初対面?善逸視点
善逸「だーかーらー!!地毛だって言ってるでしょー!?」
義勇「口答えするな!」
善逸「理不尽極まりないな本当!!」
何度言っても信じないの何!?
もうやだ!
暴力は反対ですッ!
何でもかんでも暴力で解決しようとしてるんだから……
それに……
ありえないほど絡んでくるし…
何なの?もうやだなぁ……
義勇「!」
善逸「え?な、何……?」
いきなり音が変わったよ!?
え!?何何何何!!??
義勇「あッ、いや、何でもない。気にするな。……俺は行く」
善逸「えちょっ、と、冨岡先生!?」
義勇「早く教室に行け。」
善逸「え、えぇ……?」
義勇「口答え……」
善逸「あーはいはい!!分かりました分かりました!」
ーーー
朝のは何!?
殴った挙句放置て!!
もう、これだから先生は……!
善逸、義勇「「あ」」
うわぁ……
今会いたくないやつランキング1位のやつに会っちゃったよ……
もういいや、無視無視。
義勇「我妻」
善逸「……はぁ……何ですか?」
義勇「ちょっと来い」
善逸「……えぇ……?」
ーー
本当何なの……
冨岡先生となんか話したっけ?今日……
朝のことから何も話してない……
また殴るのかな、どーせ。
善逸「んで、何すか」
義勇「あが……いや、善逸」
善逸「え、何で下の名前……」
義勇「お前は前世を信じるか」
いきなり何!?
え……?前世…?
んまぁ、そういうSFとか、嫌いじゃないけど……
善逸「まぁ……信じるっちゃ信じますね……」
義勇「なら、いま話すことは信じれるか?」
善逸「何ですか?」
義勇「お前は俺と付き合ってた。」
……
………は、
善逸「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
義勇「嘘じゃない」
善逸「え!?は!?」
いやでも、嘘ついてる音はしないし……
もしや本当!?
やだ!なんかやだ!!
善逸「そ、それで何が___」
義勇「善逸」
ドンッと音がした。
ま…さか……
壁ドンってやつですか!?
いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!(汚い高音)
善逸「ま、待って待って!流石にこれは……」
義勇「黙れ」
善逸「むっ!?」
え……何これ何これ何これ!!
嘘……
善逸「ちょっ、離れ……」
義勇「誰が離れると言った」
善逸「ひっ……!!」
こ、怖い……!
低い……声がマジトーンだ……!
善逸「うむっ!?」
やっ……舌が入って……
善逸「い、ぁ、せ、んせい、やめ……」
義勇「辞めない」
力が入らない……!
俺はその場に座り込んでしまった。
善逸「ふぅ……ふぅ……あの……先生……」
義勇「俺とお前は先生と生徒じゃない」
善逸「……!じゃ、じゃあ何……?」
義勇「さぁな。あと、冨岡、じゃなくて、義勇、だろう?」
善逸「(ビクッ)あ……ぇ……」
義勇「……」(ズルッ)
!
待って待って!この体勢はダメでしょ!!
あ、当たってるんだけどー!?
何がとは言わないけど……
義勇「善逸」
善逸「な……に……?」
義勇「お前はやっぱり可愛いな」
善逸「可愛く……ない……っ……ですよぉ……」
義勇「そう泣くな。」(善逸の涙を舐めた)
っ!!
義勇「氷菓子のようだな。善逸の涙は」
善逸「甘い…の?」
義勇「想像に任せる。」
善逸「えぇ……?」
義勇「…善逸」
善逸「何ですか…?」
義勇「どんな表情も、善逸ならどれも可愛く思える。」
善逸「は、はぁ……?」
義勇「必ず『次こそは』守るから、俺と付き合ってくれないか」
善逸「……?」
次こそは……?
前世では守れなかったってこと……?
少しひっかかるけど……
何か……
いい……のかな……?
善逸「別に……いいですけど……」
義勇「!ありがとう!!」
(ギューッ)
ち、力!!
強い!もうちょい優しくしてほしい……
でも…
暖かい……なぁ……