エレ友さんに貰った日比谷野音の音源を聴いていた。
ライブ音源は私が編集するとMCはカットするのですが、
彼女はそのまま入れる派なので、ガッツリ聞いた。
そういえばこんな事言ってたな～なんて思い出しながら。

歌詞はグダグダだったけどトミのドラムが異常にカッコいい生命讃歌後のMC
「一生懸命やってて　云々～　何を言おうとしたかと言うと
色んな曲を作ろうと思ったときがあって」

「だっていっぱい思ってるんだから」

なんだかこの言葉で胸がいっぱいになって
この後の月夜の散歩で涙が止まらなくなった

表現者にとって　オリジナリティーや個性は絶対条件のようになる。
それを認めてもらうのには一定の様式的な表現を繰り返すのが一番手っ取り早い。
少し人の気を引く表現をして、それを繰り返し
誰々風　って認知してもらうって事。


私などは妙に小器用なのである程度どんな絵でも描ける。
面白いけどつまらない。

若さを武器にしたアクの強い作品を描いて
注目されて人にいいねと言われて
自分でもいいと思ってた時期もあったけど少し大人になって、
また絵を描きたいと思ったとき絵で飯を食うって事を意識したら、
アレは若いから出来た表現だと気づいた。
自分流だと思っていたものは
「完成されてて発展性が無くつまらないね」
なんて言われて、また自分探しの旅に出た。

人の顔ばかり気にして、気にして
いいねと言われたものを研究してようやくそれっぽいものを
描けるようになったけど自分じゃちっとも面白くなかった。
ただ、このときの経験はとっても勉強になった。


営利が発生しない、絵を純粋に好きな人達が集まる所で絵を描くようになると
また　自分の絵が見えて来た

結局　人が何を言おうが自分の感覚に正直なものを描くのがいい。
シンプルである。

コレが自分流っていうのは
自分をアピールするのに大切だけど、
手段に過ぎず、自分の気持ちに正直でいよう。そう思った。

色んな気持ちがあって
色んないいなを形にして
色んな絵ができても
きっとそれが私であって
それを良しとして好きで居てくれる人が
居てくれる、できれば沢山居て欲しいけど
少なくっても、きっとシビアな状況に悩むだろうけど、
それが今の自分には正解だろう。

そんな気持ちがシンクロして涙が止まらず
私が思って来た事を仕事で実践して来たエレカシは、
とても勇気がいったとおもうし大変だったと思う。　
きっと今も悩む事だ。
怖いだろう、絶対怖いだろう。私は怖い。

そしてこの話は
自分が良くても受け手に伝わらなければ
なんで表現するのか分からない。って事と
プロとアマチュアの違いを痛い程分かっていての
話であることを念を押したい。



　　　　　　　　　　　　　あー、やっぱり
　　　　　　　　　　　　エレカシ好きです。

　　　　　　2007年　日比谷野外音楽堂　　四月の風



　　　　　　　　　http://www.youtube.com/watch?v=XjKvv4k72i0

　　　　　　http://www.youtube.com/watch?v=pNQk_bnt_E4