いくら映画だからって、今の基準で過去を捏造するな「あのぉ……この配役、どう云う事ですか?」
ネットでの映画・ドラマの配信をやってる会社に一九五〇年代の名作西部劇映画のリメイクの企画を持ち込んだのだが、企画書を読み終えた担当者に、まず、言われたのがそれだった。
「えっ? 何が問題なんでしょうか?」
「舞台になってる時代だと……アメリカ西部のカウボーイの約四分の一がアフリカ系で、メキシコ系もかなり居たと云う事は御存知ですよね?」
「え……ええ……それが何か?」
「何で、主要登場人物が全員白人なんですか?」
「いや……だって……リメイク元からして……その……」
「そんな言い訳が通ると思いますか? 後の時代に生じた誤解・曲解を正当化したり、後の時代の基準で過去を捏造するのは、もう許されない時代なんですよ」
「いや……しかし……その……舞台になってる時代はともかく……リメイク元の作品が作られた時代は……まだ、黒人の権利なんかは……」
「とっくにアメリカでは、公民権運動が始まってた時代ですよね」
畜生、誰だよ?「今の基準で過去を裁くな」なんて話をフィクションにまで持ち込んだポリコレ肯定派の糞リベサヨは?