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    美味しい時間 河川敷の草むら、ガラクタの街の真ん中で、狗凱はドラム缶にもたれて座りながらスケッチブックに街を描いていた。黒鉛筆だけで見る見るうちに開拓される街並み。開拓されたかと思いきや、突然怪獣が現れ、それを踏み潰したりもする。踏み潰した跡地からビルが築かれ、掲げられる剣のシンボルはよく目立つ。辛うじて残っている紙の白い部分には、「ここは赤色!」とか「ヒーローがヘンシンするとこ!」とか、伸ばされた矢印の先に注釈が記されている。
     ガラクタの街構想も勿論楽しいが、今日はせっかくの日曜日。学校に束縛されることなく、一日を自由に遊べる素晴らしい子供の為の日だ。そんな日には、構想よりも実地でガラクタの街を堪能するに限る。だから、ヒーローごっこ仲間の羊田とここで遊ぶと狗凱は決め込んでいた。沈んでいく太陽が惜しい、学校帰りの僅かな間だけではすっかり物足りなくなったのだ。
     今日も朝食を食べ終えたらすぐに集まろうという約束だった。この前は怪獣が襲来した為、ヒーローの本拠地が少し壊れてしまった。だから直さなければ。が、約束の時間帯を過ぎても狗凱は一人きりの時間を過ごしている。勿体無いし、寂しい。けれど、帰ろうという意思は全然無かった。
     その時、草むらががさがさと揺れる。そこを走りながら掻き分けて現れた女の子のシルエットを確認した瞬間、狗凱は仁王立ちで迎えた。
    「遅いぞ、メリー! 今日は基地の改造するって言ったろ」
    「うん、ごめんね……。先生とお話してて。遅れちゃった」
    「ふーん……」
     時々、羊田は先生と――自身が通う愛造小学校の担任である猿渡先生と、何か「相談」しているらしい。その内容を狗凱は深く知らない。一度気になって「相談」について訊いてみたが、羊田が困り顔で口籠るので、それ以上は触れないと決めた。羊田との時間を盗られるようで少し嫌だったが、優しい先生にしか頼れないこともあるのだろうと渋々我慢していた。我慢しているつもりでも、不満は明らかに幼い態度で分かるのだが。
     唇を尖らせ、ぶつくさ言いながらも、狗凱は遅刻する羊田を必ず待っている。そんな彼の姿を見ると、羊田は嬉しくて安心した。走って乱れた呼吸を整えながら、無意識のうちに微笑んでいる。
    「あのね、おやつ持ってきたから許して」
    「おやつ?」
    「剣獅君にもあげる」
     羊田は家庭の授業で作った白いトートバッグを提げていた。中から取り出されたものは、チョコレートが塗られた小さなドーナツ。先生とは自宅の電話越しに喋っていたので、「相談」を終えた後に冷蔵庫から持ってきたのだ。自分のおやつとして買っておかれたものなので、別に一言告げなくてもどう食べようが許される。そうして、持ってきた二つのうちの一つを差し出した。
     しかし、差し出されたものに対して気不味そうに狗凱は頭を掻く。
    「あー、俺さ、甘いもんあんまり好きじゃないんだ」
     羊田の厚意は伝わるが、どうにも食欲が湧かない。やたら生クリームが塗りたくられたケーキとか、ただの砂糖の塊のようなお菓子とか、ああいうものを喜んで頬張る人間が不思議で仕方なかった。
     差し出したドーナツを断られた時、はたと羊田は気付く。給食でプリンなどのデザートが出される度に残し、欲しがるクラスメイトにあげる彼の姿を見慣れているはずなのに、甘い物が好きではないという話を直接聞いたのは初めてだった。がさつでも優しい彼のことだから、もっとデザートを食べたがるクラスメイトにあえて譲っているのだと思っていた。
    「そっか……」
     と、羊田は寂しそうに呟き、狗凱に向けたドーナツを下げる。一緒に食べたかったのだが、好きではないものを押しつけるわけにいはいかない。二つ分のドーナツをどうしようかと羊田が迷うのも束の間、狗凱は再び地面に腰を下ろし、スケッチブックを手に取る。
    「メリーのおやつだろ。好きなだけ食え」
    「うん」
    「ほっといたら溶けんじゃね、それ」
     そう促すと、彼の隣に羊田も座り、いそいそと袋を破ってドーナツに齧りついた。羊田が食べ終える前に図案を付け足しておこう……そう考えながら鉛筆を動かしてみるが、舌を噛みそうな慌ただしい咀嚼が隣から伝わってくる。目を向けると、ハムスターが頑張ってヒマワリの種を食べているみたいだ。
    「おい、別に急かしてねーぞ」
    「でも、早く基地の改造しなきゃ。楽しみにしてたから」
    「……じゃあ、早く食え」
     狗凱はひっそりと嬉しくなった。「相談」は大事なのかもしれないが、それでもおやつを持ってまで河川敷に来てくれたのだから、きっと羊田にとっても待ち遠しかったに違いない。
     スケッチブックに向き直ろうとした時、羊田の口元が気になった。溶けたチョコレートで濡れている。本人は食べるのに必死で気付いていないらしい。
    「口についてんぞ」
     と、下唇の隅に付着した茶色い染みを、ぐいっと親指で拭ってやる。ドーナツを齧ろうとしていた羊田は、親指で顔を押し上げられて阻まれた。お互いに柔らかい感触がした。
     試しに汚れた親指を舐めてみると、これだけでも甘ったるくて充分だと思う味だった。
    「やっぱ甘いなぁ……。なんか、口の中がねちゃねちゃする。メリーは美味いって思うのか?」
    「うん。美味しい」
    「へー」
     狗凱にはよく分からない味覚だが、もぐもぐと食べる羊田の姿を観察するのは面白かった。



     フライパンの上で白い生地がぷつぷつと泡立ち始める。生地とフライパンの隙間にフライ返しを差し込み、躊躇いを捨て、勢いのままにくるりとひっくり返してみると鮮やかな狐色が現れる。ここで気を抜いてはいけない。ふう、と一呼吸置いて少し待ち、再びひっくり返す――フライパンを叩く、ぽふんと柔らかく弾む音。いや、最後まで気を引き締めなければ。コンロを消して皿に盛り、その中央に爪楊枝を差して抜いてみたが、粘着する感触は無かった。
    「やった……出来た!」
     羊田は感嘆の声を上げた。目の前にはふっくらと完璧に焼き上がったホットケーキが鎮座している。
     最近、羊田の関心は料理に向いている。現界を望む神を宿し、生贄を求める声に呪われてきた羊田にとって、平凡な日常生活を送る人のように料理をする気力も無かった。その神から解放され、生きるという道を選んだ今、何かに打ち込みたくなり、まず生活の基礎と言える料理がしたいと思った。玉子焼きや野菜炒めを作ることも挑戦に値するレベルだったので、ホットケーキはかなりの難関だ。何度も失敗した。牛乳の分量を間違えたり、中身に火が通らないままひっくり返したり、玉子焼きを作ってきて玉子を綺麗に割れるようになったはずが、ホットケーキという新たな道に挑む緊張のせいか、殻の欠片を何度も落としてしまった。そんな日々だった。
     出来上がったばかりのホットケーキにバターを乗せ、蜂蜜を垂らす。それを口に含むと夢みたいな美味しさを感じられた。自分にも普通の人間としての力があるのだと、泣きたくなるくらいに。
    「誰かに食べてもらいたいな……」
     そう呟いて真っ先に浮かぶのは、当然ながら狗凱の姿だった。しかし、致命的な問題が一つ。
    「……あ。剣獅君って、甘い物苦手なんだっけ」
     小学校の給食でデザートが出される度に残し、河川敷でドーナツをおやつにと渡そうとしたら断られた思い出が過る。懐かしい。
     素のホットケーキだけならそこまで甘くはないけれど、それでもホットケーキと言えば蜂蜜やジャムを添える甘い食べ物というイメージが付きまとう。彼が好むとは思えない。寂しいが、食べてはくれないだろう。しかし、ここまで作ったのなら誰かからの感想が欲しい。それなら……映画製作の仕事仲間に食べてもらおう。丁度新作映画のクランクアップに差し掛かった頃なので、差し入れという形で振る舞えるのではないか。
     そんな思いで羊田はキッチンに立ち続ける。この平凡な時間を享受していたい。

     はあ、と狗凱は溜め息を吐いて仕事場であるスタジオのエントランスに入った。多少疲れたが、どうにか乗り越えた達成感を覚えていた。新作映画の製作を八割ほど進めたところで宣伝というか、報告というか、次のコンテストの為にそんな話をしてきたのだ。言葉を選ばなくてはいけない交渉事は苦手で仕方ない。側に羊田がいてくれたらまだ安心出来るのだが、ここで別の仕事を任せていたので、一人で赴くしかなかった。
     一仕事を終えていつものスタジオの奥へと進んでいくうちに、賑やかな気配が会議室の方から漂っていることに気付く。気配――いや、甘ったるい匂いがする。少し眉間に皺を寄せながら、会議室の開かれたドアからちょろりと覗く。するとテーブルには大盛りのホットケーキが並び、多種多様のジャムやシロップが置かれていた。仕事仲間のそれぞれが自由に、和気藹々とした雰囲気でホットケーキを食べている。……パーティーか?
    「お前ら何やってんだ」
     「あ、監督お疲れ様でーす」と仕事仲間に軽く挨拶され、それを受け流す中、何より目につく二人の男のシルエットの方へと狗凱は近付く。
     立ちっ放しのまま素手でほくほくとホットケーキを食べている豊基が、狗凱の姿を捉えて片手をひょいと挙げた。
    「お、カントクー。お久しぶりー」
    「……一昨日、飯くれ飯くれっつって集りに来なかったか」
    「そうだっけ?」
     あまりにも平然ととぼけられるので、一瞬本気でこちらの勘違いではないかと思わされたが、いやいやそんなわけあるかと思い直す。全員に配り終える前のケータリング弁当を掻っ攫っていたのはどこのどいつだ。
     粗雑な豊基とは反対に、その横で着席して間食を味合う阿黒がいた。フォークとナイフを慣れた手付きで扱い、ホットケーキを小さく切り分け、それぞれに苺ジャムや葡萄ジャムをこぼれない程度に乗せ、口元を汚すこともなく、見事に一口で食べる。洗練された食事風景を見せられても今はリアクションに困るだけだ……。
    「ヤットはマジで久しぶりだな」
    「ああ。休暇が取れたんでな。今朝帰ってきたばかりなんだ」
     各国の要人を護衛するなどという忙しい職業に就く阿黒は、故郷の愛造町に帰るタイミングをどうにか作っている。彼の帰郷の一番の理由は友が眠る墓に参ることだが、それだけで済ますには勿体無いので、こうしてこちらにも顔を出してくれる。律儀なものだと狗凱は思いつつも、今回ばかりは状況がよく分からない。
    「で、俺の仕事場でちょっとしたパーティーが始まってんのはどういうことだ。しかもお前らまで参加してるしよ」
     当然の疑問を投げかけてみれば、豊基が「クランクアップってやつ? したんでしょ? そのお祝いじゃないのー」と緩い調子で答える。事実クランクアップはした。だから先方に顔を出して色々と話をしてきたわけで、しかしまだまだ先は長い。
    「お祝いって……これから編集作業とか片付けとかあるんだけど」
     一応補足する狗凱に対し、阿黒は隙も無くさらりとナプキンで口元を拭ってから「合間に英気を養うことは大事だ。今は見逃してやれ」と入る。
    「まあ、そりゃあそうだけど。……だから英気を養うとしても何でこうなってんだよ。お前らの存在は何なんだよ」
     流されそうになったところで再びツッコミを入れると、阿黒の視線が隣の席に置いてある紙袋へと向けられた。見た目からして高級そうな海外品だ。
    「お前らに土産を渡しに来たら、たまたま遭遇したんだよ。どうぞどうぞって言われたしな、ご厚意に甘えて混ぜてもらった。イッツGは何故か俺の家に住み着いてるから流れで引っつかれただけで俺の責任じゃない。羊田が振る舞ったんだろ、このホットケーキ。ふかふかで美味いな」
    「ホットケーキ食べるなんて何年ぶりだろー。主食なのかおやつなのか議論される食べ物代表だよねー。お祝いに手作りのホットケーキだなんて、羊田ってば可愛い趣味してるじゃーん。ね、カントク!」
    「……え?」
     朗らかな会話が進められる中、狗凱はこの世にただ一人取り残されたような気持ちになった。
     そんな話は聞いていない――自分が打ち合わせの為に外出していた午前中、その間に羊田は手作りのホットケーキを振る舞っていただと? 自分を差し置いて?
     狗凱のオーラが明らかに萎んでいく。それを豊基がいじらないはずもなかった。
    「あれれ? カントク? なんか動揺してない?」
    「……」
    「もしかして、知らなかったとか?」
    「……」
    「羊ちゃんの手作りホットケーキ、一番に受け取ってないの? まだ食べてないの?」
    「……」
     わざとらしい煽りに何も言い返せない――当たり前のようにショックを受けているが、その身分が何なのかを狗凱自身は無自覚だった。
     哀愁漂う後ろ姿を見せて立ち去っていく狗凱。画になりそうなものの、理由が理由なのでどうにもはまらない。普段以上に丸まった広い背中が会議室から消えた後、豊基と阿黒は首を傾げる。
    「えー、ホントに知らなかったのかー。おかしくない? 羊田のことだからカントク第一のはずじゃん」
    「確かに。明らかにしょんぼりしてたな」
     それにしても美味しいホットケーキだ。次はチョコレートシロップをかけよう。多分あの二人だけの世界なら放置しても大丈夫だろうし、このままホットケーキを堪能することにした。



     クランクアップを果たし、次に編集作業で使うファイルのいくつかを抱き締めながら羊田は資料室から出た。
     今頃会議室では自分が作ったホットケーキを食べている仕事仲間がいる。クランクアップの息抜きという体で突然の振る舞いにも拘わらず喜んでくれたものだから、羊田は頑張って作った甲斐があったと浮かれた。更に偶然顔を合わせた阿黒と豊基も息抜きの輪に招き入れ、阿黒からは言葉は短いが優しく褒めてもらえたし、豊基からはホットケーキを頬張ったまま無邪気に美味い美味いと言ってもらえたし、嬉しい限りだった。これからも料理に励みたい。
     さて、このファイルを彼の作業机に持って行こう。それから自分も会議室に戻って小休憩――羊田は二階へと続く階段に向かい、こつこつと上っていく。ファイルの名前や数をちらりと確認しながら踊り場に足をつけ、次の階段を進もうとした、その時。
    「メリー」
     ぬっと巨体の暗い影が羊田の横顔に過った。突然死角から低い声で名前を呼ばれ、圧に呑まれ、驚愕で段差から踏み外しそうになった寸前、伸びてきた太い腕にがっちりと体を留められたので事無きを得た。羊田は冷や汗を掻きながら、自分を高くから見下ろす視線に目を向ける。普段ならどこにいても目立つ背丈で気付くはずなのに、陰に潜む暗殺者の立ち位置を陣取られてしまっていては流石に分からなかった。
    「剣獅君……びっくりした。何でこんな所にいたの」
    「ホットケーキ」
     羊田の問いかけを無視し、名詞だけを呟いた。その呟きで瞬時に理解した羊田の頬は、かあっと赤くなる。
    「あ、あの、ごめん。いきなり会議室使っちゃって」
    「……」
    「私、最近料理がしたくなって。野菜炒めとか玉子焼きとか作ってるんだけど、それだけだと物足りないから……方針変更して、ホットケーキ、作ってみたいな、なんて」
    「……」
    「子供の頃、絵本とかで見たふかふかのホットケーキにちょっと憧れてたんだ。自分で作れるようになれたらなって」
    「……」
    「そしたら最近上手く出来るようになったから、誰かに食べてほしかったの。それで持ってきたんだけど……ごめんなさい」
    「……」
    「でも、火気厳禁は守ったよ。家で焼いたものを持ってきて、オーブンで温めて、それでみんなに――」
     必死に弁明をしている羊田だが、狗凱にとっての論点は全然そこではなかった。羊田が料理に励んでいると教えてくれなかった時点で結構寂しかったのだが、何より誰かに食べてほしかった――その「誰か」に自分は含まれていないのか、狗凱の思考は一点集中している。
    「俺の分」
    「え?」
    「俺の分は無いのかよ」
    「えっと……剣獅君って、甘い物好きじゃないよね。子供の頃に言ってた。私、ちゃんと覚えてるよ」
    「メリーの作ったホットケーキを食べたくないなんて一言も言ってない」
    「……」
     羊田の言う通り、子供の頃から別に甘い物を進んで食べたくなかった。不味くはないけれど、がっつきたいとも思わなかった。思わないけれど、思わないけれど、思わないけれど、とりあえず言ってほしかった。そういうことだ。つまり、そういうこと。「食べてくれる?」と言ってもらえなかった悲しさや悔しさが、SSAを患う狗凱の精神をぐさぐさと抉った。「食べてくれる?」の後に「俺は食わねえけど、お前が食いたいなら好きなだけ食え」とか言いたかった。豊基の言っていた通り、一番にホットケーキを受け取るに相応しいのは自分なのではと、妙な自負すらあった。
     羊田はぼんやりと狗凱を見つめた。自分を見下ろす視線は寂しそうだった。多分、彼のことを知らない人間であれば、激高を何とか抑えて睨んでいると思われてもおかしくない目付き。
    「……俺の分、無いのか」
    「うん」
    「そうか……」
    「ごめんね」
    「別にお前が謝る義理なんかねえだろ」
     ぷいと顔を逸らして丸まった背中が、羊田を残して階段を上っていく――その完全に不貞腐れた男の表情を、羊田は一瞬だけだが見ることが出来た。だから、嬉しくなった。
     狗凱は心の中で溜め息を吐く。こうして突っ走った後に言動を振り返ると、あまりにも幼稚な自分に苛立ちとか恥ずかしさとか言い表せられない何かとかが込み上げてくる。羊田を困らせてしまう自分が嫌だ。冷静になるタイミングがこんなに早いなら、何故もっと早くに自分を律せられないのか。
     さっさと逃げ出したい。なのに、背後から「剣獅君」と呼びかけられてしまうと、やはり足は自然と階段を上り切る前に止まってしまう。
     そして、彼女の言葉を期待してしまうのだ。
    「何だ」
    「今日の夕飯、二人でお寿司にしようよ」



         完
    猛者 Link Message Mute
    2022/07/20 2:59:58

    美味しい時間

    #きてどち #れじの04 #カンメリ
    メリーちゃんの作るホットケーキが食べたい一心で書いた話。
    カントクが面倒臭い男になってしまった。甘い物が苦手そうなのはJBから引っ張ってきた。

    ピクシブから再掲。

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    • 2「理想郷ではないけれど」タイトル無し表紙と挿絵 #きてどち #らじの04 #カンメリ

      ガチ絵描きに描いて頂いた「理想郷ではないけれど」の表紙と挿絵。
      何度見ても胸がぎゅわぎゅわする美しい絵です。
      描いて下さって本当にありがとうございました。

      無断転載は絶対に許さんぞ。
      猛者
    • 二人でなら生きていける #きてどち #れじの04 #カンメリ
      きてどちのセッションで初めて泣いてカンメリに堪らず書いた第1作目。事件後、カンメリが河川敷を眺めて物思いに耽る話です。
      JBがカントクとして、メリーちゃんを同じ立場に並べてくれて本当に良かった。

      シナリオブックが届く前に書いたことも一因ですが、やはり月日が経つと自分の中で自分と解釈違いを起こして何だかなあという描写もしています。ただ、らじの04後だとタイトルについては説得力があります。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 太陽と月とスターヒーロー #きてどち #れじの04 #カンメリ

      学校でお泊り会を過ごす子供時代カンメリの話。
      メリーちゃんを月の女神として仕立て上げると対にするなら太陽神なのに、カントクはスターヒーローを名乗ってるから面白いなあみたいな。

      らじ前の締めに書いたれじカンメリでした。素敵な結末を迎える予感があったので、その通りになったので良かったです。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • れじの04小話ぷらいべったーまとめ #きてどち #れじの04 #カンメリ
      カンメリだったりカンメリじゃなかったりする内容が全部で5本。本文前には長ったらしい注釈や所感が記述。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 愛憎の町で求めた理想郷 #きてどち #れじの04 #イツ猫 #カンメリ
      男性愛者の猫山がイッツGと笑い合える理想郷を望んだ話。猫山の行動原理は案外単純だからこそ複雑に追い詰められてしまったのではなかろうか。
      話の題材上、セクシュアリティ関係の差別表現を取り入れています。読んで辛くなったらすぐ閉じて下さい。書いた私も辛いです。

      猫山はメリーちゃんに同族嫌悪してミソジニーを拗らせて、メリーちゃんは猫山を哀れんでいたイメージ。この2人がどんな不毛なやり取りをしてきたのか、考え出したら止まらない。
      イッツGはシナリオの言動からして女性愛者だし、恋愛関係として猫山を受け入れるのは難しいにしても、学ぶ意思くらいは持つと思います。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 偽りとの戯れ #きてどち #れじの04 #カンメリ
      鼠谷の死=探索者3人を帰郷させたのはメリーちゃん説。神がカントクの姿で降り立つ夢を見ては苦しめられていたら可愛い。
      メリーちゃんと鼠谷と馬場の関係性は未だに考察の余地がありすぎる。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 理想郷ではないけれど #きてどち #らじの04 #カンメリ
      らじカンメリ1作目。セッション直後の興奮だけで書いたのでシナリオブックと噛み合わない部分が多々あります。特に工場内の描写が。でも最高でした、本当に最高でした。
      らじ前にメリーちゃん自殺説を前提としている為、カントクのメリーちゃんに対する想いがそれを匂わせている感じです。

      手塚治虫の「火の鳥 復活編」と18禁純愛肉塊ゲーに影響されまくっています。

      ご厚意により、ガチ絵描きに表紙と挿絵を描いて頂きました。本当にありがとうございます。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 夢と影 #きてどち #れじの04 #カンメリ
      カントクがやさぐれているだけの話。通夜ぶるまいでの「羊田?羊田?」と、カントクが夢を見た後にどんな心境になったのかが気になりすぎて書きました。
      イッツGと違ってカントクは月日をかけてメリーちゃんのことを無理矢理封じたイメージ。

      ピクシブから再掲。
      猛者
    • 呼んで、呼ぶな #きてどち #れじの04 #カンメリ
      自分のあだ名が好きじゃないと言ったカントクの真意を考察したくて書いた第2作目のカンメリ。
      メリーちゃんは「メリー」という幼きカントクにつけられた変哲も無いあだ名に救われたことでしょう。

      カンメリは同じ中学に入り、しかし神の采配と思春期によってすれ違いが始まったのではと今は思います。流石に小4だけの交流であんな大層な執着と依存を抱き合うのはヤバい気がします。

      ピクシブから再掲。
      猛者
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