舞台解説「メルクリオ地方」世界地図の北西に位置する地域。商業が最も盛んな国がある地方であり、物資の流通が多いため地上で最も人口が多い。
主な街・施設は「デゼルトの街」「アンバルの街」「オニクス通商連合国」の3つ。
街・施設
オニクス通商連合国
世界中の物資が集まり様々な国へと輸出されていく、エポスで最も商業が盛んな国。他の地方では滅多に手に入らないものなどもここで多く見つかる。多くの物資を運ぶため、付近では体躯の大きなドラゴンがところせわしと飛んでいく光景はこの国の名物。
しかし闇市のようなものもあり、そこでは暗殺用の凶器や毒、他にも奴隷の人身売買など怪しげな顔も持ち合わせる。特に人身売買に関しては他の国に比べ特に多く、存在が黙認されてすらいる。
この国には「ペリウシア」という富を司る神がおり、商売繁盛の祈りを込めて崇拝しプリーストとなる者も多い。
アンバルの街
デゼルトの街からオニクス通商連合国に向かうための中継地点。宿が多く、ここで足を止め休む商人や傭兵など、ここを利用して旅立っていく者は多い。そのためか昔の小さな街から大きな街へと発展している。
西の熱帯林であるアンバル密林と北のオニクス高地から吹く風で人が過ごすには心地の良い気候となっているのも休む人が多い理由の一つ。
デゼルトの街
船旅でやってきた者たちにとってメルクリオ地方の入り口と言ってもいい港町。世界中の船の多くはここで作られており、その手の知識を持つ者や力の強い者が多くいる。
その他、漁業が最も盛んであり、海鮮料理はここの名物。ドラゴンでは運べないような一部の荷物はここで降ろされるので、それも相まってオニクス通商連合国ほどではないが商業も盛ん。
ダンジョン・その他エリア
アンバル砂漠
メルクリオ地方南部に広がる広大な砂漠。過酷な環境な上に目印となるものもほとんどなく、この環境を生き抜いている屈強な生物が跋扈しているため、後述のアンバル遺跡に眠ると言われる宝を目指して力尽きた者は数知れず。
アンバル遺跡
旧文明跡地の一つ。地上からは入り口しか確認できないが、大半は地下に埋まっている。当時の魔導機械が今も尚防衛システムとして稼働している。
他にも強力な魔物が共に跋扈しており、砂漠も含めてこの近くには力尽きた者たちの屍ばかり。
アンバル密林
旧文明よりも更に以前からエルフたちが暮らしていたという森。現在も文明から離れて暮らす原住エルフもちらほら。
しかしこの原住エルフ、森の住民以外に対して非常に排他的なため、彼らの生きる森と現在生きる人々のための線引きのために分厚い壁と強固な魔法で別離されている。
オニクス高地
北から冷たい風の吹く過酷な高地。主に弱肉強食の道を選んだドラゴンたちが多く住まう修羅の山。例え草食性のドラゴンであっても縄張り意識が強い者が多く、積極的に襲い掛かってくる。
ドラゴン同士の縄張り争いや捕食など生きるために足掻く独自の生態系を持つ世界に、迂闊に足を踏み入れればは容赦なくその牙の餌食となるだろう。
オニクス針葉樹林
北部の寒冷地に原生する針葉樹林。魔物は少ないが寒冷地という環境で生きる生物たちは屈強で侮れない。
ここで取れる木はトパージョの森の木ほど丈夫ではないが、燃えにくく長持ちするため魔導書の素材になる紙として加工されることが多い。
グラナーダ遺跡
針葉樹林を超えた先に存在する、旧文明跡地の一つ。寒冷地にあった都市としては非常に繁栄した機械都市だったという。
その名残か魔物こそ少ないものの、強力な魔導機械が守護者として未だに跋扈している。