琥珀色の蝶 (後編)義勇視点
とある一つの部屋に入る。
善逸は泣き顔になりながら、顔を赤くする。
善逸は美人だな。
言いたいけど、喉の奥で止まった。
義勇「善逸、脱がしていいか。」
善逸「いっ、その……」
義勇「嫌と言っても脱がすがな。」
善逸「え!?ちょっ、あっ、いあっ……」
義勇「……後ろ、向いてくれ」
少し取れそうになった髪飾りをそっと取る。
善逸の横に置き、その後に自分の隊服も脱ぐ。
義勇「善逸……」
善逸「うっ、あっ……」
義勇「大丈夫か」
善逸「うぁ、わ、かんない、です、ぅ……」
義勇「……っ」
善逸には申し訳ないが、一気に自分のモノを挿れる。
善逸、ごめん……
善逸「うっ、ぁぁ、あぁっ、ぎ、ぎゆ、さ、あぁっ!」
義勇「っ、」
善逸「ふ、ぅ、あっ」
ビクビク震えるその姿は、まるで釣れたての魚のようだった。
善逸「うっ、あっ、俺、イ、きそ、あっ」
義勇「……」
俺はいいともダメとも言わなかった。
ついに、善逸の体が限界を迎えた。
善逸「い、あっ、あぁぁっ!!」
(ビクンッ)
善逸「ふ、ふぅ、はぁ……」
義勇「善逸」
善逸「へ、な、に」
義勇「……俺と」
義勇「俺と付き合ってくれないか」
善逸「……へ?」
隊服を着る手が止まる。
義勇「付き合って、くれないか……」
善逸「え、ま、まぁ、い、いいけど……?」
義勇「(ぱあぁっ)いいのか……!?」
善逸「ま、まぁ……うん……」
義勇「あ、ありがとう」
(ギュッ)
善逸「!!」
……嬉しい。
ちゃんと言えた。
善逸と、付き合えた。
善逸「ありがとう……?」
義勇「嬉しい」
善逸「お、俺も。」
義勇「大好き」
善逸「え!?」
満月の月と、琥珀色の蝶。
どちらも、キラキラ輝いていた。