春うらら
高校を卒業後、親元から離れるためにひとり暮らしをすることを決めた。
借りた部屋は駅から徒歩圏内。間取りはちいさなワンルームだ。収納付きのベッドとハンガーラック、TV、日用品や本その他諸々を詰め込んだカラーボックスが部屋の隅に並び、中央には小さなローテーブル。がらんとした何もなかった部屋は広く感じたのだが、一通りの家具家電を当てはめるとそうでもなかった。クローゼットの中には洋服を詰め込んだ衣装ケースがいくつかと、季節もの家電が肩身を狭そうに押し込まれている。
去年の春、此処に住むことをひとりで決めた。
誰かが、この部屋に来ることはないと思っていた。
誰とも、関わり合いをもつつもりはなかった。
ただ、逃げてきただけだ。
社会に出るのを先延ばしにするだけの四年間。一年前まではそんな風に思っていた。
PPPP
と、いつもの時間に携帯電話に設定してあるアラームが、甲高い音を鳴らした。
「ん、んん………」
カーテンの隙間から漏れる光が更に覚醒を促してくる。まぶしい。どうやら今日は天気がいいらしい、そう思いながらもぞもぞと身体を動かす。まだアラームは鳴っている。手繰り寄せた携帯の画面に指を滑らせて音を止めた。
「………、」
携帯を握りしめたまま、頭が枕に落ちる。
そうこうするうちに携帯画面が暗くなった。二度寝できそうだな、と思う。
別にこのまま寝ていてもいい。することはない。今日は休みで、予定もなくて、なんなら明日も休みだ。そんな自堕落な生活ももうすぐ終わる。そう思えばまぁ、このまま寝るのも悪くないかもしれないと思う。三月末でこの長い春期休暇は幕を閉じる。マフラーが外せなかった季節は過ぎ去り、春を知らせる花の蕾がそこかしこに見えてきた。そろそろ桜も咲くのだろうと思う。布団の上に重ねていた毛布も用済みになった。厚手のダッフルコートの出番も終わりそうだ。中途半端の時期の上着は持っていないので季節の変わり目と言うのは厄介だなぁと思う。去年も夏から秋にかけての変わり目に風邪をこじらせてしまった。暖かくなったとはいえ、肌寒い日もまだ多い。気を付けないと去年の二の舞になってしまう。そんなことをうつらうつらと考えていたら本当に眠くなってきた。昨日は読んでいた本が面白くてついつい夜更かしをしてしまったので、まだ寝たりない気がする。
とはいえ、
「——起きるか、」
昨日もグダグダうだうだしているうちに時計の針が何週もしてしまった。そして、洗濯をするタイミングを逃している。まぁ一昨日は雨、昨日はぶあつい雲が覆っていたので致し方ないとして、本日の空模様は快晴らしい。この機会を逃すわけにはいかない。春の陽気は変わりやすいのだ。この時期はひと雨ごとに暖かくなるという。晴れた日を逃すわけにはいかない。
起き上がると一先ず顔を洗ったら少しは頭がさえた。
さて、と見下ろすのはため込んだ洗濯もの山だ。何回かに分けなくてはならない。一先ず一回分を突っ込んでから、ケトルでお湯を沸かす。その間に冷蔵庫を除くと皿のなかに昨夜作ったおかずの残りを見つけた。これでいいか、と電子レンジに押し込んで食事の支度をする。一度歯車が回るとまぁ仕方ないか、と順にいつもの様に朝が回る。腹ごしらえをし終えた頃に洗濯機の終わりの合図が響いたので、二回目を回しながら雑然と散らかった居室を片付けていると携帯が鳴った。
時刻は十時半だった。表示されている名前は高槻先生。何だろう、と思いながら指を滑らせた。
「はい、」
と、出た途端元気な声が聞こえてきた。
『おはよう、深町くん!』
「………えと、おはようございます、先生」
とりあえず朝の挨拶を交わして、さて何事だろうと聞く前に先生の声の方が早かった。
『ねぇ今日、暇?』
その声音に思わず虚を突かれた。
機械越しだというのに、どんな顔をしているのか想像できてしまった。抑えきれないワクワクとした表情と、楽しそうな声音。脳内に思い描かれたのはレオの様に目をキラキラとさせて、ブンブンと尻尾は千切れんばかりに振れている姿だった。否、先生に尻尾はないのだが。思わず噴き出しそうになるのを何とか堪えて、一度唇を舐めた。
「………特に、用事はないですけど」
誰も見ていないのだから気にしなくてもいいのだが、緩む口元を叱咤してなるべく普通の声音で返事をした。実は長期休暇を持て余して暇で暇で仕方がなかったので誘いが嬉しいなんて、何となく悟られたくない。
中学まではレオが居てくれた。
高校に入学する前にレオは俺を置いて行ってしまった。
だから、ひとりで過ごす、なんてことは日常茶飯事だったはずなのに、と不思議な気持ちになる。高校の頃は何をして過ごしていただろうか。あの頃と、今ではがらりと、世界が一変してしまったと思う。それもこれも全て電話口で楽しそうに浮かれて俺を外の世界へと、あれやこれやと楽しいよ、と引っ張り出そうとするこの人のせいなのだが。
最初は成り行きだった。半ば無理やりだったような気もする。でも、今はもうこの人がいないことが考えられなくなっている自分が要る。
『じゃあさ—————、』
電話の向こうからは聞き慣れた先輩の声がする。瑠衣子先輩や唯先輩も一緒らしい。大学に所属する大半の学生は長期休暇でも学校は完全には休みにはならない。
というか、俺も長期休暇中だろうがしょっちゅう学校に足を運んでいた。夏の間は冷房の涼を求めて、触れたら焼け焦げそうなアスファルトの上を歩いて図書館に足を運んだ。かくいうこの休暇中も図書館にはお世話になっている。寒さが遠のいたとはいえ、ずっと狭い部屋より気分が変わっていい。
ついでに、とたまに研究室に顔を出すと先生や先輩がコーヒーやお菓子でもてなしてくれる。そういえば、先日行った時には先輩は悲痛な顔をして「春休みなんてものは院生にはないのよー!」と雄たけびをあげていたのだが、今漏れ聞こえてくる声は浮かれている気がした。
数日前にも顔を合わせたばかりなのにその時は何も言っていなかった。何の用事だろうか、と先生の次の言葉を待った。電話を続けながら洗濯機の様子を確認すると、二回目の洗濯が終わるまであと二十分。カーテンを開けた窓からは青空がのぞいている。雲一つない晴天だ。洗濯は干したままで出掛けても問題なさそうだった。
SIDE 佐々倉
————……あの子はね、耳がいいんだ。少しだけね。
嘘が聞き分けられる
勝手に教えられないからこれ以上は秘密。
ああ、一つお願いがあるんだけど
深町くんに、嘘はつかないであげてね
そう、彰良に頼まれたのは去年の話だった。
とはいえ、不都合なことは別になかった。と言うより、別に深町に嘘をつくような事柄が別段なかった。否、少し、言葉を選ぶようにはなったかもしれないが———それまでと、これからで変わることはたいしてなかった。
だが、嘘と言うそれまで日常に紛れ込んでいた言葉に対する意識が変わった。なんてことない日常会話で全く嘘をつくなと言われると結構面倒だなと思った。別に嘘をつきたくてつくわけじゃない。とはいえ、大なり小なり人間は嘘をつく。円滑な人間観系のための処世術であったり、見栄や欲のためだったり様々だ。刑事になって早十数年。それを見抜くのが俺の仕事だし、時には出し抜くためには噓も方便。平気な顔をして嘘をつくことも必要なことだった。
深町の時折見る顔をしかめる表情から察するに、ただ耳がいい、というわけではないのだろうと思う。恐らく痛みを伴うのたろう、と思う。どの程度なのかは分からない。でも、あの子どもの了解を得ず彰良が俺に伝えるくらいには、それは深町にとって辛いものなのだろうと推測できる。
それに、痛みの有無にかかわらず、他人がついた嘘に気付くというのは些か気持ちのいい話ではない。そもそも、俺だって他人の嘘を見抜いて別に楽しいわけじゃない。とはいえ俺はもう、割り切れるようになった。これは仕事で、身につけた技術で、相手は赤の他人で、しかも相手にする人間は所謂、犯罪者だ。情を持つ必要がない場合が殆どだ。
でも、深町は違う。
耳は全ての音を拾って、嘘か本当かを聞き分けるのだろう。それが赤の他人だろうが、友人だろうが、肉親だろうが関係ない。嘘が聞こえてしまう———それは、どういう世界なのだろう。
少しだけ想像した世界はずいぶんと嫌なものだった。
*
春になった。桜前線が日本列島を渡る頃になると毎年彰良から連絡が入る。花見の連絡だ。新年度が始まる前の、余裕がある時期にやるのが定例になっている。
彰良のゼミは季節行事が好きだ。夏になると期間限定で公開される幽霊画を見に行き、どこそこのお化け屋敷が今年は凄いと聞けば徒党を組んで行く。秋になるとハロウィンパーティーを開催し今度は自分たちがお化けになりきる。このパーティーに至っては在校生だけではなく卒業生も顔を出す年間行事の一つだ。冬になるとイエスキリストの誕生日を祝い、年が明ければ新年を祝う。これも民俗学研究の一貫だと幼馴染は豪語するがどう考えても楽しい事をして、行事特有の美味しいものを食べて、ただ学生と遊びたい、だけなような気もする。
まぁ、それにいつの間にか当たり前のように、顔を出すようになってしまった本来部外者の俺がどうこう言える立場ではないのだが。
いつから俺がこの集まりに参加するようになったのかは、彰良に聞けば覚えているのかもしれないが俺自身としては全く覚えていない。成り行きだったのかもしれない。
買い出しに行きたいのに車の用意ができない、とかどうせそんなことだったと思う。
そうこうするうちに頭数にいれられてしまい、彰良のとこのゼミ生とは顔なじみになって久しい。そんなわけでどの行事にも参加するわけでもないのだが、日程が決まると彰良からは連絡が来るようになっていた。
三月下旬某日。
雨が降るとぐっと気温が下がるが、太陽が顔を出すと一気に春めいた陽気になる。こうなるとコートが要らないのは正直助かる。
花見をするためには桜の開花状況を見ながら候補日を決め、天気予報を確認し、ついでに不定休である俺の仕事の休みを合わせるというのはなかなか大変な作業だ。俺抜きでやる年もあるし、雨予報に泣かされた年もある。満開を待つうちに雨で花が落ちるのは珍しくない。そうこうするうちに新年度が始まれば彰良の方が慌ただしくなる。
それに俺の仕事休み休みは日付が確定されているようで、されていない。事件が起きれば駆り出される。あたたかくなると陽気のせいもあるのか変な人間が若芽の様に出てくるが、今回は何事もなく予定通りの休みとなった。一昨日は雨だったが本日は晴れ間がのぞいている。桜の開花状況も上々だ。
時刻は間もなく午前十一時。まずは深町をピックアップするために指定された場所へと車をつけると、既にその姿は駅前にあった。
目的地にたどり着く前に立ち寄ったのは大学近くの食品スーパー。こういう時は毎回此処だ。深町がカートを引き、俺がその数歩後を歩く。
花見の日程は聞いていたので、明日どうするんだと連絡をすると返信があった。『それなら明日深町くんを迎えに行ったついでになんか買ってきてくれない? あ、弁当は瑠衣子くんたちが用意してくれるからでそれ以外で』とのことだった。彰良とはあの後——あのバカが滝つぼに落ちて俺が寒中水泳することになった、本来であれば療養旅行になるはずだったあの旅行だ———一度酒を飲んだが、深町とはアレ以来だった。
と言うことでカートの中には各種飲料水。甘いのから炭酸、もちろん無糖のコーヒーまで各種揃えてある。車を出す身なので飲酒ができないのが少々寂しいところではある。まぁ、春期休暇中の花見とはいえ大学構内で飲酒できるのかと言うと難しそうな気はする。一応アレで大学准教授になった幼馴染の立場もある。なら外でやればいいのだろうが、学内は人気が少なくて気楽なのが利点だ。
ふと目に付いたお菓子を適当に放り込む。カゴに山盛りになっていくのをぽかんと深町はただ眺めていた。
「……こういうのよくやるんですか?」
「………まぁ、やるな」
そう言えば去年のハロウィンやクリスマスにはコイツは居なかった。あの頃は、今よりももっと壁があった気がする。薄くて割れない、目には見えない壁だった。むしろ割ったら、コイツは砕けてしまいそうな、脆くて危なっかしい雰囲気さえあった。
最近はそうでもない。長い前髪と地味な服装、厚ぼったい黒縁メガネ。服装に変化はない。でも、表情が違う。彰良に対して口が回るようになった。ついでに屁理屈も言う。彰良に振りまわされながらも何だかんだと面倒見がいいらしい。
去年のコイツならもう少し冷えた声で、拒絶する色を出していた気がする。俺もこれに参加するんですか、とかなんとか。今は呆れながらも「そうなんですね」と言葉が返されたが棘はない。
なんなら「そして佐々倉さんもよく付き合いますね」と苦笑している。深町にしてみればクソほど忙しいだろう警察の人間が、たまの休日にわざわざ幼馴染が勤める大学の花見の為に車を出して、あまつさえ買い物までして向かうのだ。この人は暇人なのかはたまた保護者なのか、と顔に書いてある。バレバレなんだよ。
「そりゃあお前もだろ」
そう言って口の端をあげて笑う。
全く、どの口が言うのか。お前だってせっかくの春休みなのに———というかもう終わる貴重な長期休みが終わるというのに———わざわざ学校に行って、この春から専攻する学科に所属する准教授や院生と花見をするために此処に居るんだぞ、と言いたくなる。
どっちが物好きなんだか、と思うが、他人の事は言えたものではない。その言葉にキョトン、と瞬きをした顔をして、それから、「………それも、そうですね」そう笑った。やっぱりコイツは少し変わったなと思う。それも、いい方に。
「あ、」
「あ?」
「……いや、これ先生好きそうだなぁと」
手に取ったのはずいぶんと可愛いパッケージに、甘そうなお菓子のイラストが描かれていた。犬と猫が手を組んで踊っている。
「—————似たもの同士だな、お前ら」
「は?」
「ほれ、それカゴにいれろ。そろそろ行くぞ」
「ちょっ、佐々倉さん……! 俺と誰が似てるって言うんですか……!」
SIDE 深町
ふわり、と風に乗って花弁が一枚視界を横切った。
快晴の空には薄桃の桜がよく映える。満開までもう一息、と言ったところだろうか。
とはいえ、満開まで待っていたら学校が始まってしまい、学内には人が溢れかえる。こんなにのんびりと桜を見上げることは難しくなるだろう。俺は中庭を取り囲むように植えられた桜の樹々をベンチから眺めた。
常であれば人で溢れかえっている此処にいまいるのはたったの数人で、いつもより広く感じた。目の前に広がるだだっ広い中庭の一角で、レジャーシートを敷いて自作のお弁当を広げている先輩がいる。その片隅にはレジ袋に入ったままのお菓子と飲料水は俺と佐々倉さんが用意した。シートの上には使いかけの使い捨て容器なんかもある。これは研究室から出てきた備品だ。定期的にやっているだけのことはある。準備がいい。買い出ししてきてくれたから、わんこくんは待っててねと座らされてしまい、俺は準備しているのを眺めているだけで手持ち無沙汰だった。
中庭と言えば普段は多種多様なサークルが軒を連ねる場所で、俺にとっては無縁な場所だ。
来週になれば春休みも終わり、騒々しい日々が戻ってくる。
新年度と言うことは、ここはまた新入生獲得の餌場になるのだろう。つい昨年の事を思い出してしまう。新入生と見るや否やチラシを押し付けられ押し込まれ勧誘され……思い出すだけでも疲れてしまう。
ふと、そうか、一年経ったのか、と思う。
「深町くん?」
「……先生、」
「どうかした?」
「…………いえ、春だな、と」
「そうだねぇ。春だね」
「二年生になれたんだなぁと」
「テスト危なかったの?」
「そうじゃないですけど」
むっ、と言い返せば、笑われた。揶揄われただけらしい。
「一年経ったんだな、と思って」
「——どうだった?」
ふ、と目尻が下がって微笑んだ顔にどきり、とする。今度は先生の顔だ。大人の顔。
「………どう、って言われても、」そっと、目線先生から地面へと逸らす。靴の裏が土を擦った。
どうか、と聞かれたら怒涛の一年だったな、と思う。俺はココにただ、逃げて来ただけだった。行く当ても、目標も、したいことも、なかった。
ただ、顔見知りのいる地元から、
俺の扱いを疎ましく思っている両親から、
俺の居場所がないあの家から、
レオの居ないあの家から、逃げて来ただけだ。
独りになる呪いをかけられた。嘘が歪んだ音として耳に届く。ただそれだけのことで俺の人生はがらりと様相を変えた。
学校では疎まれ、蔑まれ、否定され、忌み嫌われた。家では腫れ物の様に扱われ、言葉を交わすこともなくなった。
もう、此処には居られない。「家を出たい」そう、口にした時の母のどこか安堵した顔を思い出す。口を開きかけて、閉じた。何か言葉を飲み込んで、ただ一言「そう……分かったわ、」と口にした。そんな仕草はいつの頃からか母に出来た癖だった。嘘と悟られるのを避ける為に、両親は必要以上の言葉を控えた。
ひとりになりたかった。自分の意志で。ひとりになれば、こんな風に誰かの嘘に傷付く事ない。誰かを傷付けることもない。なら、独りを選ぶしかない。そう思って、ここに来た。本当は線を引いて、必要以上に人と関わらず、交わらず、ただ、漫然と日々をやり過ごすつもりだった。
なのに、此処には、先生が居た。
「——————、ほんとは何処だって、よかったんです」
俺を、見つけてくれた。
「逃げて、来たんです。俺は」
俺が振り払おうとする手を握りしめてくれた。繋ぎとめてくれた。手放さないと言った。
「その後のことなんて、何も考えていなかったんです。どうでもよかった。どうせひとりなんだからどこへ行っても一緒だと思って、」
ひとりじゃないと教えてくれた。
「……どうせ、何もできないって、思ってました」
ひとりにしないと言ってくれた。
俺も、その手を取りたいと思った。
俺よりずっと大人なのに無邪気で、何事にも一生懸命で、レオみたいにすぐどこにでも首を突っ込んで、放っておけない人だと思った。
何か、この人のために出来ることがないか、そう思うようになったのはいつの頃だったかもうよく覚えていない。こんな俺でも、居る意味があるのかもしれない。
「—————そっか」
「はい」
「成長したねぇ」
「まるで親みたいに言うのやめてください……」
「えー」
「えーじゃないですよ」
「僕はここ最近の君の急成長に感動しているのに……」