薔薇(そうび) 旧姓:錦赫(にしごり)
花貴族「薔薇」の姓。立場は弱めの貴族の家系だった。
図書・内臓(倉庫のこと)管理を主としてやっていた。
魄(はく)以外の他貴族に適性がなかったことにより、初代薔薇が魄となった。
配下兵は薔薇の当主になったものが直々に決めることになっている。
(初代は貴族の中の武官たちから。魄が宝術特化だったというのもある)
初代が戦と全く関わらないところでの貴族であったため、影武者を作ることになり、以後、受け継がれる。
棘(おどろ)
初代薔薇の影武者を務めた家系。以後、薔薇の配下となる。
武官の一つの家系で、隠密活動を主としていた。
魄の影武者を務めた茨氷(しひ)は従弟関係にあたる。
これを受け、血族で貴族を構成しなおしたため、上位貴族が下位貴族になったところもあり、不穏な動きをする家を消していった家の一つである。
宝術<武術 の家系。
師星(もろほし)
棘の親戚の家。武官の家系で、棘とは違って、護衛などの表に出る方の家系。
棘が表に出たことにより、薔薇の傘下に入る(魄と茨氷の母親の父親(つまりは祖父)が師星)。
現薔薇当主澄の母親 綺(あや)、狭間の子荘の母親 明(あけ)の旧姓(明の場合はそのまま苗字)。
宝術<武術 の家系。傘下に入ったばかりの頃は、宝術はほぼ使えなかった模様。
今はある程度まで使えるようになっている。
空韻(そらおと)
茨氷の嫁にきた人の苗字。嫁入りにて薔薇の傘下に入る。
雅楽、外交を得意としていた家系。
最初に薔薇雫との適性を試した、花貴族ができる前までは領土内で一番権力を持っていた家系。
最初は膝をつくのを嫌がっていたが、魄の使う宝術、人間性(またの名を狂気)に感化された。
宝術>武術 の家系。楽器を模した武器に宝石を埋め込んでいる、独特のスタイル。
朏(みかづき)
錦赫の親戚の家。宴会準備とかの下請け貴族だった。
魄の母親の旧姓。薔薇の傘下、下請け貴族から中位貴族あたりにまで位が上がった。
とにかく尽くすこと、が家訓のような家。気の弱い人が多い気がする。
宝術>武術 の家系。調理場に宝石仕込の包丁がある。
周りに隠密が多いから、という理由らしい。今は深荊が所持している。
御獄(みたけ)
礼式・文官などの教育系の家系。魄の教育係をしていた家系。
二代目薔薇來(らい)が「今後も世話になると思うから」という理由で貴族として薔薇家の傘下に。
薔薇に恩を返すことを第一に、世話役、宝術・武術教官など、いろいろ買って出ている。
あとで(おい
羽深(はねみ)
陰陽師。天文・歴数とか、あと占い。気象予報士とか、そういうのも。
あとで(おい
漆川(うるしかわ)
裏寄りの薔薇。暗殺主体の隠密。
あとで(おい
六百(むお)
奴隷商人。
あとで(
昏石(くれいし)
花魁。
あとで
黙笑庵(もくしょうあん)
裏側の薔薇。現在は隠蔽を主として行動する家系。
情報を提供する家系。書司(情報屋)のようで、今の新聞みたいなのを書いたりもしている。
神喰と組んで嘘を本当のように伝える。作られた証拠を合わせて公開するため、嘘が真実として世間に流出する。
薔薇直属の書司であったが、六代目薔薇の父親(昏石)から求婚され、薔薇の跡継ぎを産んだことにより、貴族として薔薇家へ入った。
宝術=武術 の家系でバランスがいい。少し前までは顔を隠すのが義務であった。
神喰(かみじき)
裏側の薔薇。現在は隠蔽工作をするために情報を集めたり細工したりしている。
錦赫の親戚だったが、三代目薔薇の時に貴族として薔薇家の傘下に入った。
四代目薔薇から「薔薇家を守る剣となれ」と言われてから、本格的な隠密活動、隠蔽工作をし始めた。
宝術<武術 の家系。大きな鈴を模した宝石が特徴。
華和(はなわ)
裏側の薔薇。クスリに長ける家系。
五代目薔薇の影武者になった時に正式に貴族として薔薇家の傘下に入った。
クスリは人を生かすのも殺すのも扱っている。また、だいたい家の者は薬物中毒者。
宝術>武術 の家系。頭脳派でキレ者が多い。
表>裏 で
錦赫(薔薇)>>>(越えられない壁)>>>棘≧師星>朏>羽深>空韻>御獄
華和>神喰>>>黙笑庵>昏石>>漆川≧六百
の家の力。
丹波原家と飛幡家は各々で考えてくれてると思います(
薔薇当主になる条件。
・銀髪、赤眼
・左目に赤い薔薇の模様
・薔薇雫を発動できる
薔薇雫(ばらしずく)
赤、桃、橙、黄、白、黒、青、紫の八つの薔薇の蕾からなる花宝。
黒色は赤茶色(暗い赤色)のこと。
花宝ではあるが、攻撃系の宝術がないのが特徴。
どんなに精神力があっても、薔薇雫自体に攻撃宝術が備わっていないので、攻撃宝術が発動しない。
また、普通の(花宝石じゃない)宝石の攻撃宝術を使いこなせる精神力がないと、発動しないのも一つの特徴。
八つの色全て揃っていないと発動しないらしく、離れていれば離れているほど術が弱まる。
(今は紐と人の体で八つ全てが繋がっているため、術が強い)
術が強ければ強いほど、精神力を削るかわり、効果が良い。
各色で発動する宝術が少し変化している。
色の宝術は以下の通り。
赤:補助系宝術。能力は筋力上昇。主に「力」と「速度」の上昇。
発動時、薔薇の匂いが充満する。匂いが媒介となっている。
鬼にはきつすぎる匂い。人間には「いい香り」程度。狭間の子にはちょっときつい匂い。
匂いは範囲固定で術者中心で半径5mの円形状。うち、半径2mの円形内だとより筋力が上昇する(そのため術者は常に最高レベルの筋力上昇効果を得られる)
体の負荷は8割が術者、2割かけられた人(術者は術にもかかっているので10割負担+術にかかっている人分の残りの負担)。
円形外に出ると、約10分で効果は消滅、また、術者が体の負担を請け負わない。
体の負担は宝石を発動する精神力(なので長期戦になると術者の精神面に異常をきたす)
桃:防御系宝術。瞬間的防御壁。物理も特殊(彩化)も防御する。
長時間出しておくと、耐久度がなくなり、脆くなる。
薄い桃色の光の壁。通り抜け可。
橙:補助系宝術。身体能力上昇。主に「感覚」と「神経」の上昇。
発動時、対象者を薄橙の茨(光)が包んですぐに消える。
術者、鬼にはその茨が消えずに見え、時間経過(10~15分)で消えるのが見える。
茨が術をかけられている対象者の思うモノを追いかけて、その茨が一つの神経となって術をかけられている者に伝えている。
(例:術をかけられている人が『敵の動き』を思っていた時、敵の動きがよく視えたり、体が攻撃を回避・防御するタイミングがばっちりだったり)
黄:回復系宝術。広範囲小回復型。範囲を狭めれば中回復。
状態異常は“緩和”のみ。目に見える範囲なら、広げきれる回復範囲。
範囲が広がれば広がるほど術者の負担が大きい。
また、継続的に回復というのも可能で、視認できる対象5人までが条件。
範囲拡大<継続回復の精神負担。
白:回復系宝術。狭い範囲大回復型。対象は一人。
状態異常完治。ただし、長年蓄積してきた毒などは緩和だけ。
傷も同様に、古傷は消せないが、できてすぐのものは後を残さない程度には治せる。
瀕死(意識がなく傷だらけの状態)は一度重傷(止血してるけど動けないくらい傷ついてる状態)にし、軽傷(傷はあるが動ける)、そして完治(最後は黄でやっても可)としないと術をかける側に負担がかかる模様。
中身(内臓系)の傷も良くすることはできるが、術者の負担が大きい。
黒:防御系宝術。物理受けの防御壁。彩化・宝術で壊れる。
耐久度は物理には高いがそれ以外には脆い。時間制限もない。
鬼も人間も通り抜け不可。
防御壁を動きに合わせて動かすこともできるが、動かす場合は術者の負担が大きい。
青:補助系宝術。強力な防御壁。鬼と彩化を弾く防御壁。
個人レベル(対象一人)ならばそうでもないが、張るのに時間がかかる(3~10分)。
個人レベルの場合は1分以下。壊されるか、時間経過(約30分)で消える。
また、個人レベルで張ると、術をかけられた人に合わせて動く。
防御壁の耐久力が弱くなるが、遠距離型防御壁も可能。
張る時間で耐久度、大きさが変化。半径15mの円形状までなら拡大縮小可能。
大きく、耐久度の高い防御壁を張るには時間がかかる。
鬼は物理的にも弾くが、人は弾かないため、防御壁で鬼の動きが止まる。
防御壁を張っている状態で追加効果として、匂いによる睡眠促進効果を防御壁内にかけることができる。
紫:補助系宝術。薔薇の花びらで、対象を追跡・探査する。
追跡状態であれば離れていても回復・補助重ね可能。
ただし、負担は離れれば離れるほど大きい。
青補足
睡眠促進なので寝ない人は寝ない。ただ、動くと眠くなる。
睡眠促進は鬼も人間も関係ない。
紫補足
薔薇の花びらの色は薄紫で、発光している(はたから見れば光の塊)。
対象物の周りにふよふよ浮かんでいる。衝撃に弱い。
術者の周りに花びらが集まって、対象物を映し出す(モニターみたいな感じ)。
対象物についている花びらが壊れると、何も映らなくなる。
補助:赤、桃、橙、黒、青、紫
(防御:桃、黒、青)
回復:黄、白
防御壁は
桃→不意打ち時とかにすぐに張ることができる緊急回避の壁
黒→対人戦
青→対鬼戦
だと思ってもらえれば。
澄の鞭を赤茶で表現するときは、たいてい鞭を対象に黒薔薇使ってます(
物理特化防御壁なので、よっぽど強い衝撃じゃないと黒薔薇の壁は壊れません。
なのであの状態で叩かれたら痛いですよ(-ω-)
澄がよく使うのは
黄、白、青、紫、赤の五つ。かな?
今回の件(澄と刺綺の事件のあれ)の騒動に出てくる人たち(一部)
書き忘れとんがな。
深荊→宝術兵
燐→宝術兵
剣和→武術兵
です。
束?あの人顔見せないから…(
ついでに束は宝術兵ね。
薔薇家共通宝術の最大威力発揮時の件
当主→左目に刻まれた赤い薔薇が顔に模様として侵出
宝術を精神力がなくなると失明、または白目の方に薔薇が刻まれ、目を露出できなくなる。
白目に赤い薔薇が刻まれた状態で最大威力を再び発揮すると、宝術を使った集中力が途切れた瞬間に左目が開かなくなるだけでなく、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、声のいずれかを失う。
また、顔のどこかに黒色の薔薇の痣が浮かび上がる。
一度目で失明した場合は、まだ目に赤い薔薇はあるものの、宝術の威力が弱まるため、薔薇の描かれた眼帯をつけ、左目の薔薇で主の証として強めることができる。
しかし、二度目の発動で白目に薔薇が刻まれた時同様、目が開かなくなり、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、声のいずれかを失う。
三度目の発動で、集中力が切れたら最期、深い眠りにつく(未だ起きた者はいない)。
当てはまる者
初代薔薇当主 魄
味覚を失った状態で、老後を過ごそうとしたが、息子である二代目薔薇当主の來暗殺の時、毒を食し、同じく毒を食した來に毒の治療を施す時に三度目を発動し、そのまま死去する。
また、併用で護身用として持っていた宝石を使い、「当主が毒を食したにも関わらず、薄ら笑いを浮かべていたから」という理由で、当時の朏に手を伸ばしていた六百の当主に呪いをかけた。
二つの宝石(一つは花宝)を順を追ってだが使い分け、使ったため、自身は毒がまわり、あっさり眠りに落ちた。
なお、一度目は失明し、宝術の威力が弱まり、眼帯で力を強くしていた。
五代目薔薇当主 玖
嗅覚を失った状態になった。黒色の薔薇の痣が左眉毛の上のおでこにある。
影武者である和棘に目を縫ってもらい、目を露出させることはなかった。
三度目の発動は“死”を恐れ、できなかった。