No.739 ロウテイパー森林に生息しており、雄雌ともに体長は大きい。体色が2色に分断されているが、その意味合いはエリアによって異なる。名前は赤と白、Red And WhiteのR A W から。紅白をめでたいとする地域では神聖化されているが、白を赤い血で汚すを意味する地域では邪念の象徴とされる。そのように存在意義がはっきりと分かれるため、性格もそれぞれ。果実や木の葉を食べる穏やかな性格もいれば肉食の獰猛なものもいる。草食の種は非常に臆病なため、人の匂いを嫌う。よって我々が出くわすのは主に肉食で逃げるにも危険を伴う。動きは速くないが何より厄介なのが鎧のような固い皮膚と集団で現れる点。無謀な武器での攻撃よりは呪文で一掃してしまおう。
2No.682-① インスタバエ ② パパラッチ煩く付きまとう、ハエのモンスター。3対の脚は合わせるとカメラの機能を発揮し、映える、またはネタになる画像を好んで撮影。そのうち1対は昼間に太陽光を体に貯めフラッシュ機能も持つので夜間も対応可能。好奇心旺盛で、興味を持ったものや標的となる人をひたすら追い写真を撮りまくる、不快害虫。インスタントという名の通り落書きのようなその体は実体はなく影のようなもの。脳内に薄いカードのような機能を持ち、そこにデータとして写真を貯めている。スキャンダルが大きな話題となる都会を好み、山や田畑のある場所では生きていけない。一般人にも容赦なく、知られたくない秘密の写真をマスコミ、家族、知人友人に送信し、それが原因で芸能界を去った者、恥ずかしい思いをした者は数えきれない。頭が良く送ったデータは消去、落書きなのでいつの間にか姿を消すので卑怯極まりない。嫌いな相手を陥れるために安価で動くこいつらを雇う派閥のある政治家やアイドルもいるのだとか。皮肉なことにその写真に対して「いいね!」と言われると興奮し分裂して数が増える。角度や明るさ、補正など承認欲求を満たすためあらゆる調整を普通ならば工夫するところ、逆光であろうが被写体にピントが合ってなかろうが関係なく、その一瞬を捉えることこそが彼らなりの芸術なのだ。