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  • れく Link
    2022/06/25 15:45:52

    あの子が欲しい

    支部から再掲。
    石切丸で「水蜘蛛」。今回、曲の方はふわっとしております。エレベーター乗れなくなるような話を書きたくなりまして。石切丸さんってエレベーターのロープ素手で捥げそうだなと思ったのもあります。
    優しくて良いお父さんな彼はいません。超身勝手で腹黒い石切丸ならめっちゃいます。
    構成としては、2ページ目が審神者視点のような第三者視点のような、事件のあらすじみたいなものです。3ページ目からは石切丸視点の事件の全容となっております。
    この後、多分結納とかするんじゃないかな。(石切丸さんにとっての)ハッピーエンドです。
    血等の描写はありませんが、死表現あります。
    無駄に構成に凝ったせいで文字数とんでもないですが、お暇な時にどうぞ。

    #刀剣乱夢 #石さに #ヤンデレ

    more...
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    しおり
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    しおり
    あの子が欲しい※ご注意※
    ・舞台は現世です。
    ・審神者がゲーム中の設定ではなく、リアルな方です。
    ・優しい石切丸はいません。
    ・代わりに腹黒い石切丸はいます。
    ・神隠しネタです。
    ・死表現があります。

     電気と暖房を点け、部屋着に着替えてパソコンの電源を入れるとその前に座る。すぐにネットを開いてあるブラウザゲームにログインする。
     彼女は最近、友人の紹介で刀剣乱舞というゲームに夢中になっていた。刀剣を擬人化させて敵と戦わせる育成ゲームで、ホーム画面に気に入りの刀剣男士を表示できる。
     最近のお気に入りは父性溢れる優しげな目をした御神刀石切丸だ。今日も彼に会う為に画面を読み込む。

    「ぱっぱー、ただいまー」

     お馴染みの台詞に返していると、遠征に出していた部隊が全員帰って来た。

    〈遠出の者達が帰って来たようだね〉

     それぞれの部隊におかえりと返して日課任務を終わらせると、やることが無くなり、また長時間の遠征に出して画面を閉じる。ふう、と一息吐くと傍らに置いたお茶を一口含む。ふと、背後に気配を感じ、反射的に振り向いた。
     何もいない。
     最近になってこういったことが多々ある。場所は選ばず、家でも会社でも休日の外出先でも彼女が一人でいると、必ずと言っていいほど何者かの気配を感じるのだ。気のせいかもしれないし、彼女自身、気にしなければいいだけなのだが、何か気になる。ストレスのせいで神経が過敏になっているのかと思い、ここのところは早く寝るようにしている。そのお陰で寝不足ではないが、やはり気配は消えなかった。今日も気にしないよう伸びをして入浴の支度をする。

     頭を洗っている最中、彼女ははた、と気づいた。
     さきほどまで感じていた気配が無い。後ろを振り返っても姿は見えないのだが、その時彼女は気配が無いと直感した。無いなら無いで安心する。妙な気配に怖いような不思議なような気分になるのは落ち着かなかった。
     結局、その日はあの気配を感じることは無く、就寝した。しかし、翌朝起きると気配はついて来る。自分の背後にぴったりくっついている訳ではないが、気が付くと背後にいる。嫌な感じはしないが、とにかく気になる。
     特に顕著なのは、エレベーターに一人で乗っている時だった。少しの間だが、完全に人間社会から断絶された空間の中で気配はぴったりと彼女に寄り添うようにしてくっついて来る。その時だけは彼女の胸に異様な恐怖が広がるのだ。ふわりと包み込まれているような感覚を覚え、普通なら安心するところなのだが、正体不明の何かに触れられていると思うと怖くて堪らない。エレベーターに乗っている間は金縛りにあったかのように身動きできず、ただ目的の階に早く止まってくれるよう祈るしかできない。
     4階ですという無機質なアナウンスで漸く体の自由が利いた。慌てて降りようと扉を押さえた時だった。
     ふと、誰かに呼ばれたような気がして振り返るも、当然誰もいない。あの気配だろうか?そう思うと、途端に背筋を冷たいものが駆け抜け、彼女は足早にその場を去った。

    ♦♦♦

     忙しい時期を終え、ようやく仕事も一段落した夕方、早めに仕事を終わらせた彼女は夕飯の買い出しに近所のスーパーまで足を運んでいた。今日は寒いから鍋にしようと鍋用の材料を買い込み、まっすぐ家を目指す。
     夕焼けが行く先の道を真っ赤に照らす中、何気なく見慣れた景色の中を歩いていると、廃ビルが目に留まった。前は何回か会社が入ったことはあるが、結局どこも上手く行かずに潰れ続け、市の予算の関係なのか取り壊されることもなく、放置されている建物だ。
     いつもなら気にも留めずに通り過ぎて行くのだが、その日は何故だか気になる。まるで、廃ビルに意識を縫い付けられたかのように目を逸らすことができず、遂に立ち止まって見上げる。そうして見つめているうちにふと、上ってみようと思った。どうしてそう思ったのかは分からない。ただ漠然と屋上に上ってみたくなったのだ。
     買い物袋を両手に持ったまま、ふらふらと廃ビルに足を踏み入れ、窓から差し込む夕陽の光と薄闇の中で一歩一歩階段を上っていく。上っていく中、両手の力が抜け、買い物袋を落としても彼女はそれに気づかず、階段を上る。こつん、こつん、と誰もいない廃ビルの中に彼女のヒールの音だけが響き、年季の入った埃が舞う。風を感じて顔を上げると、前方に開け放された屋上への入口が目に入った。もうすぐだ。もうすぐで屋上に出る。自然と歩みが早まり、すぐに屋上へ出た。
     屋上は四方を柵で囲っただけの簡素な造りで、沈みかけの夕日が逆光になって町並みは黒い墓標のように浮かび上がっている。
     ぼうっとそれらを視界に入れながら、彼女は柵に近寄り、下を覗いてみた。さっきまで歩いていた通りが小さく見える。落ちたら確実に死ぬだろうと予想できるほどには高い。ここからなら、確実に死ねる。そう確信すると、彼女は柵を越えて縁に立つ。夕陽を見つめながら体が傾いだ。ああ、もうすぐ死ねる。

     がしっと力強く腕を掴まれ、はっと我に返った。ゆっくりと引き戻され、柵を越えて屋上に転がる。荒い呼吸を整えながら立ち上がると、その男は彼女の手を取って立ち上がらせた。高校時代からの友人だった。

    「お前、何してんだよ!」
    「え? えっと……」
    「久しぶりにこっちの道来てみれば、ふらふらしながらこんなとこ入ってくし! 飛び降りようとするし!」

     切らせた息を整えながらこちらを睨むようにして見ている友人に、彼女は心配させてしまったと罪悪感に似たものを覚える。

    「ご、ごめん……」
    「……なんかあったのか? 悩みあんなら、相談乗るから」
    「……ううん、大丈夫」

     思えば、何故飛び降りようとしたのか彼女自身も分からない。ただ、この屋上に近づくにつれ、飛び降りなければと使命感のようなものを持ってしまっていた。
     悩み事といえば、あの気配のことだけだ。幽霊なのか何なのかは分からないが、不思議と嫌な感じはしないあの気配。しかし、こんな非現実的なことを相談しても仕方ないだろう。第一、信じてもらえるかも怪しい話だ。人には言えない。
     心配そうな様子で尚も食い下がる友人を宥め、彼女は廃ビルを出た。途中で落としてしまった買い物袋を取り上げ、泊りに行こうかと言う友人の誘いを断る。

    「そっか……。なんかあったらすぐ連絡しろよ? 顔色も悪いし、なんか滋養のある物食べた方がいいよ」

     最後にそう言って別れてからも何度もこちらを振り向く彼に手を振って、重い足取りで帰路についた。

    ♦♦♦

     やっとの思いで自分の部屋であるマンションの一室に辿り着き、鍵を開けようと鞄の中を探ると、財布に付けていた縁結びのお守りの紐が切れていることに気づいた。お節介な親戚から半ば無理矢理押し付けられたものだ。
     しかし、不思議なことにそれは何かの衝撃で引き千切れた訳ではなく、まるで刃物で切られたようにすっぱりとした綺麗な切り口だ。不思議に思いながらも鍵を開けて入る。
     なんだかどっと疲れた。さっさと一人鍋をして寝よう、と蛍光灯のスイッチに手を伸ばした時だった。

    「……え?」

     伸ばした先に何か柔らかいものが当たった。
     ひっと引きつった悲鳴が出て反射的に手を引っ込める。いる。すぐ目の前に何かがいる。温度は分からなかったが、触れたものが服であることだけは分かった。柔らかくてさらさらしたような――

    「……」

     しばらくの間、彼女は恐怖で動けなかった。暗闇の中にいるという恐怖と不安、覚えの無い感触に頭は真っ白になって混乱し、自然と呼吸が荒くなる。
     どのくらいそうしていたのか、呼吸も落ち着いてきた頃、体はすっかり冷え切り、震える指で再度スイッチへ伸ばす。カチッと軽い音を立てて電気が点いた。
     恐る恐る周りへ目を向けてみるが、何もいない。もう一度部屋を見渡す。まるで知らない部屋にいるみたいだと感じる。
     ふと、電話機の隣に置いてある小さなメモ帳に何気なく目が留まり、近づいた彼女の目にそれは飛び込んできた。

    おかえり

     シャープペンで書かれた少し歪な文字に、さっと血の気が引く。
     指先の感触が蘇る。柔らかい、さらさらしたあの感触は覚えがある。数年前に成人式で着た着物に似て――――そこまで考えると、本能が考えては駄目だと警鐘を鳴らした。
     弾かれたようにベッドへ潜り込んでがたがた震える体を抱き締める。暗闇が怖くて電気は点けっ放しだが、そんなことは気にしていられない。気配が段々自分に近づいている。日常を侵し始めている。一度そう考えると彼女の頭は恐怖で埋め尽くされ、枕に顔を押し付け、毛布で耳を塞ぐことしかできなかった。

    ♦♦♦

     いつの間に眠っていたのか、彼女は夢を見ていた。ここしばらくパソコンを起動していないので会えていないが、彼女のお気に入りである石切丸の夢だ。
     色とりどりの花が咲き乱れている中で綺麗に整備されている石畳の道を彼と歩いているという随分とメルヘンチックで少女らしい夢だ。我ながらこんな夢を見るなど呑気すぎやしないかと自分の精神状態を心配していると、隣を歩いている彼が口を開く。

    「どうしたんだい? 浮かない顔をしているね」

     見上げると、優しげな目をした石切丸がいる。いつも見ていた大好きな藤色の瞳。
     夢の中なら、石切丸になら言ってもいいかもしれない。所詮、夢の中だ。何を言っても現実には影響しないからいいじゃないかという気持ちもあって些か気が楽になり、彼女は口を開いた。

    「最近、後ろから妙な気配を感じることがあって」
    「うん」
    「嫌な感じじゃないんだけど、それが……日を追うごとに段々近づいて来ているような気がして」
    「怖いのかい?」
    「うん……」

     次第に声が震え、目には涙が滲んでいた。自分が思っていたよりもあの気配に恐怖を感じていたらしい。声の震えが体にも伝わり、がくがくと膝が笑う。立っていられず、倒れそうになったところを石切丸に支えられる。

    「主は、どうしたいのかな?」
    「た、すけて、ほしい」

     絞り出すような声で彼の狩衣に縋り付く。それまで真剣な眼差しで話を聞いていた石切丸は一度頷くと、強く抱きしめてきた。大きな手であやすように何度も頭を撫でられる。

    「大丈夫だよ、主。私が守って差し上げるからね」
    「本当?」
    「その代わり、私とずっと一緒にいてくれると約束してくれるかい?」

     少年のような輝く瞳で尋ねてくる彼に、彼女は思わず笑みを零す。生憎と彼女には刀剣乱舞を止めるという選択肢は無かった。
     体の震えもいつの間にか治まり、立たせられる。彼の頼もしい言葉にすっかり安心した彼女は迷わず、頷いてみせた。

    「うん。そんなことで良ければ。ずっと一緒ね」
    「うん。ずっと一緒だよ。その時になったら、迎えに行くからね」
    「……その時?」

     不思議そうに首を傾げる彼女に石切丸はにこりと笑ってみせた。

    「ああ、その時というのはね。もう一度君と会う時ということだよ。またこうして君と話したいからね」
    「また夢に出てきてくれるってこと?」
    「そうだよ。その時はたくさん話をしようか」
    「うん」

     幸福と安心感に包まれ、彼の手を取ろうとしたその時、出し抜けに甲高く連続した音が鳴り響いた。

    ♦♦♦

     まだ少し重い瞼を開けて彼女は目を覚ました。目を擦っている間も音は鳴り続けている。首を回してすぐ後ろを見ると、音の正体は習慣でセットしていたスマートフォンの目覚ましだった。緩慢な動きでそれを止め、ごろりと仰向けになった時だった。

    「っ!?」

     スマートフォンを握る手に温かい感触が伝った。
     まさか。
     突然のことに彼女は金縛りに遭ったように動けない。
     それはどうやら人の手のようだった。当たり前のように彼女の手に乗せられている感触と熱に全身からぶわりと脂汗が噴出し、恐怖と混乱が脳内を支配する。誰かいる! 顔のすぐ横、ごく近い距離に何かがいる!
     小鳥の声、秒針の音だけが響いている中でその手は彼女の手を優しく撫でる。感触を確かめるように時折きゅっと握られ、体の緊張は解れる気配が無いが、彼女は頭の片隅で冷静さを取り戻し始めた。この手の主に危害を加えようという意思は感じられない。しかし、部屋に侵入されたのは確かだ。とにかく大声でも上げて近所の住人達に助けを求めた方がいいと思い、顔を見ようと意を決して彼女は素早くその手の方へ振り向いた。


     誰もいない。振り向くのと同時にあの手の感触も消えていた。
     ぞわり、と脳髄が冷える。昨日と何も変わらない。あの気配だ。あいつがまだいる。
     短い悲鳴を上げて布団を跳ね上げ、体を抱き締める。荒い呼吸を整え、滲んだ涙と汗を袖で拭う。
     なんで自分ばっかり。そう呪わずにはいられない。自分が何をしたというのか。幽霊に憑かれるような真似をした覚えもそんな場所に行った覚えも無い。ただいつもと変わらない生活をしていたというのに、どうしてこんなことにならなければならないのか。彼女の頭はもうそんなことしか考えられなかった。
     不意にそれらを掻き消すように彼の言葉が蘇る。

    「私が守って差し上げるからね」

     石切丸。ああ、会いたい。彼に会いたい。
     時間を気にすることもなく、彼女はよろよろとパソコンに近寄り、電源を点ける。このところログインしていないので、資材は貯まっていることだろうと考えながらぼんやり画面の読み込みを待っていると、画面は真っ黒になり、沈黙した。

    「えっ!? あれ!?」

     見ると、電源が落ちてしまっている。慌てて再度電源ボタンを押してみても反応が無い。完全に沈黙してしまったパソコンを前に彼女は脱力した。こんな時に故障するなんてついてない。
     何気なく時計を見ると、いつもの外出する時間よりだいぶ経っていた。早く準備しないと遅刻する!
     パソコンはこの際、諦めようと慌てて支度をする。顔を洗って朝食も食べずに会社の制服に着替えて化粧をして玄関へ向かう。
     昼食は食堂で済ませるか、行きがけに何か買って行こうと考えていると、視界の端に昨夜のメモを捉えた。おかえりの四文字だけが書かれている。もうそのメモに恐怖することは無いが、薄気味悪くなった彼女はそのメモを取り、丸めてゴミ箱に捨て、部屋を後にした。

    ♦♦♦

     昼休憩が終わり、上の階へ書類を届けようと彼女はエレベーターを待っていた。エレベーターはまだ上の階から戻って来ない。普段ならすぐ近くにある階段を使うのだが、今日は何故か使う気になれない。今日はエレベーターで上がらなければいけない。
     待っている間、ぼうっとエレベーターのランプを見る。7階、6階、5階、4、3、2――。
     チン、という軽い音が鳴ったと思うと、扉が開いた。中には誰もいない。覚束無い足取りでエレベーターに乗り込む。するりと手から書類が滑り落ちる。それに気付かずに中に入った彼女は最上階のボタンを押した。
     はっと我に返ったのは、扉が閉まって動き出してからだった。目の前には最上階が押されているボタン。慌てて目的の階ボタンを押す。

    「えっ!?」

     彼女は自分の目を疑った。
     確かに押した筈なのに何も反応が無い。焦って何度も同じボタンを押すが、何も変わらない。他のボタンを片っ端から押しても同様だった。
     最上階のボタンだけが仄かに光っている様は不気味で仕方ない。そうこうしているうちにこもった音を響かせながらエレベーターは最上階に着こうとしていた。こうなったら、扉が開くのと同時に出て階段で一階まで戻るしかない。
     しかし、彼女の思惑は叶わなかった。
     最上階に着いたと同時に照明が落ち、エレベーターは全ての機能を停止した。
     完全な暗闇の中で彼女は身動き一つできなかった。恐怖から体が硬直しているというのもあるが、あの気配だ。あの妙な気配がいつものように後ろから彼女を抱き締めている。
     しかし、いつもと違うことが一つある。彼女を抱き締めている力だ。いつもは包み込むように厭に優しくしてくるのに、今はまるで絶対に放さないとでも言うように力強い。いつもと全く違う状況に心臓の鼓動が大きくなる。

    「い、いやっ……」

     抜け出そうともがくが、背後の気配はびくともしない。それどころか、もがけばもがくほど気配は密着し、押さえこもうとする。
     どのくらいそうしていただろう。数分か、それとも数十秒か、疲れ果てた彼女は抵抗することを止めた。元々、女性であるが故に体力もあまり無い。荒い息を吐きながら彼女はすぐそばにあった手すりに縋りついた。
     はっと気づいた。またあの気配が消えている。

    「ど、どこに――」

     物凄い衝突音がした。と同時に彼女の体は床へ強かに叩きつけられ、激しい頭痛と共に視界が暗転した。エレベーターが落ちる轟音が響いた。

    ♦♦♦

     朝、まだ眠い目を擦りながら男は朝食のチーズトーストを一口齧った。火傷しそうなほどに熱いそれをブラックコーヒーで流し込む。テレビを点けると、お決まりのニュース番組が放送されている。男は犬と旅をするコーナーが好きなので、毎朝この番組に合わせていた。ちょうどエンタメのコーナーが終わり、ニュースへ移るところだ。

    〝そういや、あいつ大丈夫かな?〟

     不意に廃ビルの屋上から飛び降りようとしていた友人のことを思い出した。その後、彼女は大丈夫だろうか? 悩みの種は取り除けただろうか。

    「次のニュースです」

     男はまだ知らない。彼女の顛末を。
     欲しいなぁ。欲しいなぁ。あの子が欲しい。
     いつからか、私の胸の内にそんな思いが渦巻くようになった。彼女の手によって本丸に顕現された時はそんなこと考えもしなかったのに。彼女と時間を共にすればするほど、私の心は満たされ、温かなものに包まれていたというのにね。
     私は早期にこの本丸に来た。初期刀の歌仙兼定を除けば、短刀ばかりの本丸だったせいか主は大いに喜んでくれた。これで戦力が安定する、私がいれば百人力だと。そんな調子で早々近侍に任命され、何度も主と戦場へ赴いた。
     なのに。

    「さて、レベルもかなり上がったし、ぱっぱは一時休憩ね」

     刀剣もかなり揃ってきた頃、主はそう言って私を近侍から外した。思えば、君にとっては何気ない一言だったんだろうね。でも、私にとっては辛いものがあったよ。愛する人の手で引き離されるんだから。
     休みを言い渡されてから数日が経った。出陣も遠征も内番も無い日を追う毎に、私の胸に燻る不安と恋慕は大きくなるばかりだった。夜、布団に入って悶々と考えることが多くなった。
    〝このまま出番が無かったら、どうしよう? いや、もしかしたら彼女は私のことなどもう忘れてしまっているのかもしれない……!〟一度そう考え始めると不安は一層大きくなり、いつしか焦燥に変わっていった。
     主に会いたい。彼女に必要とされていると安心したい。顔を見たい。会いたい。彼女に会いたい。会いたい。会いたい。会いたい。会いたい。会いたい……。

     気が付くと、目の前に彼女がいた。こちらに背を向けて箱のような物と向かい合っている。何がなんだか分からず、周りを見渡しても見知らぬものばかり。動揺が収まらないままに自分の手を見てみる。うっすらと透けている。少しばかり冷静さを取り戻した頭で考える。なるほど、どうやら意識だけこちらの世界へ来られたらしい。分霊でもしたのかな? ああ、これも主を想う心が強かったからだね。そう一人で納得していると、不意に彼女がこちらへ振り向いた。真っ直ぐこちらを見つめる目とかち合う。主、早速気づいてくれたのかな。ほら、こうして君の目の前に――
     見つめ合っていたのはほんの一瞬で、すぐに不思議そうに首を傾げた彼女は辺りを見回した後、箱へ戻ってしまった。……あれ? どうしたのかな? 主、私はここだよ。そんな小さな箱の中になんていないよ? 主、こちらを向いて。
     肩に触れようと手を伸ばすけれど、何の感触も返ってこず、擦り抜けてしまう。そうか。今の私は意識だけの存在だ。彼女に認識されないのも、触れられないのも、ただ消えていくだけの、曖昧な存在だから。歓喜から一気に絶望へ叩き落とされた気分だった。やっと、会えたのに。目の前にいるのに。触れることすらできない。

     こんなことならいっそ願わなければ良かった。すやすやと寝息を立てる彼女の顔を見てそう思った。この体は空腹も喉の渇きも眠ることも必要としないらしい。肉体と切り離されているせいか何の不自由も感じないのだ。明日も彼女は私を無視していつも通りの生活を送るのだろうね。ああ、主。

    「君に、触れたいな……」

     この声も届かないのだろうか。締め付けられるような胸を抱え、そう口にした。と、彼女に反応があった。眉を寄せ、こちらに寝返りを打つと私の手に頬を寄せる。体温すら感じることもできないが、絶望の最中にいる今の私にはそれだけで十分だった。ここに来れたのは私だけだ。他の男士は叶わなかった。私だけが主の傍にいられる。刀にとってこれほどの幸せは無い。ならば。

    「私が守って差し上げなければね、主」

     君の唯一の近侍として。

    ♦♦♦

    「ぱっぱー、ただいまー」

     彼女と暮らし始めて一週間。今日も仕事を終えて帰って来た彼女を労う。相も変わらず認識すらされないが、徐々に変化は起きていた。彼女と共に過ごし始めてから私のできることが増えてきた。この部屋の中を自由に歩き回れるようになったし、彼女と一緒なら外出することもできるようになった。
     ふと、彼女が席を立つ。どうやら湯浴みをするらしい。ああ、また君はこんなところで脱ぎ散らかして。物に触れられるなら片づけておきたいところだ。聞こえないが、一応届くかもしれないという思いを込めて説教をしながらついて行く。脱衣所で彼女が本格的に脱ぎ始めるのを見て思わず目を逸らす。女性の裸を見るなんて不躾だ。
     閉められた浴室の扉の前で彼女を待つ。私は紳士だからね。彼女の顔が見えないのは少し退屈だけど、仕方ない。愛しい彼女といつも一緒にいられる。至上の幸せだ。
     そう、自分に言い聞かせた。胸の奥に着々と募る澱みに気づかないふりをして。

    ♦♦♦

     えれべえたあという物は良い物だね。狭い中で主と二人きりになれる。ねぇ、主。君に触れてみたいよ。いいよね?
     彼女の小さな体を抱き締める。後少しでも力を入れてしまえば折れてしまいそうだ。声を聞いてくれたあの時のようにまた奇跡が起こってくれないものかと願うと、彼女の体が震えていることに気付いた。寒いのかな? 今の私は温度を感じ取れないので、この箱の中がどの程度なのか全く分からない。私が実体を持ってここに居たら、温めて差し上げることもできたのだけれど、本当に残念だよ。長いようで短い時間の後、軽快な音と共に彼女が放れてしまう。ふふ、恥ずかしがり屋さんなんだね。可愛いなぁ。

    「主、続きはまた後でね」

     自分でも驚くほどの甘い声で囁くと、それに反応したように彼女が振り返った。おや? 私の声が聞こえたのかな。そうだったらいいなぁ。足早にその場を後にする彼女の後ろ姿を追いかけながら一人舞い上がっていた。

    ♦♦♦

     あれからまた一週間が過ぎた。主は気が変わったのか、いつも通る道とは違う通りを歩いている。たまには違う景色も良いものだね。君と一緒なら私はどこでも楽しめるよ。買い物も済んだことだし、早く家に帰らなければね。
     ふと、目を上げると随分と古い建物が建っている。人の気配は感じられない。周りを見ても人通りは少ない。……今なら、絶好の機会かな。
     傍らを歩く彼女を見つめる。当然だが、こちらに気付く様子は無い。主、私のものになってくれるかい? 大丈夫、痛みはきっと一瞬だけだよ。彼女と目を合わせるように前へ回り込む。彼女の意識めがけて集中すると、一瞬ぴたりと動きを止め、建物を見上げた。そう、良い子だね。こちらへおいで、私が先導してあげよう。今更になって気付いたが、私は彼女の意識に干渉できるまでにこの世に馴染んできたようだ。とても嬉しいよ。
     彼女の手を引いて一番高い場所まで来た。さあ、後はその煩わしい肉体を捨て去るだけだよ。私の本体で体を貫いて魂を取り出せば、もう痛みも老いも無い素晴らしい世界に行けるからね。
     早く、私の許へおいで。

     後少しだった。あそこであの男が邪魔しなければ主は私のものになったのに。全く、余計なことをしてくれる。おっと、平常心、平常心。こんなことで嫉妬なんかしていては彼女に嫌われてしまうね。でも、警告は必要だ。今後、あのような虫が彼女につかないようにお守りの紐を切って知らせておこう。祭神様には出雲へ行った折にでも謝っておこうか。……なるべく、急いだ方がいいかもしれないな。
     あ、そうだ。もう一つ主に報告したいことがあったんだ。
     暗い部屋の中に先に入って待つ。彼女は帰って来ると必ずここの装置を押すからここに立っていよう。彼女の手がこちらに伸び、私の狩衣に触れる。驚いたかい? もう君に触れられるんだよ! ほんの少しだけだけれどね。
     折角だから彼女に私のことを伝えよう。きっとずっと一人だったから、「おかえり」なんて言われたことも無いと思うしね。
     電話機の近くにある筆入れからしゃあぺんなる物を取って紙に「おかえり」と書いてみる。むう……このしゃあぺんは少し扱いづらいね。力加減を間違えると折ってしまいそうだよ。でも、これで主は一人じゃないんだよって伝えられるね。
     書いた紙を見た彼女は何故だかすぐに布団に入り、眠ってしまった。震えていたし、予想以上に疲れているのかもしれない。心配になった私は彼女の夢の中に行ってみることにした。

    ♦♦♦

     花畑の中を彼女と手を繋いで歩く。なんて気持ちが良いんだろう。これが早く日常になってしまえばいいのに。彼女に同意を求めようと見やる。その表情は暗い。どうしたんだろう? 何かあったのかな? 何か悩みがあるのなら、是非解決して差し上げたいな。

    「どうしたんだい? 浮かない顔をしているね」

     聞けば、このところ彼女の背後に何者かの気配を感じ、それが日に日に忍び寄って来ると言う。う~ん……私のことかな? 君も私を感じていてくれていたんだね。これは嬉しい誤算だ。

    「怖いのかい?」

     一応、訊いてみよう。もしかしたら怖がらせてしまっているかもしれない。主は目に涙を滲ませて肯定した。そうか、怖かったのか。それは盲点だったな。でも、それも仕方ないかもしれない。彼女には私の姿が見えない。彼女が感じることができるのは、私が書いた文字や感触だけだ。逆の立場だったら……怖いかもしれないね。でも、それも全ては生に執着してしまう人間としての本能が原因なんだよね。だとしたら、それを取り除いて差し上げるのが私の役目か。

    「主は、どうしたいのかな?」

     もっと違う方法があれば、そちらを実行したい。君の意に反することはしたくないからね。そう思い、彼女に問いかけると震えながら助けを請うてきた。ああ、可哀想な主。こんなに震えて。

    「大丈夫だよ、主。私が守って差し上げるからね」

     そう。死の恐怖からも彼女を守るのが刀(わたし)の役目だ。私は君の為なら何だってできるんだよ。でもね、少しくらいは見返りを求めてもいい気がするんだ。

    「その代わり、私とずっと一緒にいてくれると約束してくれるかい?」

     私の傍に、私の妻として。添い遂げると誓ってくれるかな。
     彼女は快く了承してくれた。良かった。これで心置きなく君を迎えに行けるよ。

    「うん。ずっと一緒だよ。その時になったら、迎えに行くからね」

     不思議そうに訊き返してくる彼女に私は安心させようと微笑む。主には詳しく言っていなかったな。まぁ、いいか。

    「ああ、その時というのはね。もう一度君と会う時ということだよ。またこうして君と話したいからね」

     そう言うと、彼女は何を勘違いしたのか、夢の中での逢瀬を思い浮かべているらしかった。今はそれでもいいよ。いずれこの夢が彼女の現実にとって代わるのだから。

    「そうだよ。その時はたくさん話をしようか」

     迎えに行くよ。必ず、ね。

    ♦♦♦

     朝。折角口づけをして差し上げようと思ったのに、この小煩い機械に邪魔をされてしまったよ。気分が悪いな。……そういえば、今日はどんな変化があるだろう? 少し試してみようか。
     主にどれだけ触れていられるか試す為にひたすら彼女の手を撫でる。もう起きている筈だけれど、一向にこちらを向いてくれない。少し、寂しいな。なんとか気を引こうと時折、軽く握ってみたりもしたが、彼女に動く気配は無い。起きたばかりだから、少しだるいのかな? そうしていると、彼女は急にこちらを見た。驚いて手を離してしまう。まだ目には見えないようだが、彼女の方でもしっかり私を感知できるようになってきたらしい。嬉しい変化だね。これなら大丈夫そうだ。
     毛布を被った遊びをした後、主は慌てた様子であの憎き箱の前へ行った。そんな箱なんてどうでもいいじゃないか。そこに私はいないのだから。あそこに映っているのは、私の「絵」だ。私自身じゃない。全く、早く用意しないと遅刻してしまうよ。日々の行事はちゃんと勤めないと。電源を入れようとしているみたいだけれど、箱に反応は無い。私の思いが通じたのかな? 念の力も日に日に強くなっているようだね。

    ♦♦♦

     また彼女の手を引いてえれべえたあに乗る。もうすぐだね。今度は邪魔が入らないように隔離してしまおうね。俗世に君を奪われるなんて耐えられないんだ。
     欲しいなぁ、欲しいなぁ。
     私の胸の中で想いが疼く。まだ、まだだよ。もう少し。
     最上階へ動き出したところで、彼女の意識を解放する。扉が閉じてしまったから、念を込めたこの箱にはもう誰も入れないし、出られない。そう、彼女と私。本当に二人きりだ。嗚呼、天にも昇る気持ちだよ。嬉しくて嬉しくて堪らないな。
     あ、忘れるところだった。この箱を最上階で止めないと。少しの間寂しいだろうけれど、待っているんだよ、主。
     壁を越えて箱の上に立つ。仕組みは至って簡単だ。重りと箱を繋ぐ紐を切ればいい。幸い、切るのは大得意だ。今ならこの鋼鉄の紐さえも障害にならない気がする。取り敢えず、まずはその辺を壊してしまおうか。詳しい仕組みはよく分かっていないが、邪魔になりそうな物は全て取り除く。適当に壊すと、火花を散らせて箱は止まった。よし、後はこの二本の紐を断ち切るだけだ。
     欲しいなぁ、欲しいなぁ。
     ぞくぞくと背筋に怖気にも似た興奮が走る。まだだ。まだ。焦ってはいけない。
     箱の中に戻ると、暗闇の中で主は震えていた。驚かせてしまって済まないね。私が悪かったよ。怖がらなくていいんだよ、私がついているからね。しっかりと主を腕の中に収める。小さくて華奢な体に堪らないほどの愛しさを覚え、思わずぎゅっと抱き締める。そうしていると、暗闇の中にいるという不安から彼女は心を乱したらしく、暴れ出した。ああ駄目だよ、そんなに暴れては。怪我をしてしまう。
     彼女が落ち着くまでそのままでいると、暴れて疲れたらしく、すっかり大人しくなった。いい子だね、主。もう少しだよ。
     彼女を置いて再度、箱の上へ立つ。後はこの紐を……。

    「主……」

     欲しいなぁ欲しいなぁ。
     鞘から刀を抜く。
     欲しいよぉ、欲しいよぉ。
     紐に狙いを定め、振り上げる。
     欲しいよぉう、欲しいよぉう。
     力と念を込めて振りかぶる。
     あの子が欲しいよぉう。

    「迎えに来たよ」

     ぶつ、といとも容易くこの世との縁は切れた。
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    • 海神と恋人 7※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定ビュッフェ

      ひたすら平和です。お茶会と言えば、あの子だよね!ということで、急遽出演が決定しました。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 11明けましておめでとうございます!
      お久しぶりの最新話ですが、二月のオンラインイベントに出るので、原稿に集中します。ので、二月末までは更新停滞します。まだまだ連載は続く予定なので、どうぞ今年もよろしくお願いします。

      #ポセイドン(終ワル) #終ワルプラス #オリ主
      れく
    • 海神と恋人 10最近、いちゃいちゃしてないので(当社比)後半ずっといちゃいちゃしてます。以前よりもっとおポセさんがデレデレしてるので、苦手な方はご注意を。ちゅーばっかしてるよ、この二人。
      #夢小説 #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 8やっと書けました。お待たせしてしまい、申し訳ありません。今回も平和にワルキューレちゃん達とお茶会しただけの回です。めちゃくちゃ平和!!!!!
      原作見る限り、本来彼女達は争いを好まない子達なのかなと思うので、前回と今回はその辺りを掘り下げ(?)てます。基本的に喧嘩嫌な子が多いのに、あんな捨て身の戦法って余程の覚悟があるのだなと思います。

      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 海神と恋人 9引っ張ってもしょうがないので、先に宣言します。釈迦登場回です。 ヘラクレス兄様に続いて難しいお人です。基本的に普段何考えてるか分からん神なので。でも、金ちゃんと一緒にいる時が釈迦としての素なんじゃないかなとかは思ってます。ヒルデさんの後は絶対この神出そうと決めてました。誰もが惚れる男を書くのって難しいもんだなぁ。
      今回名前変換二つありますけども、片方は釈迦に呼ばれるあだ名です。お好きなあだ名を入れてお楽しみください。

      #夢小説 #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 17※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・ちょっとだけモブ

      ハデ様「でも、余にくらいは事前に相談して欲しかった…」(´・ω・`)

      という訳で、色々発表する回です。ゲル、ごめんよ。走り回らせて。
      そして、勝手に場を盛り上げる夢ちゃん達。そういう予定に全く無かったこと、突然言い出すの止めて欲しい。ちなみにどちらの発表も全く予定に入っていませんでした。え、お前らって、え、あっ、そう……。みたいな感じです。

      23/2/17 追記
      お話がいまいち繋がっていなかったところを繋ぎ直しました。多分、これで大丈夫かなと思います。
      #ポセイドン(終ワル) #終ワルプラス #夢小説
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第四節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(引き続きリドルくんがただの小学生、トレイママ等)
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      お久しぶりの更新です。今回も割とRPGあるある回。ダンジョンが思いのほか長くて、心配になるあれです。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 古の砦 夜の幻影に彷徨いてpixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい
      ・名前だけオリキャラ出ます
      ・導入がただのクロノクロス

      注意書きの通りです。
      あくまでも『ゲームの中だけ』皆監督生に優しいです。
      今回、ジョブの設定は一応ありますが、キャラの個性みたいな扱いで、ジョブチェンジはできない仕様です。一年生以外はサブイベをクリアするとクラスチェンジはできる、みたいな設定は考えています。一年生達はストーリー上でクラスチェンジできたら、いいなぁ。
      ジョブはFFシリーズからナンバリング関係無く、各キャラに合いそうなジョブを設定してます。
      バトルシステムは基本クロノクロス、ターン表と召喚獣システムはFF10から。魔法はFFシリーズの魔法を使っているという設定です。
      肝心のストーリーはFFとクロノクロス半々くらいにしたいとは思っています。(できるとは言っていない)
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第三節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(リドルくんがただの小学生、トレイママ等)
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      今回初のボス戦です。火属性ボスっていうと何故かFF12の魔人さんのイメージが強いので、今回のボスはあんな感じです。腕は二本だけど。なのに今回のボス戦BGMはFF10イメージっていうね。
      リドルくん、いっぱい遊びな……。という気持ちで書いたせいか、いつもよりリドルくんが幼いです。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第二節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      今回は割とRPG序盤あるある回です。
      RPG序盤あるある。最初に一番強い武器買って、紙防御になる。
      はい、これ私です。
      それと序盤、あまりにもお金が無くて、初期武器売りまくって終盤、ラスボスを倒すために必要なエクスカリバーを作るのに、初期武器が必要と知ったあの絶望感はなかなか味わえないものです。FF4っていうんですけど。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第一節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい
      ・ヘイトの意味はありませんが、ゲーム中のリドルくんの扱いが少し酷いです。

      今回から割とFF要素が出てきたかなという感じです。最初のミニゲームで発狂するのはお約束。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 海神と恋人 3支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊甚だしさ史上最高
      ・オリジナルの妖精さんがいる

      今回はやらかしちゃったおポセさんです。普段絶対に言われないようなことを言われて宇宙猫になるおポセさんが書きたかったともいいます。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第五節※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・見ようによってはリョナっぽい描写あり(被害者はリドル)

      おや?リドルくんの様子が……?

      後日、エースは「ホラー要素あるなら事前に言っとけ!」と訴えましたが、監督生はただただ不思議そうな顔をしておりましたとさ。

      「ホ、ラー? そんなのあったっけ……?」
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 準備編pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊注意(駄々こねイデア氏・喉が心配になるイデア氏)
      ・元となったRPGはFFシリーズ・クロノクロスです。
      ・完全なパロディではなく、混ぜられる要素のみ取り入れているだけなので、元ゲームのネタバレはあまり無いです。
      ・作中、イデア氏がやたらゲーム内容を褒めていますが、後々凡人作者がのたうち回る為のハードル上げです。
      ・この世界では大団円ハッピーエンドのRSA向けRPGが主流という設定です。
      ・元となったゲームはもっと素晴らしいので、興味を持たれたら、是非プレイをしてみて下さい。全部スイッチでダウンロードできます!

      前々からやってみたかったRPGパロ的なシリーズです。公式で配信された人数が何とか足りているので、この度開始しました。

      次のお話からはゲーム本編→各キャラ達の反応の順で連載していきます。

      Q.シュラウドさん家のイデアくんは財力に物を言わせる系オタクなので、チケットも大量買いするのでは?
      A.未成年なので、大きなお買い物をすると、ご両親に通知が行くので「イデくん、何買ったのっ!?」とママンに怒られてしまう。ので、大量買いはできない! という設定です。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 海神と恋人 6※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定が温帯低気圧
      ・ロキ夢ちゃんがいる
      ・ロキちゃんと夢ちゃんの仲が悪い

      やっとワルキューレさん達のターンですが、注意書きにもある通り、ロキちゃんと夢ちゃん、仲悪いです。この二人の場合、どちらが悪いとかではなく、元々の性質から反りが合わないので、毎回ケンカしてしまいます。本当にどちらが悪いとかはないのです。ただお互いの主張が原因でぶつかり合うだけなんです。所謂、ケンカ友達ですね。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と迷子 番外編2支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(特に長兄様)
      ・オリジナル設定がスコールの如く

      おポセさんが夢ちゃんにプレゼントを贈るまでのお話。直前に上げたお話のお口直しです。
      長兄様のキャラ崩壊が一番ひどいかもです。弊宅の長兄様は愛弟のことになると、見境が無くなります。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 生意気な後輩ロロ監になるかもしれないロロと監の話。監は男の子でも男装でも通じるように書いてます。この後、色々やり取りを重ねていくうちにお互いに好きになっちゃうのが男の子監。ロロが個人的興味を持ったタイミングで女子バレするのが男装監。誰か書いてくれないかなぁ。
      ロロ監未満なので、専用タグ付けてません。
      二日酔いの頭で書いた話なので、ご容赦ください。イベのオチはアレでも、夢を見ていたいんだ……。
      #twst夢
      れく
    • 海神と恋人 12無事に脱稿しましたので、連載再開します。
      展開早い上に夢ちゃん、いつの間に交友範囲広げてたんだよと突っ込まれそうですが、この子交流範囲広すぎて全ては書き切れない状態です。これだから、陽キャは。
      主に仲良くなるきっかけは配達中に出会したり、おしゃべりしたりして親密度を上げていってます。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 海神と恋人 16※※ご注意※※
      ・圧倒的キャラ崩壊
      注意はいつもの。この神という存在を果たして独占していいものかというお題は今度のイベントに出す本でも触れていますので、ご興味があったら比較してみるのも面白いと思いますよ(小賢しいダイマ)

      いや、結構この二人の間では案外と高い壁です。お互い、これまであんまり意識してこなかったけど、(おポセさんは釈迦に嫉妬したりしたけど)第一関門でもありますね。ま、頑張れよ。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 海神と迷子? 8支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定盛り放題サービス
      ・オリジナル扱いの悪魔と神様
      ・オリキャラが調子に乗っている

      今後、本誌にてあの神様が登場したとしても、このお話の神様とは全くの別キャラとして扱うと思います。そのくらい今回は思い切った設定盛ってます。ま た か お 前

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と迷子? 4支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・春のオリジナル設定祭り
      ・オリキャラがいる

      呪いを解く=パズル系ダンジョン攻略だと思ってるアホが書いた話です。エ○ソシ○トみたいなホラーチックな雰囲気を期待していた方には申し訳ないです。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と迷子? 6支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル扱いの悪魔がいます
      ・最後にちょっとだけオリキャラ
      ・ちょっとだけえっちに見えるかもしれない描写(えっちではない)

      お前同じような展開、すげー擦るじゃん。
      好きなんだよ!こういうの!
      という訳で超特急(大幅カット)でダイジェスト的にまとめました。ダイジェストより酷い出来になりました。取り敢えず、弊宅のベルゼさんはとことん悪趣味だよということを言いたかっただけです。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 5※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(特にロキちゃん)
      ・オリジナル設定が暴風
      ・ロキ夢ちゃんがいる

      果たしてロキちゃんとお友達になれるのか!? みたいな回です。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 14役に立たないオリキャラ。でも、それでええんやで。
      考えてみれば、この二人が「会話」したの初めてですね。ちょっと感慨深いものがあります。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 差出人不明の手紙今回もタグの通りです。何だかんだ愛されている監督生。
      最近、気付いたのですが、ミュージカル版のリトマイCDを聴いていたところ、🐙様がお父ちゃんから与えられたのが「魔法の貝」だったので、「お? これはずっと私の趣味だと思っていた貝の人魚要素が生きる時?」と思ったので、ここに公言しておきます。うちの貝の人魚達の元ネタはミュ版からです!!(堂々の後付け)
      今回前半で何か歌の歌詞が付いてますが、元ネタの歌から5分で考えたやつなので、ご容赦ください。

      #twst夢 #アズ監  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
    • ご旅行は計画的に「可愛い恋人が来てるのに、なに働いてんだ! 帰れ帰れ!」されるアズール。
      こんなに長くなる予定無かったんですが、長くなりました。次回からワックワクのドッキドキ花の街旅行が始まります。
      今回もアズールが可哀想ですが、次回はロロが可哀想な予定なので、ご容赦ください。尚、今回、人によってはご不快に思われる描写がありますが、男子高校生のエグめのノリとして書いております。
      ユウ呼びあり。
      最後に画像が見にくかった方用に初登場の創作生徒の設定があります。

      #twst夢  #アズ監  #女監督生  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
    • 12/3 kmt夢オンリー「うたかたにて」既刊サンプル「夢幻の恋」12/3ピクスクイベント「うたかたにて」参加します。
      イベント会場:https://pictsquare.net/1oaw7aj6bjqwjlczng19u3md9mz7fq66
      告知として本の表紙とサンプル置いておきます。

      『夢幻の恋』魘夢×ネームあり夢主 R-18G
      A5/132P/400円+送料
      「これが夢なら良かったのに」シリーズWeb再録+ツイッター掲載短編+読み切り2本
      読み切りの内1本はキメ学軸の魘夢民尾×ネームあり夢主です。

      サークル名:氷花
      スペース:さ13

      頒布方法はpictSPACEにて行う予定です。
      当日、自スペース内にリンクを貼りますので、そちらよりお求めください。

      現在公開中のシリーズの再録がメインです。
      Web再録本編はグロテスク描写、肉体的・精神的暴力表現があるので、年齢制限かけてます。
      オリジナルキャラクターがいるので、苦手な方はご注意ください。

      表紙は同人誌表紙メーカーさんで作りました。今回、本を作ろうと思ったのもこちらのメーカーさんのお陰です。本当に感謝しかなく、足向けて眠れません。
      当日は殆どいませんが、本の購入自体はできます。Webイベントサークル参加も二回目。まだまだ至らない点もあるとは思いますが、当日はよろしくお願いします。

      サンプル部分は読み切りの一部です。シリーズ本編はシリーズ一覧から全部読めます。
      #pictSQUARE  #鬼滅の夢  #魘夢  #サンプル
      れく
    • 沸点の低い先輩続・ロロ監になるかもしれないロロと監の話。何か続きました。未だに監督生を男女どっちにするか悩んどります。
      がっつりユウ呼びしてます。
      前回→https://galleria.emotionflow.com/114610/647779.html
      #twst夢  #ロロ・フランム
      れく
    • 海神と恋人 19勝負の結果が分かる回です。漸くここで過去にベルゼさんが言ってた「神嫁」についての伏線がちょっとだけ回収できました。次回はやっと七福神出せます。多分。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説 #オリ主
      れく
    • 弱肉強食の掟ゲームシステム的にはバトルとリズミック回です。自作キャラはあくまでも推しや既存キャラを際立たせる為に書いてます。推しよ、最強の男であれ。自作キャラは推しに負けて跪いて欲しい派。
      ダニーくんは過去に自寮長や奮励寮長にもケンカふっかけて負けています。
      #twst夢  #女監督生  #アズ監  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
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