パズルもうすこしで、クリスマスだから…
サンタさんに、おねがいしたんだ。
パパが、かえってきますように、って…
パズル
ママに、パパかえってくる?ってきくと、かなしそうなかおをするから…
パパに、もういっかいあえたら、きっとママも、えがおになるよね?
「パパに、あわせてください」って、サンタさんにおてがみをかいて、ポストにいれたんだ。
ポストにいれるとき、しらないおじさんに「おてがみ、なんてかいたの?」って、きかれたから、「サンタさんへのおねがい!」ってこたえたの。
そうしたら、おじさんが「いいこだね。きっと、サンタさん来てくれるよ!」って、いってね。「ありがとう!」って、バイバイしたんだ。
サンタさんにおてがみが、とどいたかな?
ワクワクしながら、ママのおてつだいをして、いいこにしてたよ。
サンタさんをまって、7かいめのよる。
サンタさんが、おうちにやってきた。
***
まどのほうから、ガタガタッ!っておとがして、めがさめたの。
ぼくのおうちに、えんとつがないから、まどからきてくれたのかな?
あかいふくをきた、サンタさんがまどの近くにたってて、ちいさなこえで、ぼくにいったんだ!
「メリークリスマス!」
はじめてあった、サンタさん。
うれしくて、こえをだそうとしたら、くちをふさがれて「しずかにね」って。
そっか、サンタさんは、だれにもみられちゃいけないんだ。
ぼくは、いいこだから。しずかに「うん」って、くびをふったの。
「いいこ。」って、あたまをなでてくれたサンタさん。やさしいな。でも、なんで、てがぬれてるんだろう。ふしぎだな。
「プレゼントだよ。完成したら、パパに会えるからね」
サンタさんから、おおきなはこをわたされて、うれしくって。
えがおで、「ありがとう!」っていったら、サンタさんも、えがおになって。
おおきく、てをふって、バイバイしたよ。
サンタさんがかえったあと、はこをあけたの。なかには、へんなかたちのジグソーパズルがいっぱい。
これをかんせいさせたら、パパにあえる!
そしたら、ママもよろこんでくれる!
ねむくなるのをがまんして、パズルをくみたてたの。
でも、おなじいろばかりのパズルは、ぼくにはむずかしくて、できなくて。
くやしくて。
かなしくて。
ぼくは、ないちゃったんだ。
そしたら、ママがおきてきて、ないてるぼくにびっくりして、「どうしたの?」ってきくから、「パズルができない」って言ったの。
ぼくのパズルをみたママは、どんどんかおがあおくなって…
ないて、さけんだ。
***
あさになったら、しらないおじさんたちが、いっぱいきてね。
ぼくに、「だれかと会わなかった?」ってきくから、「サンタさんにあった」っていったら、みんなこわいかおをするの。
ぼく、とっても、こわくて…こわくて…ないたら…みんなこまったかおをして。
「ごめんね、もう怖くないよ。ママとお話してくるね。」
そういって、ママとおはなししたあと、パズルをもって、かえろうとするんだ。
「いやだ!かえして!それがないと!それがかんせいしないと!パパにあえなくなっちゃう!!」
ぼくがないて、パズルをとりかえそうとしたら、ママがうしろから、ぼくをだきしめて。
「パパには、もう会えないの」
「パズルのことは、わすれなさい」
って、ずっとないて。
ぼくもなんだか、かなしくて。
ないて。ないて。
パズルのことは、わすれた。
ーーー
大人になって、全てを思い出して…全てを理解した僕は、「サンタ」が憎くて、たまらない。
fin.
正解編
このお話は、サンタさん=サイコパスな○人鬼から「僕」がパズル=バラバラになった「僕」のお父さんをもらうお話です。
サイコパスな○人鬼は、「僕」がサンタさんへのお手紙を投函する時に居た、知らないおじさんです。
「僕」が手紙を投函したあとに、ポストを開けて手紙を回収、そこから個人情報含む色々な情報を割って、「僕」の父に辿り着き、○害。
バラバラにしたのちに、「僕」の家に夜に窓から不法侵入。
「僕」に「パズル」として、渡したのです。
バラバラしてから、すぐに向かったのでしょう…服と手には返り血がついています。(赤い服、濡れてる手)
「僕」に父を組み立てさせてるのを、楽しむあたり、かなりサイコパスですよね。だれだ、こんな人物を考えたやつは!?←
家にやってきた、たくさんの知らないおじさん達は警察官です。
大人になって、全てを知った「僕」はどうなるのでしょうか?復讐するのか、否か…
答えは闇の中…