Discord 冒頭プロット完全版の冒頭のプロットは以前公開しましたが、こちらはプロトタイプのコミックの冒頭のプロットでした。
漫画ではたった数ページしか描けませんでしたが、これを元にしながら完全版の冒頭のプロットも立てました。
ただ、ほぼ別物になってしまったので、影響があった、程度にしかなっていません。
面白い設定がちらほら書いてあったので、もったいないので供養します。
こういうプロットなどをまとめた本を出してみたいと思ってますので、ご興味ある方はハートを是非。
#ソニック・ザ・ヘッジホッグ #sonic
誰も教えてくれなかったじゃないか
「いいのかい?シルバー」
一体誰がこいつを悪だって決めたんだ?
「もうきっと元には戻れないよ。それでも、君は僕と一緒に行くのかい?」
「オレは…思うんだ。きっと誰にも誰かの幸せを奪う権利なんかないって」
何もしていないアンタが、封印されるいわれなんて、本当は無かったんだから。
「器がないなら…オレを使いなよ」
オレには、誰かが待っていてくれるような、帰る場所なんて、もうないんだから。
そうだね、君が望むなら。力をあげよう。僕が太陽の残滓だとしても。未来を変えるくらいのちからをあげることはできるよ。共に行こうシルバー。未来をあんなふうにしてしまった人間たちに… 復讐を。
誰かが、遠くでオレの名前を呼んだ気がした。
このまま行けば、戻れなくなると。
戻ったところで、オレに何が残っているんだろう。
だってあの世界は焼け野原で、もう何も残ってやしないんだ。
「大丈夫かい?シルバー」
「あーうん… 少しぼーっとする」
「しばらくしたら慣れるよ」
「うん、そういうことにしておく」
ゴパッっと黒い闇が足元に広がった。
「少し眠るかい?」
体を半分沈めながら答える
「窒息しねえの?コレ…」
メフィレスと一つになって、わかったことがある。
あまり おなかが すかなくなった。
さむさも あまりかんじなくなった。
あつさも もちろんかんじなくなった。
「手の感覚はまだある… 大丈夫…」
時たま、メフィレスの記憶を見るようになった。
神様、神様 と崇められては、願いを叶えたり、色々なことをやらされてきたこと。
最後には全身引き裂かれるようになって、記憶が途切れている。
「アンタも…苦労してんだ」
「わかってもらえて うれしい よ」
「うれしい なんて思うんだな」
「そういうモノだと識っているから」
「ああ… そういうこと?」
気持ちの機微なんて、きっともうすぐオレからも消えてなくなってしまうのかもしれないな…