急激な別れ義勇視点
ー無限城ー
炭治郎と一緒にいるが…
善逸は大丈夫だろうか……?
鴉の伝達がないからよく分からない……
誰か上弦と鉢合わせしているのだろうか…
ーー
善逸視点
嗚呼、どうしよう。
もう俺は死ぬ
兄貴と一緒に。
善逸「雷の呼吸、壱の型、霹靂一閃」
獪岳「雷の呼吸、陸の型、電轟雷轟」
二人ともの技が重なり、とても大きな音が聞こえる。
兄貴は頸、俺は心臓。
二人とも落ちて死ぬ。
嗚呼、ごめん、炭治郎、伊之助、しのぶさん達……
義勇さん……
ーー
義勇視点
……何か雷の音が聞こえたな……
善逸か?
勝ったのか?
鴉「カァーーッ!死亡!死亡!」
炭治郎「!だ、誰だ!?」
鴉の口から出た言葉は、信じられない言葉だった。
鴉「我妻善逸、死亡ーーッ!上弦ノ陸ト格闘ノ末、死亡ーーッ!」
義勇、炭治郎「「善逸!?」」
俺と炭治郎の声が重なる。
嘘……だろ……!?
善逸!!
善逸『ごめんなさい……義勇さん……』
義勇「!?」
炭治郎「義勇さん……」
義勇「善逸……善逸!!」
炭治郎「……!義勇さん……!」
義勇「善逸ーーッ!!」
炭治郎「義勇さん、俺もおんなじ気持ちです……!悲しい、何で善逸が……」
義勇「どうして……どうして……!!」
立ち直れない。いや、立ち直れる力さえ無い。
善逸が、なぜ死ななければならない
何で……
何で!?
義勇「……っ」
炭治郎「義勇さん、そんなに泣いたら、善逸も成仏できませんよ……?」
義勇「!!」
炭治郎「きっと、善逸は義勇さんの泣いた顔なんて、見たく無いと思います。」
義勇「……」
炭治郎「善逸の望みなら、俺は泣かない。きっと義勇さんにも同じ気持ちが届いているはずです。」
義勇「……そうだな……」
炭治郎「……行きましょう!無惨を倒すまでは終わりじゃありません!」
義勇「……ああ」
善逸……
お前の分まで、俺が頑張るから、
そこで、俺の活躍を見てくれ……!
善逸『勿論ですよ。ずっとずーっと見てますよ』