とも子ちゃんとデート2けに「グローバルヘッドライン見た?」
と「見たよ。」
け「どうだった?」
と「面白いような面白くないような。」
け「ふーん、評価が分かれるようだね。」
と「ケニーはどうなの?」
け「いいですか、地球は一つしかないんです。一つしかない地球を救えるのは科学です。
ーーあの失礼ですが?ーー
科学忍者隊、ガッチャマンです!
じょー、じゅん、そしてりゅう、じんぺい、みんないるか?
よっし、歌うんだ! 誰だ、誰だ、誰だー、空のかなたに浮かぶ影-(^^♪」
と「それが好きなん?」
け「うん。今度梅田のバス乗り場で一緒にやらへん?」
と「お断りよ!」
け「そういやあ、君の音楽の好みで、スターダストレビューはどうなの?」
と「どうって?」
け「わてがな、スターダストレビューの『トワイライト・アヴェニュー』歌ったら、自分『キャー」といいながら、顔をかくしてたじゃん。好きなんちゃうの?この曲よ。」
https://www.youtube.com/watch?v=bcKo0D_u1QU
と「私そんなに好きちゃうよ。」
け「ほな誰が好きなんよ?」
と「ビートルズとキャロルと永ちゃん。」
け「前もそない言うたなあ。何がきっかけで好きになったん?」
と「隣のクラスの男の子が好きやってん。」
け「隣のクラス?・・・俺やんけ。」
と「だって、ケニーの影響でビートルズ聴いてた子、他にもおったよ。6組の治君もそうだったって言ってたじゃない?」
け「そーよ、本人が言ってるしな。」
と「何でビートルズ聴くようになったん?
け「兄貴が『今晩ビートルズの映画やるから、見ようぜ!』ていうから、一緒に見たのさ。
こんなん見たら気が狂うぞー!と思ったら本当に狂っちゃった。」
と「私は、あんたがその辺を『エルピー、エルピー、エルピー!」て歌いながら歩いてるから、自然に聞くようになったわ。」
け「そうかい?じゃあ、ピアノで弾いたろか?」
と「こないだ弾いたやん(笑)」
け「じゃあ一緒に弾こうか?ベーゼンドルファーのグランドピアノでやろう。」
と「それはポールが弾いたやつやん。」
ケニーはふと思い出した。
け「なあ、マンションに送った後、ブレーキランプ5回点滅したん覚えとる?」
と「知らん。。。」
け「あんさんがぽつりと立っておいらを見送ってたからさ。」
と「で、それがア・イ・シ・テ・ルのサインや、って言いたいんやろ?」
け「そうよ、思わずやっちゃったー。(笑)」
と「さあ、、、知らんで。覚えてないわ。」
ケニーは急に思い出した。
「あ、おい、グローバルヘッドラインの平智之さん、今議員やで。政治家や。」
と「だから何なん?」
け「俺も、なれるかもしれんから、梅田のバス停で『ガッチャマン』やろうよ!」
と「あんたには政治は無理。」
け「なんでー??」
と「駆け引きが下手。」
け「確かにな。パンクロックもやめたし。政治の音楽やしな。」
と「わからへんわー(笑)」いつもよりも目が笑ってるように見える。素敵な笑顔だ。
け「なあ、おいら、例の耳引っ張られて以降のとも子ちゃんのこと覚えてないわ。」
と「そう?私はあんたのこと覚えてるよ。賑やかだったし。」
け「大声やったか?」
と「うん。」
け「中川って知ってる?」
と「知らんねん。どうせ、あんたがほれとったんやろ?」
け「その女な、鉄棒の上を両手離して歩いとったら、両足が離れて、鉄棒でアソコ打ってん、フフフフ(笑)」
と「笑い事ちゃうで!わたし、男のアソコの痛さ知らんけど、女かて痛いんよ、激痛!」
け「その中川に似てたんが・・・」
と「あっこちゃんやろ?その話、前に聞いたわ(笑)」
け「い、いやあ、俺はそんなに惚れてないで」
と「プッ、(笑)それでラブソング3曲も書くかなぁ?」
け「とも子ちゃんにも曲書いたやん。」
と「えーー?何の曲?」
け「自然に帰れ、の2番。」
と「全曲ちゃうやん。」
け「嫌いだけど好きなんだ」
と「どっちの歌?あいしてるの?」
け「だからー、両方の気持ちで揺れ動いてるのさ。」
と「わたしー、消えた想いが好きよ。」
け「お、これは失恋の歌だぜ。」
と「いいえ、失恋しても嫌な思いは消えゆくの。いわば、新しい予感さえする」
け「そうかい、じゃあ全曲君へのラブソングつくろうか?」
と「やって、やってー!」
け「ミドリの女の子、
HDMIの彼女
二人で行こうよ
一緒にピアノひこう
・、とまあ、こんな感じよ。」
と「楽しみ!明日は新しいバッハユニットの練習でしょう?おやすみ、またね〜。」
け「デート楽しい!」
つづく