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クランポン・クロスアイ(ムウマ♂)
【色んな世界線の奴が来るのは知ってたさ。でもまさか、俺たちの技術を持ったティーベの息子がやってくるとは思わなかった。相手は多分…このトイボックスにいる。】ーベクター
年齢:15 男 身長:150cm
愛称:ポンポン
居住地:アンダーフット(ベクターが押さえた居住地に居候)
ショートストロー拠点 北区の学校に通う学生
黎明の鐘 クローバー持ち(耳の後ろ)
「オレのお父さん、こんな時代もあったんだな・・・今の父さんからは想像できない。それに名前も違う。でも帽子は代わらないし警棒も同じだ。俺には分かる」
「あんた、ベクターだろ?父さんが良く話してくれたし、今着てるこの服もアンタの形見らしい。昔話や思い出話を聞いてみたいよ。歴史の教科書よりずっと面白そうだし、大丈夫なら話してくれねぇかな?」
「ケンカを売ってるなら買ってやる!返品もクレームも無しでな。それでも損失を出すのはお前だけだ。俺は大損させるのが好きだぜ」
「お前みたいな群れているときは粋がってる奴を叩きのめすのが俺は大好きなんだよ。大体は口だけ達者なヘタレ野郎で、見せしめに一人潰してやればおとなしくなるんだからな」
「俺の作品を探して触れてみてくれよ、一日不思議な気分に浸れることを約束するからさ」
「姉ちゃんまた俺に毒…ぐえっ…」
時間軸を飛び越えて現れたティーベの息子。
向こうでは【クロスアイ】という苗字があり、ティーベの名前も違うようだ。
刺激的な事を好んでおり自分の身を危険に晒す事に抵抗を示さず、火があれば油を注ぎ花火が爆発すれば躊躇わず突っ込んでいく。その性格のおかげか、危険な場所に取り残された人を通りがかりに助け出すことも。
生物由来の毒にとても強い体質であり、毒を摂取することが趣味。
母親が毒を毒にも薬にも出来るほどに精通しているらしく、それに憧れての行動。病気とは無縁なほどに健康体。その体質をもってしても姉や母親の毒は強力すぎるのか、何かしらの作用が出てしまうらしい。
母親の体質は【成長はすれど老化しない】という形で遺伝している。
テトロという姉がおり、抱き心地がいいという理由でしょっちゅう引っ付かれ、毒にやられて寄生されていることが多いのだが満更でもないらしい。
常に持ち歩いている好物のシガレットはお気に入りの毒が染み付いたものであり、耐性が無い者が食べると手足のしびれが起きたり、暫く味覚を失う代物。
悪夢を夢食いすることも好むなど、ゲテモノ好きな一面がある。
ベクターやティーベが用いる「異世界の技術」の一部を用いることが出来る。その技術を用いて、触れると使えないはずの技が一日限りで使えるようになる落書きを街のどこかに書き残している。
ティーベの怪力を"必要に応じた身体能力の向上"という形で遺伝している上に格闘術も会得しており、素手の殴り合いでは並みの人間どころか並の格闘タイプでも太刀打ち出来ない。ケンカをした者曰く「ケンカや殴り合いというよりは"素手で殺しに来る"」。
バトル好きで頻繁に訓練場で稽古をしていることが多い。
ティーベには「ポンポン」と呼ばれていたようで、ティーベやベクターといった親しい間柄以外にそう呼ばれると露骨に不機嫌そうにする。馬鹿にされたりナメられることを嫌うが、悪意が無かった場合は説明すれば由とする等、理性的なところもある。
生意気な性格だが褒められると照れるところもあったりと、ただ単に素直では無いだけである。
オカルト的なことが好きな彼にとって、この街は全てが好奇心を満たす遊び場だ。
最近ベクターの手引きにより黎明の鐘とショートストロー拠点を自由に行き来する手段を得た。
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3
モルヒネ(ウツロイド♀寄り)
【俺はゾンビ映画でゾンビになった仲間を撃たない主人公やその仲間達にイラつくタイプだった。いざ自分が当事者になってからは、そんなシーンは見るのも嫌になった】―確保作戦から生き延びた隊員
【台詞サンプル】
「ここは恐ろしい…でも無理に人と話さなくて良いのは助かる、でも…怒鳴るお客さんは居ない代わりに物騒な人が沢山いるのは、嬉しいとは言えないかな…」
「早くここから出ないと…ドミノさん、あなたの力が必要になる。無事にここを出るためには、お互い協力しないといけない。だから、怪我をしたり、身体を悪くしたときは、私に言ってくださいね」
「ティーベ君、君は普通の生き物じゃないよね…あれだけの毒を受けてもぐったりするなんて普通じゃないよ。もしも戦う事があれば、私が力を出せるようにしてあげるからね…」
「ここは皆頼もしいんです。私は人の身体を弄ることしか出来ないけれど…でもそれが頼もしいと言ってくれるんです」
「ようやく平和な暮らしが出来るって聞いて、これでも嬉しいんですよ。薬屋でもやってみようかな…?」
身長:165cm 体重:50kg
居住地:グラウンド・ゼロ付近
所属:ショートストロー
黎明の鐘・役職:ダイヤ
一人称:私 二人称:~さん ~くん、ちゃん
好き:薬で元気になった人を見る事 かわいいもの
嫌い:争い事全般 敵意のある存在
南区に居住する数少ない一人であり、数少ない正気の住民。
臆病な性格で非好戦的。物静か。
歩くのが苦手なので常に裸足で少し浮遊しているが、重力を受けると陸に揚げられた魚のように可哀相なことになる。
うろついている所をドミノと遭遇し、手を組んで生き延びる道を選んだ。
ティーベと行動を共にすることが多い。
黎明の鐘に出入りできるようになってからは、街の薬屋やアパレルに顔を出すことが多い。薬屋を開こうかと考えている様子。
飛ばされる前の世界では看護士をすることで生活していた。というのも、持ち前の神経毒を調節さえすれば、大抵の死の縁に立たされた者を起き上がらせる事が出来たからだ。毒の濃度によって効能を変える事が出来るのが売りであり、命を奪う毒薬からアドレナリンのような命を救うような薬、果ては夜のお供のような効果まで幅広く調合が可能だ。
加工、調節せずに摂取すると身体能力を極限まで引き上げる他、自由意思を奪い去る危険な神経毒になる。
そんな毒が体中に常に巡っている影響か、身体が老化しても一定周期で若返る体質を持つ。
そんな神経毒が常に手から分泌されるため袖を縛っているのだが、それでも触れるのは危険。手には無数の細やかな棘が生えているのでおさわり厳禁。髪はクラゲの腕のように細やかなトゲがあり、刺激を与えることで刺さる。
髪は触手も兼ねており自由に動くほか、3m程度に伸ばすことが可能。
それでも触れるなら自己責任だが、可愛いものには自分から触りがち。
危険が迫ると、神経毒を大量に分泌することで擬似ヘドロウェーブによる一掃を行う。
南区に飛ばされてからは襲い掛かってくる者に対して毒を打ち込むことでコントロールして身を守っている。戦闘は好まないのだが、住民を従えて南区を闊歩する姿から、意に反して彼女を恐れる声は多い。
ただし、彼女から先制して攻撃を行うことはほぼ無い。
服は澄水性の素材で出来ているためすぐに毒を弾くのだが、分泌される毒が身体を伝ってくるため、下着の類いははいてない。
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5
ドミノ ムウマージ♂(SH4NTY仕様カラー)
"文明的な生存競争も原始的な生存競争も切り抜けた。今はその中間を生き抜いている"―ドミノの手記
【台詞サンプル】
「元の世界じゃ俺みたいなのは異常な存在やった。でも今は、ホンマなら誰もが普通やと言うモンが全部異常に見えるんや」
「動けば殺す。武器を下ろせ。腹ばいになれ。・・・よし、話せ。妙な気は起こすなよ。まずはお前は何者や」
「子供、女、老人、どんな奴やろうがこの辺りじゃ油断ならへん。武器を持ってる奴は特に。だからこそ少しでも怪しかったら引き金を引く、それがこのイカれた世界で生き抜いていくための新しい常識や」
「話し合いだけでもしないのか、やと?常識的な話や、奴等を見ろ。そこいらで銃を振り回して戦車や装甲車を走り回らせてるような奴等と交渉の余地があるんか?言葉の代わりに弾丸が飛んでくるのがオチやろ。」
「美味しい話には大体裏があるモンや、与えた物よりも多くの利益の得るためのな。お前は有利な位置に立ってるつもりかも知れへんけど思ってるよりこっちはアホちゃうぞ。俺は2回死んだ事あるから殺す殺さへんではビビらん、お前は何か企んでるのはわかっとるんや、全部話せ。でなきゃこの話は無しや。」
「燈とは手を切った。俺らを利用してこの辺りを支配する計画を立てていたみたいやけど、あいにく俺は誰かの下につくつもりは無い。対等な相手にしか俺は交渉はしない。ベクターやったっけか、お前は対等に見える。今のところはな」
ドミノ ムウマージ♂
【MADMAM隊員は"ノーマッド"と呼称】
年齢 25 一人称:俺 二人称:呼び捨て お前
居住地:ショートストロー支配下エリア
所属:ショートストロー リーダー
黎明の鐘(役職:スペード)
175cm 60kg
元々は普通の人間だった経歴を持つ。三回世界を飛び回って今に至る。
黎明の鐘での役職はスペード。島での警護よりは、南に生き残っているスパイクの保護に乗り出したようだ。
魔力や魔法には縁がないため権力を除けば一切の恩恵を受けられないが、スパイク特有の性質は消えておらず十分な脅威となる。
黎明の鐘では人間だった頃の普通の暮らしを取り戻したかのように、街中の飲食店で寛いでいる様子を見かけるようになった。
特殊な装備(黒いリボン)によって本来使えない【癒しの波動】を使うことが可能。
同じ装備を持った者同士での通信が可能だが、今や役に立たない機能だと本人談。
危険察知能力・決断力に優れており、磨かれたサバイバル能力は彼にガラクタから罠や銃等の装備を作れるほどの熟達したクラフトスキルを身に付けさせた。
南区に飛ばされて直ぐに盛大に歓迎されたせいで誰も信用しておらず、北区についての情報は知らない。馴染みのある風景だという理由からオールドオーサカに隠れ家を作って潜伏しているが、最近は拠点を南西に移したようだ。
南で数少ない正常な存在であるモルヒネとティーベと手を組んだ小規模なコミュニティ、ショートストローのリーダーを務める。
銃器の扱いに精通しており、改造、分解、点検をこなす。装甲車のタレットすら改造できてしまう程には腕は確か。
銃器を持った者に対して異様な敵意を向ける為、銃器を持っていると否応無しに攻撃される。マッドマムと会話を試みる前にやたら攻撃するのもこのせい。
技に関してはシャドーボールの扱いにのみ非常に長けており、形を変えたり、技を組み合わせたり、銃から撃ちだす等の手法を用いて戦闘する。
ただし、銃無しだと離れて居れば動いていない相手にも当たらない。
また、防弾性シールドのようなオリジナルの身代わりを用いる。
手が触れる距離まで近寄ると、体内にシャドーボールを発生させて相性を無視した攻撃を用いる。ノーマル以外は致命的な損傷を負うので近寄るほど危険。
戦闘意思がない事を証明できなければ、確実に命を奪おうと行動するようになった。
飛ばされる前の世界ではクチートの想い人が居た。
彼が歩んだ道のりはここから順次→
https://www.pixiv.net/artworks/57760104
日記形式→
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7276727
【経歴】
ドミノは島国で生まれ育った、ごく普通の人間であった。彼の住む国は災害が多く、地震や台風等の災害を身近なものとして成長していく。
ある日、定期的に起こる災害とは一線を画した災害が起き、テレビ越しに非現実的な光景を安全な場所からそれを見ていた時に彼は言い様の無い感情を抱いた。
国のため、人のために尽くすべく軍隊に入る道を選んだ彼は学校を中退して軍に六年間勤め、身の守り方、危険物の取り扱い、戦術、効率的な驚異の排除方法、サバイバルのいろはを学んだ。
これらの技術が始めに活かされたのは、彼が一度目の異世界の扉を潜った先であった。
不思議のダンジョンというものが生成されるその世界では、自分と同じように人間だったと自称するポケモン達が多く存在した。
彼は有志を集め、チームを結成し、崩れていた世界の均衡を取り戻した内の一員として称えられた。一通り役目を終えると何て事はなかったかのように普段の生活へと戻り、時々まるでマンガかアニメのようだと懐かしんだ。
そして彼は再び災害に巻き込まれることになる。新型の感染症が発生したと
聞いたとき、彼の周りはそ知らぬ顔をし、誰もが問題視していなかった中、彼だけは重大な危機感を抱いていた。そして彼が思い浮かべる最悪な想定は、そっくりそのまま現実に投影されることとなった。全世界か、はたまたこの国だけか。そんな心配は、空港や電車、インターネットといったあって当たり前のものが麻痺した中では悪い意味で不要であった。
状況が少しでも改善されていくことを期待したが、所属不明の防護服を着た兵士達が目につく人間を射殺して回っている光景や、よってたかって荷物を持った人間を襲撃するグループを目撃したとき、彼の期待は消えた。敵は病原菌だけではなく、人間にもいる。自分が何をするべきなのか、冬の凍てつく寒さと飢えが頭の中から彼を蝕みつつある中では正常な判断は下せなかった。普段の彼ならコミュニティに足を運び、手を取り合う道を選んだだろう。
だが彼は玩具の銃を改造して殺傷能力があるものに改造し、人に挨拶するような感覚で弾丸を撃ち込んで戦利品を漁る日々を過ごした。救いの手を市民に差し伸べることはなく、訓練で培った射撃の腕を存分にふるった。守る筈の存在に、守るための技術を奪う為に振るうようになった。
順調に思えた彼の新しい生活は、彼の視界外からの狙撃によってあえなく終わりを迎える。
浄化のために雇われた民間軍事会社の被害がここ最近無視出来ないレベルに達していたために警戒が強まっていたからであった。
呼吸が乱れ、視界が歪む。ここまでかと目をつむって目を開けると、彼は再び異世界へと渡っていた。
その世界でも不思議のダンジョンが生成されているらしく、世界中で混乱が起きているという現地民の話を聞き、彼はこの世界に飛ばされたのには意味があると考えた。役目を果たせば元の世界に帰れる一心で、彼は意気込んだ。
というのも、人間の頃の記憶の大半を失っていたのだ。
すぐさまギルドに参加し、情報収集をする為にダンジョンへと赴く。話が通じそうなクチートとその仲間達を見つけ出し、有益な情報はないかと話しかけた。全てを変えてしまう出来事が起こるとは知らずに。
"中立の立場を貫く"とは名ばかりのならず者集団を束ねるクチート。有益な情報と引き換えに名をマウィーレというそのクチートはドミノに提案する。
【うちとお前のギルドを掛け持ちしろ。断ればどうなるかわかるだろう?】
自分の人生を左右する決断をほんの一分でしろというのだ。
彼は思考の末に抵抗するも負傷してしまうが、彼女に対する憎悪の意識が消えることは無かった。確かに施設の使用、情報の入手等の便利な側面はある。しかし、身を置くだけで自分のギルドの情報は垂れ流される上に、まだ新入りの自分がそんな情報を提供したところで出所を探られるのが関の山だろう。
人間の頃の記憶は欠如していたが、彼の体に染み付いた経験はそんな状況下でも冷静さを保たせていた。
必ずマウィーレを何時か殺す。まずは信用を勝ち取る必要があるが、仲間内に掛け持ちを悟られてはならない。その上で世界の問題を解決する糸口を探す。簡単なことではなかったが、不可能ではなかった。
不運だったのは、事態を解決する糸口を掴んだのと同時期に彼が人間の頃につけていた日記を発見してしまうことだった。
元の世界に帰るために奮闘してきたが、元の世界は文明が崩壊してまともに生存するのは難しいという事が読んでとれた。
大きく分ければ人間に戻って潔く終わりを受け入れるのか、仲間を裏切り事態の解決を可能な限り遅れさせ、あわよくば失敗させるのかの究極の選択を迫られることになるが、どの選択肢を選んでも【普通の暮らしは出来ない】という事が共通した。
彼はギルドを裏切り、共に戦禍を潜り抜けた仲間を手にかけ、諸悪の根元である存在の排除を妨害に走ったが、何もかもがもう遅すぎた。体に青い花が咲く不治の病気を患い、人間の頃と全く同じことをしていることに気がついた時にはもう全てがどうでもよくなり、自暴自棄になる中でも寄り添おうとするマウィーレに、彼はいつの間にか特別な感情を抱いていることに気がつく。今思えば何だかんだ言いながらも自分を心配し続けてくれていたのは彼女ではないか。
ドミノは彼女に、自分に対して究極の決断を強いた仕返しも兼ねた最後のお願いをする。どの道助かる手段がないなら、死に方くらいは決めたって問題ない。
【マウィーレ、俺の頭を撃て。無理なら自分でやる。】
身体中に赤い花が咲き誇る様子は、もう先が長くないことを示していた。想いを寄せた人にせめて殺して貰うことこそ、彼の最期の望みであった。銃を手渡そうとする彼の意識は、マウィーレが銃を手に取る前に途絶えた。
次の瞬間、彼はどこか違和感がある見慣れた街にいて、人間の姿に戻っている。怪我も、血も、体中に咲いていた花もない。それどころか以前よりも身体の調子がいい。
だが顔が自分の顔ではなく、以前の姿の特徴を切り出したような姿であることに気がついた。そして今自分が居る静か過ぎる街も、決して平和では無いことを彼は本能で感じ取っていた。まだ見ぬ脅威と戦う必要がある。
彼が居るその街が、空間ごと転移された彼のかつての出身地であるということは誰も知らない。
トイボックスのデータベース
シャマロ ヒトモシ♀
「この夜の街で迷子になって、シャマロに会ったら選択肢が与えられる。少し魂を分け与えて安全を手に入れるか、他人に全部奪われるかだ。引き算はできるだろ?」-UG637の常連
【台詞サンプル】
「わたしが現れたって事はそういうこと。キミじゃすぐやられそうだし、どうする?」
「だから提案したのに、間抜けめ。まあ、残り物は頂いておこうかな。」
「1か0かの簡単な話だよ。0が好きな人って言うのはあまり聞かないんだけどな。」
「あの情報にはきっと裏がある。怪しいほど、危険なほど、関わるものが大きいほど面白い。今この街にはそんな奴が一人居るんだ。お高くつくけど知りたい?」
身長:150cm おっとりした性格。18歳相当。
一人称:わたし 二人称:キミ
居住地:ウィッチノーズ
夜にのみ現れる案内人。街の情勢を知り尽くしており、安全なルートや誰が危険であるかまで把握しており、南区に侵入しようとすると警告してくれる。
UG637に所属しており、数少ない【地下以外でも商売を行う】売り手の一人。感情表現が乏しいが、甘いものが好き。
裏の情報、誰が誰に狙われているといった水面下での情報に精通しており魂を少量分け与えることで手を貸してくれる。
命を狙われていると不安がる者が多く彼女の元に訪れるようだ。
自分に用がある者か、自分にとって用がある者にしか興味を示さない。
危険な状態に置かれた者の案内、度を越した犯罪を犯した者の情報を機関に回し、賞金首として指定するのが彼女のもう一つの仕事。
ほうっておいたほうが利益になると踏んだ場合はその限りではない。
退屈・・・いや、安全な日中は屋敷で寝ていることが殆ど。
炎の扱いが下手で戦闘は専門外。自分の炎で身体を焦がしたため顔が黒い。
ちなみに身体はマシュマロ製だ。
トイボックスのデータベース
カチューシャ
【風が吹けば桶屋が儲かるかは分からない。でも彼女の管轄下で石を投げれば、歯医者は確実に儲かるだろうな。】―北区の一市民の会話
【台詞サンプル】
「「腹が減っては戦はできぬ」・・・でも実際は飢えたほうが人は簡単に暴力を使う――それを抑えてるだけなんだけど文句が絶えないんだよね、なんで?」
「いーじゃん別に退屈なんだから!ゲームしてるくらいで始末書とか大げさっしょ?」
「ミサイル発射~♪分かってる、また苦情の電話が来るだろうって言いたいんでしょ?全部ケンカしたあんたたちが悪いって言っといて!じゃ!」
「何処に打ち込めば良い?指示してくれれば何時でも撃てるから早く撃たせな!」
「オレが派手に飾ってやったんだ、同じくらい派手にかましてやんな!」
★マホイップ♀
年齢:20 身長:165cm
陽気な性格 昼寝をよくする。
爆発が何よりも好き。
居住地:ウェストサイドセル
一人称:オレ 二人称:あんた 呼び捨て 階級 あだ名など
民間警備会社【MADMAM】所属の通信兵。治安維持、および南区の調査を任されている。
後方援護を主な役目として担っているようだ。
頭のアホ毛がレーダーの役割を果たしており、争いの気配を即座にキャッチ、鎮圧に出向く。勤務態度はあまりよくないが爆発物を使えるとなると話は別。
状況判断力と洞察力に優れ、多少の規則に違反してでも任務を全うしようとする。
喧嘩から戦争クラスの騒動まで幅広く対応し、高カロリーのミサイル(キョダイダンエン)を撃ち込むことで現場の戦意を喪失させる他、仲間にデコレーションを施す事での支援も執り行う。
ミサイルの操作はタブレットですることが多く、爆発大好きな彼女はオフの日ですらミサイルを撃つ為だけにタブレットを持ち歩いている。
クリームだらけになった現場は争いどころでは無くなるので正常な生物であれば争いは止まるのだが、過酷な環境下で凶暴化した住民だらけの南区相手にはそうも行かず、却って事態が悪化してしまうこともあるようだ。
後始末がとても大変なので市民たちからは煙たがられる声も少なくないが「無駄に争うのが悪い」の一言で一蹴してしまう。
何より厄介なのはその内容物であるクリームが食べると混乱するほどに非常に美味しい為、クリーム欲しさに騒動を起こす、起こさせる市民が居ることである。その影響で局地的に歯医者の需要が急騰している。
甘いものが好き・・・というよりは味覚がバグっていて食べられるものは大体甘く感じる体質。彼女の勧めるランチなんかはあまり宛にならない。
オフの日はスイーツ巡りをしたり、同僚や市民をデコレーションして遊ぶことが多い。
トイボックスのデータベース
3
ラフ ★ムウマ♂
【彼は人に笑顔で接するのが一番好意的な接触だと結論付けた。でもその笑顔が怖いんだ。人間ってのを曲解してる。】-ベールを貼られた住民
【台詞サンプル】
「ねえ、キミは今幸せかな?・・・そっか。幸せじゃないならこれを着けててね。」
「ネメシス~・・・そんなに怒らなくてもいいじゃない、止めてっていったのに止めなかったのは向こうだよ?」
「きっといい事が起こるよ。君が命を分けてくれたんだ、僕だって命を掛けて誓えば引き分けでしょ?」
「僕の顔を盗んだな。返せ。今すぐに。」
「そのしかめ面は何だ?僕が笑顔にしてやろう!」
年齢 15歳相当
155cm 10kg
居住地:黎明の鐘(役職:ダイヤ)
1人称:僕 二人称:おまえ キミ ~ちゃん 呼び捨て
【所属】ノンフィクションズ
笑顔をあしらった特徴的なベールを顔につけている。
負のエネルギーと生命力が大好物。しかし低品質なものは除く。
前者のエネルギーを溜め込んだ者からはそれを吸い取り、後者のエネルギーを分け与えた者には幸福を与える。
その仕事は黎明の鐘に移った今もあまり変わりがなく、権限も全くといっていいほど行使しない。
元々は人々を怖がらせる事に躍起になっていたいたずらっ子であったが、迫力が無いのか怖がられず、友達も出来なかった。
人と手っ取り早く仲良くする方法として彼は【笑顔で接すること】と結論付けた。それ以来今のスタイルに落ち着いたとか。
泣いたり怒ったりしている者を見ると念力で無理矢理口角を上げさせる、呪いをかけて無理矢理笑顔にする、自分がつけているようなベールを装着させる等、あらゆる手で笑顔に仕立てる。
後者のベールは呪いが込められており【自分は不幸だ】と言う考えを止めるまでは外すことが出来ない代物。元々は彼にとって良質な食事のマーキングであったが、現在はもう一つの異なる意味を持つ。
懐かれるとイタズラで呪いがこめられていないベールを着けてくることもある。
幸せそうな人の元には嬉しそうに現れ、少し生命力をわけてくれるようねだる。
貴方がもし親切に分けるような人であれば、数日の間は妙に運気が良くなるはずだ。少し疲れやすくなるだろうが・・・
一方で彼は顔を見られることをアレルギーレベルに嫌っている。
信頼を勝ち取った者以外が無理矢理見れば、彼の気が済むまで追いかけ回され、呪われるか、最悪消されることすらありえる。例外は存在しない。
そんなことをしたら印が黒くなるのではないかと懸念されていたが、そんな事態に陥った地点で彼が気分を真っ先に途轍もなく害されているので、印が黒くならない。
黎明の鐘に限らず、しばしば本島でもカフェで甘いものを食べる彼が目撃される。
【経歴】
ラフは元々小さな村で産み捨てられた子供の一人だった。
物心付いた頃には視界に入る人々の多くは食料の確保にも苦労し、毎日の生活にも困窮している様子だったが、病気のように村に蔓延している飢えから来る恐怖の感情が村を満たしている限り、ラフは餓える心配は無かった。食には事欠かなかったが住む家は無く、見ず知らずの子供を養えるだけの余裕がある家も付近には存在せず、雨風に晒される日々を過ごした。
空腹になることは無かったが、毎日辛そうにする人々が嫌でも視界に入る日常は彼の精神衛生上よい物ではなく、彼は人を怖がらせるよりも誰かを幸せにしたいと願う気持ちが強まっていったが、周りから見る彼は「飢える心配もなく普通な暮らしをする気に入らない奴」だった。ついにある日には腹いせに彼の顔に傷をつけ、ラフの顔には消えない傷跡が残るのだった。それでも彼は、こんな世の中が人の心まで貧しくしているのだという考えを曲げなかった。
どれだけ好意的に接しようとしても、彼の顔を見る者は不気味がって近寄ろうとしなかったか、機嫌を悪くして突っかかるかのどちらかである事が殆どであった。彼はその対処として笑顔をあつらったベールを顔に纏って人に歩み寄ることにした。どちらにせよ不気味に思えたが、顔のことを言われるよりはずっと心が楽だったし、笑顔を模したベールは彼の表情だけでなく、彼が弱気になるだけの弱点も覆い隠していた。
恐怖心に飽き飽きしていたラフは新しい食糧として生命力を少し分けてもらう代わりに、幸福が訪れるお呪いをかけることを始める。その試みを初めて受けたのは、生きることを諦めていたようなくたびれた市民の一人が最初の一人であった。ここ数日村にはろくに雨が降らず井戸水も枯渇し、脱水症状が進んだ男はもう長くないように思えた。
「生きていれば何時か良い事があるから。保証するよ――」
男はうつろな顔で空を見上げ、最早どうでも良さそうであった。
が、少しすると大雨が降り、渇きを癒した事で男は活気を取り戻した。
"命と引き換えに幸福をもたらしてくれる子供"の噂は周辺に忽ち広がり、重い病気にかかっていた家族が全快した、水源を掘り当てた、枯れていた土地に作物が実った、といった報告がラフの元に多く寄せられた。
やがて生け贄のような存在が現れるようになると、ラフに命を捧げる為に扱われる軽い命と、そんな役には選ばれない身分の高い悠々自適な生活を送る者に村は二分された。
【人は誰もが幸せでなければならない】―それが信条だったラフは考え方を改め【不幸になるべき者も居る】と考えるようになった。
次第にベールをつけている時間が長くなり、一人で居る間ですら常にベールを付けている様になった。彼が幸福のシンボル的な存在として扱われる頃には彼の顔を知っている者は殆ど居なかった。
すべて順調に思えたその村は、ある日突然混乱に陥った。というのも、弱い立場の者を虐げていた者達が連続して不審死を遂げたからだ。ラフは痕跡を残さなかったが、痕跡を残さなかったことが村人の確信にかわった。
ラフに受けた恩恵を忘れたかのように民衆は彼を責め立て、彼のベールを破り捨てた。口に大きな傷跡が残った彼の容姿に罵詈雑言を浴びせられる。施しを与えられても感謝せず、生きていることにも感謝をしない。
明日の朝には村を出ろと村長に命令されたが、彼はその日の内に、虐げられていた立場の者を除くすべての村人から命を抜き取って村を後にした。ラフに言わせれば、与えたものを返してもらっただけなのだ。
この日から彼は顔を見られることと自分は不幸だと言う者に異様なまでの嫌悪感を示すようになり、彼が納得の行かないような答えを出すものの命は容赦なく吸い取っていった。
当ても無く彷徨う果てに、彼は喧騒に塗れた見慣れない街にたどり着いた。その町では故郷以上に恐怖心が渦巻いている。
街に入れば、ベールをつけた彼を怪訝そうに見つめる市民。荒れ果てた通り。立ち上る黒煙。ラフにしかめっ面のまま歩み寄った男にラフはただ一言。
【キミは今幸せ?】
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4
バンシー ★ムウマージ(原型はSH4NTY仕様)♂
"暗闇に身を潜めたのなら、恐れるものは何もない"-バンシー
「誰にでも沢山の顔があるのさ。誰を相手にするかでその顔を切り替えてみんな暮らしてる。善人ぶってるキミだって一歩間違えば悪人なんだ。」
「同じ過ちを二回繰り返すのは御免だ。もしも君が僕との約束を破って過ちを犯していたのなら・・・そうだな。種も仕掛けも何もない、君を消すマジックをしよう。たとえ話じゃなくて、これは本気で言ってる。」
「人は皆幸せになる権利がある。君が望むなら、そうなる為の案内が出来る。」
「鍵を託せるだけの人に会うのが、僕の一番の夢かな。だから額に鍵穴のタトゥーも入れて有るんだよ」
年齢 18歳 175cm
居住地:黎明の鐘(役職:スペード)
好きなこと:子供 歌うこと 音楽(ピアノ系を特に好む)仲間 家族
嫌いなこと:敵 子供を傷つける者 「縁起が悪い」といわれる事
【所属】ノンフィクションズ
彼は孤児を【楽園】へ導く。その道は善意に満ちている。少なくとも夜の住民の食い物にされるより遥かにマシだろう。
名前は鍵に彫られている「BANSHE」の文字からバンシーと呼ばれている。
鍵と鍵穴のタトゥーを入れている。鍵を渡せる存在に会うのが夢。
誰もが寝静まった夜に歌うことが好き。
サーカス団の一員、マジシャンを務めていた経歴を持ち、街中でゲリラパフォーマンスを行うことで有名。手品を得意としていてその手腕は戦闘中にすら発揮される。おひねりを与えるとお呪いがこもった4つばのクローバーを差し出してくれる。
その特技上、道具頼りに戦うのであれば貴方に勝ち目は無いだろう。
鍵を肌身離さず持ち歩いており、普段は温厚だが鍵に無断で触るとそこそこ親しい程度では激怒されてしまう。
ペストマスクを付けて街を歩き回り、捨てられた子供や飛ばされて迷い込んできた外部の住民に声を掛ける姿がたまに目撃されている。
そんな人たちを保護して回っているようだが、保護した者の行く先はごく一部を除いて誰も知らない。
幼少期に主を守りきれずに迫害された過去があるため、自分のような目にはあわせまいと子供たちを保護する為に積極的に活動している。
ピアノで奏でられる音楽を好み、しばしばカフェに居る姿が目撃される。
彼は恵まれない子供達を【白い魔女】の元に案内している。
そして彼女の承認が降りた場合は黎明の鐘へと住まわせ、降りなければ【登場人物が皆幸せに暮らす物語】に子供達を読み込ませているという。
【背景】
ポケモンを好ましく思わない父親を持つ少女の元で育ったバンシーは、元々はありふれたポケモンの一員に過ぎなかった。
時にいたずらをし、時に寄り添い、何よりも少女が奏でるピアノを楽しみに毎日を過ごしていた。ゴーストタイプは縁起が悪いとの意見が多数派をしめていたが、主である彼女にとっては幸福をもたらすものであった。
「この子は私を変えてくれた」そう語る少女の名はリサ。新しい扉を開く存在、という意味を込めた鍵を彼女はバンシーに贈り、彼女自身もまた対になるように鍵穴のタトゥーを体に刻むのである。そしてそれを見たバンシーもまた、自分に鍵穴のタトゥーを刻むようせがみ、同じようにタトゥーを刻んだ。常に幸せそうな二人だと、近所でも評判であった。
長く続くはずの幸せな日々は、町に見慣れない白いクラゲのようなポケモンーー後にウルトラビーストと呼ばれる存在によって発狂した男が現れたことで全てが狂い始める。
森の中に響くリサの悲鳴。彼女を喜ばせる為に木の実を集めていた彼は慌てて彼女の元に戻ったが、そこにいたのは力なく横たわるリサとナイフを持った男の姿。そしてその背後に控えるウツロイド。彼は敵を討つべく立ち向かうが、普段からバトルとは無縁であり、温室育ちのバンシーが立ち向かったところでどうにかなる相手ではなかった。
呼吸が弱まるリサに寄り添い、自分も傷だらけでありながらもリサを気遣うが、最早虫の息の彼女の前にはあまりにも無力であった。
叫びながら走り去る男の顔を目に焼き付け、主を失い、元より快く思っていなかった父親からは迫害され、家も失い、幸福をもたらす者として生きてきたバンシーはその日から何者でもなくなった。
新たな環境に身を投じては、状況に応じて素敵なように映るよう、別の自分を演じる裏で、いつか来るであろう復讐の時に備えて戦闘に明け暮れる日々を過ごした。
どれが本当の自分なのかはとっくに分からなくなっていたが、そんな事は生きることに精一杯な状況下では重要視することではなかった。
そんな彼に転機が訪れる。セレビィを連れたサーカス人間が率いる、派手な衣装に身を包んだ一団が町に現れ、何やら催しをしている事に気がつく。沢山の人間が集まるその催しを彼は注意深く観察し、標的を探し出すために利用しようと考えた。
それはサーカスと呼ばれる観劇の一つであり、そのサーカスに役立ちそうなスキル、人間が喜びそうな手品なんかはリサとの暮らしの中で既に心得ていた。
そして彼は自らサーカス団員の団長の前に現れ、自ら捕獲され、即戦力の素敵な新入りを演じることでその地位を確固たるものにしていく。サーカスの裏の活動として孤児を保護して回る活動にも彼は自分のような目に遭って欲しくないという堅い意志の元で積極的に参加していった。
彼が一人の見せ場を作れるほどに成長したある日、ついに標的を見つけ出すことに成功する。
ショーが終わり、気分転換に散歩がしたいとテントを抜け出し、標的の生活様相、行動パターン、関わりのある人間を絞りこみ、事故に見せかけて殺害する手段を講じた。
そこでうまく作用したのが皮肉にも彼の主の命を奪うきっかけになったウルトラビーストの襲撃である。内心気に入らないながらも、喧騒に紛れて彼は事故に見せかけて標的の殺害に成功を収めた。リサが甦ることが無いことはわかっていたが、彼の無念は晴れたという事実さえあればそれでよかった。
わかだまりが解けた彼はサーカス団員としての活動に精を出す。手品、ショー、子供たちの保護が主な役目だった。
彼は保護した子供たちがどうなっているのか確かめるべく、子供たちが送られる施設に潜り込んだ。そこで彼は知らなくてよかった真実を目にしてしまう。
人間たちに実験台にされる子供達。太い針を刺され、白衣を着た人間たちは熱心にノートを録っていたが、その意識は苦しそうにするポケモンたちに向くことはほぼ無いように見えた。
彼が保護していた子供達は団長に売り飛ばされていたのである。
平気で命を弄ぶ人間に対する怒り、子供達を間接的にとはいえそんな目に遭わせた自分へのどうしようもない怒り、信じていた人間が行った非道な行いに対する悲しみ。
徹底的に施設内で暴れまわった後、彼はその日の内にサーカス団を去った。
メンバーが総出で探し出したが、ついに彼を見つけ出すことは叶わなかった。
行く宛もなく放浪する最中で彼は見慣れない街に文字通り足を踏み入れている事に気がつく。とういのも、手や足が人間のものになっているのだ。自身の特徴をあしらった衣服も知らぬ間に身に付けている。
随分大きな街であったが、これほどの街は聞いたこともないし、聞いたことがあればサーカス団員の団長が見逃す筈もない。
この世界でやり直そう。
幸福をもたらす者としての新たなスタートラインを切った彼の"人生"は始まったばかりだ。
元企画のキャラシ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=69178775
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2
ウィスプ(シャンデラ♀)
【彼女にとっては国を焦土にするよりも一人に歩み寄るほうが難しいらしい。】
「有り余った力は敵にも味方にも恐ろしく映る。身を持って知りましたよ。
それが何のための力であっても、そこは関係ないんです。」
「フォルス君は魔法使いに憧れているみたい…手解きしてあげたいのだけど、怖がらせてしまったみたいですね…あの本が憎くて堪らないものでしたから。」
「ベクターさん、言うとおりにしたらフォルス君も心を開き始めてくれたみたいで・・・ありがとうございます。」
「きっとあの子は優秀な魔法使いになれる。」
ウィスプ:シャンデラ ♀
大きさ 1.8m 年齢不詳
居住地:ウェストサイドセル
一人称:私
二人称:お前 貴様 呼び捨て (フォルスにのみ貴方)
年齢不詳
かつて世界を巻き込んだ戦争で猛烈な脅威を振るった大魔女。
多くの命が絶える戦場で魂を吸い取り続け、絶え間なく膨大な力を放つことによって両陣営の兵士もろとも戦場を焦土にした記録がある。
そのおかげで戦争の終結が早まったのだが、その力を恐れた兵士や住民達によって魔道書に長い年月の間封印されていた。
世界が少しは平和になった頃、魔法使いとして修練中だったフォルスがその魔道書を手に取り、封印が解かれたことで現代によみがえった。
未だに軽く一帯を消し炭に変えるほどの力は残っているが、そんなことは余程怒らなければしない。
封印が解かれてからはそこそこ平和な世界を堪能している。
封印された経験から警戒心が強く基本的に人からは距離を置くが、唯一封印を解いてくれたフォルスにだけは気を許している。
魔法使いになりたがっていると知ってからは積極的に歩み寄ろうとするのだが、封印を解かれた矢先に本を焼き払った為「次は自分が焼かれる」と非常に怖がられてしまった。
なかなか上手くいかないようだ。
今は「普通」を演じようと頑張っている様子。
かつて世界を変えた大魔女は魔法使いの見習い相手に苦戦している様子。
【経歴】
貧しい国で生まれたウィスプは文字が読めるようになるとすぐに魔法使いとなるべく熱心に魔術を学び始めた。彼女の世界では魔法使いという存在は決して全ての者から重宝されるような存在ではなかったが、年をとって動くことも侭ならない者を見ていた彼女は、たとえ老いが来ようとも、剣や槌よりも知識こそが有効な武器になり得ることを彼女は理解していた。
生活魔法に始まり、世に存在する実戦的な魔法を一通り習得し終えると彼女は自然を操作する魔術式を考案する。
農家たちは天気に困ることも無く最高のコンディションを保ち続けることで安定した収入・食料を供給することが可能となり、食料供給が安定し始めると国そのものが発展し始めた。
王国にその多大な功績を認められて大魔女の肩書きを授けられると、魔術の発展を夢見て彼女は魔法使いの教育に力を出すようになるが、これが彼女の人生を大きく変えるきっかけとなる。
やがて魔女という存在が当たり前になった頃、彼女が身を置いている王国と隣国との関係が急激に悪化しはじめる。両国に隣接する内海に膨大な資源が眠っていることが発覚し、その所有権を巡って緊張が高まったのである。どちらが先に手を出すかの我慢比べ・・・一触即発の状態であった。
王はウィスプに自然を操作して巨大な津波を起こすことは出来ないかと持ちかける。地震を発生させ、その地震で津波を起こして隣国に破滅的な災害を起こそうというものであった。自然災害となれば自国にも多少の被害は免れないだろうが、逆にそれなら疑われないという考えからの提案である。
それに魔法使いの存在は国家機密とされ、世間一般には「天候に恵まれた王国」という認識であった。
自分の力が民衆のために使われることは歓迎したが、誰かを傷つけることには成るべく力を振るいたくないというのが彼女の思いである。それが数十、数百、数千となれば断る以外の理由は無く、あくまでも平和な話し合いの場を設けて解決に辿り付く事こそが未来の為であると彼女は主張した。
が、兵士が武装を整え、地震が発生し、津波が隣国に破滅的な被害を齎した後に隣国に攻め入ったのを最後に、彼女は国を捨てて隠居生活を始めた。
彼女のかつての教え子たちに王が詰め寄り、家族を含めた安定した最高クラスの生活を条件に計画の実行を命令したのである。この一件が元で王国は世界的なバッシングを受け、ついには攻撃されるようになる。
空間転移の魔法を応用して王国の様子を見たとき、彼女はその有様に驚愕する。隣国の民衆は奴隷のような扱いを受け、魔法使いたちは外敵を脅迫・必要とあれば攻撃する、自分が望んだ方向とは正反対の魔法の使い方をされている事実に打ちのめされた。
自分が始めたことは自分でケリをつけなければならない。
王国が連合国からの攻撃を受けたとき、彼女は住民を空間転移魔法で避難させると巨大な火を放ち、街を、戦場そのものを焼き払った。
斃れた者から魂を吸い取り、それによって増大した力をさらに振るい、夜中だろうが真昼のように明るくなるほどの炎を放ち続け、その火が消える頃には世界で最も栄えていた王国は兵士諸共焦土と化した。欲望と権力におぼれた傲慢な者への交渉などするつもりは無く、物言わぬ死体と交渉することを選んだのだ。
再び隠居生活に戻って数日、彼女の家は先日の騒動を恐れた数多の兵士や魔女たちによって包囲された。彼女を殺害するか、無力化するために万全の体制を整えていた為に彼女はあっけなく本に封じられ、開かないように厳重に封印された。
もう二度と大魔女の厄災に怯えることはないと安堵したのもつかの間、一帯の空間が不安定に歪み全てを飲み込んでいく。
成すすべなく飲み込まれていった先には見慣れない建造物、巨大な光の柱、そしてその光の柱の中心に存在する"何か"。
誰が敵なのか、ここは何処なのか、相手は何者なのか…パニックに陥り統率を失ってしまえば戦争を生き延びてきた歴戦の兵士も、他国に猛威を振るっていた魔女たちも赤子同然であり、瞬きをするたびにその数を減らした。
皮肉なことに、本の中に閉じ込められた彼女のみが生き延びることが出来たのである。
元の世界では彼女が居た地点を中心に巨大な穴が開き、その穴から流れ出す瘴気は世界を急速に後退させた。彼女を知る者はこう語る―「これはウィスプが命と引き換えにかけた呪いだ」。
しかし彼女は渡った先でその命を落とすことなく長い時間を本の中で過ごすこととなる。ある魔法使いの卵がその本をうっかり開き、外に出るまでは。
とんでもない者を呼び覚ましてしまった―半分正解で半分間違いなのだが、本を焼き払ってしまったことによって"自分の命を狙う危険な存在"と認識されてしまうこととなる。ウィスプは恩を返そうと魔法使いの卵に歩み寄ろうと考えたが、その為にはまず怖がらせないところから始めなければならない。大魔女の肩書きを得てから与えられた初めての試練は、魔法使いの見習いと仲良くなることだ。
その道は近そうで少しだけ遠い。
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2
ジルコ
【処分された筈の兵器が処分する側に回ったまでは良い。問題は善悪の判断がつけられないことだ。】ーイーストシェードのエンジニア
ジルコ ★ダンバル 性別不明
一人称:ノイズが酷く聞き取れない
二人称:ノイズが酷く聞き取れない
高さ:1.3m 重さ:80kg
居住地:イーストシェード
マッドマムが投棄した兵器の残骸が組み合わさって生まれたジルコは、かつて兵器に搭載されていた多くの機能は失われてしまっている。しかし、その圧倒的な馬力とちょっとやそっとじゃ傷つかない強度は健在。単純な殴り合いで勝とうとするのは自殺行為だろう。
言葉らしき音を出すが、バグったゲームの音声のような声しか聞こえない。
兵器の主な目的である「危険因子の排除」が色濃く意思に反映されており、街中で騒ぎが起こるとどこからともなく現れる。見方によっては最も警察に近い存在であるとも言える。
普段はイーストシェードのジャンク置き場にたむろしてがらくたを漁っている。
何かを作ろうとしているのではないか?
失った機能を取り戻そうとしているのではないか?
様々な噂がまことしやかに囁かれている。
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2
マジック ムウマージ♂(sh4ntyカラー)
「退屈な日々を忘れたい?それならマジックのお菓子を食べなよ。下手なものを買うよりは新鮮な体験ができる」ー男性の服を着た女性
170cm 55kg 17歳
居住地:トイボックスセル
【台詞サンプル】
「甘くて刺激があるのは恋だけ?いやいやいや、僕のお菓子を食べればその考えも変わると思うよ!」
「この街では雨も雪も降るんだけど、たまにクリームがミサイルに詰まって飛んでくるんだ。誰かが喧嘩をしたときとか。誰か喧嘩してくれないかな?」
「お酒は飲める年じゃないんだけど、ここじゃ未成年が飲んでもお咎め無しみたいだよ?ボンボンでも作ってみようと思ってるんだ」
「さっきはああは言ったけど、恋愛がどんな物かにもすごく興味があるよ。きっと素敵な時間なんだと思ってるんだけど、違いないよね?」
【関係】
お菓子作り仲間のシャロンちゃん
https://www.uchinokomato.me/chara/show/267633
恋人のスピリーちゃん
【データ】
中性的な見た目をしているがこれでも男。
母親の血を多めに受け継いだ影響、程度に本人は捉えている。
お店を開ける程度にはお菓子を作るのが得意。
学力、運動は人並み程度の能力。
が、まともではない薬品を作るノウハウを持ち合わせていて性別を変える薬から惚れ薬といった、時に便利な薬を作っては自前のお菓子に混ぜ込んでいる。
彼のお菓子を食べた者からは性別が変わった、胸が大きくなった、性別が変わった、姿そのものが変わったなどの報告が絶えない。
味は非常にいいため、ロシアンルーレット的な楽しみ方をする者も居るとか居ないとか・・・
戦いや犯罪には無縁だが、キッチンでお菓子作りに勤しむ彼を邪魔して無事に済んだ者は誰一人居ないという噂。
お金を払えば薬だけ仕入れることも可能。
ごく稀にUG637の市場に売り手として現れることがあり、関係者からは「知る限りでは一番平和的な売り手」との声が多い。
UG637の中でも売れ行きは上々。言い換えるなら経験値を相応に得ているので、腕っぷしは見た目ほど弱くない。
pixiv企画キャラシ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=39673135
トイボックスのデータベース
4
ベクター(ムウマージ♂)
"俺を探すのはやめろ。もしも必要なら、俺がお前を探す。俺かお前のどちらかが死んでいなかったら、一緒にやることを考えておけ。"―ベクター
【台詞サンプル】
「あの世界で浄化されたはずなんだが、有るべき姿に戻ってこうして生き物らしく生きてる。痛覚もちゃんとあるが、必要ならダークマターも引き出せる。この身体を手に入れるのには苦労した」
「互いに優しくあって欲しいって事だけが俺の望みだ。地獄絵図は二回ほど見たがもう見飽きた。元の世界の仲間たちが、それを叶えてくれていることを願ってるよ。」
「よう、お前が聞いているのは、この街唯一の海賊放送、メディエーションだ!この街で起きている最新情報を聞きたいのなら、この番組を聞いてくれ。ホストはこの俺ベクターが務めるぞ!」
「この街は大抵イカれてるんじゃないかって思うよ、実際そうだと思うけどな。でも気を付けろよ、アンタがどれだけイカれてたって、ここらじゃともかく、南じゃ狙われない理由にはならないからな。」
「UG637もMADMAMも必要ない。確かに連中は悪い奴等をやっつけてくれてる。でも権力と武力を利用して、自分の利益のためだけに好き放題やるからだ。やつらは市民の監視役だが、奴等の監視役は居るのか?昨日まではいなかった。でも今日からは違う」
「欲にまみれた結果として崩壊した世界で、自分達さえ良ければ良いと考える奴が足場を築いて、その足場を礎に立ち直っても行き着く先は繰り返しだ。何が言いたいかって?まさにこの街は同じ道を辿ってる。」
ベクター ムウマージ♂
(SH4NTY仕様カラー)
170cm 55kg ??才
居住地:本拠地はアンダーフット
黎明の鐘での役職:スペード
別世界で死亡したが経歴に目を付けたフラジャイルが修復してこの世界に呼び寄せた。役目を与えられた彼はフラジャイルの能力のごく一部ではあるが行使することが出来る。過去のいざこざのせいでギラティナが苦手。
現在はトイボックスで唯一の不定期海賊放送【メディエーション】のホストを務め、噂される陰謀や事実を織り交ぜて話を進めていく。
観察力と洞察力に優れ、情報と情報を繋ぎ合わせた結果に見えてくるものをあぶりだす事で有名。彼自身もうわさや陰謀の近い位置に存在する。
当人にとって知られたくない情報を平然とばら撒くため命を狙うものは0ではないだろう。しかし彼の存在を目にしたという声は不自然に少なく、彼の過去や経歴について知る者もいない。存在を疑う声も挙がっている。
だが、彼を追った者はことごとく消息を絶っている。
人間の世界にはもとより憧れを抱いていたため、物騒ながらも退屈はせず
割と平和に過ごせる今の世界には満足している。
戦闘は必要最低限しか行わないが、必要とあればいくらでも手を汚すことを厭わない。
ここ最近になり、何故か燈直々の指名により賞金首に指定されたのだが、相変わらずラジオの放送を続けている。
黎明の鐘において強力な権限を持つが、出入りさえ出来れば良いくらいの認識なので行使する気はさらさらない様子。
【使用する技術】
・特殊精製されたインク
一般的な塗料に【どくどく+ちからをすいとる】を込めた代物。彼自身が浴びても効果が無い。この街に来てからは製法を変えたのか上記の効果に加え【落書きがなされた壁や床に限り、空間が捻じ曲がる】ようになった。
現在は目印を残す程度に使用している。
・Xタトゥー
目に刻み込まれた×マークのタトゥー。ティーベにも同じ模様がある。
同じタトゥーを入れたもの同士に限り、念じることでの通信が可能。
何らかの理由で損傷した場合は効果が失われる。
任意でon offが可能だが、最近は常にOFFにしている。
・創造主から奪取した鉱石
はっきんだまにギラティナの力を結集させたもので、空間をゆがめる技術の元となっている。元々はチャージ時間を要したが、この町では常にエネルギーに満ちているためそんな必要も無いようだ。
この力のお陰で街のいかなる場所も観測、往来が可能。
pixiv企画キャラシ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=72235719
【経歴】
ベクターは本来であれば、存在すらし得なかった者だ。
世界のバランスを保つ役割を担っていた神は、今世界を破壊せんとする状況に気を病んでいた。"不思議のダンジョン"と呼ばれる時空の歪みが発生したとき現地のポケモン達が果敢に挑んで行ったが、その多くは"ダークマター"と呼称される負の感情の集合体によって自由意志を奪われていった。
埒が明かない状況を打開すべく、神は数多くの人間を呼び込み、力を与え、その世界での生存に適した姿も与えた。その役割を全うすれば元の世界に戻すと契約を交わし、元人間と先住民は力を合わせて世界を救うために再び立ち上がる。誤算だったのは、その人間達が状況をさらに悪化させてしまったことである。世界のバランスを崩している元凶を討伐するどころか、手がかりも得られない状況にうんざりした人間達が神に反旗を翻したからだ。
焦った神は取り急ぎ対抗手段を講じ、ダークマターと反転世界に存在する魂を組み合わせて戦闘のみに特化した眷属を大量に作り出した。その内の一体がベクターである。対抗手段を講じたものの、即席で作り上げた眷属の力や数は十分とは言えず、その戦力差は圧倒的であった。
その圧倒的な数に神は眷属諸共打ちのめされ、元人間達やポケモンたちはめでたく他の平和な世界や元居た世界へと帰還を果たす一方、バランスを司っている神が斃れたことにより、残された世界は崩壊を始めた。
かろうじて動けるだけの力を残していたベクター。目に映るのは崩れ行く世界、酷く傷ついた自分と同じ生い立ちの眷属、何よりも自分に憎悪の目を向ける神の姿。戦闘兵器として作られた彼が初めて感じた感情は死に対する"恐怖"だった。考えるよりも早く彼は神に食って掛かり、それを見た眷属たちも彼に続いたことで神はあっけなく命を落とすことになる。
欠損した身体を眷属から剥ぎ取ったダークマターで補い、足りない力は神から奪い取り、自分の身体に収まりきらない力は神の持っていた鉱石に閉じ込めてて持ち出して彼は崩れ行く世界を後にしたが、次元を飛び越えてたどり着いた先は、数少ない物資や領土を奪い合い、誰かが死のうと気にしないような世界だった。
生物として積んでくる筈の経験の一切を飛ばし、ただ命を奪う為だけに創り出された彼が生物らしく振舞うことは簡単なことではなかったが、彼は自分を創りだした神への反抗としてか、せめて生きた痕跡を残そうと考えるようになる。その思想の一環として彼は完全な体であった自分の一部を使って仲間-ティーベを作り出し、孤独の寂しさを埋めた。今の自分は生物としても戦闘兵器としても中途半端であり、何者でもないのだ。
自身を構成しているダークマターは幸か不幸かこの世界にも有り触れていたものであった為、彼は自らの身体の一部を使って特殊な塗料を作成し、他人から力を奪い取って神から得た次元を捻じ曲げる力を完全な物にしようと画策する。【命を奪うのではなく救う】それこそが彼の理想とする生きた証であり、
同調する者も現れ始めたことで彼の計画は順調に進んだ。その最中で命を奪う必要もあったが、自由には犠牲が付き物であること、何かを守るためには何かを奪わなければならない事を理解するには、生物として存在している者達よりも十分すぎる経験を積んでいた。
全てが上手くいっていたが、彼の身体を構成しているダークマターを浄化する世界樹が芽吹いたことで先行きが曇り始める。彼の身体も例外なく浄化され始めて力を失い始めている事は、残り時間が少ないことを示していた。とはいえ、ダークマターが浄化されなければこの世界は一から混沌の世界を繰り返すことになる。
自分は存在してはいけないーー疑問は確信へと変わり、確信は行動へと移る。神から奪い取った力が完全に復旧すると誰かを救う為に彼に協力した者へその力を共有していった。
そしていよいよ彼とティーベが浄化されきろうとしたとき「もっとこの世界に居たい、友達と一緒に居たい」とティーベが涙ながらに呟いた時、彼は躊躇い無く自分の力を全てティーベに注ぎ、ティーベを完全な生物として成り立たせたのだ。それはティーベが浄化されずに生き残ることと同時にベクター自身の死が確定されることとなったが、最初から無駄死にするつもりなど無かったのだ。
その場に崩れ落ち、浄化されて塵と化していくベクターの頭の中に自分を呼ぶ声が木霊する。もう役目は果たしたし、生きた痕跡も残した。残った仲間達も幸せにやってくれるだろう。不思議と恐怖心は無く、そのまま眠るように意識を手放した。
しばらくの時間が経ち、目覚めないはずの意識が目覚める。
土の上に居たはずのベクターが次に目を覚ましたのは、嘗ては輝かしい文明を築いていたであろう街の中。
消え失せていたはずの手足があり、ティーベにコアを明け渡すために切り開いた胸の傷は、赤く光る得体の知れない何かで埋められていた。
自分の姿も変わっている。ポケモンのそれとは違う人間の姿に。だが技は問題なく扱えるし、身体にダークマターが流れているのも感じる。
今の俺は何者としての役目を果たせばいいのだろう?
そして誰が何のために自分をよみがえらせたのだろう?
混乱している彼の頭の中に、聞き覚えの無い声が響く。
【お前に頼みたいことがある。面白い経歴を持ってるな。】
彼はその声の主を探し、ついに見つけた。
そしてそれと同時に、彼はこの街で生きていくための新たな目的を見つけたのだ。
トイボックスのデータベース
6
ティーベ(ムウマ♂)sh4ntyカラー
「特性が不眠だとか、眠らされても起きる道具があるから負ける筈がないと言う奴がいる。そんな奴に待っているのは眠るまで殴り倒されるって結末だ」ーベクター
【台詞サンプル】
「お前は僕を攻撃した!だからとっても悪い奴だ!悪い奴はやっつけて良いって聞いたからネンネさせる!」
「くらげちゃん、触るとちょっと気分が悪くなるの!仲良くしたいけどどうすれば良いかな、僕わからないんだ」
「ここは何をしても誰にも怒られないから良いところ!怖くないのって言われるけど、怖くないよ?」
「チョコレート欲しい!だめ…?じゃあねんねする?」
居住地不明。何処にでも現れる。
身長:140cm
体重:40kg
所属:ショートストロー
好き:夢 お菓子 優しいひと チョコレート
嫌い:命令 怒鳴り声
ベクターの弟。精神年齢も肉体年齢も不明だが、子供相当の立ち振舞いをするので難しいことは理解できない。
負の感情が積もり積もったダークマターで体の大部分が構成されている。
出身は兄と同じ世界。
彼が言うには「兄弟揃って作られた存在」らしくこの世界にきてから人間の姿になったらしい。
伊達に戦闘兵器でなかった事を感じさせる点として怪力であり、人間程度ならタオルを振り回すように扱うことができるほど。
公園と同じ感覚で南区で駆け回っており、現地で知り合った【優しい白いくらげ】【青い魔法使い】と仲良くやっているそうだ。
彼らを守ると褒められるため、積極的に南で見かける者に攻撃を仕掛けるのが目撃されている。ベクターと同伴に限りごく稀に北区を出歩くこともある。
人懐っこい性格で優しくしてくれる者には甘えん坊な一面が見られるが、彼の獲物を奪ったり、偉そうに命令するのはご法度だ。
一定の損傷を負わせてしまうとダークマターが暴走してしまうため、収まるまでは凶暴になる。
夢食いで食べる夢が大好物だが、眠らせる技を持たないため
警棒でぶん殴って気絶させてから夢を食う力技を行い、特徴的な落書きをする。
夢食いを受けた相手の知識と記憶を得ることが出来る能力を持つ。
顔に目が×マークの笑顔の落書きを残されていたら、きっと彼の仕業だろう。
食べた夢から知識を得るため、知識には誤りや偏りが多く見受けられる。
まだまだ成長途中であり善にも悪にもなりうる存在。
ベクターが用いるものと同じ技術を使うことが出来る。
基本的には夢やお菓子などを食べるが、空腹状態で傷を負うと人を襲って食べることもある。
トイボックスのデータベース
5
シャンティ
【知らないほうが良い事もある。でもどうせ聞きたがるんだろ?】-シャンティ
【台詞サンプル】
「壁の向こうは玩具箱だった、なんて人に言ったら頭がおかしいと思われるよ。だからここについての話は皆に内緒だよ」
「姿が変わっても何ら不便しないよ?というか、あそこじゃ姿が変わるくらいで他は特に変わらないんだ。入っちゃいけない所なんてこっちにもあるしね。」
「ためしにカメラをハッキングして色々と覗いてみたんだ。そしたら興味深いものを見つけた。なんだったか知りたい?…いや、やっぱり止めた。これは本当に知らない方が良いことだ」
「ここだけの話、ラジオに情報を与えてる人のなかには僕も含まれてるよ。大事そうに隠されていた情報だったから、正しいんだと思う。」
「魔法、か…遠くに離れた人と会う魔法、なんてものは無いかな?会いたい人がいるんだ。」
シャンティ ムウマージ♂
(SH4NTY仕様カラー)
身長:170cm 体重:60kg
年齢:18 一人称:僕 二人称:キミ 呼び捨て
居住地:トイボックスセル
泣き眼鏡、ハートの瞳孔、ビーニーがチャームポイント。
1日経てば汚れごと消え去るインクにフラジャイルの発するエネルギーが乗り移った結果、扉を壁に描く事で自在に外界を行き来するツールへと成り代わった。アーティストとして活動している。
美味しいコーヒーを飲むのが好きで、日中カフェを巡る姿を良く見ることができる。
最近、ウィッチノーズで魔術についての勉強を始めたようだ。
そのとき限定の衣装は、魔法使いと聞いて思い浮かべるようなステレオタイプのものだ。
そしてその他、電子機器のハッキングに長けており、南区の墜落したドローンやCCTV、スピーカーシステムを利用して街の様子を探っている。
音声で正常な者を導くこともある。
pixiv企画のキャラシ→
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=61699692
【経歴】
マフィアの父親と"掃除屋"の母親を持つシャンティにとって、普通に暮らすという事はとてもプレッシャーであった。仕事はかなり安定しており、お金に困ることは無く裕福な家庭に育ち、十分な愛情も受けて育ったが、自分の両親が裏家業に手を付けていることを幼い頃から知っていた。家族のことをどう話せばよいのかわからなかったのだ。
学校では度々親がどんな仕事をしているのかを授業の一環で発表するような機会が訪れるたびに彼は"普通の父親"像を作り上げてクラスの皆にそれを発信した。彼は親を愛していたが、子供の純粋さを通して素性をありのまま話すということはシャンティが社会的に抹殺されてしまうことを意味していた。
普通に育って欲しいという親は願っていたが、父親の部下が裏切りを起こし、内部告発をしたことにより彼の父親がマフィアの関係者であると噂され始めた事によってその願いは崩れ去ってしまう。
実際は関係者どころかそのトップに君臨していた上父親の力を持ってすればもみ消すことは容易ではあったが、一番の被害はシャンティに対する周りからの扱いという形で現れた。同じクラスの生徒からは避けられ、時には暴力を振るわれ、教師は見て見ぬ振りをするような日常が積もり積もった結果学校に行かないようになり、彼に暴力を振るった者の所持物や家などに落書きをする事で静かな暴力を振るったが、街に配置されたカメラは周到に機能を停止され、人が居ない時間を狙っていた為に彼の犯行を証明する手段は存在しなかった。
父親にとって都合の良くない証拠を所持していた者が突如失踪を遂げ、証拠不十分として釈放されて"潔白"が証明された後に彼は久々に登校したとき、彼が落書きを残した家に住んでいた住民が行方不明になっていた事も恐らく無関係なのだろう。父親はシャンティを守るべく、中学校の卒業と同時に遠い国の高校に入学することを提案し、彼もそれを快く受諾した。
高校での生活は彼にとって理想な物であった。
自分と同じように自信が持てず、誰かに認めて欲しい、自分の存在を残したい、そんな同じ考えを持つ者で小規模なアーティストサークルを立ち上げ、一日経てば汚れごと消し去る特注のインクを用い、勉学の傍らで街の美化活動に勤しんだ。のけ者にされているような生徒も中には居たが、彼は決して悪く言うことは無く受け入れ、家族同然に扱った。
そしてその中で、自分の生い立ちを全て理解した上で受け入れてくれる掛け替えのない恋人を手に入れた。
彼は高校を卒業すると、ストリートアートで培った経験を活かしてアーティストとして活動し始める。無許可で描くものではなく、金銭を受け取って合法的に描くグラフィティやミューラル、CDのジャケットなども手につけていた。
そしてその裏で、警察、政治家などの犯罪記録、秘匿されていたデータを表ざたに引きずり出すハッカーとしても暗躍していた。
【高潔な正義など存在しない】が彼の座右の銘だ。
ある日、彼が絵の依頼でマジックアートを描いていたとき、描いた扉が実際に開くところを目にする。興味本位でドアを開いた先を覗くと摩訶不思議な街が広がっていた。そこでは自分は人間の姿と今の姿を自在に切り替えられるのだ。
そしてその日、唯一外界とトイボックスを自由に行き来する存在が街に降り立った。
トイボックスのデータベース
2
フォルス ムウマ♂
【ああ見えてあの子、前に盗みをしてたんだよ。ふふ、しかもワタシからさ】ー燈
「本からおっかない魔女が出てきたんだ。本から出た途端その本は焼かれて・・・怖くなって逃げ出したんだ。だって、僕なんかにどうにかできるわけないでしょ?」
「生きていく為に悪い事は沢山してきたよ、人から物を盗むことがとっても多かった。自信が付いてきて、燈に目を付けたのが運のつき・・・いや、ラッキーだったんだと思う。人が違えば僕は今頃死んでいたかもしれないんだ。」
「色々と覚えようとは頑張っているんだけど、今の僕じゃ戦う為に使うような強力な魔法は3秒くらいしか使えないんだ。でも生活の為の魔法なら大体覚えたよ!」
「一人じゃ出来ないことばっかりだけど、周りに出来る事が多い人が沢山居るから困った事はないよ。いつかは役にたちたいな。」
「ひ、ひえ・・・殺される・・・」
身長:120cm 体重:2kg
一人称:僕 二人称:お前 ~さん
年齢:12
幼少期に満足に食べられなかった影響で成長が遅い。
居住地:ウィッチノーズ
UG637に燈のアシスタントをする形で所属。
【関係】
魔法使いの友人 マギアさん
https://twitter.com/nomanother/status/1477196382109061122?t=VWaTsoHJSSEBPHL9gOIRcg&s=19
幼少期は違う世界に居たらしいが、その記憶の一切は失われており、技能も同様に失われている。燈に拾われてからは魔法使いの見習いとして燈の家で居候している。
普段は雑用・魂の回収・燈の仕事の補佐に勤しんでおり、空いた時間のほとんどを魔道書を読んで過ごしている。
時折読んではいけないような危険な本を読んでいることもあり
ウィスプもそんな本を読んだせいで抜け出してきた。
体温がゴーストタイプらしくとても低く、死んでいるんじゃないかと思うほど。そのため触れられることを極端に嫌うが、寒がりでもあるため
独りで居ることを好まない。そもそも臆病なので一人で居るのが苦手。
悪戯程度の魔法しか今は使えず、魔法使いとしてはかなりの未熟者。
ウィスプによると【魔法使いとして十分な素質がある】らしく、燈といるせいか炎の扱い、相手の動きを止めることには既に長けているようだ。
闇の石で進化すれば使える魔法も増えるはずだと考えており
いつかは魂を集めて闇の石を手に入れたいと考えている。
魔法で人のためになることをするのが夢。
【背景】
フォルスはトイボックスがトイボックスと呼ばれる以前の、大戦争の戦禍が収まりつつある頃に現れた。以前の世界の記憶は全く無かったが、魔女の血が流れている事といたずらっ子であることだけは、彼が関心を示すことを見れば分かった。
子供ながらにして一人トイボックスへと送られたが、大戦争の残した爪痕はあまりにも深く人々に残されていた。あるものは家族を、あるものは財産を、あるものは全てを失っていた。
災厄の驚異は去ったが、人々の不安や負った傷から来る反動による暴動によって、街全体の治安はまだまだ低水準なままであった。
そんな状況下であったため、彼がお腹を空かせてさまよっていても気に掛けられるほどの余裕があるものはそう存在しなかった。
森に入っては木の実を集め、手頃な獲物を見つけ出すと驚かしてエネルギーを集める。しばらくは人間の姿をしながらも原型の頃と同じような生活をし、窮地を凌いでいたフォルスだったが、今よりもよい生活を求めたことによって次第に悪戯はエスカレートしていく。
そんな生活が数年続くと、大声を出す程度のイタズラは次第に盗みを働く犯罪へと変わっていった。金銀などのような価値の有るものは盗まず、普段手に入れられないようなお菓子を好んで盗み出した。子供がそんなものを持っていても、取り合う人など居ないと考えたのである。そしてなによりもその場その場を生きる彼にとっては一瞬の心の癒しが必要であった。
盗みに味をしめたフォルスは最近出来たとされる地下市場の存在を知り、そこの面々から希少な品物を盗もうと画策する。そうだな、出来れば魔道書なんか良い。高くて手に入らないし実用的だ。そんな魔道書を持っているのは、あのシルクハットを被った奴だ。
鞄の中身が見えなくとも、込められた力の気配でわかる。あれは大層な魔道書だ。
朝一番の市場が開く前。入り口の鍵を開けるタイミングで鞄ごと盗み出すことに成功する。
今回も勝ちだ!上手くいった!お見事なものだった。さあ、隠れ家に帰って戦利品を漁ろう…
その意志に反して体が全く動かない。
テレキネシスで自由を奪われるまでは鮮やかなものだった。
鞄の持ち主は地下市場の主。名前は燈という。
黄色い瞳からは青い炎が燃え盛る。フォルスにも燈が怒っているか、少なくとも感情が高ぶっている事くらいは簡単に察しがついた。
イマイチ地下市場が何なのかは良くわからないが、この辺りは治安が悪い。親も何もない子供が一人死んだところで誰も気にしない。
つまり、鞄を盗んだ腹いせに殺されてもおかしくない…
一言も話さず真っ直ぐに一歩ずつ歩み寄られ、距離が縮む事にフォルスの恐怖心も比例して増幅していく。目の前に恐怖の対象がいながらも、何の抵抗も出来ないという事実が彼の思考を次々と掻き消していく。
【お前、私の使いにならないか】
燈から発せられた意外な言葉。自由も利かない上に命の保証もない。それに使いになるというのは、考え方によっては衣食住のどれかは保証される筈。色んな考えが過ったが、死ぬ事に対する恐怖が最高潮にまで高まった彼に選択肢は残されていなかった。
以来、彼は地下市場の主の雑用…もとい、補佐役としてトイボックスに根を下ろしている。
一つだけフォルスが今もわからないのは、鞄を盗んだときに目が燃えた意味だ。
燈本人に聞いても「子供に奪われて慌てるほど間抜けじゃ無いさ」と笑われてしまうのだ。
いつか立派な魔法使いになることを夢見て、身の丈に合わない魔道書を手が空いたら読み漁るのだ。
トイボックスのデータベース
3
燈 ランプラー
「技術や人員、装備などの全体図では圧倒的に我々が上だろう。だが個人の技量や能力など、細やかな部分でその能力を試しあったとき、我々はあの地下市場には劣っているのだ。」―MADMAM上層部
【台詞サンプル】
「何でも力ずくでやろうと思えば時間が掛かる。だから私は頭も使うようにしているし、フォルスにもそう教えている。相手を理解して常に相手の一歩先を行けば、恐れるものなど何処にも無い。」
「私から盗みを働くとはいい度胸をしているな。私は怒っては居ないが、この地下市場の常連は"軍資金"が欲しいようだ。まぁ頑張って逃げてみてくれ──これより、彼を"追放処分"とする。」
「金を稼ぎに行った事が原因で南で死ぬようであれば、身の丈に見合った手段を選ばなかったってだけの事だ、ワタシには関係ない。年下を打ち負かしていい気になったガキ大将が、武装したギャングに立ち向かって死んだところで私に責任はない、そうだろう?」
「ワタシは金が好きってわけじゃない。金を使って人を動かすことが好きなんだ。現にこの市場も多くの人たちが自分が考えた最高の代物を取り揃え、その最高の代物を手に入れる為に危険を冒してでも金を稼ぐ。その資金ですら、使う人によって用途が分かれる。例えばワタシみたいに食べたりな。勘違いするなよ、ここで言う金は魂だからな?」
身長:170cm 体重:50kg 性別:【必要ないだろ?】
居住地:トイボックスセル
ブラックマーケット【UG637】のオーナーを務めるほか、夜間の治安維持を担う。年齢は人間換算で二十歳ほどで、現実には200ほどで、性別は【何故だ?必要か?】と答えるだけで教えてくれない。
トイボックス構築の大戦争の最中に現れた。
相手の力量が瞬時に分かる能力を持つ。
存在が確実なものであればどんな物でも仕入れられるが高級志向である。
仕入れる品は一級品・アーティファクト級が多いがそれだけの値段が張るのでご利用は計画的に。
金銭のやり取りも応じるが勿論高額であるため、どちらが簡単なのかは貴方次第。尤も、貴方が非合法な仕事を生業にしているならどちらも大差は無いだろう。
そのラインナップから盗みを働くものも居るようだが、彼(彼女)から盗みを働いて1時間も逃げおおせた者は存在せず【わざと盗ませて追うのを愉しんでいる】と噂されている。
悪人や生きることを諦めた者、時おり現れる招かれざるものを葬ることで魂を回収している。獲物を逃がさない為にフォルスを同伴させているようだ。
手に持っているメイスや、メイスから出る炎に燈以外が触れてしまえば、たちまち魂を吸い取られてしまう。逆に与えることも出来る。
感情が高ぶると目から炎が吹き出す。楽しいか喜んでいるかが多いのだが、肩書きのせいで気が気ではないだろう。育てたら面白い事になりそうという理由でフォルスを居候させている。
ショートストロー構成員と取引があったことが明らかになったが一方的に破棄された為、彼らの排除に向けて動き始めた。その一環でベクターを賞金首に指定。彼の行方を追っている。
そしてある人物にコンタクトをとり始めたようだ。
【経歴】
燈はこの街の古株に数えられる一人だ。大戦争を生き延び、今や経済の一助を荷うほどの市場のトップという地位を持つが、元々はスラム育ちであった。
大戦争によって治安が最低水準に落ち込んだとき、彼は家族総出で悪事を働き始めるようになる。スリのような盗みは日常茶飯事的に行われ、必要とあれば大胆に強盗を働くこともあった。その過程で命を奪うこともあったが、彼の一族は炎の扱いに非常に長けていたために証拠が残る心配をする必要はなかったのである。
一時期街の至るところで火事が多発したが、何れもガス漏れ等の事故として処理された。
ある日燈は何もない空間から希少な品物が転送されてくるのを目にし、このままでは戻れなくなると感じた燈は、路上で露天を開くことを画策する。売り上げは上々で好調に思えたが、彼の性別や年齢を見るや舐めた態度を取る者も当時は多く、無礼な相手にも下手に出なければならない生活に苦労した。
それでも燈はお金を貯めて小さな店を家族で開くことにようやく成功する。
家族で悪事から足を洗うと誓いを立てた矢先に、彼らは今までの行いの報いを受けることとなる。
燈が品物を仕入れて家に帰ったとき、目にしたのは血の海と化した我が家であり、売上金は全て奪われ、荒らされ尽くした愛すべき店であった。既に誰にも息は無く、あまりに突然訪れた惨劇に燈はただ呆然と立ち尽くすことしか出来ないまま何日も過ごした。
そんな燈を変えるきっかけとなるのは、黒い服を来た集団が燈の元を訪れたことである。
呆気に取られる燈にその男は無言で写真を見せる。何れもが殺害された者達の写真だ。
「君らをこんな目に会わせた者達の末路だ。法も秩序もないこの街にはこのやり方しかない。我々に付けば、君はもっとやれる。」
燈はマフィアの元で"研修"を積んで彼らのやり方を学び、常に他者の一歩先に居るためのスキルを身に付けた。
難儀な相手にも臆せず交渉し、納得が行かない答えが返ってこれば優しい言葉に"添え物"をして聞き直す。抜け道を使って裏を掻こうとする相手が如何なる手段を講じても、最後には、或いは途中で燈が居る。出だしの立場が平等であるなら、燈にはそれだけで十分であった。
あらゆる手段で逃げ道を塞ぎ、選択肢を絞らせ、燈が望むように事を運ばせ、犯罪を働き始めた者へ容赦も慈悲も無くなった頃には、燈の年齢や性別だけで舐めて掛かるものはどこにも居なかった。それでも性別や年齢を気にするような相手には【何故だ?必要か?】と返すようになったのもこの頃である。
手荒な手段はあまり取りたがらなかったが、必要なら徹底的にやり通した。
一人でも任せられると見た男は燈に鍵と鞄を託す。中身は不思議な力が込められた本と、大きな鍵とその鍵を使うための場所が記された地図だ。その鍵を開けた先には、広大な市場が広がっていた。
「君なら私の所有物を上手く扱えるだろう。代わりに、この子を見たら気にかけてほしい。早ければ数年以内にこの街に私を探して訪ねてくる筈だ」
そう言い残すと一枚の写真を手渡し、男は姿を眩ませた。
燈自身は汚れた仕事からは足を洗ったが、地下市場を作り上げ、今では裏のトイボックスのボスとして君臨している。悪事を働く場合は、同じ悪事を働く者へ対してのみに限られるようになった。
燈を恐れるものは当然多く存在するが、彼が手荒な手段に出るのは看過できない悪事を働いているものに対してのみであり、トイボックスに紛いながらも秩序をもたらした存在という声も多い。
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