Dissonanza 冒頭 プロット
※注意
新刊、パルコスチェニーコ の漫画部分、Dissonanzaの冒頭部分のテキストです。
まだ読まれてない方は、漫画読んでからのほうが良いとは思いますが、それほど変わりはないので、これ読んでから漫画読んでもいいとは思います。が、オススメはしませんw
一つ。可能性を語るとしようか。
君がこの世界を、イブリースから取り戻したとして。
果たして。人間は、その世界を大事にしていけるとでも思っているのかい?
君にいくつかの過去を見せよう。
世界にいる数多の生き物の中で、無駄に同族殺しをするのは、人間だけだよ。
そこにある脅威だから、という理由だけではない、身勝手な感情だけで、人は人を殺せる。
何の関係もない人を殺してさえ、なんの感情も抱かない。醜悪そのものだ。
人間とは、いかに愚かで、救い難い生き物なのかと。
君が今、相対しているこの僕でさえ。人の手によって生まれた哀れな生き物だ。
いや、生き物というには、形が違いすぎるね。
人はいつでも、神を求める。身勝手な都合と、身勝手な思考に彩られた愚かな願いというものを叶えるために。
あれは…僕だよ
オマエが…神様?
そう呼ばれた時代もあったね。
太陽として生まれた僕を、蹂躙し、引き裂き、自らの手で操ろうとした人間の哀れな末路。
君も確かに見ただろう?あの日、僕が引き裂かれた日を。
あのまま、日の光をたたえる太陽のままでいられたなら、君の未来を焼くような、おぞましい半身を産まずに済んだのに…!
本当の イブリーストリガーは、どこに居ると思う?
君の すぐ 近くに
君が 守ろうと している 愚かな 人間 ソノモノガ
キミノ ダイジナ ミライヲ ヤキハラウンダ
一緒に行こう シルバー この 世界を 断罪するために
イブリースは、もう元に戻れないほど肥大化している。地球という燃料を食い尽くし、どこまでも肥え太っていく天の火(あめのひ)そのものだ。
消し去ることは難しいだろう。ただ、制御することはできるかもしれない。君が 僕に力を貸してくれたら。
器が居るんだ。大きな器が。僕と同一になったとしても壊れない器。
この本来の液体の姿では、身体を維持するのがやっとなんだ。とてもイブを抑えるための力を使えはしないだろう。ただし
君が 僕の器になれるとしたら。
オレが…メフィレスの器に?
イブリースを多少なりとも抑えてきた君なら…
きっとイブリースを抑えることができる。
ただし… 元には戻れないかもしれない。それでも
君が良いなら。喜んで僕は、君の未来に なろう
さあ 願い事を言ってごらん。その言葉が全てを縛る鍵になる。
全てを終わらせよう
君の未来は、光で満ちているのだろうか。