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    ポケモン世界に転生したので、人工島パシオに来ました!あとがき

     簡単に自己紹介をすると、私は前世ポケモン廃人だった。色厳選国際孵化もやったしポケモンホームで図鑑も完成させたし、ランクマもたま〜にでんき統一で潜っていた程度の廃人だった。そんな廃人はトラックに轢かれてこの世界に転生した。カナズミシティで育った私だが、各地を旅した後はミクリさんの弟子としてでんきマスターを目指して腕を磨く日々。……そこから紆余曲折あって、今はミクリの妻としてポケモンたちと共に過ごしている。


     人工島パシオに私たちは来ていた。そう、ポケマスの舞台だ!
     元々、ミクリが私よりも先にダイゴさんと現地入りし、素晴らしい場所なので君もぜひ、と誘われたのだ。う〜ん、まさか自分がポケマスの聖地に来るとは思っていなかったが、ここでバッジを巡って〜など考えるだけで大変楽しい。来てよかった〜!
     バディは誰で登録しようか迷った。みんな大事なパートナーだ。やはり、私の最初のポケモンであるトゲデマルのしらたまにしようかと思ったのだが、トゲデマルはマーマネくんがバディで被るしと悩んだ。また、「マチュ、マチュチュ、マチュ!」とのことで、ご本人は食べ物の屋台を指差したので、そっか食べ歩きがしたいんだね……としらたまの意向もあって見送ることに。しらたまは美味しいご飯とお菓子が大好きな健全なトゲデマルである。
     というわけで、まだテッセンさんがパシオに来ていないそうなので、今回はライボルトで登録だ。ライボルト、メガシンカできるしね。やっぱメガシンカしたら種族値が上がってCが跳ね上がるのでわざの威力もだいぶ上がるし大切なことだと思う。

    「登録の時に聞いたんですが、近々花火大会があるそうですよ。なんでもバディーズのきずなを深めるためだとか」
    「それはいい、素晴らしい取り組みだね」
    「はい、なのでツツジちゃんとトウキくんと三人で見てきますね」
    「まって」
    「えっ何か」
     ツツジちゃんとトウキくんは、私が幼い頃通っていたトレーナーズスクールからの付き合いである。ツツジちゃんは私の一番の友達だし、トウキくんともとても仲がいいのだが……それはミクリもよくよく知っているはずだ。何か問題でもあるのだろうか。
    「アザレア、どうして二人と?」
    「どうしてというか、パシオに来る前から話していたんですけど、三人でチームを組む予定なんです。その決起集会も兼ねると言いますか」
     私たち三人はスクールでは実力が近かったこともあり、いつもバトルをして切磋琢磨したライバルである。昔からの仲なので、気心しれているし、スクール時代はタッグバトルの授業でタッグを組んだこともある。それでツツジちゃんが「アザレアちゃんが来るなら、三人でチームを組みましょう! また昔みたいに一緒に戦いましょう!」と誘ってくれたのだ。というわけで特に問題はないはずなのだが、ミクリはあからさまに眉間にシワを寄せた。
    「……私は? 夫と一緒にチームを組んで、一緒に花火を見る予定はなかったのかな?」
    「えっ、ないですけど」
     誘われていないので……と口ごもったところ、ミクリが「一旦座ろうか」とベンチへ。話が長くなるということらしい。

    「これは、事前に何も言っていなかった私が悪いんだけど」
    「はい」
    「私は君と一緒にチームを組んで、パシオを観光したいなと思っていたんだよ」
    「ああ、そうだったんですか」
    「そうだよ」
     思いつかなかった、そういうのもあったのか。なるほど。
    「すみません、ツツジちゃんたちと一緒に遊んだりバトルできるのが嬉しくて、頭がそっちにばかりいっていました。ミクリをないがしろにしていましたね。ごめんなさい」
    「いや、いいよ。……君もせっかくだし、ツツジさんたちとたくさん話がしたかったんだろう。それはわかる、わかるけど……」
     わかるけど、一緒が良かった。
     そう言いたいけれど、私のことを考えて言いづらそうな夫の表情を見て私も悩んだ。まあ確かに、ミクリとチームを組めば練習時間も含め、一緒にいる時間は多いだろう。それはそれで嬉しいのだが、せっかくのパシオなのでいつもと違うことをしたいという自分に嘘をつきたくなかった。後普通にツツジちゃんの方が先約だ。
     ミクリの方はそういった私の事情を含め、消化しきれないように見えたので「とりあえず、バトルしますか?」と誘った。バトルをすれば言いたいことは全部言える、というのはトレーナーの悪癖でもあり、共通言語だ。

     バトルは私が勝った。バトル自体は“うずしお”とのダメージの戦いだったが、ライボルトがメガシンカできるおかげで早期に決着をつけることができた。いつの間にかオーディエンスに囲まれているが、それはさておき。バトルが終わる頃にはミクリも幾分かすっきりした顔をしていた。彼は今回負けたのに、人前ということもあって笑みを崩さない。
    「ああ、バトルに誘ってくれてありがとう。少しスッキリしたよ。三人で楽しんでおいで……でも、夜は一緒に食べようね」
    「はい、もちろんです。何があったかたくさん話すので、聞いてくださいね」
    「もちろん」
     花火大会はもちろん別々の場所で見て、ホテルで感想を言い合いながら寝た。

     まあそういうことで、パシオでは夫婦別々に行動している、と出会った知り合いに言うたびに、「なんで!?」と言われるので、ミクリの感覚の方が正しかったのだなあと思った。
    あとがき
     コジロウ登場が嬉しすぎて無配を書こうと思い、よし、パシオで花火見せようと思ったのに見てないです。どういうことだってばよ……。
     というわけで、今回はタイプ:ドリームさんのプレイベントに参加させてもらいました。本イベントもスペースを頂いたので参加予定です!
     大好きなポケモンの夢イベントだ〜ということで飛びついてしまいました。今度はあれもこれもと考えていますが、どれぐらいできるかはわからないです。なんていうか、次回の無配はもう少し甘い話になるように努力したいです。読んでくださってありがとうございます。
    ゆずもち Link Message Mute
    2020/10/13 11:46:47

    ポケモン世界に転生したので、人工島パシオに来ました!

    ##小説 ##SS #pkmn夢 #ミクリ夢
    タイドリの無配にしていた小説です

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