低体温症女というものは生来寂しい生き物です
精神を通して誰かと深くつながっていたいと願っても正しく向き合ってくれる人など居ないに等しい
恋愛の側面を見ても相手の肉欲ばかりが鼻をついて生肉の腐臭のように感ぜられて辟易とする
結婚すればよりずさんに扱われることだって少なくない
かと言って同性を見ても真に喜びを感じるような友人と会えることは滅多にあることではない
相手も自分と同じような虚ろを抱えていたとしても自分はそれを晴らしたいのに相手のそれを受け入れる度量はないのです
寂しくて自分勝手で自分の思考で硬く厚い繭を作っている
その繭が他人との壁にもなるのです
愛されても褒められても不安になる
真綿で撫でられても肌が抉れる面倒くさい生き物なのです
それでも完全に一人になることもできず宙ぶらりんのミノムシのように侘びしく生きています