用語その三-魔力・魔法魔力
この世界の生活の源。これ無くして人々もドラゴンも生活は成り立たない。空気の薄い天空から深い水底まで、あらゆる場所に漂っており、魔法を使っても魔力は自然に回復していく。
身体に取り込める魔力の限界は個体差があり、膨大な魔力を持ち強力な魔法も難なく扱う魔導士から、日常に使える最低限の魔法しか使いえないほどに少量の魔力しか溜め込めない者まで大きく差が出る。
後述の「魔力塊」や「魔水」といった回復用のアイテムも存在している。
魔法
魔力を消費し編み出せる現象。エポスでの生活はこれ無くして不可能と呼ばれるほどに世界中に浸透している。それは文明に生きる人間やドラゴンだけでなく、野生に生きる者たちも使用するほど。単に魔法と言っても、日常的に使う程度の出力を持つ魔法から、医療に特化された回復魔法、軍事用の強力な攻撃魔法など用途は様々。
魔力欠乏症
魔力を使い過ぎ、体内の魔力が枯渇して陥る現象。魔力の使いすぎに体力が追いつけず、最終的に魔力を使い切った身体に急速に魔力を取り込もうとする、エポスに生きる者全ての身体的本能。この現象を引き起こすと使い切った魔力による体力切れと、それを急速に回復しようとする身体への負担から、気を失いしばらく動けなくなる。
オーバードライブ
身体に宿る魔力が一定量を超え、一発限りの強力な魔法を放てる状態。特に魔力が濃く、身体に取り込まれやすい場所で発生しやすい。ただし、放っておくと魔力は離れていきオーバードライブ状態は解除されてしまう。
魔力塊
空気中の魔力が凝固し結晶化したもの。基本的に青い色をしているが、含んでいる魔力の密度が多いほど色が濃くなっていき、稀に見つかる黒い魔力塊は最高密度とされる。また、大きさが大きいほど含んでいる魔力の量が多く、より色が濃くより大きいほど価値が高くなっていく。
魔水
上記の魔力塊を削り粉末状にしたものを水に溶け込ませたもの。魔力の急速回復が可能。削った魔力塊の質が良いほど美しく青色に輝く。
属性
無数に存在する魔法だが、何かしらの形でこれに分類されており、基本7種と後述の例外2つ、合計7種類が存在する。
基本属性は「無」「炎」「氷」「風」「雷」の5つと「闇」「光」の2つ。関係性については「無」は何にも相互関係を持たず、4属性は「炎→氷→風→雷→炎…」の順に弱点として持っている。
「闇」と「光」に関してはこの5つの属性と異なる関係があり、「闇」は「無と例外属性全てに対し弱点をつけるが光に弱く、また無以外からの属性にもやや弱い」という性質を持ち、「光」は「闇以外に弱点を持たず、無と闇以外からのダメージを軽減する」という性質を持つ。
「善属性」と「悪属性」
魔法としては存在せず、自身に宿す性質が持つ属性。効果は「受けた魔法を双方以外の全ての属性を塗り替える」というもの。弱点属性は対になる形で「善」が「悪」、逆もまた然りという関係性。また、互いに属性に染まった時点で他の属性からのダメージを全て軽減する。