あとがき/ノートあとがき ブラッドくんの悲しみを書きたい。
SSシリーズ・DA-190は、そんな気持ちから始まりました。
ゲーム内で描かれるブラッドくんは怒り方面の印象が強いけれども、怒りや憎しみでごまかしているだけで相棒を失った悲しみはとても大きなもののはずで、私は悲しみの話のほうが手に馴染むなあ…と思いながらSSをちまちま書いていました。そうしているうちに完結編が始まり、進み、完結し…「納得いかねえな(※)」と思ったために、DA-190完結編が長編として動き出しました。
※浅瀬屋は普段から神速やFRAMEの曲とかエピソードとかを見て「正義とか優しさとかの解釈が面白いくらい合わねえな…」と思っていて、思っている上でそれなりに楽しんでいるので、特にdisる気はないです。納得いかないのも気が合わないのもいつものこと。
※それはそうと神速Pなので担当視点担当主人公の物語はいくらでも欲しいんだよな。
長編を書くにあたって、公式出演メンバーのユニットは全員どっかに出そう、と思っていたんですが、この時点で12ユニットある上に、SSで整備士として先行登場の九十九先生(旗)、書きたかったから…で自警団に追加されたWで14、もうここまで来たらあと2ユニットくらいたいした差ではありませんね。そんなこんなで315プロ総出演となりました。作中ではあまり出番や台詞を出せなかった人も、まわりの設定からなんとなーく「これから活躍するんだろうな…」「スピンオフでメインになるやつじゃん…」と思ってもらえるような描写を目指しています。全員をそこそこずつ書くのはマジで難しい…!(なので超常のシナリオ担当者さんには同情もある…)でも大人数だからこそいろんなとこにいろんな役を置いたり思わぬところを繋げたりできて楽しい…!
ブラッドくん地元でゆっくり休め、というのはけっこう前から(2020年11月/公式完結編の完結前から)考えていたことなので、無事にそこまで書けたことに安堵しています。
応援してくれた皆様、本をお手に取ってくれた皆様、本当にありがとうございました。
【Notes】表紙素材が背幅14ミリまで+この色の紙で一番薄いやつ=244P、のギリギリまで本文で使っちゃったのでおまけ話はweb収録とします。
【プロローグ】
エピローグと一緒に書く予定だったので、ほぼ最後に書いた。
細かい描写も同じにしたかったのでエピローグと同時に書いただけで、「プロローグとエピローグでここの描写を一緒にする!」の案は初期から決めていたもの。
【SS編】
0832がいつも通り壊されている=別に100機めで奇跡は起きなかった。
あと100機めの計算間違ってるのギリギリで気づいたのでギリギリで数字を直した。愚か。
蛍光オイル(タイトル)、まじギリギリで詰め込んでる。仕事中ブラッドをDAが目撃して戦慄する回をどうしても入れたかったので、最後の最後入稿前のPDF化直前で書いてる。なう。
【自警団編】
この世界、バレンタインあんのかな…。バレンタインあるとしても日本式ではないと思う、それはそう。
でもここで浅瀬屋が書きたいのは日本式バレンタインの味だから…日本式で書いておきますね…!
「ブラッドが待ったと思う間もなく大きな一歩ですぐに並んで、」
→今はブラッドの恋に対して学習が追いついてないダークも、歩幅と同じようにすぐに追いつく。
普段全然こういうの書かないから習作とファンサービス(?)兼ねてバレンタインの話にした。
浅瀬屋作品に恋愛求めてない人には蛇足だろうけど、ちょっとでも恋愛要素あるなら…で手に取ってくれた人にはなんとか義理を果たせたかなあ……!?
塩梅が難しいなあというのを実感しました。
ムステ通り
→エムステくんから名前をもらいました。
南を見ているアンドロイド
→南っていうかロイたちがいる方角を見ている(北の町から見てロイの反乱は南方)。南部のアンドロイドたちは北を見ていた。
この時点でのブラッドとダークはまんまめちゃくちゃ朱雀と玄武。書きやすかった。
ダークが動かなくなってから現れた暴走アンドロイドに「うるせえ」って言っても意味ない(ダークの声はとっくに聞こえない)んだけど、でも言わないとやってられなかったのがこのときのブラッド。
クローザたちが駆けつけたときの、額の端を切って両腕が血みどろのブラッドは、致命傷以外ダークと同じところを負傷してる(額、両腕)
ユアン(悠介)のほうが、怪我人の無茶に対して寛容。良いことではないけど。
そしてまたもや九郎くんをパワー型に書けて嬉しい浅瀬屋。九郎くんをパワーファイターにするのがとても楽しい。
このときブラッドの腕を切り落とす手術を担当した院長先生が齋藤孝司社長。後の挿絵で賢ちゃんが出てきたので、賢ちゃんがいるなら病院の院長先生は社長かあ~と思った人もいるかも。そうです。そしてその院長先生がブラッドの両腕切断手術を執刀した。
K.G.Dに移籍するから、とブラッドがジャケットをランベルに譲ったけど、受け取ったランベルはもう受け取った瞬間から既にブラッドに返すことを考えている。予備に使うかもなんて建前で、実際一切使う気がない。いつ帰ってきてもいいようにと思ってる。
この頃はK.G.Dに移ってテロの真相をと思っていたけど、いざK.G.Dに移ったら(都市でアンドロイドもたくさん働いているのを見たら?)憎悪が勝っちゃったのかもしれん
【Ⅰ章】
「ロイ様!」
→原作だとバイクアクションだったけど、ブラッドが追いつくifなのでまだバイクに乗ってないしアジトからも脱出できてない。場所がハイウェイかアジトかだけでやりとりは一緒。
ブラッドの悪夢
→このシーンで詰まってしまったので自警団編の執筆に移った。ブラッドの夢として断片を書くためには、自警団編として全体像を書いておかないとダメなタイプだった…我ながら不便だ…
「診察したことはないが」
→ケインさんがアンドロイド化されてるの誰も気づいてなかったって話だけど、定期健診とか仕事での怪我とかなかったのかな。バネ2での反応見る限り怪我はしてなかったっぽいか…銃メインってことは後衛だろうし…(!?本当だ あいつ後衛なのか)
ダークの型番「ポンコツどころか骨董」
→実は元はといえばアンドロイドたちの型番を当時いまいち把握しておらず、SS書き始めたときにノリで190(身長)にしたら原作アンドロイドたちの型番は4桁誕生日だったので焦ったんですけど、どうにか「旧型の番号」ということで辻褄を合わせることができました。よかった。
呉越同舟
→サイバネ作中のどっかで誰かが言ってたような気がしたんだけど勘違いとか何かと混ざってるとかかもしれん
いずれ長官になるエンドーさんにはこういう冷静すぎるくらいな策略家の一面を持っててほしいな~~!?と思ってろくろ回した章。
えむくんが提示してくる優しさとは反りが合わないことが多いんだけど、自分で書くと自分の反りに合わせられて良いわね!
私はこの回のエンドーさんをめちゃ優しいと思って書いています。策略と並行してとはいえちゃんとブラッドを気遣っているので…
「役者(含:ブラッド)は揃った」
→第一目標達成~!!!ドンパフ
ブラッドくんの役回りって、「サイバネの物語のパーツ」「舞台背景の一部」としては確かに必要なんだろうけど、担当の活躍が見たかった朱雀推し個人としてはこのときシンプルに「つまらんな…(レアリティRだから仕方ないのか…?)」くらいの気持ちだったので、こうしてIFルートを書き切ることで個人の感情を昇華できてよかった。
本のあとがきにも書いたけどDA完結編は「公式サイバネ、価値観合わんすぎて(または縛りが多すぎて)おもんないな」が始まりなので、原作の良さぶち壊し改変もちょいちょいある。たぶん(※)。
※浅瀬屋は良さだと思ってないから鬱憤晴らしのために改変してるんだけど、同シーンに対しあれが原作の良さだったのに派もいるだろうの意
↓↓というわけでサイバネ原作ここがイマイチだったよ話↓↓無理に読まなくても良いやつ!
浅瀬屋はサイバネの結末に十二国記「華胥の夢」を思い出してヒヤッとするタイプ。「(とある王が考えていた)『理想の国』は『理想的な生き方の民』前提で、それ以外の立場や生き方を許容するようになっていない(ので実は超生きづらい)」みたいな話あったな~と……
えむますくんたぶんそこまでかんがえてないとおもうけど(あるいは考えてても建前や尺の都合で出せないのか)、あれだけ作中で憎しみについて言及しといて人間VSアンドロイドをあんな雑な収め方するのは……私はとっても不誠実だと思ったよ……かといって真面目に書こうとするとこんだけの文字数にはなるので、ゲーム内コミックの限界なのかなあ……
PRS超常といい、物語と表現手法との限界を感じることが多いデスネ……つら……
アルマ「坊ちゃん」
→DOSの白蛇と陽炎オマージュ。
リク「愛情だって…」
→リクは自警団の活動記録を見ていただけなので、ブラッドとダークの恋仲を知っているわけではない。リクとしてはケイン夫婦のことを言ってるだけだけど、読者からはブラッドとダークにもその言葉がかかっているように見えたらいいなと思った。
カイ(タケル)
→浅瀬屋は4thアニバ「信念の拳」大好きなんですよ。
原作サイバネシリーズの主人公トリオがブラッドを見送るシーンは、この物語(DA-190シリーズ)の主人公はブラッドだぜ!感あって好き。ブラッドの主人公アッピルでもあり、ブラッドが主人公=これはifルートだぜアッピルでもあり。
実際サイバネ無印後のエルってどんな感じだっけ~~!?存在とか公表・報道されてんのかな。でも見るからに未成年だからな。未成年は実名報道なしみたいなやつサイバネ世界にあります?とはいえしかし無印のタイミングならエルはまだクローン(生体)ではなくアンドロイド(機械)扱い…???
よく分かんないけど顔を知らないでいてくれたほうが書きやすかったのでブラッドはエルのこと知らないです。ブラッドが不勉強orノー興味だったから知らないのか、普通のK.G.D職員は知らないのか…??
「ありがとう」&「どういたしまして」
→ここでこう書いたのでⅢ章で回収しようと頑張ったんですけど回収しきれなかったな…。Ⅲ章時点でブラッドとアレックスが心通ったかっていうと微妙だもんな。もしくはアレックス視点で番外書かないと回収できないやつか。
ブラッドとダーク、レニとヨナが旅行に来た回でやっと回収できるくらいのロングパス伏線かも。
【Ⅱ章】
イーサンに文句言うブラッド
→ケインを追跡した都合で回収できてなかった原作台詞をここで回収。しつつ、ブラッドくんに反骨(?)精神をプラスして浅瀬屋好みの味に調整。
原作のブラッドくんの味付けイマイチだったからここからどんどん浅瀬屋が味付けしていくぞ!のはじまりはじまり。
サンドバッグとブラッド
原作のこのシーンは衝撃でしたね。「義手……義手!? 生身との境目どこ!?!!」っていう……。正直知りたかったし義手らしさメカメカしさ欲しかった。あんま生々しく描いちゃうとレーティングアウトだったりするのかな。
EC本社
→自警団出身のブラッドくんに見せ場が欲しくて……。自警団出身なら「人を助ける」方面のスキルがアンドロイド犯罪特化の捜査官より高いかもしれん、と思いながら避難経路だなんだの台詞を追加してブラッドにしごでき感出すのが楽しかった回。
リクのハッキングでシャッター開けてもらう提案とかもそう>救助スキル・意識高めブラッド
ここらへん原作とどう違うか比べるのも良いかも。
「何故だか懐かしさを覚えた」
→先を走るリクの背中にかつてのケインを見てる。ブラッドから見たダブセンの背中が似てた回。
ケインVSバリィ
→アクションを~~増やすぞ~~~!!!
つっても浅瀬屋は銃撃戦が専門外なのでケイン氏は鬼門。バリィの武器がナイフだったので首の皮繋がった。
「人類の敵が手負いだぞ」
→しばらく自警団出身救助スキル高ブラッドを描いておいてからの、応急手当シミュ視線を弱点探し視線と勘違いされるブラッドでした。ケインとの致命的なすれ違いがこんなところにも出ちゃったな。
雪中キャンプの回想
→これがノインとダーク・ブラッドの初対面。このときの経験はちゃんとブラッドの一部になってる。
銃の認証機能
→ぶっちゃけよく分かんないけど現代日本ですら警官の銃奪って発砲とかあるんだから近未来なら認証機能くらいついてるんじゃない?
(と言いつつブラッドに銃持たれるとマジで詰むので必死で捨てさせた、浅瀬屋は銃撃戦が書けない(2回目))
この…ケイン/バリィVSブラッド/リクのシーン、イーサンの動線がよく分かんないんだよね
それまでのコマ内の位置関係からすると…イーサンが自らバリィたちとぶつかる位置に行ってる…???
それまでの立ち位置からケインとバリィを殴ってイーサンの方向にぶっ飛ばすってなると90度向きが変わるので…
よく分からん…画面上の演出だからあんまり考えなくていいやつとか?それともアクションしてる組が目まぐるしく立ち位置変わってるのか
記憶を取り戻したバリィ
→リクはバリィを取り戻せたけどブラッドはケインを取り戻せてないんだよな。なので正直ちょっと羨ましいと思っているシーン。
「これがイーサンの望んだ世界」
→何を他人事みたいに言うとんねん。
アンドロイド壊しまくってたんだからブラッドもソルもケインも当事者です~~~!!
でも第三者視点で自分をかえりみられたのは良かったんじゃないかな。
あと、原作だとここでまるっとイーサンのせいにしてるあたり、ブラッドくんの目標ビジョンは『こう』ではなかった・途中経過が『こう』であることの自覚はなかった、のかな?とは思う。じゃあブラッドくんの目標ビジョンってどんなだったんだろうな。正義って何だみたいなとこで悩んでるわけだから、『正義を為して平和をもたらす(→アンドロイドを滅ぼして人間だけの世界を作る)』とかだったのかな。んでもって、その『人間が平和に暮らす世界』という一足飛びな理想ばかりを見ていたので、アンドロイドを壊しまくる世界のヤバさについては無自覚だった→このシーンで初めて眼前に突きつけられて「イーサンの…」と思い込んだ・自分を除外してしまった、あたりがそれっぽいかな……という解釈。
白と黒のツートンヘアが特徴的な捜査官
→どこからどう読んでも北村くんです。推しキャラなのでつい…
キーン先輩良い仕事してるよ!!!
ブラッドとECロイド
→アクション(ブラッドの見せ場)を増やすぜ~~~!!とテンアゲでECロイドのボスを出した回。イーサンの腹心の信玄さん、心が躍りますね。イーサンはセスのことをどのくらい信用していたのかな。
「正義を語るな」の応酬
「平和な世界に、その正しさは必要ない」
→信玄さんと朱雀とサイバネでめちゃやりたかったやつ。どちらもアンドロイドの相棒を失っていて、だけど見てる先が違うし、掲げる正義も違う。
最初は、このセスはイーサンに心酔しているのかな…と思って書いていたけど、アンドロイドに対する意識がけっこう違うのでそうでもなさそう。もしここでブラッドが負けてイーサンの陰謀が成功しても、その後でセスvsイーサンが起こってた可能性がある。アンドロイドの道具化に賛成の二人だけど、少なくともセスは、道具だからって粗末に使っていいとは思ってないので。
「不正は不正だ。そんなもんの上にある平和なんざ認めねえ」
「…………」
↑セス、「このクソガキ……」と思っている。口に出さない程度には行儀のいいひと。
義手アクション頑張った。今までアクションいっぱい書いてるけど義手ってかSFあんまりやってなかったので良い勉強になりました。
拳(朱雀・ブラッドの持ち技)を囮に、投げ技(どっちかというと道流さん・エンドーさんの技)で勝利したのやっぱり面白いな……ここで改めてエンドーさん側についたというか、メモリーの受け取りを拒否ってたブラッドからエンドーの頼みで演説やるブラッドに転換した感ある。アクションってその場のノリと流れで書いてるから、そうしようと思って書いたんじゃなくて書いた後から感じたことだけども。
執筆当時のふせったー見つけた↓
ブラッドくんと投げ技
匍匐前進失敗ブラッド
キュイ、と駆動音~
→SS編と同じ描写。ブラッドも思い出してる。
ここの「愛してる」たった一言のために下半身事情まで考えなきゃいけないのダルすぎ~~~!!と思ったので考えないことにした。
本来愛情も性欲も持ち得ないはずの無機物被造物非対応プログラミング人格がそれでもすべてを込めて「愛してる」って言ってる、その中身が何なのかは推測するしかできない。アンドロイドのダーク/DAでは、その感情が人間で言うところの何にあたるのかってところを正確には言い表せない(人間だったことがないので)。つまり推測結果(左右及びその有無)は読者次第ってわけ!
ブロマンス名乗ってもいいのかもしれないけど、ブロマンス求めてブロマンスタグからやってきた人を失望させずにいられる自信はないんだよな…BLとは何なのか、ブロマンスとは何なのか、浅瀬屋が書きたいものは何なのか、いまだに混沌の中にいる。今作に関しては、ブロマンスよりしっかり愛情表現があるけどBLほど性愛ありきではなくて…という感じ。
(ブラッドが)きらきら光って見えた
→瓦礫の下の暗がりから明るい外へ出ていく様子、DAがブラッドに託した希望、特別な相手は輝いて見える現象
ブラッドの演説
→第二目標達成~!!ドンドンパフパフ!
原作での演説について「雑!!憎悪といえど他者の感情へ土足で踏み込んどる自覚あるんか!?!?いつものさいどえむらしくないのでは!!!!!」と思っていたので、一応原作の言葉は保ちつつ演説を加筆加筆加筆……Ⅲ章ファルくんやブラッドの心の底含め、「理想像」以外の感情も取りこぼさずに済むようにと祈りながら言葉を選んだシーンです。
あと「ブラッドが演説するに至るまでの心情変化」も原作の足らんとこだと思っていたので、心情変化ではなくエンドーさんからの依頼として処理しました。ブラッドが自発的に許し演説をやるにはまだちょっと……時間とか考えとか足りないかなって……
弊社のブラッドくんは自警団出身で相棒が元々アンドロイドだったからここまでしてくれたけど、そうじゃないブラッドくんがここまでしてくれるのかはマジで分からん。個人的には、相棒人間ルートで平和エンドは無理すぎブラッドの精神負担ヤバすぎと思って相棒アンドロイドルートにしてる。
サイバネくん、優しくなろうと頑張ってる……とは思うけど、結局あんまり優しくないよね。もう舞台設定の時点で「ここから入れる保険があるんですか!?」状態だから限界なのかもしれないけど。
【Ⅲ章】
ビジョン跡の作業員(金髪)
→神速Pおなじみの金髪くん。玄武のオフショに映り込んだり朱雀のリメショに映り込んだりしてる彼。
セスの病室
→今のところセスが一番ふれーむらしくない役なので、これでもかとふれ曲要素を入れた。というかふれ曲がこういう局面に強すぎるんだよな。とりあえずこれで…死亡フラグはぶち折れたんじゃないか…!?(こんだけふれ曲かかってたら回復退院フラグになるやろ!)
COD「また明日」の約束を、は実際めちゃギリだったけど「いいところに来てくれたな!!!」と思って入れた
セス、長い時間をかけて歩けるようになった後も、何らかの形で病院付近に残ると思う(リュウがいるし、体の都合を考えても戦闘職には戻れないだろうから) 病院にいるうちに療法士とかの資格取るのかな…取れるのかなこの体で…SF医療ならワンチャン…?
K.G.Dラボ棟とアレックス
→せっかくなので30歳組に絡みを出したかった。この本はブラッドが故郷に帰る話なので、この後ブラッドがK.G.Dを離れてもアレックスが孤独になるわけじゃないよ~というのもふわっと示してる。つもり。
アレックスが興味を示している「開発」は、設計図とか実験・検証とか方面のクリエイティブ領域。「想像・創造」「及びその検証」。
いつか、アレックス(アンドロイド・被造物)が、ラボ棟で何かを創り出すこともある、かも…?
ダーツ
→天道さんが得意っていう設定をそのままケインにも持ってきた。バリィのダーツ設定はケインとの比較のために捏造したやつで、東雲さん及びバリィの設定としてはたぶん聞いたことないと思う。
ファルとフォー
→この2人のエピソードはツイッターにフリートがあった頃に構想を投げていた。えむますくん(さいばねくん)簡単に平和って言うけどさあ!の塊。初期のほうに設定が固まっていた話の一つ。
ファルはいわゆる「理想像」以外の人。彼もまた戦乱の中で大切な人を失っていて、ある意味ブラッドの別ルート。
争いを起こしてはだめだという分別がある一方で、憎いものは憎いという気持ちも確かにある、ごく「普通」の人というイメージで書いた。
↓過去ツイ
アンドロイドを許してしまったらいつか失った兄のことまで忘れてしまいそうで怖いファルと「じゃあオレのこと嫌いなままでいーっす」ってあっさり言えるアンドロイドのフォー
ファルっちにお兄さんのこと忘れてほしくないからオレのことは嫌いでもなんでもいーっすよって笑えるフォー
このフォーはファルの「兄を忘れる」をデータ削除的な感じで捉えてる(人間との交流浅めアンドロイドあるある:比喩が分からん)から若干話が食い違ってるところはある
「嫌いだからって殴らないなら、嫌いなままでもいーんすよ」くらいの世界を書きたい
西北の町
→天道さんが東北(福島)出身なので「東北の町~」にしようかと思ったけど、それだとどうしても日本が浮かんでしまい、サイバネの世界観には合わないかなあ…となったので西北にした。あと東北って言っちゃうと柏木くん(新潟)が浮くかなあとも。
記憶喪失後のケインにドラスタの誰かを付き添わせるとなったら、まあ翼くんのほうだよね、とすんなり決定。とはいえすんなり平和になるとご都合すぎるかなあとなったので、厳しい目を向ける枠にはトリ天の後輩を設置。
この時点ではシトラス(百々人)の役はこれきりになる予定だったが、さすがに可哀想か…と思ってクローン編にも出番を用意。おかげでマットのその後もクローン編で書けたので、最初から仕組んでいたわけではないけど良い終わりになったなと思いました。
ウィルが雇い主の母娘を大切に思う気持ちには、もしかしたらローズ・レイチェルへの気持ちも混ざっているのかも。
原作で描写されたケインの過去って妻子の話だけで、でも奥さんと出会った頃にはアンドロイド化されてたんだよね?じゃあアンドロイド化前の記憶とか人生ってさあ…と思いながらウィリアムとウィルの設定を考えた。
エピローグまで一通り書き終えた後にゲスト紹介を書くタイミングでイーサンのクローン技術に気づき、イーサンが適当に通りすがりの誰かから作ったクローンをアンドロイド化してケインって名前つけてたらどうしようと震えた。クローンのアンドロイド化、エル様が実証してるし……(エルは大怪我の補填のために機械パーツ入れてるって言ってた、よね?)
果樹園の息子(ウィリアム)
→天道さんが福島出身/福島は果物王国と聞いているので果樹園にした。
ドラスタ三人には接点を作ってある。今後ウィンが様子を見てウィルとフレイを引き合わせることもあるかも。
タオズ・ダイナーの小さなお客
→役回りとエピソードは早い時期から構想が決まっていたけど、志狼と翔太の役名が決まるまでに時間かかっていた。無事に名前が決まってよかった。
ハッピー(神谷)の雑誌で出てきた「ちょっとした不具合」の詳細って結局出てないのでは…と思ったので、そこを浅瀬屋なりに掘り下げる回。
まあでも神谷の不具合なら方向音痴一択でしょうと思い、方向音痴程度で家事手伝いをクビになる…ハッピーはオーナーを慕っている(オーナーのレシピを大事にしてる)ぽいのに…?とも思い、そして「ハッピー単体の方向音痴では怒られなくても子連れ方向音痴は親御さん激おこかもしれん…」に辿り着いたので、弊社のハッピーはそういう設定になっています。
ウォルフはハッピーに対して少しびびっているけど、ウォルフに限らずアンドロイドにいくらかの恐れを持つ人間はたぶんそこかしこにいて、そしてショーンみたいに「幸福な再会」という形でアンドロイドと接する人間もきっといる(ロイの反乱もたかだか2年ぽっち前だし…家庭型アンドロイドも量産されて身近だっただろうし…)
ファルとかマットとか「許せない」側の人ばかり書いたけど、こういう立ち位置の人間もいるだろうな~と思って書いたお話。
ところでこのハッピーには不具合(方向音痴)修正パッチがついているわけですが…正直ちょっと悩みました…神谷から方向音痴を奪ってしまって良いものか……。話の流れ的につけないわけにはいかなかったので修正パッチつけましたが!(笑)
いつかの近未来には方向音痴にも優しい地図アプリとか道案内マシーンとかできてるのかな。できてたらいいな…
清涼菓子
→ミンティア的な…。甘党だったら苦手かもね…と思って、あと「普段食べないものに頼るくらいには一大事」感を出すために「嫌いだろう」という会話をさせた。ブラッド(朱雀)が嫌いかどうかは、実際は分かんない。
古参署員と中堅署員
→年齢的にちょうどいい人がいなかったのでモブ。年表を見るとこのときリクは48歳で、古参のほうが50代手前って書いてる&リクさん呼びだから…古参署員の人は45~47歳かな…リクにごく近い後輩。「エンドーのおやっさん」なんて言うほどエンドー父とも歳離れてないと思うけど、エンドーjr.の手前、父のほうをおやっさん呼びし始めたのかも。
他に望む者がいなければの話だが、と、念のため程度に付け足したアレックス
→アレックス的には「そのほうが理論的に正しいから」補足しただけ。でも浅瀬屋的には、後からノイン先生のことを書くので「ブラッド(だけ)が望まないなら」とは断言できなかった回。
この時点で読者に「他に望む人いる?」「……ノイン先生?DAの整備担当だったはずなのに一切出てこないし怪しい…」と思われるのもそれはそれでアリだなと思いながら書いた。
もし旅行に来たら
→その後、ダーク経由でそっくりそのままアレックスからブラッドに返される台詞。
ブラッドの過眠症
→作中に登場させた症状だと、特発性とナルコレプシーのミックスみたいな感じ。今作のブラッドの場合、精神的要因もそこそこ入ってくるから診断しづらいだろうな…。浅瀬屋は精神ダメージの発露として書いてる。このブラッドは自分の精神ダメージに鈍いので精神由来だと気づいてない。
幻肢痛の恒常化
→憎しみを忘れるべきだと思ってそうしているブラッドの中の、忘れたくない心のシグナル。これも精神ダメージの発露。
世界が平和を求めているから憎しみを忘れた演技を続けて、ブラッド自身も本心を掴み損ねているけど、本当は痛くてもいいから憎しみ全部悲しみ全部を覚えていたいと思っている。憎いのも悲しいのも全部ブラッドがダークを愛していた証なので、それを手放すのが怖い。ひとつでも多く抱えていたいし覚えていたい、ダークの思い出はもうこれ以上増えないから。
相棒を愛していて、だから相棒をころしたアンドロイドという存在が憎くて、じゃあ相棒への愛情とアンドロイドへの憎悪ってそんなに簡単に切り離せるものなんだろうかって話。少なくともこのブラッドは切り離すことにダメージ喰ってる。K.G.Dに来た頃のファルも似たようなもん。簡単にアンドロイドを許しちゃったら俺が兄貴を好きじゃなかったみたいじゃん。
ブラッドとアレックス
→ブラッド側は軟化したし妥協も譲歩もしてアレックスを受け入れたけど、アレックスが内心で望んでいたのは妥協でも譲歩でもなく信頼だった。でもブラッドは体調不良が酷くなってもアレックスにはほとんど頼らなかった(ブラッドは体調が悪いとき一人になりたいタイプ。ブラッドの身を案じてアレックスにあれこれ頼んでいたのは基本的にエンドーのほう)し、アレックスをダークの代替にするのは悪いことだとも思っていたから、ダークと同じような信頼はあえて向けないようにしていた。
思うような信頼を築けずにアレックスは苛々してしまったけど、体調不良の人間相手に苛立ちをぶつけるほどではないし、その苛々が「信頼を築けなかったから」だとは気づいていない。ダークが「ブラッドを知りませんか」訊いてくる頃には気づいてたかも。
ブラッドの妥協や譲歩や我慢が少なかった初期の頃は「どういたしまして」が言えていたけど、妥協譲歩我慢が積み重なってブラッドの本心が分かりづらくなったら言えなくなった。
キーン
→本当はここで初登場の予定だった。Ⅱ章にしれっと出てきた。マジかよ。
シーバート
→この枠を北斗にするかクリスさんにするかだいぶ悩んだ。かつてリク(冬馬)が在籍してたP.G.Dでのさばってる北斗はアリだなと思っていた。K.G.Dまわりにレジェ揃えたさが勝ったのでクリスさんになった。
この人も出番これきりの予定で書き足りなさあったけど、クローン編でぽんと名前が出てきてバリィさんがコメントすることでちょっとでもキャラの補強になっていたら…いいなあ…
シーバート父とバリィ(生前)がそこそこ仲良かった設定。シーバート父はADAM事件後のバリィの葬儀にも参列してる。
バネゼロ(ADAM事件)でバリィ死亡→リクとエンドー父がP.G.Dから分離?派生?してK.G.Dを設立→バリィと親しかったシーバート父(バリィの部下であるリクとも顔見知り)をパイプにしてPとKで分業・連携してたというイメージ。
ただし、ソルケインブラッドのような過激派が出てきたあたりからシーバート父子は少しずつK.G.Dを危険視。リクが長官を追われてイーサンが就任・勝手にブラッド(人間)の指名手配出したあたりからめちゃ厳しくなった。
タイプリっぽく言うなら、K.G.Dという組織はシーバート父子にとっての暁ナハト(信頼していたのに裏切られた、相手が悪事を働いていた=リク長官時代のK.G.Dは良い相棒だったが、イーサンの代で裏切られた)。ただ、相手が個人ではなく組織なおかげで、ナハトポジの相手に更生チャンス(長官の代替わり、エンドーjrの代)があるのは幸運なのかも。
リクがP.G.Dから独立してK.G.Dを立ち上げた、ってことで勝手に「P.G.Dのほうが大きいんじゃね?」と思ってそのように書いてるけど、原作ではサイバネゼロ以外にP.G.D出てこないから、もしかしてK.G.DのほうがP.G.Dを乗っ取ってんのかな…そんなことある…?
餞別の写真
→ブラッドに故郷でのんびりしてほしいと思ってここまで書いてきたけど、K.G.Dでのことを悪い思い出として書きたいわけでもなかったので、こういう形でブラッドの持ち物を増やしました。
アレックスもエンドーの手伝いがてら何枚か写真を撮っている。ウィルとウィン・マットのやつとか。
この写真を撮った時点でマットのところにはデータ体のシトラスが帰還しているため、ウィルと一緒に写真に映ってくれる程度にはマットの態度が軟化している。
「家族」を失ったソルやファルには、キース・フォーという「友人」ができたけど、
「相棒」を失ったブラッドには、アレックスという新たな「相棒」があてがわれてしまったんだよな。
(マットの「相棒」たるシトラスは、マットのところに帰ってるんだが…。)
原作の公開当時もけっこう賛否両論だった(残酷だよ派/限られたキャストの中ではベストエンドだよ派)と思うんだけど、
浅瀬屋はDAシリーズ書き終わってこのノートを書きながらも結論が出ないでいる。
同じ「相棒」の席に当てるよりは、全然違う席にいてくれたほうがまだ良好な関係になれたんじゃないかな、とも思うし、ブラッドを独りにするよりは少しでも事情を知るアレックスあたりをそばに置きたいエンドーの人事もチョト分かる…
どうしたらよかったんだろうな。バディ(相棒)じゃなくトリオとかグループになるような人事をすればよかった?ちょうどいいキャストがいないねえ…。
仕事の繋がりじゃなく、バイク仲間(の1人)らへんのゆるい繋がりにしておけばよかった?この頃まだ朱雀にバイク憧れ属性なかったんじゃないかな…。
どうしたらよかったんだろうな……。
Ⅲ章の中ではブラッドとアレックスを結局ぎこちない関係のままにしてしまったな、というのは心残りでもある。
何かもうちょっとうまく行かないかなーと思いながら書いていたけど今一つだった。
ブラッドはブラッドなりにアレックスのことを気遣った上で「相棒(ダーク)の代わりにしてはいけない」と自制・遠慮をしていたけど、アレックスは「(業務上の)バディ」として遠慮のない関係を築きたかったと思う。そういうのがうまくいかなくてⅢ章アレックスはちょいちょいイライラしてた。
ブラッドとの関係もうまくいかないし、世界が平和になっていく実感もないし。争いがなくなってからのほうがブラッドの顔色悪いんだが人間のバイタルシステムどうなってるんだって思ってそう。
エンドーに経過観察を依頼されてるのにブラッドの体調どう足掻いても下り坂なの、けっこうアレックスのメンタルにもダメージだったんじゃないかな。任務はあくまでも経過観察であって治療ではないのだけど、悪化させないために観察してるんだからブラッドの体調悪化は任務の失敗じゃんね。しかも、カフェイン減らせっつってもブラッドは聞かないわけだし。
>争いがなくなってからのほうがブラッドの顔色悪い
平和って何なんだ…。
せめてブラッドの体調が良ければもう少しアレックスとの関係も良好だったかもしれないけど、
ブラッドの体調が悪いのは「ダークが戻ってこない世界を受け入れられないから」なので、
ダークがいないと体調回復しないんだよな…そしてダークがいるならブラッドとアレックスがバディを組む必要はなく……。
Ⅲ章のブラッドとアレックスは、お互い頑張ったけど相性とタイミングが良くなかったなって思う。回復したブラッドとダーク+アレックスとエンドーとかでツーリングでも行くようになったら、その時期のほうがⅢ章より仲が良いんでなかろうか。
「夢見つけとけよ、アレックス」とか「自分とお前の間にも、友情が生まれるかな?」とかの原作台詞をもっと掘り下げたかったなと思いつつ、ブラッド中心の構成だからかうまく触れられなかったな…(その台詞のシーンにブラッドいなかったし、言った側のソルとエンドーは出番控えめなので…)という感想。アレックスの「対アンドロイド用」あたりももっと…何かやれたかも…?
でも挿絵後のタイミングだったらアレックスの夢の一つに「ブラッド含む仲間たちとツーリング」とかが入ってても良いな。
レニ・「そんなふうに信用してもらえる謂れは~」
レニは自警団メンバーから聞いた話でブラッドをイメージしているため、K.G.Dのブラッドのことはそもそも勘定に入っていない。
【クローン編】
シャルむずい ものすごく都築さんに引っ張られる、書き分けの自信がない
北斗、周りに合わせて自分の語り口を柔軟に変える人のイメージがあるんだけど、今回そばにいるのが基本ドーン(直央くん・年下)なので、北斗としても口調が柔らかくなると思って書いている そうするとものすごく都築さんに引っ張られる……役者さんが抑揚をつけると違って聴こえると思うけど文字起こし段階だともしかして元々似てるのかとさえ思う(責任転嫁すな)でも「おっと、流れ弾…」は都築さんも言いそうじゃないか…???
書き分けが難しすぎて「シャル自身も自分がケヴィンなのかシャルなのか分かっていない」「ケヴィンっぽいときもシャルっぽいときもある(ので、どれが本当のシャルなのか悩むドーン)」という話になった 最後に「ケヴィンの意思でなく自分の意志でピアノを続けている」と悟ったので、シャルがシャルらしくなっていくのはこれからなのかも。
パティの成長、旅立ち
→はるかぜバトン。最初から狙ってたわけではないけど(曲が出る前からこの設定だった)、ちょうどいいところにちょうどいい歌があるなと思って織り込んだ。原作かのんが大きくなりたくない子だったので反転させて「大きくなりたいのになれない(かも)」の設定に。
カエデ並木
→WTカナダ。ケヴィンとバリィのユニメン(麗さんと巻緒くん)がいる+直央くんもいる。そしてケヴィンさんは飴(口に入れっぱにできるもの)好きなので、メープルキャンディもきっと好き。そしてバリィさんはこのとき「ケヴィンは飴好きだし、来世は飴職人になろうか」と思っている。東雲さんの特技は飴細工。
カナダ組に見守られて進む、「好き」で舗装された道。ケヴィンとバリィが願った平和と友情の道は、遠くファル(隼人)とフォーが続きを歩む道なのかも。
大きな扉
→エタファン。都築さん東雲さんが一緒に歌ってる曲ないかなと思ったらちょうどこれだった。
ストリートパーカッション
→ビートアウトライブ。こがWの。
天道さんどっかでドラムやってなかった?と思ったけどやってないっぽい。何の記憶だったんだろう
この分だとエリク(鋭心)もマットたちと同郷だし、ショーン・ウォルフ(翔太・志狼)兄弟もハッピーと仲良くなってダイナー関係者として農園に見学に来る。じゅぴもふは農園で勢揃いワンチャンある
1/2誕生花 蠟梅 3/3誕生花 蓮華草
フラン
「オリジナルの命令を遂行する」から脱却したクローン。
ロイとノリス
→仮釈放:悔悛の状が認められ、かつ期間の三分の一経過で可能っぽい(in日本)。作中だと戦乱終結からだいたい3年半?くらいで島に来ており、じゃあ十年の三分の一だなってことで農園に投入。
ブラッド視点だとこの二人のことあんまり書けないな~と思ってたけど、わりと良い感じの落としどころで書けたんじゃないだろうか。エルツたちいるからBeitも揃うし。
恭二が家電好きなのでロイにも同じ属性をつけたけど、恭二って何か特に好きな家電あったかな…と思いながらロイが興味持ちそうな家電を考え、ルンb…掃除機にしました。自分で移動するとことかアンドロイドに近いかもと思ったので。
お任せアレー
→やべえどうにもなんねえ、でも華麗は安直すぎて嫌だ、と思っていた頃に「天道ギャグはゲームごとに味が違って、エムステの天道さんはそこそこ無理があることも言ってた」というのを拝見して「じゃあウィルさんはエムステ天道さんということで!!!」と自分に言い聞かせて書いた。難易度高いよ無理があるよと天峰(マット)に言われた、本当にその通りです。
ADAMは、しばしばいろんな人やアンドロイドに声を届けていたことを覚えているんだろうか? このADAMは衛星でケインに語りかけたことを覚えているので、同じ顔をしたウィルのことも気にかけている。
鶏舎でのマット
→ウィルの件でリクに礼を言われて渋い顔してるマットは、完結編Ⅰ章ラストでエルに礼を言われて渋い顔してるブラッドのセルフオマージュ。
マットもまた「アンドロイドの相棒を失った人間=別ルートのブラッド」で、だけどこの本の中ではマットの物語はこれ以上掘り下げないので、いつかのブラッドと重ねることで「ブラッドと同じ道にいる→いつかはどういたしましてを言える」と表せるんじゃないかと思った。
ちなみに場所を鶏舎にしたのは、シトラス=百々人といえばひよこだな、と思ったから。
最初のイメージでは野菜や畑、開墾の話のほうが多くなる予定だったが、キャラクターたちの変化・成長の描写に文字数を使ってしまったため、相対的に畑の話は少なくなった。あとたぶん開墾メインで書くには浅瀬屋の農業知識が足りなかったな…。
クローン編も思ったよりボリューミーになったので、終盤(バリィの葬儀)らへんからは意識的にブラッドの名前や関係者を出して次章の匂わせとしました。
北の自警団からバリィに花が届いてるあたりで「これ時間軸いつ…!?」となる方の答え合わせのために巻末へ年表をつけました。実はクローン編の終盤時点で未来(本のエピローグより後の時間軸)というアクロバット構成。年表形式でメモ作っといてよかった~!!
自警団からの花は、連絡を受けたブラッドが個人で花送ろうとしてたら自警団が乗っかってきた。なになにブラッドがお世話になった人?じゃあ皆で出そうよ!くらいのフッ軽。カフェパレメンバーのいる自警団と、島の作物を卸してるダイナー(ハッピー)からも花が送られているので、バリィの二回目の葬儀にはカフェパレの花が揃っている。
【幕間:ダーク】
DAが壊れたら次のDAが準備される→DA壊れたよ通知があるはず。機能停止時点で関係部署に通知が飛ぶ仕様で、整備士のノインがその通知を傍受した(本来はノイン個人ではなくノインが勤める整備会社等への通知)。通知には座標も入っている(破損機体回収のため)ので、その座標がいつものブラッド宅じゃない=非常事態だと思ったノインがDAの機体を回収しに走った。ついでにセスのことも通報して救助してもらった。
DAの行方不明届が出てるのはノイン側もたぶん知ってた。ただ、届のことを知ったころにはもうGAの開発に着手していたので、「DAじゃなくてGAだし…」と予防線を張りながら黙ってダークのデータ復旧等をしてた。
ブラッドがDA相手に暴力してなかったらノインはすぐブラッドに連絡してたし、GA開発中もちょくちょくブラッドをラボに招いたりしてたと思う。ノインの不連絡(故意)が悪いんじゃなくてブラッドの暴力が悪い。
ここに旗ちゃん出すからにはコンパスグリッパーやるぞ!って思った
神速もプロミでコングリ歌ってるし、コングリの歌詞めちゃ好きなので
玄武と九十九先生ってことで、WT英もどうにか詰め込めてよかった…
挿絵が見開きから始まるので、分量調整に苦労したシーンの一つ。
そしてFDFWへ繋がる。
ラボ・マリーナ(マリーナ→港中心の集合施設)の名前は書いてる途中に決めた
最初は「ノインのラボ」くらいで書いてたんだけど、「名前ないの不便だし分かりにくいな…」と思って
海関係の単語を探して「マリーナ(旅立ちや休息・小休止、補給や娯楽のための場所)」に決定。
「アンドロイドの心が人を救う」
→Ep.13の過去ケヴィンと同じことをノインも願ってる。そういえばこの2人はステFESで共演してたな。
この5ページ程度の挿絵に半年くらいかかってる(絶句)
文の作業とも確かに並行してたんだけど……それにしたって……。
漫画本を出すのって大変だなと身に染みた。今の浅だと速く見積もっても1ページに1ヶ月かかる。
(1ページのコマ割り下書きペン入れモノクロ塗りを1ヶ月でやってんならそこそこではある!)
挿絵
ファルが「俺が相手になるよ」と慣れないファイティングポーズを取ったのは、あの日のブラッド(とアレックス)が確かに自分の踏ん切りになったから。誰かが同じように踏ん切りを求めているなら、今度は自分がそれを手伝う側になろうと思った。
右ページ3コマ目ダークの後ろにあるのはゴミ捨て場(ギターが捨てられていたところ、ファルとフォーが出会った場所)。
地域住民が使うゴミ捨て場の横には地域の掲示板があり、市民会館での市民音楽フェスが告知されている。ファルとフォーは参加者の1組で、フェスに向けて二人で練習していた。(二人でフェスに出るくらいには仲良くなってる。)
掲示板の文字をどうするか悩んだけど、Ep.15の長官室の札が漢字で「長官室」だったからもう日本語でいいや…と思って日本語になってる。
ダークくんあっさり長官室に来てる。エンドー長官が来訪者ウェルカムにしてるのかな。コマ外で持ち物検査とかはしたかも。
二人ともブラッドの経歴調査でGBの顔を知ってるので、傷まで同じGAが訪ねてきてびっくりしてるけど、アンドロイドのアレックスのほうが「ああ、移植か」とすぐに察して応答してる。
病院の受付案内(?)
普段全然病院行かないもんだから受付が献血と健康診断(どっちも番号呼び出し)のイメージでできてる。
賢ちゃんの背景はゲーム内事務所イメージ。ざっくり描ける程度に、しばしば小物を省きつつ。
「話しかけてあげてください」は、ブラッドの見舞客(初見)全員に言ってる。ダークにだけ言ってるわけではない。
一瞬起きてまた寝たブラッドは早朝ごろにもう一回起きる。
その後、夢うつつ状態で数日過ごしてからやっと意識がはっきりしてきて、ダーク?何で?本物?と混乱。
「……だ、ダークじゃないなら本当の名前を教えてほしい、その名前で呼ぶから、違うからって怒らないから」
(DAに型番以外の名前があったのかどうか、ダークだったのかどうか知らないことを後悔しているので名前を訊いた)
ダークのはずがない、ダークだとしてもDAの記憶があるならオレのそばを選ぶはずない、そもそもオレがまだ夢を見ているだけの幻では?としばらく現実を信用しないブラッドだったが、ダークがずっとそばにいて根気強くリハビリに付き合ったり懐かしい話をぽろっとこぼしたりしているうちに少しずつ新型ダークを受け入れていく。
やがてブラッドの容態も安定してきたため、退院してふたりでブラッドの実家へ。実家で日常生活のリハビリをしつつ、自警団への復帰手続きや新居探しを進める(自警団本部と実家が遠いのかな?)その間に仔猫のうちの一匹がブラッドに懐く。
そしてエピローグへ続く。
【エピローグ】
冬服だからソルたちにはバレてないだけで、ブラッドの体重はまだ戻り切ってない。中間地点くらい。
(Ⅲ章終盤で既に痩せてて、昏睡でもうちょい軽くなって、リハビリや退院後にトレーニング重ねていくらかは肉を取り戻したけどソルたちと暴れ散らかしてた時期ほどではない)
雪がなくなる頃、ブラッドから人に会いに行く頃には戻ってるかな?
自警団
→自警団って表記してるけど実際は地元青年団とか消防団とかくらいのノリなのかもしれない
結成当時(何十年前とか)は自警団らしい自警団だったけど、そのまま町に馴染んでいくうちに警察の手伝いも消防の手伝いもレスキューの手伝いもするよ~みたいな何でも屋っぽく…??
警察も消防もレスキューも別で存在してるけど本部が隣町とかにあったりして、なのでこの町でのことはまず自警団が対応してるみたいな公認お助け隊
ブラッドやクローザ、ランベルほかネームドの団員以外にもモブ団員はちょこちょこいる設定です
ウェルズ(春名)のコーヒーショップ
→モバの春名は「旬のせいでコーヒー飲めない」と言ってるけど、この世界線の春名(ウェルズ)はコーヒー好き=旬(ADAM、アンドロイド)を許している・許容~歓迎している、みたいな感じであえてコーヒーショップにした。
こういう暗喩は作者がバラさないほうが格好いいんだけど、ゲームがなくなった今となっては春名のコーヒー嫌い設定に行きつくまでがたぶん大変なので、もう自分からサッと書いちゃう…春名の恒常マイデスク台詞です!
レニとヨナ=ケヴィンとADAMの反転
→ニコイチの片割れコンビであり、ケヴィンがADAMを育てていたのとは反対に、こちらはレニがヨナを自警団の一員として育てているコンビ。
「一つ星と、周囲に続々と光り始める星々」
→一番星といえばこの男、天道輝~~~!! いまソルとブラッドの近くにはいないけどケイン/ウィルも孤独じゃないよって思いながら書いた。
ダークの肩で鳴くにゃこ
ダークはアンドロイド=アレルギーがないので、肩ににゃこがいても平気!
作中の時間経過がけっこうでかい(16で自警団に入って20歳でバネ2して1年間アレックスの面倒見て…!?)ので、登場が早いと「こねこ……??」になっちゃうのが難しいところ。エピローグにてやっとにゃこさん登場になりました。
浅瀬屋が比較的南国の出身なので雪の描写合ってるのかわからん 合ってなくても「この地方の雪はそんな感じなんだなあ」と思ってください 書いてる浅瀬屋もアメリカなのか北海道なのかわかんないまま書いてるし…(サイバネの舞台ってアメリカなのか?)
24年1月ポタエム事務所の冬美旬(ADAM役)台詞見ました?「かじかむ時は温かい缶の飲み物で温めてます」まさにこの本でちょくちょくやってることを旬(ADAM)もやってるって……そうか……ふふ……
サイバネをFDFWで〆られるとは私も思っていなかったけど、なんかある日ふと「いけるな……」と思って終盤めちゃくちゃ織り込んだ。サイバネ、find way要素がたくさんある。fine dayに持ってけるかどうかは腕の見せ所だなって思う。
ところどころ書ききれなかったところや盛り込めなかったエピソードもありつつ、概ね満足で完結させることができました!
SS時代からお付き合い頂いた方は、長い間見守っていただきありがとうございました。
新たにこの物語に出会って頂いた方も、こんなところまで読んでいただきありがとうございます。
それではまたいずれ、次の作品でお会いできますように。