エッチな事がしたい退治人×吸血鬼「う~~~ん」
モミモミ
「おい」
「うぅ~~~ん」
ムニュムニュ
「おい、唸りながら人の尻を揉むな」
起床するなり、抱きついてきた上に臀部を撫で回し始めたロナルドにドラルクは渋面を浮かべた。
それを無視し、自身が満足するまで揉み続けたロナルドは一つ頷き、腕の中のドラルクに問い掛けた。
「う~~ん…お前最近ケツ丸くなってないか?」
その言葉にドラルクは眉を吊り上げる。
「はぁ??元凶が何をぬかしよるか」
「え?俺のせいなの、これ」
「白々しい。事ある毎に揉むわメスイキされられるわで、君好みにした癖に」
ドラルクの言葉にロナルドは破顔する。
「マジかー俺仕様になっちゃったのかー」
弾んだ声で呟くロナルドにドラルクは肩を竦めてしどけなく寄り掛かった。
「はんっ。そうだよ、だから最後まで、責任もって付き合ってよ?」
思わせ振りに視線を流せば、ロナルドはウインクと共に答えた。
「モチ喜んで」
「ふふっ。じゃあ早速、私のぷりてぃなお尻に君のポッキーを貰おうかな」
今日という日に託つけて、誘いを掛ければ、この三十年で擦れた男は余裕の笑みで受け入れる。
今度は明確な意図を持ってドラルクの臀部に指を這わせるロナルドは、口付けの間に囁いた。
「ポッキーつうより、ボッキーって言った方がお似合いだが、うん、お前のプリケツで存分に味わってくれ」
「うわっ親父ギャグ」
「そりゃもう親父ですから」
じゃれ合いながらベッドに倒れ込みお互いに服を脱がせ合う。
───お菓子よりも甘い声と空気の中、十一月十一日の夜は過ぎていくのだった
完