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    即興二次創作小説まとめ太陽神のちょっとした出来事。吹っ切れるわけなんてなかった最高神でも悪戯はする彼だけの特等席英雄の悲劇は神の娯楽となる海神は叶わぬ償いを願う伝令神は遠まわしに貢ぎたい凍りついた心はきっとあの時融かされた太陽神のちょっとした出来事。 お題:僕の好きなサイト 制限時間:15分

    やあ、みんな知っていると思うが一応自己紹介をしよう。
    ぼくはアポロン。
    太陽や音楽や医療やその他もろもろを司る神だ。
    今回はぼくのちょっとした話をしようと思う。
    ぼくにはインターネットが布教してだいぶ色々なものが浸透してからほぼ毎日のように通っているサイトがある。
    ブログで日々の事を綴ってあるんだが、よく面白い写真や綺麗な景色の写真などが載せてある。
    たまにお勧めのお店などを紹介してあったりもして実際食べに行ってみれば、どこもお気に入りになる事間違いなし。
    その中でブログを見に来ている常連たちからとくに人気を得ている記事は、彼が好みの子だと載せている写真の男の子。
    彼は黒髪緑目で整った顔立ちをしている。
    名前は載っていなかったがぼくは彼を知っていた。
    パーシー・ジャクソン──神々の間で色んな意味で有名なハーフだ。
    映っている写真はどれも活発で元気のよさそうな笑顔をしていて、見ているこちらまで元気を貰える。
    パーシーと会った時は大抵面倒な状況だからか、こんなに笑っているのを見たことはない。
    厄介事に巻き込まれた、みたいな表情の彼を見たことなら山ほどあるけど。
    自分が見れないものを見ている者への羨ましさと、写真越しでも彼の新しい表情を知れる事の嬉しさで気付けばぼくも常連の一人としてすでに数年このサイトに通っていた。
    この間いとこであるヘルメスにそのブログについての話をしたら満面の笑みで言われたよ。

    「そのブログの運営してるの、ぼくだよ」

    迷わず今度パーシーの写真をとる時にぼくも誘ってもらうように頼み込んだ。
    吹っ切れるわけなんてなかったお題:絶望的なプロポーズ 制限時間:30分

    相手は妻もいるし子供もいるしそもそもお互い種族が違う。
    おれはハーフで相手は神だ。
    会える場所は大体オリンポス神殿でのみ。
    さらに相手からは目の敵にされてると来た。
    ここまで望みがない相手に対しての想いを未だに未練がましく持ち続けているのには自分で呆れもした。

    けれど気持ちは自分の思ったようにコントロールできる訳もなく……。
    さすがに引きずり過ぎるのもきつくなってきたのでこれから一週間、毎日告白して全部振られたらもう諦めよう。
    相手には悪いがおれだってこんなに苦しくなるなら出来る事なら好きになんてなりたくなかった。
    自分勝手な言い分で相手への面倒事を自己肯定した。

    一日目。
    「突然ですが好きです。付き合って下さい」
    「……気でも狂ったか? それともポセイドンに何か指示されたのか? まあ、どちらでもいい。ふざけていないでさっさと帰れ」
    「……はい」

    二日目。
    「父さんの指示ではないです。あなたの事が好きなので付き合って下さい」
    「わしに妻がいる事は知っているだろう?」
    「でも他の人と何人も子ども作ってますよね?」
    「それは優秀なハーフを生み出す為でもある。お前は子を孕めないだろう。冗談を言ってないで帰れ」
    「……はい」

    三日目。
    「ほんの少しの間でもいいんです。あなたを諦められるように付き合って下さい」
    「そういう場合は大抵さらに嵌り込んでいくかと思うんだが、どう思う?」
    「……確かに」
    「わかったら帰れ。お前と付き合うつもりはない」
    「……」

    四日目。
    「一日限りでいいんです。デートだけでもお願いします」
    「お前も大概諦めが悪いな……。兄さんにばれた時にその怒りを向けられるのはわしなんだぞ」
    「……やっぱりおれより父さんの方が好きですか?」
    「いや……。とにかく帰れ、いい加減しつこいぞ」
    「……」

    五日目。
    「デートもだめならキスだけでもお願いします」
    「……額にならしてやらんでもない」
    「唇に、です」
    「帰れ」
    「だめなんですか」
    「駄目だ。……わかったら帰れ」
    「……」

    六日目。
    「愛情とかは望みがないのは解りました。なのでせめて抱いてくれませんか」
    「ようやく落ち着いてきたというのに戦争を起こす気か?」
    「ちゃんと父さんにはおれから頼んだ事を伝えます。だから……」
    「そもそも勃たないのに抱く事はできんだろう」
    「えっ、インポテンツなんですか?」
    「そんなわけないだろう」
    「……ああ、おれ相手に勃たないってことですか」
    「そうだ。だから帰れ」
    「……はい」

    七日目。
    「今まで面倒だったと思いますが今日で最後です。ふり続けてくれてありがとうございます。あり得ないのはわかってます。だから最後に……」
    「……」
    「結婚して下さい」
    「……」
    「……」
    「……だめだ」
    「はい、わかりました。……これまでおれのわがままに付き合わせてしまってすみませんでした。ふられたのは悲しかったですが毎日あなたに会えて嬉しかったです。それでは失礼しました」
    「……」

    全戦全敗。
    決めた事をやりきったことよりも、ただただ空しさだけが残って心が苦しい。
    もう会いに来る事はないだろう。
    ……神々から呼び出されない限り。
    ヘラにばれたら面倒事になるのは目に見えてるからできればゼウスから言われてなければいいけど。
    あーあ、こんなばかな事して、好きになってもらえる訳がない。
    最高神でも悪戯はするお題:どす黒い脱毛 制限時間:30分

    「……うおぉっ!?」
    起きてすぐ目の前に黒い塊が落ちていて悲鳴を上げてしまった。
    真っ黒い毛の塊。
    ぞっとして思わず頭に手を伸ばし確認する。
    少なくとも自分の頭髪ではなさそうだ。
    ならば何か、恐る恐るそれをつまみあげた。

    ……なんてことはない、ただのかつらだ。

    誰がこんな悪戯を……と考えたがこんな悪戯をする者はあの息子しかいない。
    携帯電話を取り出し、電話をかける。
    「……ヘルメス、今すぐわしの部屋に来い」
    電話を切るなりヘルメスはわしの目の前に姿を現した。
    「悲鳴を上げてすぐ自分の頭を確認する所面白かったですよ、父上」
    けらけらと笑いながらそう告げるヘルメスにうっかり雷撃を打ちそうになったのも仕方ないことだろう。
    いくら可愛い息子とは言え、父親に悪戯を仕掛けるとは何事か。
    「悪戯もして良い相手と悪い相手が居ることくらいは解りそうだと思ったんだがな?」
    「え……」
    わしの一言にそれまでの笑顔は消え、一気に青ざめていくヘルメス。
    途端に弁解をし始めたが、話を聞く気はなかったので早々に部屋から追い出した。
    たまにはわしも童心に戻って、仕返しするのも悪くないだろう。

    ヒュプノスを脅迫……ではなく、頼み込んでぐっすりと眠りに付ける飲み薬を貰ってきた訳だ、が。
    そのまま渡した所で今日の事もあってかどうせ素直に飲まないだろう事は明白だ。
    そこでわが娘のアルテミスからヘルメスに渡すように伝えた。
    事情を話したら呆れながらも、協力してくれるとの事だった。
    やはりレトに似てものわかりのいい自慢の娘だ。

    それからヘルメスたちの様子を見ていたが、アルテミスに言いくるめられその場ですぐに飲み干していた。
    これならば眠りに落ちるのもすぐだな。
    ボトルを一本手に取り、寝室へと向かったヘルメスの後を追う。
    ヘルメスはカデュケウスに巻きついている蛇にぼやきながらすぐに眠りに落ちた。
    完全に眠ったことを確認して部屋に入ると、蛇が騒いでいたが静かにするよう言いつけると大人しくなった。
    それでは反撃と行こうか。



    翌朝、オリンポス中にヘルメスの悲鳴が響き渡った。
    きっと今頃自身のなくなった頭髪に茫然としている頃だろう。
    たまには灸を据えてやらないと度が過ぎた悪戯をしかねないからな。
    「これも父の愛だ。しっかり受け止めるんだな、ヘルメス」
    笑いがこらえきれず一人で笑っていたところを他の無名の神に見られたがまあいい。
    とりあえず昨日撮っておいた写真をフェイスブックに上げておいた。
    二度目のヘルメスの悲鳴が聞こえてきたが……まあ、そんな日もあるだろう。
    まったく、何とも平和な日々だな。
    彼だけの特等席お題:私が愛した悪役 制限時間:15分

    彼が訓練所を出ていって、私たちハーフは何度も危険な目に遭った。
    彼は私たちと家族で居続けるよりも、父親への執念を優先した。
    悲しかった。
    私たちは同じ気持ちを味わっていたのに、なんで相談もしてくれなかったのか。
    なんで私とタレイアを置いていったのか。
    なんで、よりによって敵対する存在になってしまったのか。

    彼の死の間際、兄のように慕っていると伝えたのは間違いなく本心で。
    それまでは憧れの人としての感覚が強かったけれど、なぜかあの時から私は彼を兄として認識していた。
    私のそばにいて、私を好きでいてくれる人がいる。
    その事を知っていたからかもしれない。
    もしかしたら……彼は、私に裏切られたと心のどこかで思っていたかもしれない。
    最後の最期で彼に悲しみを与えてしまっていたかもしれない。
    彼に会う事は、冥界に降りて行っても叶うか解らないし、あの時の謝罪すらできないかもしれない。

    今の私には私の事を守ってくれる、そして信頼できる彼氏もいる。
    ……それでも、兄として愛した彼を、今でも私は愛している。
    パーシーには悪いけれど、その位置だけは彼の場所なの。
    私の愛した悪役さん。
    英雄の悲劇は神の娯楽となる お題:俺は悲劇 制限時間:30分

    産まれてから十二歳になるまでおれは自分の父親がどんな人か知らなかった。
    母さんと、父親なんて思いたくもない義父と一緒に暮らして育った。
    義父は母さんにもおれにも暴力を振るうし酒を飲んで、仲間と昼間っからポーカーをしてた。
    そんな日々も、非日常的な出来事のせいで終わりを告げた。
    父親が誰か、そして自分がどういった存在なのかを知ってしまった。
    父親のせいで濡れ衣を着せられて戦争を止めるためにとかいう理由で冒険の旅にもでなくちゃならなかった。
    戦い方なんて知らなかったのに、ボロボロになりながら戦った。
    新しい友達がたくさん出来たし、おれのいるべき場所だと思える居場所もできた。
    だけど、助けてくれていた、最初におれを受け容れてくれた人物は敵のスパイだった。

    それから次の年も、自分の弟が出来たり、大切な友人が攫われたから自分が出なくても良かったはずなのに冒険の旅に出たり。
    何かとおれは危険な場面に出ていかなければいけなくなった。
    母さんがおれに危険な目に遭ってほしくないっていうのはわかってるからおれだってできる事ならそうしたかった。
    それでも神々に目をつけられたからなのか、なにか困り事が出来てはおれの方へ面倒事を押し付けてくる。
    その度におれの大切な人が危険な目にあったし、おれ自身も傷だらけで辛くなる事ばかりだった。
    正直死んでないのが嘘みたいだ。

    たくさんの犠牲を出しながらやっとのことで戦争を終えたと思ったら、次は八カ月も時間を奪われて記憶喪失の状態で放り出された。
    せっかくアナベスと付き合い始めてこれから楽しく過ごせると思ったのに。
    記憶のない中、また新しい友人や居場所が出来たけれど、おれはまた神々のせいで自分の人生を振り回されてる事に心底腹が立っていた。
    今度はギリシャに行ってまで戦えだって? 冗談じゃない。
    けど、ここでおれ達が逃げ出してしまえば訓練所も、訓練所の皆も、全て無くなってしまう事を知っていたから選択肢はなかった。
    おれとアナベスとニコに至ってはタルタロスなんていう、神々ですら近寄りたがらない場所に落ちる羽目になったし。
    そこで出会った親切な巨人たちのおかげで、おれとアナベスは無事に地上に戻る事が出来た……彼らを犠牲にして。

    もううんざりだった。
    運命の女神が仕組んだのかなんなのかは知らないけど、もうおれ達の事はそっとしておいてほしかった。
    ハーフの運命は常に悲惨なものになる。
    幸せになれる奴なんて本当に少ししかいない。
    おれの鼻血のせいでガイアとかいう最悪の女神を目覚めさせてしまった時、本当に泣きそうだった。
    情けない上に面倒事を自分で引き起こしてしまった。
    ガイアとの戦いの時、ギリシャまで一緒に旅をしてきたリオも消えてしまった。
    みんな、いなくなる。
    神々はまだ沈黙している。
    いい加減にしてくれ。
    おれ達の人生に干渉しないでくれ。
    そっとしておいてくれ。

    アナベスや皆に心配をかけたくないからなるべく笑顔で、馬鹿な事を言ったりする。
    同情される事なんて嫌いだし、その事に対して共感されたい訳でもない。
    英雄なんて──悲劇なんて、嫌いだ。
    海神は叶わぬ償いを願うお題:純粋な償い 制限時間:15分

    生まれて間もないわが子の成長をそばで見守ることもできず、赤ん坊だった彼を見に行けたのは一度きり。
    彼の寝顔は疲れ切っていたわしを笑顔にさせた。

    それから次に会えたのは彼が十二歳になったころ。
    神々はルールに縛られているせいで表面上、ゼウスの目に着く所では気軽に自分の子どもと会うことができなくて辟易している。
    それでも皆、陰では隠れて会いにいっていたりするが。

    パーシーに生まれてきてくれたことへの感謝と、これまで父親らしいことができなかったことを謝りたい。
    できることなら自身の宮殿へ連れ帰って一緒に暮らしたかったが、ゼウスが力あるものをわしのそばに置くことを許すはずがない。
    それが神になることを一度断った者ならばなおさら。
    サリーもパーシーをわしのそばにずっと置いておくことになってしまったらいい顔はしないだろう。
    謝罪と感謝を込めた贈り物でもしようかと思ったが、あの子が何を望んでいるのか、何がほしいのかわからなかった。
    彼は間違いなく家族や友人や仲間のことを大切に思っている。
    わしも、そのうちの一人……だと思いたい。
    彼にとって、最低な父親だったかもしれないが、それでも大切な父親だと思ってほしい。
    少しでも彼の心の支えになれるように。
    だからせめて彼の意識に残るように、彼が好きなモントークの海を思わせる美しい色の宝石をネックレスにして持っていてほしい。
    君が望めばいつでもそばにいると覚えていてほしい。
    伝令神は遠まわしに貢ぎたいお題:安いアレ 制限時間:15分

    「頼まれてたの買ってきたけど、本当にこれでいいのか?」
    「ありがと、パーシー。そこに置いておいてくれ」
    ヘルメスに買い物を頼まれて(本当のお使いだった……)余ったおつりを好きに使っていいというのだから、安めのものを見繕って買って来たけれど本当にそれでよかったのかと改めて疑問に思う。
    頼まれたものの内容が激安のパソコン、だ。
    なんでも新しく作るパソコンを低コスト高スペックで作る為に一番安い新品の激安パソコンでどの程度か様子を見る、という事だった。
    さすが発明の神というかなんというか。
    わざわざ安いものを試してみなくてもいいだろうに、と思ってしまったがもし上手くいけば量産して新しい商品として出すことも考えているのだとか。
    こういうところも商売の神らしい。

    おれはというと、凄く多めに渡されていたお金を本当に好きに使っていいのかと視線でヘルメスに訴えかけてみたが作る事に夢中でまったくこちらに見向きもしないので大人しくその作業が終わるのを待った。
    「うーん、思ったよりは快適に動くね。まだ使い始めだからかな? どのくらいでこのスペックのパソコンが動作が重くなってくるのか検証しなくちゃ」
    「……」
    「あ、パーシー。余ったおつり好きに使っていいんだよ」
    「そう言ってたので行ってきたんですけど、流石にこの金額はあまりにも多過ぎでは」
    「いいよ別に。……まあ、もし君の良心が咎めるのなら一晩僕と寝ない? それでチャラに──」
    「お断りします。じゃあ本当に貰って行きますからね?」
    「帰り道気をつけて。そうだ、もし良いパソコンが出来たら君にも一台プレゼントするよ」
    貰っても使い道がないんだけどな。

    ……結局激安パソコンは想像以上にもろかったみたいだけど。
    「やっぱり安いだけじゃ意味がないか。大人しくまともなの買うか」と言ってたのはヘルメス談。
    凍りついた心はきっとあの時融かされたお題:冷たい小説上達法 制限時間:30分

    「小説の上達方法? そんなもん、経験を増やす事が一番でしょ」
    過去に友達だと思っていた男の子に相談したらそう言われ、無理やり犯された。
    「これでまた一つ経験が増えたじゃん! よかったね」
    彼が嗤っていった言葉が未だに心の奥底に冷たく突き刺さっている。
    両親は既に他界し、面倒を見てくれている叔父にその事を告げる勇気がなかった私は薬局で少ないお小遣いを使ってチェッカーで調べ、妊娠しなかった事に安堵した。

    その後叔父が病に倒れ看病をする為に高校を中退し、結局叔父がなくなってしまったあと残された私は一人生きていく為に何とか仕事を探した。
    少ない賃金でやりくりしながら生活していた中、モントークのビーチでポセイドンと恋に落ちたのはきっと必然だったのだろう。
    彼との日々を思い出すと、今でも少女だったあの頃のように顔が熱くなってくる。
    お腹の中に子が出来た事を話すと、彼は喜んでくれた。
    しかし同時に悲しそうに「その子の人生はひどく険しいものになる」と言った。
    「兄弟に気付かれてはまずいからもう会いに来る事が出来ない」とも。
    彼はそれ以降、彼が大きくなるまで私の前に現れる事はなかった。
    ポセイドンにとって、不都合な子どもである事はわかっていた。
    それでも当時の私にとって、お腹の中のこの子だけが残された唯一の家族だった。
    この子が将来苦難の道を歩むことになると知っていて産んだ私は、とても自己中心的だったかもしれない。
    私が一人にならない為に産まれてきただなんて、もしこの子が知ったらどれほど悲しむのだろう。
    今になって思えばなんてひどい母親なんだろうと思う。
    けれど、また一人きりになるのは耐えきれなかった。

    身重でも働き続けようやく生まれた子どもに、私は彼が他の英雄たちのようにならないように、ハッピーエンドを迎えられた英雄の名前を与えた。
    「こんにちは。はじめまして、ペルセウス。これからよろしくね」
    なんて、産まれたばかりの我が子に挨拶をして、彼をどんな方法でも守りきって見せると決意した。
    パーシーを守る為に怪物たちに気付かれないようなひどいにおいをした男を使う事にした。
    彼も自分の面倒をみる召使いが出来てお互い利用し合っている。
    何も問題はない。
    ひどく穢れた人間になってしまったと思ったけれど、我が子の為なら母はどんなことでもしてしまうのだろう、と思った。
    暴力をふるわれようと、あの子に手を出されなければ我慢できた。
    けれど彼も暴力を振るわれていた事に最後になって気がづいた。
    無力な母でごめんなさい、と心の中で謝るしかできなかった。
    めっこり Link Message Mute
    2018/08/19 22:45:23

    即興二次創作小説まとめ

    あとで加筆修正、完成させて本にする予定の作品達。
    お題がお題だし執筆時間も少ないのであんまり文字数は無いのでサクッと読めると思うよ。
    ##小説 #POlympians #PJO #ヘルパシ

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