とも子ちゃんとデート3今日のデートは、ケニーの演奏会のゲネプロにとも子ちゃんも参加するんだ。
いずみホールだよ。
曲はマスカーニの「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲から。
と「なんか、本番じゃないのに、しかも見てるだけなのに緊張するわー。」
け「まあリラックスしてよ。音楽聴いてたらいい気分になるからさ。」
そう言い残して、指揮台に立った。
こんな曲だぜ。
https://youtu.be/1V9kMKS9E2o
とも子は目を瞑った。
すると、アスファルトの欠片すらない、小道を歩いていた。
まだ、緑も多く茂っている。
向こうから動物がゆっくり駆けてくる。
「何あれ?」
よく見ると、レッサーパンダだ。珍しいわ、こんなとこにいるなんて。
とも子は話しかけようとした。
「何て言おうかしら?こんちは!、、、ダメか?」
インド北東部、中華人民共和国(四川省西部)に生息するそうよ。
支那語(中国語)で言ってみよう。
「小熊猫,你好。来自了哪里?」
Xiǎo xióngmāo, nǐ hǎo. Láizìle nǎlǐ?
シャオ ションマオ ニ ハオ ライジーレ ネイル
すると、レッサーパンダはとも子に話しかけた。
「いい事あるよ!」
と「え?いい事って何??」
レ「ハハハハハ、また会おう。」
こう言って、レッサーパンダは向こうの空に消えちゃった。
と「いいわねえ。夢みたい。」
「おい、とも子ちゃん、いつまでも夢見てるんじゃないよ。」
と「あんたは誰?折角いい夢見てるのに、邪魔しないでよ。」
ケニー「ダーリン、起きろよ!」
とも子は目を覚ました。いずみホールの真ん中に座ってる。
け「どうしたんだい??退屈だから寝てたの?」
と「あ、レッサーパンダは?」
け「はあ?そんなもんいないよ。動物園にでも行ってたの?」
と「じゃあ、カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲は?」
け「ハハハハハハ、とっくに終わってるよ。(笑)」
とも子はがっかりした。
「なんだ、楽しみにしてたのにがっかりだわ。」
け「まあ、そう言いなさんな。京橋で美味しいもん食べようよ。
君にはスパークリングワインを添えてね(笑)」
二人はたらこスパゲティーを食べた。
ケニーは素面だが、とも子はカルヴァドスを飲んでいる。
け「やっぱり酒飲みやな。この酒キツイねんぞ。」
と「何やこんなもん、ワインと一緒やん。」
け「ちゃうて!なあ、おいらでも酒やめてんぞ。」
と「自分もそのうちまた飲みたなるて。」
ケニーはがっくりした。しかし、
「午後からは、『自然に帰れ』のセッションするねん。」
と「ええ?そうなん?27年前の曲がここに至って、人前に出るのね?」
け「まったくそうだな。何でこれまで発表しなかったんろうね。
そぼい君の曲を聞いて発奮して出来た曲だよ。彼も発表するように、力添えしてくれてたのに。」
と「頑張ってね。あの曲最高傑作よ!」
け「有難う。他にもロックの変遷講座もやる予定だよ。ま、二人で楽しめるように頑張ろうね(^_-)-☆」
と「うん!」
二人はお腹いっぱいになって、京橋を後にした。
つづくぜ