Bibliophiles常に本に囲まれていたい
文字を目で追っていたい
物語を読んでいなければ死んだも同然だ
切にそう感じてしまうのはきっと私の日々に物語がないからだ
来る日も来る日も見えない牢に繋ぎ止められているかのように同じことの繰り返しで一日を終える
本を深く求め一つでも多くの物語に触れたいと願ってしまうのは
人が自分の人生がただ一度きりであることへの無意識のうちの反抗なのではないかと彼の人は言った
あるものは殺人事件に巻き込まれ、またあるものは人生を変えるような大恋愛をする
そんな自分には起こり得ないと諦めているストーリーへの憧れと傾倒
私もそうなのだろう
白紙の紙に白いクレヨンで描くような物語に価値など見いだせない