SS 糸通しキュラド「エス、何だそれは?」
SP「こ、これは……裁縫道具。制服の、その、ボタンが取れたから、付ける……」
キュラド「裁縫……服の修繕か」
SP「うう……糸が、と、通らない……」
キュラド「その糸がその穴を通れば良いのか?」
SP「うん……」
キュラド「貸してみろ。そんなものこの俺にかかれば造作もない事だ」
SP「あ……」
キュラド「…………造作も」
SP「………………」
キュラド「造作も、ない……」
SP「と、通ってないよ……?」
キュラド「…………うるさいな」
SP「……あ、あの、糸通しあるから……だ、大丈夫……」
キュラド「糸通し……?」
SP「これを、こう入れて……」
キュラド「ほう」
SP「この穴に糸を入れて……」
キュラド「ふむ」
SP「で、引く……」
キュラド「!!」
SP「…………ど、どう?」
キュラド「なるほど…………人間の知恵……恐ろしいものだ……」
SP (さっきすごく驚いてたなあ……)