用語その四-人間の種族人間と一括りにしてもこの6種族がある。地域によっては種族が原因で差別される者もおり、必ずしも種族間の仲が全て良いわけではない。
ヒュマ
いわゆる通常の人間に相当する種族。他の種族に比べ目立った特徴がなく、この星で最も人口が多い。
身体能力は他の種族に比べれて特に秀でたところはないが劣るところもない。他の種族の優劣はヒュマを基準に決められる。
エルフ
大まかな姿はヒュマと変わらないが尖った長い耳を持つ。稀に生まれて来る銀髪と赤い目を持ったエルフは「ダークエルフ」として扱われ、災厄の兆候としてぞんざいな扱いを受けたり迫害されてしまう。晩年まで肉体が目に見えて老化することがない。
また、全ての種族の中で最も内包する魔力は多いが、その分他種族に比べて運動は得意ではないとされる。
ビースト
男性は獣がそのまま人になったような姿を、女性は程度の差はあれヒュマに多少獣の要素を足したような姿を持つ種族。
その最も野生的な姿から最も差別を受けている種族でもあり、大抵のビーストは自由の少ない生活と望まない職に就けられる者がほとんど。
身体能力は全種族で最も足が速いが、内包する魔力は多くない。
オーガ
頭に様々な形で角を持つ種族。男女で体格が大きく違い、男性は他種族と比べてもとりわけ大柄で女性は逆にヒュマ女性で言うところの10歳~15歳程度が精々。他種族に比べ力が非常に強く、オーガ種族の女性でも自身の倍近くある筋骨隆々な男を軽々しく投げ飛ばせるほど。それ故か力仕事に就く者が多い。
身体能力は力と体力が全種族で最も高いが、その分速度と内包する魔力は全種族で最も少ない。
エンジェ
主に天界に住まう種族。ヒュマに純白の鳥の翼が付いたような姿を持ち、ドラゴンほどではないものの高い飛翔能力を持つ。プライドが非常に高い者が多く、エンジェ以外の種族を劣等種と見なしている。稀に天界から降りて来るエンジェもいるようだが、プライドの高さは相変わらず。
身体能力は飛翔が可能なことでビーストほどではないが素早く立体的な軌道が取れるが、体力は低い。
デビル
主に魔界に住まう種族。悪魔のような翼と尻尾を持ち、エンジェには劣るものの飛翔能力を持つ。
ある程度成長すると晩年まで一切老化しない。また、彼ら特有の能力として「ドレイン」という、他種族の体液を自身に取り込むことで魔力を回復できる力を持つ。
体力は全種族で最も低く、長旅ともなれば定期的にドレインをしなければすぐへばってしまう。