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    ヒスイ地方散策記 まとめ1あてんしょん!
    此方、2022年1月28日に発売されました「Pokémon LEGENDS アルセウス」のプレイレポになります。
    ただ、がっつりストーリーに関しての話は余り書いてません。時々触れる程度になるので、ネタバレらしいネタバレは無いかも知れませんが未プレイ・プレイ予定の方は観覧注意。

    男の子主人公で、此方の表記はテルとします。
    (剣盾の時と同じ名前なので)
    御三家はヒノアラシで、固定でコリンクとヨマワルになりますが、基本的にコロコロ変わってます。
    いつも通り、ポケモン達可愛い可愛い言ってるレポとなります。
    大丈夫な方はどぞー。







    大丈夫ですね?










    今思えば、「勝手なことを」と思う。謎の声、アルセウスの導きにヒスイ地方に連れてこられた。落ち着いて考えてみれば、本当に勝手なことをと思う。
    確かに、僕はポケモンは好きだ。好きだけども、過去に飛ばす必要あるのか? ふざけんなと思いながら、意識を手放した。


    いきなり過去に飛ばされて、訳が分からないまま話が進んだけども、ひとまず働かざるもの食うべからずなら、僕も頑張らなきゃいけないなと思うし、色々と助けてくれた人達に恩を返したいとか思うけども・・・・・これだけは譲れない。
    「あー・・・・・かっわいいなぁああああ、たっまんなぁあああい」
    ヒノアラシ、モクロー、ミジュマルから好きな子を言われたので、ヒノアラシを相棒にする事にして、余りの可愛さに抱き締めた。思ったよりも毛がモコモコしてるし、やっぱり炎ポケモンだからか暖かい。心地よい暖かさ。
    「可愛いな、ヒノアラシ。可愛い」
    これでもかって顔が緩んでる。抱っこしたまま頭を撫でると、嬉しそうに鳴いてくれる。ますます可愛いなぁ。
    そんな様子が羨ましかったのか、ミジュマルとモクローが僕の足元でじーと見つめるからしゃがんで、それぞれの頭を撫でる。そうすると、二人とも嬉しそうに鳴く。そしたら、ヒノアラシが構ってと言うので、また頭を撫でてあげた。
    「可愛いなー皆」
    そんな様子をラベン博士とショウは驚いた様子で「いやはや、凄い逸材だ!」「凄い」と言っていたような?
    可愛い子達を愛でて撫でて抱っこは絶対だと思うんだけどな。


     



    「あのさ、ショウ。ピカチュウと戯れてる?」
    「え、戯れる?」
    「だってさ、相棒なんだよね? ピカチュウ。だったら、信頼関係を築くなら、こう触れ合いとか戯れる事も必要だと思うんだけど・・・・・勿論、ポケモンは危険って認識は必要なのは分かってる」
    そう言って、足元で大人しく待つヒノアラシを見る。そうするとヒノアラシもこちらを見上げて、首を傾げる。「なぁに?」と言わんばかりに。その様子が“可愛いなぁ”と思い屈み込んで、頭を撫でる。
    「人間同士も遊んだりなんかして、信頼関係築くだろ? それと同じだと僕は思うんだ。・・・・・まぁ、今はまだ無理だと思うけど、少しずつ少しずつそうやっていけばきっと、ピカチュウと最高な相棒になれるんだと思うよ」
    そう言うと、ショウは少しびっくりした顔をしてた。まぁ、確かに今はポケモンは危険な状態だ。だから、怯え近付くのを怖がるのも無理はない。
    だけど
    「敵意が無い子達となら、きっと信頼関係も築けると思うんだよね」




    あれから色々合って、ハザリキを鎮めて事態を鎮静化。そして、その間に僕の手持ち達は進化した。
    「ヒノの時も可愛かったけど、マグになっても、更に可愛いなぁあああああ!!!!!」
    マグことマグマアラシを抱き締めて、デレッデレになりながら頭を撫でる。マグマアラシは嬉しそうに鳴いてるので、嫌がってない事に一安心しつつも抱き締めての頭ナデナデが止まらない。抱っこできないサイズになってしまったけど、可愛いのは変わらない!!!!
    「可愛いなー可愛いなー」
    そう言ってるとレントラーとフローゼルが背中に軽く突撃、フワライドが目を隠すように構えと甘えてくる。
    「こらーフワライド、見えないぞ。それと、可愛いお嬢さん達も背中に突撃は痛いぞー」
    しょうがないなーと笑いながら、マグマアラシを解放して、お嬢さん達ことレントラーとフローゼルのをそれぞれ撫でて、フワライドの手(?)を軽くにぎにぎする。僕に構って貰えて嬉しいみたいで、三者三様の反応をしてくれる。マグマアラシはそれを嬉しそうに見て、隣に座っている。
    「ふふ、可愛いなーほんと可愛いなー」





     

    ポケモンは危険だ


    ラベン博士やシマボシ隊長、デンボク団長が口酸っぱく言っていた言葉を、今、身を持って知る。
    (僕の生きている時代は、調査団の皆が身体を張ってくれた事が積み重なって、ポケモン達と共存してたんだな)
    野生のポケモンが居ないであろう場所で、手持ち達を回復させながら僕自身も傷を手当てをしながら思う。グレッグのベノムショックをまともに食らってしまったし、乱闘になって手持ち達も少なからず傷を追ってしまった・・・・・可哀想なことをしたな。
    傷薬を塗り込み包帯を巻いて、ひとまず治療完了。もう少し立ち回りを覚えないとなと思ってると、トコトコとマグマアラシが近付いてくる。
    「ん? マグどうした? 何処か、まだ痛むか?」
    身体を持ち上げて傷の有無を確認しようとしたら、マグマアラシがその腕から逃れて、先程傷薬を塗った辺りを心配そうに見ていた。
    「あぁ、大丈夫だよ。僕も傷薬塗ったから大丈夫。それよりも、マグ痛かったよな・・・・・ごめんな」
    頭を撫でてあげると、「気にしないで!」と言わんばかりに身体を動かすマグマアラシ見て、少し安心し優しいポケモンの頭を撫でる。
    「ありがとう、マグマアラシ」





    初めて見たとき、「なんだろう、この人間」とミジュマルとモクローと思った。不思議な不思議な人間。
    「ヒノ」
    ボクを相棒として選んで、愛称でボクの名前を呼ぶ不思議な人間。だけど、とても優しい人間。ボクたちを怖がるのが常な人間が多いのに、始めてあった時から怖がらずに近付いてきた人間。
    「可愛いなーヒノー。可愛いなぁ。大好きだよ」
    よく抱っこして、撫でてくる不思議な人間。ボクの事を可愛いと言う。でも、嬉しそうにしてくれるから、ボクも嬉しくなって「大好き!」と答えると、ますます嬉しそうにしてくれる。進化して、ボクはマグマアラシになった。強くなったけど、姿は変わった。「可愛い」と言ってくれた姿じゃなくなった。・・・・・もう大好きって言われなくなるかなと不安になってしまった。 だけど・・・・・。
    「凄いね!!!! 格好良くなったし、可愛さも増したね!!!!」
    視線を合わせるようにしゃがんで、頭を撫でてくれる。ヒノアラシの時と同じで、優しい笑顔のままだった。良かった。
    「これからも宜しくね、マグマアラシ!」
    宜しく!! とボクも答える。ボクの大好きな人間。





    「大きくなったねぇ~」
    マグマアラシからバクフーンになった。僕が見上げる形になったなぁとか考え深くしていたら、バクフーンが甘えるようにすり寄ってきた。
    「大きくなっても甘えっこだなー。バクは。可愛いな、可愛い」
    両頬を撫でながら、モニモニする。甘えた声で喜ぶバクフーンを見て、ヒノアラシから変わらないなと微笑ましく思う。
    「これからも宜しくね、バクフーン」





    「あっれぇええ? ここ何処?」
    アルセウスフォンで地図を見ながらアヤシシに乗りながら来たのに、迷った。毎回毎回毎回毎回迷う。迷子率が酷すぎて、バク含む手持ち達に呆れた顔されるんだよなぁー・・・・・・・・結構、それはそれで泣けちゃうんだが。特に、バクフーンになってからの呆れた視線がもーきっついのなんの。あと、アヤシシも「またか」って顔しないで、僕はメンタル強くないんだぞ。
    「うぅううん、どうしようかな。この辺で見つけてない子や図鑑完成させてない子達の項目埋めようかな」
    若干現実逃避しながら、アヤシシから降りて遠くを見つめてるとアヤシシがすり寄ってきた。「付きやってやるぞ」感が出てきてる・・・・・・・・毎回ごめんなさい、本当に。





    束の間の休息。ポケモン牧場で、手持ち達をボールから解放して遊ばせていた。ポケモンを怖がる人達も居るので、無闇に怖がらせるよりはマシだと思い、休みにした日はこうしている。
    「あ゛ー・・・・・・・・平和だぁ」
    レントラーとニンフィアとニューラが楽しそうに追いかけっこして、フローゼルとヤミカラスが話をしていて、バクフーンはと言うと僕の隣で丸くなって寝てる。ヒノアラシの時からこうだった。他の子達と話したり遊び疲れたら、僕の側で寝るのが。
    (マグマアラシの時までは、膝に乗っけてたけども)
    寝てるバクフーンの頭を優しく撫でる。擽ったそうにしながらも、すやすやと眠っている。
    「可愛いなぁーほっんと、可愛いな」
    起こさないように、優しく優しく頭を撫でる。ふにゃふにゃと幸せそうな顔で眠るバクフーンを見て、この子やモクローやミジュマルがラベン博士を連れてきてくれなかったら・・・・・・・・僕は今頃どうなっていただろう。そう考えると、背筋が凍る思いだ。今でこそ調査団として活動できてるが、今まで居た世界の常識で動いていたら・・・・・・・・と思うわけだ。
    「君は、僕の命の恩人だな」
    そう言う風に呟いていると、ニューラとニンフィアがそれぞれ膝の上に乗ってきて、ヤミカラスは頭に止まり、フローゼルとレントラーはバクフーンとは逆側に座り込む。あーこれは・・・・・・・・。
    「皆も甘えっこだなー」
    そう言いながら、他の子達も構い倒すことに。
    皆可愛いな!!!!





    「・・・・・・・・眠れん・・・・・・・・」
    ヒスイ地方に降りたって、調査団として活動して幾日か経った。色々合って、怪我もしつつも日々勤しんでるわけだが・・・・・・・・。
    「眠れない。あー・・・・・・・・どうしよう」
    今日はなんだが眠れない。目をつぶって寝返りを打って睡魔を待ってみたが眠気が一切来ない。
    「・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・」
    諦めた溜め息を一つついて、布団から出て軽く散歩でもしようかな思い立ち上がると、モンスターボールがカタカタ揺れる。どうしたんだろうと思ってヒノアラシを出す。
    「ヒノ、どうした?」
    しゃがみ目線を合わせると、腕をクイクイと引っ張って布団の方へ導く。されるがままにすると、寝てと言う動作で示されるので寝っ転がると、ヒノアラシはすかさず胸に飛び込む形で抱きついてきた。ああ、そう言うことかと納得すると、掛け布団を掛けて緩く抱き締める。
    「ふふ、暖かいなーヒノ」
    そう言うと嬉しそうに鳴いて、すり寄ってくる。可愛いなと思いながら、少しずつ眠気がやってきた。腕の中に収まるヒノアラシも眠たそうにしているので、頭を一撫でする。
    「おやすみ、ヒノアラシ」

    とそんな事を思い出しながら、側で眠るバクフーンの顔を見る。すやすやと眠っているバクフーンは、布団の側に切れ端を縫って作ったお手製の布団で丸まって眠っている。
    (何度も指に針を刺してしまったし、不格好なもので寝心地は良くないんじゃないかと思うのに、バクフーンは喜んでそこで寝る)
    あれから習慣付いてしまって、コトブキムラで眠るときは一緒に寝ている。進化して身体が大きくなってから、時々身体を引っ付けて寝るか、今みたいに不格好な布団もどきで別々に寝るかのどっちかだ。キャンプ地の時は、バクフーン達のボールを抱えて眠る。その方が安心するからだ。
    (やっぱり、不安だったんだろうな)
    知らない所で、知らないことばかり。不安であることを誤魔化しきれなくて、あの時は眠れなかったのだろう。それに気付いてくれた相棒であるヒノアラシには感謝しかない。
    すやすやと眠るバクフーンの頭を優しく撫でて、少しだけ身体を寄せる。あの頃と変わらない暖かさを感じながら眠りにつくことにした。
    また明日から、この地を駆けずり回らなきゃ行けないのだから。
    「おやすみ、バクフーン」



    「・・・・・・・・眠れん・・・・・・・・」
    そう呟いた声が聞こえた。ボールの中で様子を伺ってると、テルが眠れない様子だった。隣に置いてあるボールの様子を見ると、他の皆はスヤスヤ夢の中。ボクとテルだけが目を覚ましてしまったようだった。
    何度か寝ようと頑張ってたみたいだけども、結局起き上がったテルを見て慌ててボールを揺さぶる。きっと散歩するのだろうと思ったけど、きっとボク達を置いて出歩くに違いない。安全な場所だろうけど、誰も連れて行かないなら連れてって欲しい!
    「ヒノ、どうした?」
    ボールから出て、改めてテルの顔を見ると、酷く疲れた顔をしていた。無理もない。昼夜問わず調査に出て、そしてテルにとっては見知らぬ土地で必死に生きているんだ。ボク達には心配かけまいとしていて、ずっと気を張っていたのかと思うと、気付けなかった自分が悔しい。
    眠れないなら、一緒に眠ればいいと思って、テルの袖口を引っ張る。
    びっくりした様子だったテルは、ボクのお願いした通りに布団に戻り寝っ転がってくれたので、ボクはその胸に飛び込み甘える。そうすると、テルの強ばってた身体から力が抜けたのを感じた。
    緩く抱き締めて、寒くないようにしながら「ふふ、暖かいなーヒノ」と言うので、当然だよと答える。
    テルの腕の中は、とても安心する。段々ボクの方も眠くなってきたら、頭を一撫でしてくれた。
    「おやすみ、ヒノアラシ」
    (おやすみ、テル)

    ヒノアラシだった時の頃、初めてボクがテルと一緒に寝た日を思い出した。ぐっすり眠ってるところに、程よい重さを感じて薄目を開けたらテルがボクの懐に入り込んできてた。
    今日はテルが作ってくれた布団(って言うものらしい)でお互い別々に寝ることにした。今日も調査一杯頑張ってたから、ゆっくり休んで欲しいと思ったのも合って、こっちで寝てたけど・・・・・・・・ただ、やっぱり引っ付いて寝たいなと思ってたんだよね。
    ゴソゴソと据わりのいい位置を探してたけど、やっと落ち着いたのか身体を預けてくる。毛布もボクにも掛けてくれて、本格的に寝る様子だ。
    「おやすみ、バクフーン」
    (おやすみ、テル。良い夢を)
    そう思って、ボクは再び夢の世界に旅立った。





    「ヨマワルだ!!! かっわいいいいい!!!!」
    ゴーストポケモンではヨマワルが大好きな僕にとって、ヨマワルがゲット出来た。可愛い、可愛いと抱き締めてたら、ちょっと苦しかったみたいで暴れる。
    「ごめん、ヨマワル」
    謝って解放してあげると、手が届かない所まで浮遊されてしまった。ちょっと残念だなと思ったら、背中からずっしりと重たいものが。そして、ほんのり暖かい毛並み。
    「なんだーどうしたーバクフーン」
    抱き込まれるようにされてるので、頬辺りを撫で撫でする。嬉しそうにぐるぐる鳴いてるが、ちょっと不服そう。
    理由は分かってる。炎とゴースト併せ持つバクフーンにとって、ゴーストであるヨマワルが増えるの嬉しいのだろうが、こうやってヨマワルばかり構ってるのが面白くないんだろうなと。まぁ、新しい子が増える度に構い倒してるから余計か。
    このメンバーの中でお兄ちゃんとして我慢させてる自覚もあるしなぁーと思いながら、頬辺りを撫でくり回す。段々ご機嫌が直ってきたのか、嬉しそうな声になってきた。
    ぐるりと振り変えると、少し体を屈めてくれるので頭を撫でる。
    「よーしよし、バク良い子だな。いつもありがとうな」
    そうこうしてると、ヨマワルも構って欲しくなったのか肩辺りに止まってきたので優しく頭を撫でる。
    二匹は嬉しそうにしてくれるので、僕も嬉しくなる。
    「バクもヨルも可愛いなー」




    ススキさんが「サマヨールが怖い」と言われて、ちょっとショックを受けながらも(人間だって、ポケモンだって好き嫌いはあるからしょうがないか)としょんぼりしながら、サマヨールと一緒に好物を作る為に・・・・・・・・と思ったら、ススキさん恐怖が勝って指示が出来なかった。雨降って寒い中でサマヨールと居る僕としては、申し訳ないけど怒るよ?
    (実際、ちょっとだけ怒った。だって寒いし・・・・・・・・)
    ただ、ススキさんの男気は格好いいなとひっそりと想ったけどね。


    サマヨールにれいかいのぬの使ったら、ヨノワールに進化した。
    「わぁああああ」
    一つ目なのは変わらないけど、正にゴーストポケモンって感じだった。そんな僕を見下ろすヨノワールだけども、徐に頭を撫でてきた。
    「はは、ヨノワールになっても撫でてくれるの?」
    サマヨールの時も時々頭を撫でてくれる。嬉しいなぁーと思ったら抱きついてた。
    「宜しくね、ヨノワール」






    ぎゅうううと言う効果音が付きそうな状態で、抱きついてくるフローゼル。抱き付いたまま、僕を離そうとしない・・・・・・・・えぇ、どうしよう。
    バクフーンも「フローゼルの好きにさせて」って顔してるし、レントラーも「右に同じく」してて、ヨノワールやニューラ我関せずだし。
    「フローゼル、ちょっとだけ苦しいから力だけは緩めて?」
    そういうと少しは緩めてくれたけど、やっぱり抱きついたまま離れない。ちょっと困ったなぁと遠い目をしてしまうと、そこにショウがイモモチを持って家に来たらしく、驚いた表情をしていた。
    「あ! ショウ! 助けてー!!! フローゼルが抱きついたまま離れないんだよー!!!」
    僕が助けを求めても、若干呆れた顔してる。え、ちょっとショウ酷い、凄く困ってるのに。
    「テル、今回はフローゼルの好きにさせたらどうです?」
    「ショウもバク達と同じような事言う!!」
    「言ったんですか?バクフーン達も同意見なら、私は助けることは出来ませんよ。第一にそうさせてるのは、テル。アナタが原因でしょう?」
    「ぐ・・・・・・・・まぁ、そうなんだけども」
    フローゼルがこんな状態にさせた原因、それは僕が時空の歪みで気絶をしてしまった事だった。フローゼルが他のポケモンと戦ってる間に、僕達の死角に他のポケモンが来ていた。フローゼルと共に気付いたときには、背後から攻撃を受けてしまった。しかも、ボロボロだった僕にとってトドメを刺される勢いで。フローゼルの悲鳴に似た鳴き声が、意識を手放す時に聞こえたのは覚えてる。目を覚まし気付いたら、キャンプ地に手持ち達に囲まれていたのは記憶に新しい。
    この後の話は、ラベン博士達に聞いたのだけども、真っ先にニューラがキャンプ地に知らせに行き救助隊を呼んでくれ、残りの皆が僕を守りながらキャンプ地まで来ていたらしい。フローゼルが僕を抱き抱えながら、バクフーン・レントラー・ヨノワールが守るようにと。その後は起きるまで、怪我の治療もせずに側に全員居たそうだ。フローゼルなんかは目を覚ました途端、ボロボロ涙を流して泣かれてしまい大変だったが・・・・・・・・。
    そんなこんなで、意識を取り戻し村に戻ってから絶対安静を言い募られてから、フローゼルがこの状態である。
    「フローゼル、アナタを離さなくて大変だった位に、アナタのことを心配していたんですからね」
    「ぅ・・・・・・・・」
    「フローゼルだけじゃない、バクフーンやレントラーもニューラもヨノワールも凄く凄く心配していたんです。無論、ラベン博士も私も皆」
    「・・・・・・・・」 
    「それを代表して、フローゼルがそんな風にしてるんですから」
    「・・・・・・・・」
    「イモモチ置いていきますので食べて下さいね」とショウはイモモチを置いていくと、そのまま家から出て行った。バクフーンが僕の頬に少し鼻先を押し付けて、レントラーは左手の項をペロッと舐めて、ニューラは足の間に座り込み、ヨノワールは頭を撫でる。
    それぞれがショウの言葉を裏付けるように、心配したんだとアピールしてくる。
    「フローゼル、皆、ごめんなさい」
    そう呟くと、皆は一声鳴いて僕の側にべったりとくっついてきた。優しい手持ち達の為にも、次は気を付けなければと心に強く思いながら。

    その後で、身代わりの御守りの存在を知り、調査に出る前に必ず持ったか手持ち達と確認するのが日課になった。






    「皆、新しい子だよー。ヌメラ、バクフーンは僕の最初の相棒だから、色々頼りにしていいからね」
    他の子達を出して自己紹介をしてから、優しくヌメラを下ろす。ヤミカラス以外は身体が大きい子ばっかりだからびっくりさせない為の配慮だ。
    バクフーンが少し屈んで挨拶をすし、ヤミカラスが話し掛けるとフローゼルとレントラーとヨノワールも怖がらせないようにしつつ話しかけ始めた。ヌメラも最初は恐る恐るだったが、あっと言う間に和の中に入れた様子だ。
    (皆、面倒見良いからなー良かった)
    少し離れた様子で、ニコニコと眺める。一通り話し終えたのか、ヌメラが此方にやってきた。抱っこして欲しいのかと思い屈むと、袖口を引っ張られる。大人しくついて行くと、皆の輪に加わって欲しそうだった。
    「優しいな、ヌメ君は」
    頭を優しく撫でながら、輪の中に入りヌメラを抱っこして皆の話してる様子を眺める事に。可愛いなぁ。





    やみのいしを手に入れた。やみのいしに反応するので、ヤミカラスに使って上げたら進化した。
    「わぁああああああ・・・・・・・・すっごいね! 身体も大きくなったし、胸毛がモフモフ・・・・・・・・胸毛モフモフ」
    胸毛に目線が固定されてしまってるのを見て、ドンカラスは少し僕に近寄って触れていいよと少し胸を反らす。女の子なのに、そんな事させるのも申し訳無いと思いながら胸毛に顔を埋める。
    「すっっごいもっっっっふもふ・・・・!!!! うぁあああ、癖になる」
    モフモフな胸毛に、心地良い暖かさにうっとりしてしまう。ドンカラスも「そうだろう、そうだろう」と自慢気だ。ヤミカラスの時は頭に乗ったりしてた子が、こんなに大きくなるなんてなーと考え深くなる。こうやって、手持ち達が成長するのは嬉しい反面、少しだけ寂しいと思う。
    (多分、母さんや父さんが感じる子供の成長ってこんな感じなのかな)
    そう思うと、少しだけほんの少しだけ・・・・・・・・寂しい気持ちがある。ずっと必死に生きて、調査こなしてたから忘れてた“寂しい”気持ち。家族に会えない寂しさ、そして居た世界に置いてきた手持ち達の事を。
    ドンカラスはその気持ちに気付いたのか、優しい声で鳴い翼で身体を覆ってくれた。あぁ、本当にドンカラスもだけど、皆優しい子が多い。
    「ありがとう、ドンカラス」





    ノボリさんが言ってた事を新しく設営したキャンプで反芻する。名前以外の記憶が無い、家族・・・・・・・・兄弟らしき人がいた事、相棒のポケモンのこと。
    (何も覚えてない)
    心臓がぎゅうううと締め付けられた。僕は記憶がある。ここに来る前後の事も。元の世界の事も、そして・・・・・・・・。
    「・・・・・・・・」
    ヒスイ地方で出会ったバクフーン達のボールを抱き締める。元居た所で、僕の仲間達が居た。まだまだ弱くて、これから切磋琢磨していこうとしていた仲間達が。
    (記憶が無いって言うのは、一番怖いことだ。だって、大事な相棒の事さえ覚えてないんだ)
    バクフーンのボールを殊更強く抱き締めていたら、バクフーンが出て来た。そして、屈みながら「大丈夫?」と訴えかけてきた。その様子にこみ上げるものがあり、何も言わずにバクフーンに抱き付いた。びっくりした様子で首回りの炎を出していたが、僕が抱きついたまま動かないのを確認して、おずおずと頭を撫でてきた。バクフーンのお腹辺り顔を埋めながら、涙を隠す。ずっとずっと気付かないように、だけども忘れることのない苦しみと悲しみを押し殺す。

    もと居た世界に残してきた相棒達とここで出会えた相棒達の事を思って。

    バクフーンは「大丈夫、ここに居るよ」と言うように頭を撫で続けてくれた。

     




    ツバキさんが「止まったら死ぬと思いなさい」な事言ってた意味がよぉおおおく分かった。
    「無理無理無理無理無理ー!!!! 待って待って待って待って待って待って待って!!!!!!!!」
    迎月の戦場に、僕の叫び声とマルマインの放つ電流&爆発+ビリリダマの爆発が木霊する。
    「ポケモン大好きだけど!! こんな!!! 手荒い歓迎は!!!! 嬉しくないよ!!!!!」
    合間見てシズメダマを投げ入れ、途中ダウンしたところにバクフーンのオーバーヒートorかえんほうしゃをブチ放して、なんとかマルマインも鎮めることも出来た。その後、デンボク団長の奢りで最高のイモモチが食べられたので良しとしよう。
    まぁ、そうは言っても。ショウとラベン博士と食べるイモモチが何よりも最高に美味しいんだけどね!!!!





    「わっぁああああ・・・・・・・・か、可愛い・・・・・・・・!!!!」
    捕まえた後、ボールから出してあげたリオルは、ちょっと困惑しながらも僕を見上げていた。
    今までちっちゃい子は居たけども、リオルみたいに本当にちっちゃいって感じの子は初めてかもしれない。
    「初めまして、リオル。僕はテル、こっちは相棒のバクフーンだよ。何か困ったら僕かバクフーンに言うんだよ」 
    バクフーンも怖がらせないように、僕と一緒に少し屈んで挨拶をすると、リオルは交互に見てから挨拶してくれた。ち、ちっちゃい手がまた可愛い・・・・・・・・!!!! あぁ、ヒノアラシだった頃もこんなちっちゃい手してたなぁとか思い出すなぁ。可愛いな可愛いなとデレデレしてたら、レンとドンカラスから「デレデレし過ぎ」と怒られた。
    だって、久し振りのちっちゃい子だから!!!!



     
    ウォーグルも手伝ってくれるようになったのは嬉しいんだけども・・・・・・・・。
    「・・・・・・・・うぅうう・・・・・・・・」
    僕、高い所嫌いなんだよね。特に、乗ってるときの体制が! 怖くて!! 景色は凄く綺麗だし!!! 楽しいけども!!!! やっぱり怖い!!!!! ウォーグルが「大丈夫?」と言わんばかりに寄り添ってくれる。
    「ありがとう、ウォーグル」
    まだ高い所の恐怖が抜けきらない手で、ウォーグルを撫でるが心配そうな鳴き声が帰ってきた。本当にごめんね・・・・・・・・。そんな事をしてたら、手持ちにいたドンカラスも出て来て慰めてくれる。と思ったら、ドンカラス、胸毛押し付けて来たし、ウォーグルも側によって来てモフモフを押し付けてくれる。
    「わーモフモフサンドぉおおお!!!!! たまらん」
    ここぞとばかりに、ドンカラスが胸毛モフモフアピールするし、ウォーグルは全体的にモコモコしてるしで・・・・・・・・何これ、本当に嬉しいんだけど。
    「わぁーモッフモフ・・・・・・・・モッフモフ・・・・・・・・」
    そんな僕の嬉しそうな声にドンカラスとウォーグルは嬉しそうに鳴いてる。

     




    「か・・・・・・可愛い・・・・・・!!!!!」
    ちっちゃい身体で、じゃれあうリオルとガーディの姿を見て、可愛さに悶絶してしまう。心優しい人から交換で、ガーディを譲り受けることになった。炎の石があるので、すぐにでも進化させられるけども・・・・・・もうちょっとコロコロした可愛い姿を見ていたい。
    ニコニコと可愛いなぁ可愛いなぁ言ってる僕の隣ではバク、レン、ドンカラス、ヨノワールも微笑ましいなぁと雰囲気出している。
    「皆が小さかった頃も可愛かったなぁ」
    そう呟いたのを聞いた皆は、ショックを受けた顔をしたので慌てて訂正する。
    「小さかった頃も可愛いけど、今もとっても可愛いからね?! 格好いいし可愛いよ!!!」
    そういうと、嬉しそうにしてくれる。と、そのまま僕に抱きついたり突進してくる。その勢いに負けて、後ろに倒れる。
    「ちょっと、皆、くすぐったいよ!!!」
    その様子を見てたリオルとガーディも加わって、更にわちゃわちゃとする事に。このタイミングに併せて、ガーディのモフモフを沢山堪能しました。ガーディ、思ったよりもモフモフしてて堪らん!!!!!
    気分屋。 Link Message Mute
    2022/10/28 14:35:10

    ヒスイ地方散策記 まとめ1

    pixivで上げていた「ヒスイ地方散策記」(アルセウスプレイレポ)まとめになります。


    此方は、ヒスイマルンマイン攻略までを載せてます。
    殆どポケモン達に対する愛を叫びつつ、ちょっとシリアスだったりなプレイレポです。
    全編ネタバレオンリーなので、未プレイ・プレイ途中な方は観覧注意!!!

    旅パが結局最後まで、誰が固定とか決まらないまま終わりました(苦笑)
    バクフーンとレントラーとヨノワールは外さなかったのですが、あとはその時その時で選んでた感じで。
    (能力強化とか、この子だけはしたいって子はやってましたが)

    ##ゲームレポ
    ##ゲームプレイレポ
    ##pixiv掲載作品
    ##ネタバレ注意
    ##ポケットモンスター
    ##ポケットモンスターレジェンズ アルセウス
    #テル
    #ショウ
    #ラベン博士
    #シマボシ隊長
    #デンボク団長
    #ススキ
    #ノボリ
    #ツバキ
    #ヒノアラシ
    #マグマアラシ
    #バクフーン
    #ミジュマル
    #モクロー
    #コリンク
    #レントラー
    #ヨマワル
    #サマヨール
    #ヨノワール
    #ヤミカラス
    #ドンカラス
    #ヌメラ
    #リオル
    #ヒスイガーディ
    #ブイゼル
    #フローゼル
    #ピカチュウ
    #フワライド
    #アヤシシ
    #ヒスイウォーグル
    #ニンフィア
    #ニューラ
    #ハザギリ
    #ヒスイマルンマイン

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