レイヤーというのはそもそも「層」って意味です。
画像編集ソフト等では「透明なシート」のようなもの、と考えて大丈夫です。
手ブロはレイヤーの概念がないので「白い紙」に描いているような感じ。
時々テンプレートが手ブロでありますが、消しゴムツールでテンプレは消えませんよね。
あれはその「白い紙」にもともとプリントされているものだと思えばいいかな、と思います。
アナログでいうならば、紙の色でしょうか。
もしくは、時々ある柄つきの折り紙的な(
柄つきの折り紙の上に鉛筆で塗りつぶして、消しゴムで消しても柄は消えない。
ざっくりしてるし、若干違う気もするけれども、だいたいそんな感じ。
……そもそも、レイヤーが「透明なシート」だというのも馴染みないですよね。
レイヤーをアナログで例えてみましょうか。
アナログでいうならば紙を何枚か用意しておきます。
この紙がレイヤーです。
一枚に下書きを描いて、その上にもう一枚重ねて下書きをなぞって修正し、その修正したやつの上にまた紙を一枚重ねてペンでなぞる。
レイヤーはこの重ねている紙ですね。
ただ、デジタルでは白よりも「透明」「不透明」という色の分け方になります。
ちょっと考えにくいですけど、透明な下敷きあるじゃないですか。
あれに下書き描いて~と、紙と同じことして、ペン入れしたら透け透けの線画できるでしょう?
デジタルのレイヤーはその透明な下敷きのような感じです。
で、線を引かれたところを不透明、何も描かれていないところを透明とします。
レイヤーの上にあるやつが一番上に、下にあるやつが下になります。
例として適当なやつ上げますか。
ちょっとサイズでかかった^O^;
レイヤーは12枚ありますが、一枚の絵です。
複数のレイヤーを重ねることで、一枚の画像として表示します。
で、透明なところは上の画像の『レイヤ』では白と灰色のチェックで表示されています。
背景以外に見られるものですが、それは右の絵には影響でていませんよね。
あれは透明なところを表示しているものになります。
Mz Editorでも(というか、レイヤーのある大抵の絵を描くソフトや場所でも)透明な時は白と灰色のチェックで表示されます。
不透明なところは描いた部分なので、そのレイヤーに描いてあるものが描かれます。
透明だと下のレイヤーに描いてあるものをそのまま、不透明だと下のレイヤーに描いてあるものを隠します。
上の画像では、レイヤーの効果をいじっているので透けている部分もありますが「火2」の不透明部分は下の背景を透かしてないですよね。
逆に、不透明な部分(火が描いてない部分)にはちゃんと背景が出てきてます。
透明なシートっていうのは、そういう意味です。
さて、レイヤーは知っているけれども、効果ってなんだ、となりますよね。
メイキングもどきで今回は『乗算』でいろいろやってみました。
あたりともいう(
せっかくなのでMz Editorでやっていきます。
完成系は……わかるかと(笑)
自分がわかればいいのです(
Mz Editorではレイヤが右下に表示されているのですが、
私はこの後□で囲まれている100%というところをいじります。
青が黒に近いので、そこで色を薄めて線描きしやすいようにしました。
表示を大きくすれば見えやすいのですが、面倒ですよね(
一応下書きの二つの透明度が変わっています。
ので、上の色よりも薄いでしょう?
一番上にある線画のレイヤーは100%です。
今回はあくまでも「乗算」の説明。
なので、いったん保存してこの線画を不透明にしましょう。
と、いうことなので下書きの二つのレイヤーを削除します。
削除は赤で○がついていますが、あのゴミ箱でできます。
レイヤーを選択して、ゴミ箱をぽちっと押せばそこのレイヤーはきれいに消えてくれます。
さて、一回保存するとレイヤーは(不透明処理されて)結合されます。
手ブロのやつはレイヤー結合はまだ搭載されていないので、こうするしか結合方法がないので少し不便ですね。
さて、赤い四角で囲っているところを見てください。
不透明なレイヤ(下の方)と透明なレイヤ(上の方)があります。
不透明なレイヤには白と灰色のチェック柄は現れていませんね。
これが色塗りにどう影響するか、試してみますね。
ひとまず、不透明な線画のレイヤーを一番上にしておきます。
そして下のレイヤーに色を塗ってみます。
わかりますでしょうか。下のレイヤーに着色しました。
不透明なので下の色を塗った部分が上のレイヤーに影響しません。
上のレイヤーが『標準』のままだと、こうなります。
ここで上の不透明なレイヤーを『乗算』にします。
ちょっと囲み忘れましたが、レイヤーの効果を変える時は
上のコメの赤○のアイコンを押してください。
ついでなので申しますと、左から順に
『新規レイヤ作成』『レイヤを上に移動』『レイヤを下に移動』『レイヤ結合』『レイヤ効果変更』『レイヤ削除』です。
レイヤ効果変更のアイコンを押しますと、画像のような一覧が出てきます。
そこの乗算を押します。
もちろん、不透明なレイヤーを選択した状態で押してくださいね。
どうでしょうか。
乗算になってから下の色が浮き出ましたね。
これが乗算ですね。
私もよく把握はしてないのですが、明度が0(黒色)の場合(補足:明度が0というのは黒色のことですので、彩度が高かろうが低かろうが、明度が0なら黒になります)
上の乗算でも分かると思いますが、下の色(描いたもの)の影響をうけません。
逆に、彩度が0で明度がマックス(白色)だとそのまま下の色(描いたもの)をそのまま重ねます。
彩度も明度もマックス(画像だったら赤色:
#ff0000)だと、明度が低くなれば影響しますが、彩度が下がっても影響は出なかったはず。
まあ、私が乗算を使うときは大抵白黒のもの(線だけのモノ)に着色する時に使うので、あんまり気にしたことないんですがね(
乗算は確か明るさ(明度)優先の計算だった気がするのですが、まあざっくりいえば『黒と他の色が重なっていたら暗く、白と他の色が重なっていたら白は無視される』って感じですかね。
色の明度の重ね、でしょうか。
明るさの重ねで、白は無視なので、黒くしかなりませんよ。
どんどん暗くなっていきます。
暗くしか、なっていきませんよ。
ソフトによっては、線画を『背景』とみなして、一番下から動かせないものもあります。
そういう時に通常(Mzでは標準)のレイヤーだと、上の画像のようになります。
線、消えちゃいますね(笑)
また、着色した上のレイヤーは着色されたところだけが不透明なので、他は透明だと判断され、塗っているところ以外は線が出てますよね。
不透明で標準だと下のレイヤーは隠れます。
が、透明だとそのまま下のレイヤーが反映されます。
これが不透明か、透明か、で着色する時に影響される効果になります。
不透明だと下のレイヤーに描いてあるものは上塗りされて見えなくなります。
そこで色を塗った方を乗算にします。
すると上の画像のようになります。
上のレイヤーと下のレイヤーを見て、
黒は色と重ねて、白は無視、なので黒で描いた線は浮き出ます。
白は無視されて、そのままの色になっています。
私は線画を乗算にしてレイヤーのトップにおいて、下にどんどんレイヤーを作って塗っていくタイプなので、その方法で塗っていきます。
で、塗っていくと上の画像のような感じに。
ついでなので、線画を一番下にしてみたり。
なんで私が線画を一番上にするか。
ただのテマ減らしですよ(
赤丸部分、わかりますかね?
選択しているレイヤーは乗算ですが、他は標準です。
で、乗算にしているところは、下の線画の黒線を浮き出していますよね。
これを他のレイヤー全部、乗算していきます。
さあ、赤丸四つを乗算にしました。
しかし、乗算は下のレイヤーと影響しあうもの。
肌とズボンだけを塗っているやつを見て分かる通り、はみ出して塗ってます。
線の外側になる部分は消しますが、内側のやつはどうせ塗り重ねるから消してません。
その状態で乗算すると、まあ、透けて黒くなります。
黒く、というよりも、色と色が重なっている部分が暗くなります。
綺麗に線通りに塗る、いわゆる塗り絵状態、というのでしょうか。
あれをしなくてはいけない分、私は元画像(線画)の上にレイヤーを重ねて色を塗る、という方法をとるこの方法は苦手です(笑)
これしか方法がないのならばそれで塗りますが、線画を動かすことができるならば線画をレイヤーの一番上に持って行って、その線画レイヤーを乗算にして、色は標準で塗ることを私はオススメします・ω・
さて、全部の着色レイヤーを乗算にしました。
見るとわかると思いますが、帽子のボタン、黄色なんですが、帽子の色が黒いので乗算によって消えちゃいました。
明度、彩度の関係ですね。
他にもいろいろと色が変わっているところもあります。
黄色は白に近いので、特に変わりやすいですね。
下の色の影響をよく受けます。
さて、線画を乗算にして一番上に戻しましょうか。
他の着色レイヤーは標準に戻します。
そしてこのオリジの子、髪の毛はグラデなのでグラデかけます。
グラデかける方法等は……省略で(
赤丸で囲んであるレイヤー結合で着色レイヤーを全部統合します。
してもしなくてもいいんですけどね、私はレイヤーたくさん使うと訳が分からなくなるので、標準同士ならばなんら問題がないので、結構統合します。
さて、これで影を塗っていない状態で、着色は完成ですね。
乗算で影塗り。
乗算のいいところは、色と色を重ねれば暗くしてくれるところ、ですよね。多分。
あとは線画を着色する時、楽だってこと……かなぁ?(
さあ、さっきの影のレイヤーを乗算にしました。
薄い色で塗ったにもかかわらず、ちゃんと暗くなったでしょう?
これが、乗算の最大の特徴だと思います。私的には。
あとは透明度を下げたり、新たにレイヤーを作ってさらに乗算したり。
今思ったけれども、着色レイヤーが乗算になってますね。
着色レイヤー(一番下)が乗算になっていた時は標準と変わらないですよ。
乗算は下のレイヤーに影響するものなので、下にレイヤーが存在しない一番下のレイヤーに、何か影響が出るはずもなく。
で、あとはちょこちょこっと修正して、完成です。
一回保存して、全レイヤーを結合した後、再び編集画面を開いてサイズ変更を行って……トップのような感じになりました、と。
以上です。
乗算について、わかったでしょうかね……。
説明下手なので何とも言えない日本語とか、表現とか、言い回しとか、ありますが……もうそこは理解するんじゃなくって、感じてください(((
レイヤー概念から入ったので、ちょっといらない部分もあったかな……と思いつつ。
これが参考になったならばいいのですが。
こういうのって、もう慣れしかないので仕方ないかな、と思いつつ。
に、しても……。
ネルグイ、トップの絵だと幼いね(爆)
上の絵とトップの絵、同一人物でネルグイっていうんですが……あはは^p^
おばb……お兄さんにしちゃあ、幼い……いや、多分デフォルメのせいだけど。
顔を横長にし過ぎたね……。
反省反省。
あ、なんか他にわからないレイヤーの効果あったらどぞー……。
わかる範囲内でお答えします・ω・