突っ込んでくる勢いを利用し、

    ジェームズはウルフをそのままいなすように放り投げたのだった。

    子供相手の遊びにも見えるその戦いぶりに、ウルフは気色ばむ。

    「やめるんだ。オドネルがこんな事を望むと思うのか?」

     ジェームズのその言葉には、或る種の同情がこもっている。

     憐みと言って差し支えないその一言が、癇に障ったようだった。ウルフが逆上する。

    「お前がそれを言うんじゃねえ!傭われ!!」

     近づいたペッピーが加勢しようとするのを、ジェームズは制止する。


    「君は下がるんだ。」

    「しかし!」

    「良いから。オドネルの事は君も知ってるだろう、彼は息子だよ。」

    「何だって……?」今更に事情を知り呆然とするペッピーを置いて、

    ジェームズとウルフは再び相対する。

     ジェームズはホルスターに銃を戻し、奪われないようベルトでしっかりと固定した。

    「ジェームズ、何をしてる!」ペッピーが悲鳴に近い声をあげた。
     
     ウルフの方へ向き直りながらジェームズは言った。

    「彼も同じだろう。だからこれで良い。」

     ウルフはその言葉を聞くとジェームズを睨めつけ躍りかかった。

    「素手とはな。馬鹿にしてるぜ。」

     目の前に、ウルフの鋭い爪が飛んでくる。

    やり過ごして後ろからその襟首をはっしと手に取り、

    ジェームズは足を掛けてウルフの身体を蹴り倒し頭から抑え込む。

    苦しい姿勢に唸り声を上げながら、ウルフはこれでもかと抗い起き上がって、

    ジェームズを振り解く。

     激しくなる戦闘に当てられ狂気の目をしたウルフが、

    靴の重さに任せて回し蹴りを放つ。

    今度はジェームズの胸の真ん中を捉えた。

    痛みに目を瞑るが再び開くと、ウルフの肩を掴み鳩尾に向かい拳を突き入れた。

     くぐもった声をあげてウルフはよろめいたが、

    その瞳にはまだ、戦いへの意志が爛爛と光っていた。



     ウルフが蹴り上げた弾みをまた利用して、

    ジェームズはウルフの脚首を片手に取り……

    大の男を一体そうできるものかとペッピーは己の目を疑ったが、

    彼は確かにそれをやってのけた……

    横様に半円を描く様に振り回し、

    地に叩きつけたその上に片膝をつく様にして両足の間に組み敷くと、

    ウルフの両手を自分のそれでしっかりと掴み離さぬ様に固定した。

     二人の間に緊張が走る。


    「やらねぇのか。」激しく息をつきながらウルフが言う。

    「殺すことが私の目的じゃない。」

     ここまで来てジェームズはまだ、説得を試みようとしていた。

    「もう止せ。君が既に罪人なら尚更……君はまだ子供だ。」

    「糞が!俺はガキじゃねえ。」

    「充分子供だ、私から見れば。……私が孤独にした。」

    「ほざけ!」ウルフは手を振り払おうとするが、

    ジェームズはより強い腕力でそれを押さえつけた。

     突如、やめや、戻ったらあかんいうてるやろと喚くピグマの声がした。

    店の入り口の方からだった。

     逃げ果せたと思われたマスターが、再び店へ戻って来たのだ。

     手には、先刻ウルフが取り落とし、ペッピーが蹴り飛ばした筈の銃をたずさえている。

    「親分……こ、ここは俺の店なんだ。必死こいてやってきた……

    そしてその人らは、俺の客なんだ……!

    俺たちの昔にゃ関係ねえ。も、もう……!」

     争い合っている二人の元へ近づこうとする。

    ペッピーが止めようとし、ジェームズも一瞬注意をマスターの方へ向けた……

    いや、時間にすれば秒もなかっただろう。

    常人ならば絶対に感知できないだろうその一秒未満の隙、

    ジェームズの身体に悍しい予感が走った。


     空っぽの自分の両手が見えまさかと思ったその時にはもう遅かった。

     ウルフは通常の感覚では対処できない筈の僅かな隙を見逃さず、

    ジェームズの腕を擦り抜けてホルスターをその頑丈な爪で切り裂き、

    光線銃を奪い取りマスターに向かってトリガーを引いていた。

     二本の光線がマスターの胸と眉間を貫く。

     その光景を目の当たりにしたジェームズの瞳は、驚きと慄きに揺れた。


     撃ち抜かれたマスターは仰向けにゆっくりと倒れる。

    「マスター!」ペッピーが駆け寄り応急処置を試みようとした。その顔色が絶望に染まる。

     ジェームズは銃を持つウルフの手首を再度掴むと力一杯、床に二、三度叩きつけた。

     ウルフの手から、光線銃が離れて床を滑りゆく。

     街角で出会うスリの少年が、まんまと仕事を完遂した後のような。

    周囲の惨状を却って得意がるかの如き笑みでウルフは、

    にやりとジェームズを嘲笑った。

    「ざまあねえ。これがてめぇの結果だろうが。何も守れやしない。」

     ジェームズは何も答えない。

     ただ黙ってウルフの笑みを見つめている。その表情は硬い。


    「そうだね。」

     暫しの沈黙の後、淡々と答える。

    「私の手落ちだ。」

     手首を掴む手に更に力が篭った。

    「彼を守れなかったし、君に殺させた。」

    「はっ。まだやるのかよ、その口上をよ。」

     ジェームズはまた眉根を寄せる。

    口元にいつも湛えている余裕も今は見えない。

     掴まれた手首が不意に軋みをあげ、ウルフは不快を表した。

    「いい加減離しやがれ。てめえも丸腰だろうにいつまでこうしてる気だ。」

    「それはできない。理由はふたつある。」

     膠着した状況のまま、ジェームズが静かに言う。

    「ひとつ。君も知っての通り、傭兵の仲間殺しはご法度だ。

    もうひとつ。君は私が守りたかったひとりの民間人を殺した……私の目の前で。」

    「何遍も言うが俺は傭兵じゃねえ、ならず者だ。

    あいつもそうだ、民間人なんかには絶対なれねえ。ならず者だからあんなザマで死んだ。」

     ウルフは尚も、侮るような声色でジェームズを挑発した。

     ジェームズの瞳が、サングラスの奥で色を失くしたようになってウルフを見つめている。

    「… …そうか。」

     ごくあっさりと、ジェームズは返答した。

     その声にいつもの彼が見せる情が一片もこもっていない事をペッピーは怪しみ、

    何の故か戦慄を覚えた。


    「私の判断の誤りだ、だから」

     こうするしかない。ジェームズの唇が、声なく微かに動いた気がした。



     一瞬何が起こったか、ペッピーには理解できなかった。

     組み敷かれていたはずのウルフが絶叫し、ジェームズを離れて転げ回っているのが見える。

     そののたうつ動きに沿って、大きなどす黒い不規則な紅の帯が、

    床に擦れたようになって出来上がってゆく。


     ジェームズはゆっくりと立ち上がり、虚ろな目でその様子を眺めている。

     弛緩した様子のその手には、携帯用のビームナイフの柄部分のみが握られていた。

     彼の左耳からもまた、夥しい量の血液が流れ落ちていたがジェームズは構うこともなく、

    微動だにもしなかった。


     咄嗟に走り近づきながら、概ねの状況が遅まきに理解できた。

     ウルフは左眼を押さえているが、流血の出所はどうやらそこではない。

    帯状になった大量の血はすべて、ジェームズのものらしかった。

     ウルフの左眼の負傷はビームナイフの熱傷によるものであり、

    ジェームズの左外耳の流血はウルフの鋭い爪によるものと察せられた。

    「ジェームズ!!大丈夫か!?」

     ペッピーの呼びかけにも応じず、左外耳から滴る鮮血を拭おうともせず。

     ジェームズは冷え切った眼で、転がり回るウルフの様子を、ただ、見ている。

    「なんだ…?どうした、おい。」

    失血で気が遠くなっているだけか、彼の中の何かが糸のように切れてしまったのか。

    ペッピーは立ち尽くしているジェームズの肩を揺さぶり、その意識を確認しようとする。


     自分の衣服やはめている手袋にも血が滲み、大きく紅色に染まっていくが、

    今のペッピーにはそんな事はどうでも良かった。

     こいつを助けなければ。そう思って傷口の様子を見ようとしたその時だった。

    「ふざけるな!……俺の、眼を……こいつ!殺してやる!殺してやるぞ、傭われ!!」

     ペッピーがその声の殺気に怖気をふるう。

    すると、放心したと思われたジェームズがゆっくりと口を開いた。

    「… …構わない。ただ、君のことは殺さない。私もただでは死なない……

    ウルフ。私を殺したければ生き延びて、私を追ってくれば良い。」

     ウルフの残された右眼が、怒髪天の怒りで燃えた。

    「なめやがって……!絶対に許さねえ。絶対に、絶対に殺す…!

    てめえの骨一つ、血の一滴残さねえ……!!

    俺にこんな傷を、付けやがって……!!」

     敵の血で己の無様によって描かれた斑ら模様の上で、

    ウルフは放り出されていたジェームズの光線銃を手に取り、蹌踉ながら立ち上がった。

    「こいつでやったから出血はほぼないが痛むだろう。

    戦えないはずだ。だが命に別状ない。急所を外した。

    傷が癒えたら気が済むまで追ってくればいい。

    ……君の相手をするさ。君が、ならず者から足を洗うまで。」

     ビームナイフの柄に目線を落とした後、

    ウルフの右眼に向かってジェームズは、語りかけるようにそう言った。

    「てめえ……どこまでも……!!」

    蕭然と放たれたその慈悲……己にとっての侮辱に、怒れるウルフは我を忘れ言葉を失った。

     だがジェームズの言う通り痛みと、そして突如半分奪われた視界のためによく動けない。

    光線銃の銃口をジェームズ達に向けつつふらつきながら、店を後にする。


     入り口近くで待機していたピグマはすぐ側を通り過ぎてゆく彼に肝を冷やしたが、

    幸いと言うべきものか片目を喪ったウルフには、その姿を視認されていないようだった。
     
     ピグマは安堵した。

    兎も角も戦闘が終了した事、そして暫しの間とは言え、

    自分がこの若者に少々肩入れしていたと他の誰にも悟られなかった事に。

    長い緊張から解放され、足腰の力が抜け動くことができなかった。


     ジェームズは手当も拒否してマスターの亡骸に歩み寄ってしゃがみ込み、

    開いたままの両眼を閉じさせその両手を組ませた。

    自らのジャケットを脱ぎ、マスターの顔から肩にかけてを覆った。

     そうして哀しく緘黙したままだった。


    彼が激しく自分自身を責め苛んでいる事は、長年の親友のペッピーの目には明らかだった。

     ペッピーにはこの光景が信じられなかった。

    ほんのさっきまで、マスターは確かに生きていたのだ。

    手練手管に長けた傭兵であっても対応し難い一瞬をすり抜け、

    彼の命を奪ったものは運命だったのか、因果だったのかと繰り返し胸に問うたが、

    わからなかった。

     ジェームズの左外耳の傷は、

    三半規管を酷使する戦闘機乗りである彼のこれからに

    少なからず影響を及ぼすかもしれないともペッピーは考えた。

    だが今は、命奪われたもののため……かつて自分達を支えてくれた一人の人間の人生のために、

    その冥福を祈りたかった。

     (マスター、あんたんとこの旨い酒を、

    これからも呑んでいられるもんだとばかり思っていた。

    ……もう少し、あんたの世話になりたかったよ。)

     ペッピーもまた、マスターの側にしゃがみ込むと瞑目し、心の内でそうつぶやいた。





     マスターの亡骸は歓楽街から更に遠く離れた場所にある共同墓地に、

    ジェームズ達三人の手によって埋葬された。

    連絡のつきそうな身寄りは一人も見つけられず、おそらくは天涯孤独の身の上であった。



     遊撃隊スターフォックスの取り扱う光線銃は、かくして最新のものに刷新された。



     他の同業者が誰も採用していなかった生体認証式を取り入れ、

    各自の銃を各自以外の者には使用・解析できぬよう工夫をこらした。

     宇宙艦、戦闘機と同じく借金が更に嵩む原因にはなったのだが。

     ジェームズは、マスターへのせめてもの餞にそう提案したのかも知れなかった。

     自分の慢心が起こした事だとジェームズは吐露していた。

     ペッピーはそれを慰めたが、

    ジェームズの表情に以前には見られなかった哀切が時折よぎる事に気付きもした。

     ピグマはと言えば不承不承ではあったが、先の件に何か思うところはあったようで、

    改良に対してはさして反対もしなかった。



     あの若者はどうしているだろう。

    おっつけ、自分を追ってくるのだろうとジェームズは考えていた。

    咄嗟の行動の連続による結果ではあったにせよ、

    あの真に迫る戦いぶりを、1秒に満たない悪夢の瞬間を、

    自らの理念の敗北を、生涯忘れ去る事は出来ないだろうとも思った。



     出来ることならば、二度と再会したくはない。

    救う事のできなかった戦友の息子を、その手にかける事が自分に出来るかといえばわからない。

    改悛が彼に訪れるのはいつの事になるか。

    それを自分が果たす事などできるのだろうか。



     捕らえられれば良くて一生涯の拘束、悪くて処断は免れ得ぬ。

    殉死したオドネルの名も、息子が手にかけた者達の血に汚れないとは限らぬ。

    何より捕われたとして、あの眼をした者が心を改めるとは到底思えなかった。


     捕らえられたところで逃げおおせ罪を重ねる。

    そんな救いがたい眼差しを、彼は持っているように見えた。


     さりとて彼をどうしたいのかと自身に問えばどこか諦めきれない、

    見過ごす事が出来ない予感を覚えた。私情と言われればそれまでかも知れない。

    手前勝手と言われればまさにその通りだった。



     ジェームズは、星雲と無数の星々が煌めいている宇宙艦の窓から一人、思いを馳せた。

     あの時ウルフに言い放った言葉が去来する。自分が彼を孤独にしたと。


    「私も同じだよ、ウルフ。」左耳の傷痕が、かすかに疼いた。

     赫き血の、契約としての戦士の孤独が、宇宙に隔てられた彼ら二人の間には刻まれていた。






    20210713toh_kichi
      
    toh_kichi Link Message Mute
    2022/10/17 23:49:03

    赫の契約

    二次創作(2021年5月19日pixiv初出)
    ウルフの眼そしてジェームズの左耳に付けられた傷の話。
    相手を失い尚燻り続ける、その執着は何のために。


    star_fox

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    • 11ポイピクの絵まとめ ③二次創作 ポイピクツール絵その3(11点)
      版権タイトル雑多 2020年4月〜11月

      ポイピクツールで描いた雑ゆるらくがきのまとめです。
      toh_kichi
    • 20アナログ絵まとめ①二次創作

      過去にTwitterとポイピクに掲載しました版権もののアナログ絵まとめです。進捗も含めています。2018年〜2022年のもの20枚、順不同です。


      sq_ex
      star_fox
      toh_kichi
    • 20221115二次創作 

      20221005の続き 2022年11月15日
      鉛筆とアルコールマーカー


      star_fox
      toh_kichi
    • 20221005二次創作らくがき 捏造強め
      2B鉛筆で描きました。
      のちibispaintXで加工。

      star_fox
      toh_kichi
    • 二次創作 TOP絵
      star_fox

      (アイコン用 2018年2月21日 初出)
      toh_kichi
    • 8ポイピクの絵まとめ ②二次創作 ポイピクツール絵その2(8点)
      star_fox 2020年4月〜7月

      ポイピクのツールはシンプルでしたが、とても気楽に描きやすかったです。
      toh_kichi
    • 5創作イラスト(2018年頃)創作絵

      過去、ブログに載せていたイラストです。
      今思うとあまり時間もない時期だったため手間暇をかけず描いていました。
      toh_kichi
    • 創作絵 ラフ
      (2019年11月1日 初出)
      toh_kichi
    • 6ポイピクの絵まとめ ①二次創作 ポイピクツール絵その1 (6点)
      star_fox 2020年8月〜10月

      以前ポイピクにありましたお絵かきツールで描いたらくがきです。ツールとても好きでした。また復活してくれたらいいな。
      toh_kichi
    • 幾光年の悪戯二次創作 (2017年10月29日 pixiv初出)
      任務に追われる日々、ふとした休息の時間に過去への思いを馳せる。
      語らいの中に垣間見る父の一面とは……。

      star_fox
      toh_kichi
    • 320220802二次創作
      だいぶ遅れたけれど、ジェームズ+声優さんのお誕生日絵です。声優さんネタ&作業BGMリストも入ってます。

      star_fox


      ※pixivにも同日投稿しています。
      toh_kichi
    • 8アナログ絵まとめ②二次創作

      過去にTwitterとポイピクに掲載しました版権もののアナログ絵まとめです。
      ①と同じく順不同、鉛筆画多めで雑多に入れてあります。

      star_fox 他
      toh_kichi
    • 14らくがき過去絵まとめ(2017〜2018)pixiv、Twitterにアップしていた初期の二次創作イラストです。
      現在に比べると荒い部分、拙い部分満載ですので閲覧しても良い、あるいは初期の雰囲気の方が好きという方はどうぞ。

      始めたばかりのデジタルイラストに悪戦苦闘している様子が伺えます。

      ※初出年月日
      1.2017年10月18日 (pixiv)
      2.2017年10月18日 〃
      3.2017年11月01日 〃
      4〜7.
       2017年11月11日 〃
      8〜11.
       2017年11月30日 〃
      12.
       2017年12月03日  〃
      13.
      2018年04月06日(Twitter) 
      14.
       2018年05月12日  〃 鉛筆画

      二次創作 star_fox
      toh_kichi
    • 420230106新年明けましておめでとうございます。
      穏やかで良い年になりますように。

      二次創作
      star_fox


      ※pixivにも同日投稿しています。
      toh_kichi
    • 320230221二次創作 
      Grateful thanks, Star Fox!!

      スターフォックス30周年おめでとうございます!!
      子供だったあの頃TVゲーム店の店頭デモで彼らを見つけたのが始まりでした。彼らはずっとわたしの心の中に住んでいます。
      この作品に与えてもらった全てに感謝を込めて。

      star_fox

      ※pixivにも同日投稿しています。
      toh_kichi
    • 10ポイピクの絵まとめ ④二次創作 ポイピクツール絵その4(10点)
      2020年3月〜7月 star_fox

      捏造色強めのらくがきです。
      原作と違うのはちょっと……という方はご留意下さいね。

      ポイピクツール、時期を整理してみるとわずか半年強の運用でサービス終了してしまったのが判り惜しまれます。
      toh_kichi
    • 遠い背中二次創作(2017年10月10日 pixiv初出)

      SF64設定を基にした二次創作小説です。
      若干ですがBL・CP要素がありますので、閲覧にはご留意ください。

      ペッピーを慕うフォックス、そしてジェームズを想うペッピーのお話です。
      toh_kichi
    • 520210713二次創作(2021年7月13日pixiv初出)

      2021年に描いたジェームズお誕生日絵です。


      star_fox
      toh_kichi
    • 520180221二次創作(2018年2月21日pixiv初出)
      『STARFOX STILL ALIVES』


      star_fox
      toh_kichi
    • 9望んだ未来二次創作 (2017年10月23日 pixiv初出) 
      star_fox

      ファルコとペッピーの友人のような親子のような関係。
      ゲームシリーズの中で描かれることは非常に稀なのですが、さっぱりしているようでいてその台詞や関係性一つ一つに深みを感じます。

      pixivに投稿した初のストーリー漫画で、以降の構想に強く影響を及ぼしました。
      toh_kichi
    • 四つの葉二次創作(2018年2月21日pixiv初出)
      「三人だけでは立ち上げは厳しい」
      新たな遊撃隊結成を決意するも、ペッピーのその言葉に戸惑うフォックスだが……。

      star_fox
      toh_kichi
    • 汝わが荷となるべし二次創作(2017年10月17日pixiv初出)
      フォックス達若い世代の前身、もう一つのスターフォックスの物語。
      新生スターフォックス誕生の切欠ともなった『ベノム調査戦』とは如何なるものだったのか。

      star_fox
      toh_kichi
    • 720180126二次創作(2018年1月26日pixiv初出)

      『64』と『コマンド』中心のイラストです。
      コマンドのペッピー&ジェームズ(捏造強め)のゆる漫画が入っています。


      star_fox
      toh_kichi
    • 620171211二次創作(2017年12月11日pixiv初出)

      ペパー将軍とペッピー
      最後のページにアサルトのネタらくがき載ってます。
      (字がすごいことに……。すみません。)


      star_fox
      toh_kichi
    • 流星 如くの此く二次創作(2019年2月22日pixiv初出)
      最新鋭機アーウィンを駆り、惑星コーネリアの危機に急拵えで立ち向かう雇われ四人組。
      凸凹しててもやる時ゃやる。
      そう、奴らの名は……。


      SFC版『スターフォックス』に寄せて


      star_fox
      toh_kichi
    • 320180409二次創作(2018年4月10日pixiv初出)

      以前の投稿分と一部かぶっていますがすみません。

      star_fox
      toh_kichi
    • つかんだ右腕二次創作(2017年12月5日pixiv初出)
      アパロイドマザーとの死闘から数ヶ月後、
      ペパー将軍はかつての部下であるペッピーを引見する。
      お互いに慮り談笑しながらも、将軍は誰にも話せぬ悔恨と秘めた想いに、
      ペッピーは目に見えて衰弱しゆく将軍の姿に心を苦しめるのだった。


      若干のCP要素があります。苦手な方は充分ご留意下さい。
      toh_kichi
    • どうしてそうなの?二次創作(2017年10月14日pixiv初出)
      ペッピーの一人称、どうしてああなのか?というふとした疑問から書いたお話です。

      どうして?ねえ、どうしてそうなの?


      star_fox
      toh_kichi
    • 19記憶の呼声二次創作(2017年12月19日pixiv初出)
       ペッピーへと寄せられた旧型アーウィン発見の報せ。それは将軍機として現存する1機以外、残されているはずのないものだった。

      『スターフォックスコマンド』IF二次創作です。ペッピーが将軍となっている、ジェームズを操作可能であるなど他シリーズにはない要素に刺激を受け、アッシュを含めた彼らの関係性について個人的な願望を込めた内容となっております。

      二次創作でのIF要素、もしくは原作への個人的な解釈についてご抵抗のある方は閲覧の際ご注意ください。


      star_fox
      toh_kichi
    • 920180506二次創作(2018年5月6日pixiv初出)

      差分がすごくたくさんあります。同じ絵が連続しても平気な方はどうぞ。
      当時のサムネイルとキャプションは現在読むとちょっと気恥ずかしいので最後尾に入れました。(pixivには当時のまま残っています)

      好きな1曲を聴きながら描いたものです。
      toh_kichi
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