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    いちゃいちゃしてるだけSS
    「それで、ポケモンたちが生態として……」
     私が婚約者の前で意気揚々と話していたら、彼は頬にキスをした。
    「ちょっと、聞いていますか?」
    「もちろん、聞いているとも。君の言葉はきちんとね」
     そうして、もう一度聞こえてきたリップ音に思わずため息をこぼしたところ、彼はくすくすと笑い始めた。
     ……師弟なだけだった頃はこんなことは無かった。せいぜい指のはらで唇をなぞられたり、頬に手を添えられたり、髪をなでてキスされるくらいだったきがする。
    「おや、何かご不満が? ああ」
     自問自答しないで欲しい、と思っていたら唇に柔らかいものが触れて固まる。ミクリに顎を掴まれて、彼の方を向くにようにされたのだ。
     楽しむように軽くはまれた後、彼は上機嫌で笑っていた。
    「唇じゃないから、不満だったんだよね?」
    「はあ」
    「ごめんね、察しの悪い男で」
     何に対して謝っているのだろう、この綺麗な人は。
     うーん、と悩む振りをした後、ミクリは私を見てにやりと笑った。
    「いやだったかな、キス」
    「いやじゃないですよ」
    「じゃあ良かった」
     この人はいつもこれだなあ、と思いながらも呆れていたら、ミクリに深く口づけられた。
     彼は舌を口の中に入れて、私の舌を捕まえる。その上、彼の手は私の後頭部と腰を掴んでいるため、逃げられない。
     長いキスの後に、彼がようやく離してくれて、息を吸った。ぷは、と呼吸を再開したはいいが、力が完全に入らない。やられたな、と頭の片隅で理解した。

     何が酷かったかというと、彼はその後「お楽しみはとっておかないといけないんだったな」と言って、残りの仕事を片付けを始めたところだったりする。
    ゆずもち Link Message Mute
    2020/08/16 11:33:14

    いちゃいちゃしてるだけSS

    # ##小説 ##SS #pkmn夢 #ミクリ夢

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