仮死 囚人のうたた寝人に必要とされたい
だけど仕事や面倒事は押し付けないで
私の存在自体を価値を認めて
アナタは誰も替えのきかない唯一無二の存在だと言われたい
眩しく当てられた照明だけが私の価値の証明で
それがなければ私は一体何のために存在しているというのだろう
いくら自分本位に生きたとしても誰にも見向きもされなかったらうつろで虚しい
私は私と意気込んだところで私達は結局この狭く生暖かく湿った脳から開放されることはない
いっそ五感も思考も放棄して牢の壁を認識できない完全な闇に落ちてしまえば楽になるのか
人は生きるのが辛くなったときに死ぬばかりではないんだよ
病気や怪我もあるということ?
それもあるけど『これから先の時間』と『死』を天秤にかけたとき前者をもったいないと思えなくなったとき休息を選ぶ人が存外多いということだよ。沢山眠れる完全な闇への片道切符だ
お祖父様のお話は難しい。そう思っていたあの頃の私が、ひどく遠い