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    しおり
    【ここ】起きたら知らない場所にいたんだけど【どこー?】4【注意】

    一応この話は【伝令さんのweb日記】の続編になります。
    前回のお話はこちらからどうぞ↓
    【ここ】起きたら知らない場所にいたんだけど【どこー?】1
    【ここ】起きたら知らない場所にいたんだけど【どこー?】2
    【ここ】起きたら知らない場所にいたんだけど【どこー?】3
    でも伝令さんのweb日記は読んでも読まなくてもどちらでも大丈夫です。

    なんちゃってホラーですが許して下さい_(:3ゝ∠)_
    ていうかもうホラー要素がなくなりました。
    ただの日本神話クロスオーバーじゃねえかこれ……(遠い目)

    2chは見てみましたがそこまで怖くなかったのでちょっと安心してます。。

    なんちゃってな2ch風+一人称視点でお話が進みますので耐えられないお方は見ないことをお勧めします。

    あくまでpixiv上の2ch的な感じで。

    あと場合によっては不快になったり気持ち悪くなったりする表現もあるかもしれませんがご了承ください。

    安定の捏造有り。オリジナルキャラが出たりパーシーが普通に携帯持ってたりします。
    (私の中では声で会話したら駄目だけど文字でなら問題ないと思ったので)

    腐向け要素も有りますのでそこもお気を付けて。

    以上の事が大丈夫な方はどうぞ~。

    イザナミ様の纏う闇にさらわれ、そこから意識が途切れた。
    意識だけの私がこういうのもおかしな話だけれど、まるで生前の眠っている時のような感覚で、ふわふわとした温かな夢を見ていた。
    私が自分の死を受け入れられずにぐずっていた時、頭を優しく撫でてくれたお手々。
    家族を求めて喚いた時、抱きしめてなだめてくれたこと。
    何も出来ない私を傍に置いてくれると言ってくれたあの日のこと。
    イザナミ様のために出来ることは全てすると誓ったこと。
    私が黄泉でイザナミ様に出逢ってからの日々を反芻していたようだ。
    それならもう少しまどろんでいようと思って記憶の波に溺れようとした時、すっと身体が浮き上がる感覚がした。
    瞬きをしたら目の前にはお兄ちゃんがいた。

    「お、お兄ちゃん! 大丈夫……?」
    「ん? 起きたのか……おはよ。一応大丈夫。君は?」
    「わたし……私は大丈夫」
    私は少し前までお兄ちゃんにひどいことしてたのに、お兄ちゃんは私の心配をしてくれた。
    本当だったら責められたっておかしくないのに……。
    「勘違いするんじゃないぞ。おれはまだ君を許してない。でもイザナミに連れてこられそうになってた時におれを守ろうとしてくれたから、少し心配しただけだ」
    じとりと睨みつけられてしまい、私は身を小さくした。
    そうだよね。どんなに優しい人でも殺されそうになったら簡単に許せる訳ないよ……。
    けれど、お兄ちゃんがまだ生きていることに私は安堵して息を吐き出した。

    気持ちが落ち着いてきたので辺りを見回す。
    黄泉は相変わらず亡者たちがぼんやりと白い靄の姿で佇んでいるだけで、亡者のうめき声や呟き以外何も音が聞こえない。
    イザナミ様はお兄ちゃんのこと知らないし興味もないはずなのにどうして連れてきたんだろう。
    それがずっと気になっていた。
    「え」
    お兄ちゃんの声に振り返ると、お兄ちゃんは携帯電話で例の掲示板を見ている。
    私も自分の携帯電話で確認してみると、そこにはイザナミ様の書き込みがあった。
    イザナミ様が人間達に対して問うていた内容に思わず目を見開く。

    言葉が喉の所で詰まって何も言えなかった。
    イザナミ様、いつもそんな事を考えていたの?
    私のことを想ってくれていたの?
    イザナミ様も、私と同じ……だったの……?

    涙がぽろぽろと目から零れる。
    死んで霊体だけの私でも泣けるなんて初めて知った。
    ああ、でも……イザナミ様はきっと許してはくれないだろうな。
    だって、イザナミ様に逆らっちゃった。
    もしここに書いてあることが本当にイザナミ様の本心だったら、私のこと消さずにいてくれるかな……?
    まだイザナミ様と一緒に居られるかな……?
    そんな都合のいい事、ないよね。
    眷族が主様に逆らっていい訳ないもの。

    うじうじと考えている私にどう思ったのかわからないけど、お兄ちゃんは黙って傍に座っていてくれた。
    ……イザナミ様はどこにいったんだろう?
    どうしてここにいないの?
    それに亡者たちの騒々しさはなんだろう……。
    外に比べれば全然静かなんだけれど、普段に比べて亡者たちが騒がしい。
    声に耳を傾けると、書かれていた通り掲示板の書き込みを繰り返し読みあげていたみたい。
    その声たちの中に明確に聞き取れない、けれど聞きなれた声が混じっていることに気付いた。
    「イザナミ様……」
    誘われるように声のするほうへ歩いていく。

    お兄ちゃんは待っていればあっちの神様たちが連れ帰ってくれるから、そのまま置いていこうと思ったのに私と一緒に来てくれていた。
    「……お兄ちゃん、待ってていいんだよ」
    「別に君について行ってる訳じゃない。おれがイザナミに用があるから向かってるんだ。こんな所に連れてこられたことに対する文句をまだ言えてない」
    「……そっか」
    理由は何であれ、私はまだ一人にならなくて良いことに内心ほっとしていた。

    私たちは二人分の足音を響かせ、イザナミ様がいるはずの場所へ向かおうとした時――
    「あ、報告しとこう。無事だって。皆も君のこと、心配してたから一応書き込んどいた方がいいんじゃないか?」
    「そうだね……あっ! じゃあ、二人で写真撮りたい! 今度は私が映りこんだのじゃなくて、ちゃんと二人で写ってるの!」
    「えー……おれ写真写るの苦手なんだけど……。まあいいか」

    はい、チーズの掛け声でお兄ちゃんが写真を撮る。
    私の腕じゃ長さが足りなかったから仕方ないよね。
    なれない写真に良く人間たちがしていた『ピースサイン』というものを見よう見真似でしていたら、気付いたお兄ちゃんが真似して同じポーズで撮り直してくれた。
    私もお兄ちゃんも冥府には不釣合いな笑顔。
    でも、この一枚がこんなに暖かな気持ちにさせてくれるとは思わなかった。
    仕方を教えて貰いながら掲示板に上がっている写真を私の携帯電話で保存した。

    イザナミ様に知ってもらいたい。
    こんな素敵なことがあったんだよって、気持ちを伝えたい。
    そしてまだ私のことをお傍においてくれるのなら、お兄ちゃんと撮ったようにイザナミ様との写真を撮って大切にしたいな。
    気付けばさっきまでの暗い気持ちは晴れ、足取りも軽いものに変わっていた。
    ああ! 楽しいってこういうことなんだ!
    生まれて初めてこんなに心躍るなんて!






    814 迷子の名無し
    はへー…なるほど、目が覚めたら亡者がいっぱい居る場所に居て
    そこの亡者が今ははっきり見えていてびびったけど
    イザナミの使者をおいていけないし、掲示板を見てたら
    イザナミがもしかしたら説得できるかもしれないって状況なんね…
    何はともあれPJが無事で安心したよぉ…!!!


    あとイザナミの使者もな!!!m9`;д;´)ビシィッ
    おかえり!!

    815 迷子の名無し
    >>814 まとめ乙
    しかし本当に無事でよかった!
    改めてお帰りーー!!

    816 迷子の名無し
    あとはイザナミをどうするか、だな…。
    まあおれ達何も出来ないんだけどなっ!!!!(´;ω;`)ウッ

    817 迷子の名無し
    本当に嬉しすぎてよかったしかいえなくなってたお…。

    818 迷子の名無し
    純粋ニート…お前いいやつだな…

    819 817
    へへ…そうでもあるかな(///▽///)ゞ
    でもその呼び名やめて欲しいンゴ

    820 PJ
    ここの掲示板の書き込みでおれ自身、凄く助けられたよ。
    ありがとう皆。
    おれもイザナミの使者も、なんとなく…
    イザナミを止めることができそうな気がしてるんだ。
    多分彼女が神特有のプライドの高さを発揮しなければ、だけどね。

    821 イザナミの使者
    私もみんなのおかげで楽しいっていう気持ち初めて知ったよ。
    心配してくれたり、一緒にふざけたりしてくれて本当に嬉しかった。
    ありがとう!
    イザナミ様にもこの気持ちを知ってもらいたいから頑張るね!

    822 迷子の名無し
    二人とも気をつけていくんだぞ…!!
    そういえば神々からの書き込みが途絶えてるけどどうしたんだろう?
    PJが無事だって知ったら真っ先にポセイドン様とかヘルメス様来そうなのに。

    823 迷子の名無し
    確かに…。
    イザナミに妨害されててこれない、とか…?

    824 PJ
    もし妨害されててこちらに来れないんだとしたら
    尚更内部からイザナミの気をそらす方がいいだろうな。
    それじゃあもう一回落ちる。
    次ここに来るときには地上に戻った後であることを願うよ。

    825 迷子の名無し
    PJが無事地上に戻れますように!!
    そしてイザナミの使者がイザナミと仲直りできますように!!
    皆幸せになってくれぇ…!!

    826 迷子の名無し
    PJたん、イザナミの使者たん、無理はしないで欲しいけど
    応援してますぞぉーーー!!!!>(」´;д;)ノシ

    827 迷子の名無し
    何も出来ないもどかしさで苦しいけど、
    PJの心の支えになるんなら、ここでPJが戻ってくるのを
    待ち続けた俺達も救われる。
    俺も応援してるからな!

    828 迷子の名無し
    もう頑張っていっぱいいっぱいかもしれない。
    でも今他の言葉が浮かばないから私も便乗して…
    頑張れ、応援してる!!
    頑張れ!!!

    829 PJ
    ありがとう、いってきます。

    830 迷子の名無し
    ああ…PJたち、行っちゃったな…。
    とりあえず俺達はまたコテハン組が戻ってくるまで
    スレ消費しないように、1時間ごとに保守しよう……。
    しりとりもネタ浮かばなくなってきたから
    PJたちの好きなとこあげてかないか?

    それじゃあ、俺はPJの素直な所。
    あの年頃の子って結構ませてる気がするから
    あんな風に素直なままなの、
    周りからの愛情をしっかり受けて育ってるのを感じて好きだな。





    掲示板の人たちに送り出され、イザナミの使者と冥府の奥へと歩き続けた。
    この場所は彼女の方が知っているから後から付いていく。
    ほんの少しの休息みたいなものだ。
    イザナミに近づくにつれ、彼女にはイザナミの声のようなものがしっかりと聞こえているらしい。
    おれには聞こえない。
    きっと冥府に属するもの同士だからわかる声のようなものなんだろう。
    それともおれとグローバーが繋いでいるテレ電話みたいなもんかな?

    亡者たちの姿も少なくなり、明かりも灯される間隔がどんどん広くなっていく。
    アナクルーズモスの光は健在で、明かり代わりに使っていた。
    この空間でもやはり使い物にはならないだろうから、明かりになるだけ便利かな。
    手元を離れても戻ってくるライト? 何かの際には役立つな。

    「なぁ、イザナミの使者――ってずっとこの呼び方もなんか呼び辛いんだよなぁ。名前とかはないのか?」
    名前を聞いた途端、彼女は立ち止まり辺りが沈黙に包まれた。
    しまった。この話題に触れてほしくなかったらしい。
    「……ごめん、言いたくなかったら言わなくてもいい。ただちょっと呼びづらいから勝手に名前付けさせてもらってもいいか?」
    問いかけると、彼女は小さく頷いた。
    「じゃあ、うーん……使者からとるのもおかしいから…イザナミの名前からとって、ナミってのはどうだ?」
    我ながら割と良い名前をつけられたんじゃないか?

    名前に対する反応を見るために彼女の方を向くと、彼女は大きく目を見開いていた。
    ……もしかして、本名に近かったんだろうか?
    「いやか?」
    「ううん。ナミでいい。イザナミ様の名前から貰えるなら、凄く嬉しい」
    すぐにはにかんで、笑顔になったナミに安堵した。
    こうやって満面の笑みを浮かべている時は容姿相応なのにな。
    そういえば、ナミはいつからイザナミの元にいるんだろう。
    彼女の容姿は死んだときの姿なのだろうか。
    誰しも触れられたくない話題があるとはいえ、ここまで巻き込まれたなら知りたいのも本心だ。
    もし別れ際までにナミ自身が話したいと思ったのなら、聞かせてもらおう。

    考えながら歩き続けていると、ついにイザナミの居る場所にたどり着いたらしい。
    イザナミは真っ暗な部屋の中、扉を閉め切って閉じこもっている。
    ナミが一歩前に進み、扉を叩いた。
    「イザナミ様、お話したいです。出てきてくれませんか」
    「……駄目だ」
    「では、お部屋の中に入ってもいいですか?」
    「それも駄目だ」
    どうやらイザナミはナミが相手でも取り合わないようだ。
    「私ね、イザナミ様に聞いてもらいたいお話があるの」
    「……あの電子掲示板で書いていたことか? それならもう知っている」
    「それだけじゃないよ」

    ナミはイザナミが聞いてなかったとしても、聞いてると前提して話を進めた。
    「私ね、今日、人間として生まれて死んで、イザナミ様の眷属として存在してきた今までの中で、初めて楽しいって思えたの」
    「……」
    「人の時には気付けなかったけど、人間にも優しい人はいるんだねぇ。私のことを心配してくれたり、一緒におふざけしてくれたり。私が生きていた時には周りに居なかったような人たちがいっぱいいたよ」
    「お前の居た環境は……異常だったのだ」
    「うん。今ならちゃんとわかるよ。普通の親は子供を殴ったり物を投げつけたりしないって。ごはんも毎日ちゃんともらえるって」
    「……」
    「お水を飲むときもちゃんとコップに注いだお水を飲むってしってる。お風呂も暖かいお湯を浴びるんだって知ってる。ちゃんと知ってるよ、イザナミ様。私、あなたのおかげで知ることができたの」

    ナミの言葉を聞いていて不意に過去の記憶がよぎりゾッとした。
    おれも虐待を受けていた時期があったから、その時どんなに怖かったかわかる。
    幸い食事面に関しては母さんが守ってくれてたから毎日もらえてたけど、ゲイブの暴力は理不尽に行われていたから避けられなかった。
    ……でも、きっとこの子はそれが異常だと気付けないほど幼い頃からそんな暮らしをしていたんだろう。
    親が言うことは絶対だと、親に逆らう子供は罰を受けなければいけないと、刷り込まれて生きてきた子供にはそれが異常だとわからない。
    両親が異常だと気付いてしまっても、子供には逃げ出すための足もなければ力もお金もないから、気付かないフリをして生きていく方がまだ我慢できたのだろう。
    ナミはもしかしたら感情に蓋をして人形のように生きてきたのかもしれない。
    わからない、あくまでおれの想像でしかない。
    けれど彼女は死んだことでイザナミと出会って、救われたんだろう。

    「私ね、自分の両親だった人たち、好きになれなかったんだけどイザナミ様のこと、大好きなんだよ? イザナミ様が私のお母さんだったらなって思ったこと、たくさんあったよ。だからね、楽しかったって思えることは全部イザナミ様にも知ってもらいたいし、一緒に楽しいことたくさんしたいの」
    それまで饒舌に言葉を連ねていたナミは一つ深呼吸をして扉を見据えた。
    「イザナミ様は、もう私のこと……、役立たずだからいらない……?」
    もし、いらないといわれたら。
    まるで自分が判決を下されるのを待っているような気分だった。
    おれももし、妹が生まれておれはもう要らないと母さんに言われたらどうしよう。
    母さんはそんなことをいう人ではないと知っているけど、それでも酷く不安になる時がある。
    それでもナミはこの質問をせずにはいられなかったんだろう――イザナミのことを信じているから。

    イザナミはどんな気持ちで聞いたのだろうか。
    静まり返った場に静かに声が響いた。
    「妾は……初めからお前のことをそんな物のように、思ったことはない」
    搾り出すようなその声にナミは目を見開いている。
    「ずっと、我が子のように大切にしてきた、つもりだったのだ。けれど……あの、電子掲示板で、生者共の声に耳を傾けたとき、お前に妾の気持ちが伝わっていなかったのだと初めてわかった」
    「……私、ちゃんと言葉にしてもらわないと、わからなくて、相手を信じ切れなかったから……。でもイザナミ様のこと、信じてたからずっと一緒にいたんだよ」
    「……」
    まだ出てくるような様子はなく、扉を見据えたままナミは言葉を続けた。
    「イザナミ様、出てきてほしいな。私、イザナミ様のお顔が見たい」
    「……」
    「イザナミ様」
    「わかった」

    少し暗闇でなれた目で扉を見つめる。
    まるで地震でも起きているかのような大きな音をたて扉が開き、中からイザナミが出てきた。
    「イザナミ様――…!?」
    触れようとしたナミの手を叩き落し、イザナミは冷たい目で睨みつけていた。
    「今回のことでもう一つわかったことがある。妾がどれだけ大切にしても結局お前を傷つけてしまう。妾は、妾があの男への恨みに縛られている限り、お前が楽しいと思うことを共にしても楽しむことも出来ず、
    お前の手を穢してしまう」
    ナミは叩かれた手を震わせ、ショックのあまり声を出せずにいた。
    イザナミも睨みつけるというよりは、感情を抑えきれず目つきがきつくなっただけらしい。
    「本来、お前が大切だというのならば妾はお前に人間を殺させる手助けをさせるべきではなかったのだ……。いくら長い時間を経て精神が多少熟成したとはいえ、元々は小さな子供じゃないか……」

    静かだった声はぐつぐつと煮えたぎるような温度を持ってイザナミの声を震わせていた。
    「あの男のせいで…妾はこの冥府に閉じ込められ、醜い姿を言伝に広められ、妾が冷酷な存在だと、みな信じている。あの男のせいで……! だから、妾はあの男の望むように残酷な女であろうとしてやった! 毎日あやつが1000人の人の子を生み出すというのなら、妾は毎日1500人の人の子の命を奪ってやると約束した! ……こんな女が、なぜ今更、母のような存在になれるというんだ? 妾は、母にはふさわしくない存在なのに……」
    「じゃあ、イザナギへの恨みを断ち切れ。今、この瞬間に」
    顔を覆っていた手を下ろし、ぽかんとした表情でこちらを見るイザナミ。
    きっと彼女達がずっと必要としてたのはきっかけで、おれがきっかけを与えられると思ったからナミはおれを連れてきたんだろう。
    それならこの役目を全うすれば安全に帰れるはずだ。
    自身の選択が誤っていないことを祈ろう。

    「あなたがずっとイザナギへの恨みに囚われている限り、彼女を大切にしてやれないというのなら、母のようになれないというのなら、ここで断ち切ればいいでしょう。それをしようとせずにグズグズ泣き言を言ってただ彼女を苦しませるというのならそれこそ彼女にふさわしくない存在だし、失礼だと思います。……たとえあなたがイザナギへの未練を捨てきれなくても、恨み続けていても、今まで一緒にいてくれた彼女を信じられないんですか?」
    「ぁ……、それ、は」
    「彼女の声に耳を傾けられず第三者の声でしか受け止めきれないのなら、言ってあげます。あなたが今更彼女を突き放そうとした所で、彼女はあなたが彼女を大切にしていたことを知っている。不器用な愛情しか注げなかったあなたの優しさを知っている。どれだけ過去にイザナギに残酷な約束を交わして、人を死に導いているのがあなただとしても、彼女はきっとあなたの傍を離れないでしょう。彼女を救ったのがあなただから」
    「……」
    「もう一度、ちゃんと彼女自身の言葉を聞いてください」

    呆然としていたイザナミはぎこちなくナミに近づくと、そっと膝をつき彼女と目線を合わせた。
    「…………穂波、お前は、妾の傍にいたいというのか? 母として、慕ってくれるというのか……?」
    「うん。私、イザナミ様のことお母さんみたいに思ってるし、これからも一緒にいたい」
    「……そう、か。妾で、良いのか」
    「うん」
    イザナミはおそるおそる手を握り、小さな手が包むように手のひらを重ねた。
    そうか、ナミがこの名前をつけた時驚いていたのは、本名が『ホナミ』だったからか。

    一人納得していると、イザナミが声をかけてきた。
    「……異国の神の子供よ、迷惑をかけた」
    「お兄ちゃん、ごめんね。私たちのせいで大変な思いさせちゃった」
    「本当に。あなた達のせいで走りまくって疲れたしまだ眠いしいい加減に腹も減ってきたし」
    「ふふ……まだ軽口を叩ける余裕がありそうじゃないか。もうすぐおぬしの父達がここに来る。しばし待つといい」
    イザナミの先ほどまでの冷たかった表情がなくなり、微笑みを浮かべている。
    きっと元々は笑顔の素敵な優しい神様だったんだろう。
    イザナミをこんなに苦しめたイザナギに思わず腹が立ったけど、この国のことはこの国の人に任せよう。
    おれはあくまで部外者でしかない。

    「お兄ちゃん、ありがとう。短い時間だったけど、すごく楽しかった!」
    「妾からも礼を言う。……それと、ささやかな礼かもしれないが外に出た時にお前の元に来るように呼んだ妾の娘がいる。よければ受け取ってくれ」
    「……え? 受け取るって何を? あなたの娘を!?」
    いやいやいやおれ今は彼女いなくなったけどそんな神様を奥さんになんて恐れ多いしそもそも国が違うし向こうのタイプかどうかすらわからないし!?
    「ふふふっ、勘違いするでない。あの娘はやれぬ。あの娘から、妾からの礼の代わりに受け取ってほしいものがある。これも何かの縁だろう」
    「な、なるほど。何事かと思いました。そういうのはもうちょっとちゃんと言ってくださいよ……」
    変に緊張してしまったが、帰れるならそれでいい。

    「パーシー!!」
    「ヘルメス! ありが……ぉわっ」
    バタバタとあわただしい足音が四つ、おれ達の居る部屋に駆け込んできた。
    ヘルメスは勢いあまったのかおれに抱きつく形になってしまっているが、なんとかタイソンに鍛えられた踏ん張りで支える。
    父さん、アポロン、アルテミスは安心したように笑みを浮かべた。
    「パーシー……その様子だと、まとまった感じかな?」
    アポロンが確信に似た調子で尋ねてくる。
    「はい。二人の間のわだかまりも消えたみたいだし、もし溝があっても話して埋める時間もあるでしょうし」
    イザナミとホナミを見やると、イザナミはホナミを抱きしめていた。
    ホナミも満面の笑みを浮かべて抱き返している。

    「イザナミ……これはただの興味で聞くのですが、あなたは夫である男に酷い仕打ちをされたようですが、それでも過去の記憶というものはあなたにとって大切なものだったのですか? 私は男が嫌いであなたのように伴侶を作ることはありませんので、それだけ気になっています」
    アルテミスの問いにイザナミは顔をしかめ、目をつぶって思い出を辿りながら言葉を紡いだ。
    「確かに妾はあの男に酷い仕打ちを受けた。それを恨めしく思う気持ちももちろん強く根付いてしまっている。……それでも、あの時は確かにあの人との暮らしに幸せを感じ、わが子たちを育む喜びもこの身に宿していたのだ。間違いなく、あの時間は私にとって大切なものであることには変わりない」
    「……そう。不躾な質問でしたね。気を悪くなさらないでください」
    「大丈夫だ。言葉にすることで、妾も心の整理ができた」
    アルテミスもイザナミも、もっと険悪な雰囲気になるかと思ったがそうでもないらしい。

    二人のやりとりを見守っていると父さんがおれの肩に手を置いた。
    「それじゃあ、帰ろう。疲れただろう」
    「うん。……じゃあな、ホナミ、イザナミ」
    「お兄ちゃん、バイバイ! もしまた会えたらその時はまた遊んでね!」
    「達者でな、異国の神の子よ。再び見えたとき、困りごとでもあれば妾が手を貸そう」
    別れを告げた二人を背に、おれは父さんたちが来た方へと歩いていった。

    坂を上り続け、次第にあたりも明るくなる。
    光が差し込む場所まで来たとき、そこに人影があることに気がついた。
    あれがイザナミの娘だろうか?
    完全に外に出ると久しぶりの暖かさにほっと息が漏れる。
    「あなたがパーシー・ジャクソンですか? 母――イザナミからの言伝でお礼をしに参りました」
    白く長い髪を三箇所で結い、白と赤の民族衣装とその上に羽衣を身にまとった少女のような出で立ちの女神がお辞儀をしてきた。
    おれもあわててお辞儀をする。

    「はぁ……ありがとうございます。あの、あなたは?」
    「申し遅れました。私、この日本の神々を統べる最高神を務めさせていただいております、天照大御神と申します」
    「最高神?」
    急に頭が痛くなってきた。
    他国の神々の長が直接会いに来ている……おれに礼をするために。
    ゼウスと会ったときとはまた違った意味で緊張した。
    でも、なんでだろう……少しアポロンと似てる気がする。
    容姿は全然違うんだけど、どこが……?

    琥珀色の瞳は陽光を思わせる温かさをにじませ、白髪と羽衣は朝日を浴びてキラキラと輝いている。
    「はい。太陽を司る神として人間たちに祀られております」
    納得した、どこかアポロンと似た雰囲気を感じたのはそのせいだったのか。
    太陽神ってのはみんなこんな暖かさを持つ存在なのか?
    「そうかもしれませんね」
    ああ、あなたも人の心読むんですね……。

    アマテラスの微笑みは少女の姿には不釣合いなほど大人びていた。
    「それで……一体イザナミはあなたに何を託したんです?」
    「あなたに日本の歴史全てを与えるように、と」
    「……え?」
    「しかし私は……お勧めしかねます。歴史を全てあなたに与えた場合、耐え切れず植物人間になるか耐えられたとしても日本国民たちが味わった色んな恐ろしい記憶に苛まれて気が狂うことも許されず三日三晩うなされ嘔吐し苦しむことになると思いますので」
    「あっ、ハイ。ぜひお断りしたいです」
    とんでもないものを贈り物として送ろうとしてきたなおい、神様怖い。

    アマテラスはおれが断ることをわかっていたのか笑って頷いた。
    「なので、あなたには日本語と、日本の神々や怪異についての少しの知識を与えようと思います。それならきっとあなたの役に立つときが来るかと思いますので」
    「……それは、苦しまないんです?」
    「はい。しかし少しの間だけ、具合が悪くはなります。わかりやすく言うなら、そうですね……船酔いしてるくらいの感覚が二、三時間程度続く感じでしょうか」
    「すみません、おれ船酔いしたことないんですけど、それって頭がくらくらするってことでいいんです?」
    「ああ、あなたは海神の息子でしたね。それでは、ブランコをずっとこぎ続けてる感覚といえばいいでしょうか?」
    「なんとなくわかりました。確かに日本語がわかるようになれば生活面でも助かるけど……」
    まあ、たった数時間頭がくらくらしてるだけで一つ使える言語が増えるのならやさしいもの……か?
    父さんをちらりと見ると、少し複雑な表情をしているが口を挟んでこないということは大丈夫なのだろうと仮定して、アマテラスの提案を受けることにした。

    「先に言っておきます。母と、母の眷属を救ってくれてありがとうございます」
    「いや、おれは……特に何かしたわけじゃないし……まあ迷惑は掛けられたけど」
    「そんなあなただからこそ、きっかけを作れたのだと私は思っています」
    手を額の前にかざされ、暖かいなと思っていると急に頭がぐわんぐわんして腰を抜かしてしまった。
    目が回って気持ち悪い……。
    なんとか立ち上がろうとするが、力が入らなくてそのまま倒れてしまった。
    「パーシー!」
    「大丈夫です。ただ、黄泉に通じる場所での疲労が蓄積していたのでしょう。しっかり休ませてあげてください」
    父さんに抱きかかえられながら彼女の言葉に耳を傾ける。
    返事をしたかったけど声が出ない。
    「確かに酷い怪我も見当たらないし呪いなんかが掛かってる様子もなさそうだ」
    「パーシー・ジャクソン……改めて礼を言わせてもらいます。もしまた会うことがあったら、その時は一緒に宴を楽しみましょう。それでは、私はこれで失礼いたします。帰国なさる際は気をつけてお帰りくださいませ」
    アマテラスの別れの言葉を最後に、おれの意識は途切れた。





    875 PJ
    てことでがっつり寝て父さんたちと観光旅行してたときの写真たち。
    【京都の街中で着物姿の女性をナンパしている金髪の青年の写真】
    【赤髪の少女と白髪交じりの黒髪の男性が陶器屋で品定めしている写真】
    【出雲大社を背に全員で写っている写真】
    【千里浜なぎさドライブウェイでレンタカーに乗って談笑している親子の写真】
    他にもたくさんとったけどとりあえず乗せられそうなのはこの辺りかな。
    神様の威厳的な意味で。

    876 迷子の名無し
    この幸せそうな写真を見るためだけにここまで待ってたといっても過言ではない。
    あーーーー、PJたちが楽しんでるみたいで良かった!!!
    おれも旅行行きたいな。

    877 迷子の名無し
    PJたんお父さんとそっくりなんだねぇ…ハァハァ(*´д`*)ハァハァ
    かわいいよぉ…でも…顔面偏差値が高くて震えあがってるよぉ…
    顔がよすぎて目が潰れる…

    878 迷子の名無し
    確かにPJの顔がいいの納得だわこれ…
    神様顔が良い…
    これからギリシャの神々推しにします←

    879 迷子の名無し
    自分の教え子が海外旅行行く時には日本おすすめしたいと思ってたから
    よかったらPJたちの行った所でおすすめの場所あったら教えて~!
    一度自分でも旅行してみる!!

    880 迷子の名無し
    PJと一緒に旅行したらどこでも大抵楽しくなりそうだな~!
    もし何かの機会があればぜひここのスレの人たちでオフ会しない?
    他のスレみたいに人数は多くないし…!

    881 クリス
    そうだな…
    おれの確認できてる限りでも名無しが5人、コテハンはおれとPJと
    あとは…神話生物だったからな。
    人間たちだけでオフ会するなら7人って所か?
    まあ、皆住んでる国がバラバラだからなかなか難しいだろうが
    してみたいってのはおれも思う。

    882 PJ
    いいな!
    ここまで付き合ってくれた皆と会えるなら楽しいだろうなあ。

    883 ポセイドン
    おまえたちの休みを取れそうな月日をすり合わせろ。
    迎えに行ってやろう。

    884 ヘルメス
    旅行にするならガイドツアーは任せてくれてかまわないよ!
    荷物の準備が間に合わないって言うなら最低限必要なものを一式揃えてあげようじゃないか。

    885 アポロン
    それじゃあぼくはどうしようかな?
    写真撮影係でもしちゃおうかな?

    886 アルテミス
    あなたは写真撮影の際のフラッシュの代わりでもしてて。
    私が記録係をします、女性は一人だけみたいだし。
    男共の中に一人は心細いでしょう?

    887 迷子の名無し
    >>886
    な ぜ ば れ た し 。
    でも正直アルテミス様も一緒に居ていただけるととても安心します…。
    女子自分だけだったのね…。

    888 迷子の名無し
    性別関係なく、なんかここのスレの皆は戦友って感じだから
    女性がいたって聞いてもなんか、信頼できる仲間って感じが抜けないな…。

    889 迷子の名無し
    というか神々迷いなくPJのために協力してくれてるの…
    なんか、やさしい世界を見たよ…

    890 PJ
    いつもこんなやさしかったらいいのになー(チラッチラッ)

    891 ヘルメス
    ぼく君にはかなり優しくしてる気がするけど!?
    どうやったら信じてくれる?
    とりあえず君のために高級マンションでも建てたらいいかな?

    892 ポセイドン
    パーシー、他に何か欲しいものはあるか?
    宮殿とか土地でもいいぞ。
    パーシーのために新しい魚でも創り出そうか。

    893 迷子の名無し
    即レス草生える

    894 迷子の名無し
    いやおかしいでしょ規模がでかい!!!!!!
    神様!!もうちょっと手加減してくださいよ!!!!!

    895 迷子の名無し
    PJガチ勢こわいンゴ…(gkbr)

    896 アポロン
    パーシーってこんなに魔性の子だったっけ?
    ぼくも君のために一曲作っちゃおうかな!

    897 PJ
    欲しかったやさしさとは違う方向性で攻めてこられて困惑した。
    こう、もうちょっと…冒険するときに手助けとか欲しいんですね…

    898 ポセイドン
    すまないパーシー…
    わしはお前を監禁しないと助けてやれない…

    899 ヘルメス
    ごめんパーシー…
    ゼウスの監視が厳しいばかりに君への手助けがあまり出来なくて…
    本当にごめん…

    900 アポロン
    父上頑なだからなぁ…。
    パーシーがこれまでしてきてくれたことを思えばもうちょっと
    パーシーに対してゆるくなってもいいと思うんだけどねぇ

    901 アルテミス
    それこそ神としてのプライドが高いから中々難しいでしょうね…
    私としてはもう少しハーフたちの評価をして欲しい所です。
    愚かな男子たちも居ますが同様に賢い男子が居ることも事実。
    パーシーこそがその一例だと思ってます。
    まったく、これだから男というものは愚かだといわれるのです。

    902 PJ
    うん、まあ…ゼウスおじさんのことだから…
    あまり期待はしてなかった。うん。
    あと父さんの発言については聞かなかったことにするよ…。

    903 迷子の名無し
    そういえばPJ、冒険したり怪物を倒したりしてたんだっけ?
    スレ残り少ないけど、良ければPJの経験したエピソードを
    いくつか聞かせてもらいたいな~と言ってみたり。
    もちろん、話したければでいいからね!

    904 迷子の名無し
    オレもPJたんの話知りたいぞい(@ε@*)

    905 PJ
    そういえば最初の頃に後で話すって言っておいてまだ話してなかったな。
    それじゃあ、まずおれが最初の冒険に出たときの話しからしようかな。
    あれは12歳の頃だったんだけど――




    電子掲示板をみて楽しそうにする穂波の頭を撫でてやりながら、イザナミは亡者たちの賑やかな囁きに耳を傾けた。
    あれほどずっとイザナギに囚われて地上に居る存在全てを恨んでいたというのに、どうだろう。
    今では心静かに穂波と居る時間を楽しんでいる。
    忘れていたのだ、冥府では亡者たちの不安や遺恨、後悔ばかりが聞こえていたから暖かさとは心から来ることもあるのだと。

    妾が地上にいたのはもう遠い昔のことだ。
    喜びの感情を抱いたのも我が子が生まれた時が最後だった、はず。
    もう、命を奪い続けるだけの日々には飽いた。
    地上へ上がることが出来ずとも、穂波が妾と居ることを望んでくれているのならば今はそれ以上は望まぬ。
    この携帯電話とやらを通して外の世界の様子を覗き見れるのなら、今の人間たちが良く見ているテレビというものと同じように暇つぶしにはもってこいだろう。

    「穂波、お前がしたいといっていたことがあったな。なんだった?」
    「! 私ね……イザナミ様とこの携帯で写真撮りたい! 撮った写真をお兄ちゃんに見せてあげるんだ」
    「そうか。どうやって撮るんだ?」
    「うーん、手の長さが足りないから浮かせて撮る!」
    「ふふ、では妾はどうしていたらいい?」
    「イザナミ様も私と同じポーズとって欲しい!」
    「こうか?」
    「うん! えへへ、それじゃあ撮るよ~!」





    970 迷子の名無し
    イザナミの使者たんとイザナミめっちゃいい表情してんじゃん…
    なんか涙出てきたお…(;д;)

    971 迷子の名無し
    本当、最初見た写真とはかなり雰囲気違うな…
    でも幸せそうならオッケーです!!

    972 PJ
    二人から携帯に連絡入ってきたけど登録しても名前が文字化けして震えてるんだが
    どっちがどっちかわからない…

    973 イザナミ
    文字化け?というものは良く分からないが
    文字数の多い方が穂波だ。

    974 イザナミの使者
    文字数の少ない方がイザナミ様だよ!
    えへへ~!この写真も素敵に撮れたから見て見て!
    画面の壁紙?にするんだ!

    【黒髪の少女を抱きかかえ幸せそうに笑う黒髪の女性の写真】

    975 迷子の名無し
    可愛い!!

    976 PJ
    了解。とりあえず長い方がホナミな。
    あと撮るのうまいな。
    壁紙の仕方はもう理解したか?

    977 イザナミの使者
    ばっちり!!
    ありがとうお兄ちゃん!

    978 迷子の名無し
    もうただの兄妹じゃん。
    かわいい…

    979 迷子の名無し
    スレ当初だれがこうなると想像しただろうか…

    980 クリス
    予想に反して和やかなムードで終わったからな。
    こうなることは珍しいだろう。
    そもそもの相手が神だったのとスレ主自体も神の血を引いていたのも大きな要因だろうな。

    981 迷子の名無し
    確かに神の子がスレ立てるなんてあっても本当とは思わないからそもそも釣られないんだよなぁ。
    PJが一般的なスレの立て方したから普通に読み始めたってのあるし。
    あー…このスレ終わって欲しくないなー…。

    982 迷子の名無し
    もう残り少しだもんな…。
    PJ、もしまた何かあったらスレ立ててくれよな!
    スレの冒頭にキサラギ駅のこととイザナミたちのこと書いてあったら即飛びつくからな!
    あとオカルトスレじゃなくて今回みたいに一般ジャンルで立ててもらえるとゆったりしててありがたい…

    983 迷子の名無し
    俺もまたスレ立ててあったら書き込むよ!
    確かにオカルトスレ、普段覗いてないから立ててあっても気付けないんだよなぁ…。
    クリスが全員の連絡先を知ってるわけじゃないし…
    神様方、なんかアラームみたいに教えてくれちゃったりとか…?(チラッ

    984 ポセイドン
    各々で見つけろ

    985 迷子の名無し
    ですよねー!!知ってた!
    まあ、何もなくてもまたPJやここの面子と雑談したいよな!
    楽しかった!

    986 迷子の名無し
    PJたんたちが尊すぎて別れが惜しくなってきたお…OTL
    でもなんか久しぶりに充実した時間を過ごした気がする!!d(^ω^*)b
    これでおれもリア充だぁーい!!!
    さーて明日からまたゲームと向き合う日々が始まるお…(´・ω・`)

    987 迷子の名無し
    >>986
    いやニート仕事しろwww

    真剣に仕事探せよな!心配するだろ!///(言わせんな恥ずかしい)

    988 迷子の名無し
    >>986
    お前も最後まで変わらんなぁww
    頑張って仕事つけよー!!応援するぞ!!

    989 迷子の名無し
    >>986
    ちゃんと働いてくださいなwww
    自分も応援します!

    990 迷子の名無し
    俺も応援するぞ!!
    …って言ったけど最後ニートを激励して終わるって
    なんかおもしろいなおいww

    991 クリス
    >>986
    PJに会うためにもちゃんと仕事に就けよwww
    立派な大人になって見本をみせるんだぞ。
    おれも応援しておく。

    992 PJ
    >>986
    がんばって家から出るところから始めようw
    散歩するだけでも気分が変わってくるからおすすめ。

    それじゃあここには最後になると思うから書いておこうかな。
    どうすればいいかわからなくて縋る思いでここに書き込ませてもらったけど
    皆最後までずっと付き合ってくれてありがとうな!
    何かあったときはまた付き合ってくれると嬉しい。
    そのときには冒頭にちゃんと今回のこと書いておくからな。

    じゃあな!健康に過ごせよ!

    993 迷子の名無し
    PJたんに言われたならやらざるを得ないな+(ーдー´)キリッ
    ありがとう!皆もストレスに負けず健康に過ごすんだぞ!!
    ぐっばい!!

    994 ポセイドン
    神々を代表してここに書くぞ。
    パーシーを支えてくれた人間たちに礼を言う。
    ヘルメスが旅行日に全員迎えにいくようだ。
    準備しておくといい。

    995 迷子の名無し
    こちらこそ!
    PJたちと苦楽を共にできて、最後に楽しく終われてよかったです!
    旅行楽しみにしてます!よろしくお願いします!
    皆さんお元気で!

    996 迷子の名無し
    俺も役に立てたならよかったです!
    旅行の方よろしくお願いしまーす!!
    また会う日までー!

    997 迷子の名無し
    いい経験をさせてもらいました!
    自分も仕事に励むぞ!!
    旅行よろしくお願いしますヘルメス様~!
    現実で会ったときは全力で楽しみましょー!

    998 迷子の名無し
    旅行写真いっぱい撮る~!!!
    また明日から仕事付けだけど頑張れるよ…!
    よい日々を!

    999 イザナミの使者
    お兄ちゃん、皆、迷惑たくさんかけちゃったけど
    私たちを救ってくれてありがとう。
    本当に嬉しかった!
    私たちは旅行にいけないの、残念だけどよければ写真だけでも見せて欲しいな。
    みんなにたくさんの幸せがありますように!
    バイバイ!

    1000 イザナミ
    改めて礼を言う。
    妾もまた新たな一歩を踏み出せる。
    皆も恨みに囚われぬように平穏に生きるのだぞ。
    おまえたちに幸多からんことを。
    では失礼。

    1001 迷子の名無し
    このスレッドは1000を超えました。
    もう書けないので、新しいスレッドを立ててください。
    【あとがき】
    ついに完成しましたよ…長かったね!!!書く気になるまでが!!!!
    でもこうしてシリーズ完結させられたのめちゃくちゃ嬉しい!!!
    これ、思ったよりも文字数ないしそんなにページ数もないだろ~!と思って同人誌にしてぇな~って軽い気持ちで書いてたんですけど、よくよく考えたら今まで横書きで左綴じの本って作ったことないから作り方あってるのか不安しかないしもにょ
    …もにょ…ってしてるんですけどやっぱりちゃんと書きあげたからには作品として自分の手元にくらい残したいジャーン?!?!?ってテンションなので頑張って推敲して表紙絵描いて気分がのれば挿絵も描いて一冊にまとめますいえ~~~!!!
    同人誌てのは自分がほしいから作るモンなんだよぉ!!!!

    しかし合計して5万文字超えてるみたいなので編集するとき頭抱えそうだな…(遠い目)
    もっとシリーズ通して完璧なホラーとして書いてみたかったのに私が神話好きだからってのと神の子であるパーシーがそんな易々と亡者にやられるわけないじゃんって気持ちから入れられた日本神話要素のせいで日本神話とのクロスオーバーみたいになったし、後半ホラー要素皆無だったしでこれをホラーと名乗るか…って気持ちになってしまったけどイザナミの使者ちゃんめちゃくちゃオリジナルキャラなのに推しの子になっちゃったのでイザナミと幸せに過ごしてほしい気持ちでこのエンディングになっちゃった。
    あと実は日本神話でのイザナミの扱いが可哀想でもにょってたのもあってイザナミに出てきてもらったのもあったり。
    イザナギ情けねぇ…って思ってしまったけどかのギリシャの酒の神も冥府に降りたときに漏らしたみたいなんでまあ神様でも死という概念は恐怖の対象となりえるんだろうなぁって思った次第。
    本当はイザナミと穂波がお互いのすれ違いを話して修正する所の前にイザナミが穂波を拒絶して殴り飛ばすシーン入れてパシちゃんきれさせる予定だったんだけど、穂波ちゃんかわいそうだったので出来なかった…感情移入しすぎもいけないっすね…反省。

    コテハン組と名無し組の旅行話は後日談として書いてうpしたいなーって思ってたりするのでもしよければ読んでほしいな!!!
    ホラー要素一切ないけど!!!!!!!今回以上にないけど!!!
    ここまで読んでくださった方が居るとは思えないけどもしシリーズ通して最後まで読んでくださった方などおられましたら本当にありがとうございました!

    【入れ損ねた設定】

    黄泉比良坂は島根に存在し、島根から静岡よりは福岡からのほうが距離的に近く、
    きさらぎ駅へ行ったという証言をした人はやみ駅とかたす駅があったと証言してることもあり、
    今回は福岡がパーシーの連れ去られた道へ繋がっていることにする。

    きさらぎ駅は各地と繋がっている。その距離はどれだけ遠くとも黄泉からは一瞬なのだ。
    めっこり Link Message Mute
    2020/09/19 22:31:13

    【ここ】起きたら知らない場所にいたんだけど【どこー?】4

    黄泉で目が覚めたパーシー。イザナミの使者と共にイザナミへと対面する。時を同じくして二人がいる黄泉の中心部へ辿りついた四柱の神々。イザナミの目的、そして物語の結末は――。
    これにて完結です!!!!後日談なども書く予定なのでまた細々作業するぞー!
    ##小説 #PJO #POlympians #PJOホラー #オリキャラ #オリンポスちゃんねる #ヘルパシ

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