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    某月某日 某月某日
     亮兄に頭の整理にもなるからと勧められ、以降毎日夜寝る前につけていたこの日記だが、今日はわけあって昼のうちに記録する事にする。まだこんな明るいうちに日記を書くなどなんだか変な感じがするが、予定があっては仕方がない。
     今日は昼から急遽、趙雲将軍と龐徳公のもとをお訪ねする事になった。何やら趙雲将軍が公に届け物があるそうなのだが、今蜀へと向かった龐統殿を除いては場所を知る者は私と亮兄くらいしかいないだろうから、私が案内をするのだ。公に会うのも随分と久しぶりだし、何より私は趙雲将軍と少し親しくなってみたいと思っていたから、二つ返事で引き受けた。
     しかし趙雲将軍の届け物とはなのだろうか、訊くのを忘れていた。そんな事も道中で尋ねれば良いか。
     公の住まいは遠いから、きっと帰りは明日か明後日になるだろう。それまでは毎日つけていたこの日記も空きが出る事になる。持っていけば良いのだろうが、出来るだけ荷物は軽くしていきたい。ただでさえ趙雲将軍に比べたら馬術には天と地の差があるんだろうから、出来る限り足手まといにならないようにしなければ。
     なるべく事細かにその日の事を記録する様に心がけていたが、今日はそういうわけでここらで筆を置く。


     某月某日
     今日無事帰宅した。結局一日分日記が空いてしまった。公のお宅には二泊させて貰った。私が疲れていたせいもあるが、趙雲将軍がなにやら熱心に公の書庫の本を熱心に読まれていたようだった。何を読んでいたのだったか、そう言えば聞いていなかった……会ったら訊こう。
     趙雲将軍は武を生業となさっている方なのに書もたしなむのだろうか、凄いなぁ。あんなに強くて、同時に勉強もするのだったら私など何の価値があるのだろう。若い頃は周りから白眉なんて言われて持て囃されていたが、正直亮兄にも及ばないし、私は大した事ない。
     しかし趙雲将軍は外見にも秀で、人当たりも良いしなんて人だろうと思う。天は二物を与えるのだ。正直言って私は武将連中が怖くて出来れば接触したくないと思うのだが、趙雲将軍は落ち着いておられるから打ち解けられるかもしれないとは思っていたが、思ったよりも良い方だった。亮兄が親しくするのも頷ける。
     そう言えば今日は久々にご正室が馬に乗りたいだの狩りに行きたいだのおっしゃられて大変だったようだ。輿入れ当初よりだいぶ丸くなられた様に思ったが、やはりご気性はなかなか変わるものではないらしい。
     いや、ご正室も殿がおられなくて寂しいのだろうか。以前は騒がしいくらいだったせいか、私も最近はなんだか少し物寂しい気もする。結局私もこの環境に慣らされているようだ。ここに来る前の生活はもっとずっと比べ物にならないくらいに静かだったというのに。亮兄も騒がしくて仕事に集中できないなんてぼやいていたが、あれで案外ここでの生活に慣れてきているに違いない。
     そう言えばそろそろ紅葉の季節だ。栗が美味しい季節になるのか。


     某月某日
     今日から本格的に仕事を再開した。不在にしていた分仕事が溜まっていたかと思ったが、予想外に特にやることもなかった。またこれは亮兄に迷惑をかけたかと思えば、なんと亮兄曰く謖が私の代わりにさばいていたのだと言う。謖は普段は亮兄付きの秘書の様な事をさせていたのだが、私が居ない間は代わりに仕事に入っていたらしい。昔から優秀な子だとは思ってはいたが、もうそんな事が出来るまでに成長していたとは驚きだ。仕事に不備も特に無かったという話だ。ただここであまり褒めると調子に乗りそうだから、私からはあまり褒めないでおいた。
     謖は頭はキレるのは良いが、多少そんな自分の才能に自惚れているきらいがある。自分を良く理解するよう再三再四言い聞かせてはいるが、あまり効き目はないようだ。ここは亮兄の口から言ってもらった方が良いかもしれない。謖はどうも実兄の私などより余程亮兄の方を尊敬している気がする。謖も趙雲将軍くらい謙虚な姿勢を持つべきなのだ。爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
    私が彼だったらもっと偉そうにしてしまうんじゃないかと思う。
     なんだが我ながら趙雲将軍讚美が激しい。私が抱いていた武将の固定概念とはだいぶ異なる人だったから、どうしても印象が強いのだ。
     そう言えば趙雲将軍に何の本を読んでいたのか訊いてみた。今日見かけた時も本を読んでいたから思い出したのだ。読んでいたのは韓非子で、法家の書を中心に読んでいきたいとの事。てっきり四書だとか儒家の本かと思っていたから、意外だった。そう言えば滞在中も法家がどうとか言っていた気がする、書いていて思い出した。四書の習いなら一応は備えているらしい。どういった生まれなのかお聞きした事はないが、それなりの家庭だったのだろうか……なんて、偉そうな言い方だったか。
     亮兄が法家主義だから、そのせいですかと半分冗談に言ったら実はそうなのだど恥ずかしそうに返されたから驚いた。趙雲将軍も亮兄をなかなか敬愛されている様に私なりに感じていたから言ったのだが、本当にそうだったとは嬉しい。かく言う私も亮兄の真似をして法家の書を一心不乱に勉強していた時期があったのだ。
     その事を言うと、今度は向こうが驚いていた。それから将軍は仲間として秘密にしていて下さい、と笑った。勿論私は快諾した!趙雲将軍の言う通り我々は仲間だし、なにより二人で秘密を共有出来るというのは嬉しい。二人の秘密は亮兄も知らないのだ! と今書いている途中もにやにやしてしまうのが情けない。ああ、ならばこそ一層謖には将軍を見習わせたい。あの子も亮兄を敬愛する同盟(仮)の仲間なのだから。
     謖は亮兄付きの役務に戻した。亮兄はもう一人前に仕事をさせても良いのではないかと言っていたが、実兄たる私としてはまだまだ心配だ。
     それから外征中の殿は、無事に益州へ入り劉璋と面会したそうだ。これから五斗米道との戦いになるんだろうか、大丈夫だろうか。あっちには龐統殿がついているから心配はないのかもしれない。
     実は私は龐統殿も実はあまり得意ではない。亮兄は昔からの付き合いで親しくしていたそうだが、私には少し雰囲気が合わない人物だ。そうか、良く考えたら亮兄とは親戚でもあったんだった。


     某月某日
     今日は寒かった。一日一日と秋が深まる気配は感じていたが、急に駆け足で秋が到来したようだ。冬の始まりかと思っても良いくらいだったかもしれない。こういう日は仕事が捗らない。事前に寒くなるぞと構えが出来ていたならまだ良いのだが、いきなり寒くなられると気分が沈む。せめて前日にはもっと分かったなら心の準備がつくものを。
     亮兄が昔毎日天候を観察していれば、明日の天気はどうとか、気温はどうとか、風はどちらから吹くのかとか、分かってくるものだとか言っていた。でも正直そこまでするのも面倒だ。未来の天気を予想する専門職を作っても良いんじゃないだろうか。勿論、今までにもあった占いだとかであーだこーだ決める天官ではなくて。亮兄の方がよっぽど天候に詳しいのだから、天官風情は情けないというものだ。
     今日劉封様をお見かけしたら、なんと韓非子を読んでいた。なんなんだろうか、今は法家を勉強するのが流行っているのだろうか。正直良い傾向だとは思う。亮兄は法家主義を一番にとっておられるし、殿も法家が一番現実的だと思われていたようだし。北では曹操が法家主義をとって政治を進めている。私も勉強しなおさなくてはならぬだろうか!武将に質問されて答えられないようでは立つ瀬が無い。殿が出立されて暫くは忙しかったけれど、近頃は仕事も落ち着きを取り戻してきたし。それも謖がちゃんと私の代わりに仕事をこなしてくれていたお陰ではあるのだが……。
     明日こそは暖かくなって欲しい。ああ、でも急にこんな冷え込んだとなれば、紅葉の訪れも早まるかもしれない。今年は紅葉を見に行く暇があるだろうか。勉強も重要だが、紅葉を見に行くくらいの余裕は持ちたいものだ。
     実はここ公安に住み移って以来、季節毎の行楽場所に良い所がないかは調査済みだ。紅葉ならば少し遠いが、官庁より東に位置する山が見物だと聞いている。昔まだ十代の頃は兄達や亮兄とも良く行楽に行ったものだが、今年も久々に行けたら良い。いやしかし、外征中の殿達に申し訳ないだろうかという気持ちもある。


     某月某日
     やはり今日も気温は上がらず寒かった。しかし今日は昨日の今日であらかじめ心の準備が出来ていたから、まだマシだった。
     そろそろ今年の収穫の時期だということで、今日は城下の民の畑の様子を見て回った。今年は気候も良かったためか、作物の実りも順調なようで、税収も予定値は無事上回りそうで安心だ。益州の殿のもとにも気兼ねなく兵糧を送れるだろう。支配者が代わったばかりで農民達も戸惑いが大きかったのではないかと思うが、常識的な税率だったし、戦後処理も速やかに穏便に済ませていたのが効を奏したか、我々への反応も悪くはない。特に趙雲将軍の評判は上々のようだ。
     趙雲将軍は城下周辺の警備、治安維持が担当のため、民と触れあう機会が他の武将より圧倒的に多い。守られてるという事も感じるのであろうし、なにより人柄がものを言う。正直私も趙雲将軍に守られる、と言われて悪い気はしない。いや、むしろ嬉しい。なにより見た目に立派だから……やはり人間は外見だ、羨ましい。
     張飛将軍や関羽将軍も敵を威圧するという点では素晴らしい外見をしているが、民を守るという役目では趙雲将軍が適役だろう。広告塔にもなるのだから、やはり趙雲将軍一択だ。そういう理由もあって殿や亮兄は彼をその役目につけてるのだろうか。いや、確か荊州に入るまえからそういう役回りだったといっていたかな?どっちにしろ、まさにあの人の天職であろう。
     当たり前というか、女性にも大変人気があるらしい。たしかご妻帯はまだだったと思うが、しようと思えば引く手あまたな気がするのだが、何か理由でもあるのだろうか。いつぞやか先の荊陽太守だった趙範に寡婦の兄嫁を勧められたがにべもなく断ったと亮兄が話していた。
     しかし正直なところ、そこで二つ返事で承諾しないからこそまたカッコいいと思う自分もいるというか。モテるからと浮かれていたら、私は勝手ながら幻滅をしていたかもしれない。趙雲将軍にはやはり相応の素晴らしい女性を選んで欲しいという気持ちもあるし!亮兄も申し出されてもキッパリと断る意思を持つというのは素晴らしいと言っていた。
     日記なのか趙雲将軍についての評価なのか分からなくなってきた。もともと日記は自由に書いていくつもりだったからまあ良い。
     収穫が実際に始まるまでは、暫く暇になるだろうか。書庫を覗いてみたら、昔読んだ本が沢山出てきた。とりあえず読み返すくらいはしようと思う。


     某月某日
     今日は気温がやや上がり昼過ぎから雨が少し降った。出掛けるのに支障が出る程ではなかったと思ったため構わず出かけたが、予想以上に体が冷えた。風邪を引かなければ良いが。
     日中趙雲将軍にお会いしたら、休憩時間ということでまた書を読んでおられた。そんな時間の合間にまで勉強するとは偉いなと思ったら、勉強してる間は他の事を考えなくて済むから良いのだという。そんなものだろうか、人それぞれだなと思う。
     我が家の書も借りて良いと申し出たら、随分恐縮はされていたが喜んで貰えてるようで嬉しい。同志であるし、助け合わねばならないと思う。しかし人を読んで構わないよう、片付けておかなければならないと気が付いた。
     今日関羽将軍から政務について細々と訊いてきた手紙が役所に届いていたが、簡単に判断できる内容であったし、亮兄に訊くまでもないと判断して、私が返事を書いておいた。関羽将軍は思ったよりも繊細な文字を書かれる。あの逞しい腕であの様な字を書かれる姿を想像すると、なんだかちぐはぐて少し笑ってしまう。言われてみれば関羽将軍も武将勢の中では学がおありになるようだし、字が綺麗でもありえる事ではある。今まで勝手な先入観を持っていたが、色々と考え直す必要があるのだろうかと思ったが、やはりあの方の尊大な口調とか態度は思い出しても胃が締まる気がする。それでも他の武将連中とは違ってやたらと騒いだり乱暴な真似をしないので、なんとかやっていけそうではある。
     あの方の息子さん方はなかなか人当たりが良いという事も知っている。関平将軍は少しの間亮兄の護衛についていた事があるから知っている。感じの良い青年だったのだが、私はやはり護衛には趙雲将軍の方が安心できるとは思ってしまった。関平将軍は私とも年が近いし、仲良くなりたいとは思うのだが。
     紅葉!そろそろ紅く染まったのではないかと思って人を向かわせたら、もう既に観て回るには良い頃合いに染まっているらしい。葉が落ちてしまう前に観に行かなければ。良い具合に最近は仕事が少なくて、一日くらいなら抜けられる気がする。明日亮兄を誘ってみようか。


     某月某日
     今日も小雨ながら雨が続くが、湿気のせいもあってか気温は生温い程度。寒くないのは良いが、こういう日は髪がまとまらなくて辟易する。髪が癖毛な者は、こういう場合すぐに髪がめちゃくちゃになるから、損だと思う。いくら冠でほぼ隠れるとはいえ、やはり見える部分も綺麗にしていたいというもの。亮兄みたいに細くてサラサラとした直毛だったらどんなに良いかとこういう日が来るたびに思う。しかし亮兄曰く、あの様な髪質だとそもそも結うのが大変なのだと言うが、さてどうであろうか。
     雨の日といえば、亮兄は頭が痛くなる症状が軽くあるようで、こんな天気の夕方などはたまに苛々としていたりする。怒りをぶつけてくる様な真似は流石にしないが、仕事の確認がなんだかいつもより厳しくなるようで、正直困る。雨の日はなにかとめんどうくさい。
     こういう事を仕事帰りに偶然会った趙雲将軍に話したら、龍なのに雨が苦手なのですね、と笑っていた。亮兄は龍だのなんだのと言われる割りに濡れる事も嫌いだし、水とはむしろ相性が悪い。
     せっかくだから書庫を見せるのも兼ねて食事に誘ってみたら、承諾してくれた。妻はいきなりの事で面食らっていたが、なんとか見れるものを用意してくれてありがたいと思う。夕飯は魚料理で、趙雲将軍も喜んでくれた。荊州は魚が旨いと趙雲将軍は言う。
    河からも海からも遠い華北では、魚を食す事すら珍しいのだそうだ。荊州から出たことがない私と違って、色んな場所を渡り歩いてきた趙雲将軍は経験も豊富なのであろう。
     食後に我が家の書庫を案内した。龐徳公の書庫に比べるのもおこがましい小さな書庫である。オマケに汚い……掃除をしなければ。今読んでいる書がそろそろ読み終わる頃だと言うので、読み終わったらまた来るよう約束をした。
     趙雲将軍に紅葉の話をしてみた。奥方に見せて差し上げたいという答えが一番に返ってきて、自分が観に行く事ばかり考えていた自分が恥ずかしい。最近奥方は塞ぎがちなようだし、確かに勧めてみるのも良いかもしれない。かと言って行ってみた結果大したことない、となるのも怖いから結局一度事前に観に行く必要があろうが。
     そう言えば食事中、亮兄と仲がよろしいのですねと訊かれた事が発端で少し亮兄の話題になったのだが、最近避けられている様な気がする、とおっしゃっていたのが気になる。私から見ても亮兄が趙雲将軍に対してその様な不快感を持っているようには見えないが、明日探りを入れてみようか。私は亮兄の事も趙雲将軍の事も好きだから、その二人が仲が悪いというのは悲しいし、仲良くなってくれたら私も嬉しい。


     某月某日
     久々の快晴。晴れ渡ると同時に少しばかり寒さが戻ってきたようで朝から着込んで出仕したが、昼頃は思いの外暖かくて衣類の調節が難しい。それでも過ごしやすい季節だとは思うのだが。
     ちょうど良く亮兄に決済を求めなければならない仕事があったから亮兄のもとに朝から訪問した。相変わらずの部屋の乱雑さだけはどうにかならないものか。
     驚いた事に、こっちが切り出す前に向こうから趙雲将軍の事を訊いてきた。最近仲良くしているようですね、と訊いてくる。何故そんなことを訊くのかと逆に切り返したら、なんの事はない、謖が私が来るよりも先に亮兄に話していたかららしい。同じ家に暮らしているからには、当然謖も昨夜の事を知っているわけだが、最近はお互いの仕事の都合もあって帰宅してからあまり話す機会も無いので私の事にはあまり興味が無いかと思っていた。意外とお喋りな奴だ。これでは趙雲将軍と私との秘密が、よりによって亮兄本人に露見しそうなので、以降はあまり趙雲将軍を我が家に招く事はやめた方が良いのかもしれない。
     続いて昨日食事をしたのですね? と訊いてくる。ええ、そうです、趙雲将軍は良い方なので最近良くしてもらってます、と答えると、一瞬なんとも複雑な表情を返してきた。やはり趙雲将軍に思う所があるのかと思ったが、少なくとも他の武一辺倒の人達に対する侮蔑の様なものを持っているようには感じない。
     ついでに近々紅葉を観に行かないかと誘ってみた。いつになるか今の所ハッキリとは言えないが、数日のうちに予定が空くだろうという事らしい。とりあえず明日は予定が既に入っているから、その予定次第なのだそうだ。
     癪だから謖を誘わずにおこうと思ったが、良く考えたら謖は亮兄付きの仕事をしているのだから、亮兄が言ってしまうかもしれないが、まあその時はその時だ。そう言えば謖は今日亮兄の元に居なかったが、何か用でもあったんだろうか。とにかく久々の亮兄との遠出だから楽しみだ。
     今日いつの間にか職場に猫が入り込んでいた。幼い頃野良猫に引っ掛かれた記憶から猫には良い印象を持っていなかったのだが、窓際で暖を取りながら眠っているのを起こすには忍びなくて放っておいたらいつの間にかいなくなっていた。挨拶くらいしていけば良いのに、やはり薄情な生き物だ。今度現れたら何か残り物くらいはやっても良いか。
     帰宅してから謖に一言言おうかと思ったら、帰宅して早々に勉強を始めたので言うに言えなかった。私も負けてられないと思って書を手に取ったものの、あっという間に睡魔に襲われた。今日はもう寝よう。


     某月某日
     今朝は濃い霧が立ち込めていたから、案の定昼頃には快晴で暑くなるほどだった。まったく最近は気温の変化が激しくて困る。
     ここ数日は急に仕事が少なくなって暇になってしまった。休憩を多目にとって昨夜すぐ投げた書に目を通すが、寝る前よりは幾らか頭に入った気がする。
     これからは陽が暮れる前に勉強をする時間に当てる方が良いか。今夜は趙雲将軍の家にお邪魔する事になったから、日記は短いがこの辺りで。


    某月某日
     昨晩から色々な事がありすぎたから、とりあえず順を追って書いていく。
     昨日は仕事を終えて帰ろうとしていたところ、たまたま帰り道で趙雲将軍に出会った。少し挨拶をと思って話しかけると思いの外話が弾んだのもあり、先日の礼をしたいと言われて食事に誘われた。少しお疲れの様に見えた為どうかと思ったが、我が家に誘うとまた謖が煩わしいのもあって誘いにのる事にした。
     趙雲将軍宅は思いの外にこじんまりとなされていて、召人の数も少ない。せっかくだからと趙雲将軍が手ずから料理を用意してくださり、それもなかなかの出来映えだったのには驚く。趙雲将軍曰く殿や張飛将軍も料理の腕はなかなかという話である。流浪時代が長かったため自然と上手くなったのだそうだ。
     ああ見えて亮兄も料理が上手い。亮兄の場合も叔父を亡くして以来、妹弟を育てるために苦労をしたからなのだが、全く料理が出来ない私はなんとも恥ずかしい。
     食事も酒もささやかな物だったが、静かな空間と相まってなかなか良い。思わず酒が進んで、普段はあまり飲まないのだがついつい酔っぱらうまで飲んでしまって、飲んでる途中で泊まっていったら良いと言われて、結局かなり酩酊するまで飲んでしまった。趙雲将軍の方もいささか酔っていたようで、いつもより口が良く回ってらっしゃった。
     なんでも今日の昼、亮兄が用事で出掛けていた際護衛に着いていたのが他でもない趙雲将軍だったらしい。趙雲将軍がお疲れだったのはその所為もあったらしく、ポツリポツリと酒を進めながら話始めた。
     前から薄々思っていたのだが、やはり今日避けられていると確信したと。今日は元々別の者が護衛に着く予定だったのが、その者が急に体調不良を訴えた為、特に予定もなかった趙雲将軍が代わりを務める事になったのだが、いざ亮兄にそういって会いに行くと困った顔をしていたのを、趙雲将軍は確かに見たのだと。道中口数も少なく、見るからに元気がない。そもそもそういった護衛ならば自分が専門なのに全く自分には知らせずいつの間にか他の者に頼んでいた事自体が悲しいと言う。
     確かに言われてみればそうなのだが、それくらいはたまたまかもしれない。しかしその場の態度など私がこの目で直に見ていないため、なんとも言いがたい。
     一昨日亮兄は私が将軍と仲良くしていると言って複雑な顔をしたのも、もしかすると私と趙雲将軍が仲良くするのが面白くないのかもしれない。それほど亮兄が将軍に苦手意識を持っているとは思わなかったが、趙雲将軍の様な良い方を嫌うなんて何があったか知らないが、納得がいかない。酒が進んでいたのもあり、それを聞いて私は随分と憤慨した。
     今思い返すと随分いきり立って話を聞いていたものだと恥ずかしい想いもあるが、根本の気持ちは変わらない。亮兄も趙雲将軍の事をちゃんと分かって欲しい!
     私達は夜が更けるのも忘れて杯を重ねた。正直言って飲み過ぎだ。まさかこれほど後を引くとは思わなかった。一晩経った今頃やっと体調が戻ってきて、今こうやって日記を書いているわけだが、以後気を付けよう。
     結局私達は何時なのか分からない世が寝静まった頃、崩れる様に眠りに落ちた。いや、落ちたのは私だけでいつの間にか将軍が私を寝所まで運んで下さったらしく、目が覚めたら清潔感のある床の中だった。その傍らの長椅子で趙雲将軍は眠っていらっしゃった。急に泊まらせて下さり、酒と料理を頂いて酔っ払った挙げ句家主の床に勝手に眠るとは……しかも家主に運んでもらって……趙雲将軍もだいぶ酔ってらっしゃった筈なのに。全くもって顔から火が出る想いである。
     しかも朝に湯を借りた。二日酔いが酷くて満足に動けなかったために無駄にいちいち時間がかかって、趙雲将軍まで出仕時刻に遅刻させてしまった。面目無い。非常に面目無い。
     こうなったからには趙雲将軍と亮兄の仲を打ち解けさせたい!私に出来る事はそれくらいだ、それくらいしかない。
     結局私達が出仕したのは昼前になってからの話だった。私を介抱しながら官庁へ連れて行ってくれる間、趙雲将軍は昨晩私に話した事をひどく後悔なさっているようだった。昨晩言った事は忘れて下さいとたった一回言ったきりだが、悔いるような恥ずかしいような複雑そうな表情を終始してらっしゃったから。
     それから私は仕事部屋になんとか入ったものの、極度の頭痛と軽度の吐き気に苛まれながらはほとんど仕事が手につかず、前日から残していた簡単な確認の事項だけをただ目で追っていった。仕事の忙しくなかった時期で本当に良かったと思う。
     昼過ぎて自分でももう限界だ、休もうという頃になってふらりと亮兄が部屋を訪ねて来た。一人だ。謖も侍従も連れていない。いつもなら歓待する所だが、正直その時はあまりに気だるく対応がなおざりになってしまった。亮兄は部屋に入ってきた時から幾らか機嫌が悪かったように思う。顔色も相変わらず悪かったため、そのせいかもしれないと瞬時に思ったが、体調の悪い私をげんなりさせるには充分だった。
    挿絵梨音(あっすぅ)
     開口一番、何故今朝は遅刻をしたのかと、意外なほど低い声で訊いてきた。亮兄は感情が昂ってる時はむしろ声が上擦る癖がある筈なのだが。本当の事を話しては趙雲将軍に迷惑がかかると思い、私は店で酒を飲んでいたらつい酔い潰れてそのまま寝てしまったのだと嘘をついた。その割りには髷も衣服も乱れが無いようで、などと目ざとい事を指摘して来る。確かに私が意識を朦朧とさせている中、趙雲将軍のお宅の召人が勝手にやってくれたのだ。
     私の嘘が勘に触ったのか、ますます亮兄は不機嫌な空気を纏わせた。何をそんなに怒っているのか、急な仕事も特に無かった筈だと心中ではぐるぐると問いが渦巻いていたのだが、それを口に出して糾弾するような元気もなく、頑張って言った所で口で亮兄に敵う筈もないので、私はぼんやりと亮兄の言を聞き流していた。他に何を訊かれたかあまり覚えていないが、覚えてないという事は大した内容でもなかったのだろう。
     亮兄もあらかた言い終わると、急に意気消沈して勝手に言い過ぎたと謝ってきたあたり、ただ虫の居所が悪かったという話なのかもしれない。それがただ私の死にそうな日に重なってしまったという悲劇なのだ。そしてか細い声で、紅葉を見に行くのは明後日はどうでしょう、と尋ねる。これが要件だったのか、今までのは何だったんだという問いを飲み込んで、私は大丈夫ですと一言返した。亮兄はホッとした顔と、申し訳そうな顔とを混ぜにした表情で静かに退室していった。
     適当に返してしまったが、明後日なら大丈夫だろう、多分。どうせここの所暇だし仕事があったとしても明日どうにかすれば良い。
     夜になった今更元気になってきても仕方がないというに、とりあえず今夜は勉強でもして寝ることにしよう。

     
     某月某日
     数日前の寒さが嘘のような暖かい陽気の一日だった。流石に今朝にはもう完全に酒は抜けきっていた。
     とりあえず趙雲将軍に謝りに行かねばと思ったのだが、執務室につくと私宛の書簡が置いてあったのを見て、驚いた。昨夜のうちに届いていたというそれは、関羽将軍からのものだった。先日の相談の返事が早かった事が殊の外嬉しかったのか、わざわざこの様な感謝の書を返すとは存外マメな方である。それでいて業務用のと全く同じ竹簡に書いてくるというのが、なんとも武骨で関羽将軍らしいといえばらしくて笑える。この件で私の中の関羽将軍への心証が好転したことは間違いない。
     その後とりあえず仕事を済ませて昼頃に軍の演習場へ行ってみたが、今日の将軍の隊は城壁の手入れに駆り出されていたらしい。私は今日漸く快復したというところなのに、精力的なことでまったく頭が下がる。仕方がないので部屋に戻って仕事を軽く済ませ、早めに今日はあがった。
     帰路につく前なら会えるだろうかと思って趙雲将軍を訪ねに向かってみると、折よく将軍は帰還されていた所であまり待たずにすんだ。私を見てまず一言、お加減はどうですか?と尋ねてくる将軍はまことにお優しいと思う。しかしかえって心配させていた事があまりに申し訳なくて、私は平謝りする他なかった。張飛将軍などの介抱に慣れている身としてはなんでもない、と将軍は笑って返されたが確かに社交辞令でも無さそうだ。良かったらまた飲みましょうと誘ってくれた時には、思わず目頭が熱くなる思いだった。そして私はその時思ったのだ。やはり将軍と亮兄の仲を取り持たなくては!と。
     次の瞬間私は翌日の行楽に将軍を誘っていた。将軍はなかなか驚かれていたようだが、以前に一度紅葉の話は耳に入れておいたし折よく特に予定も入っていなかったという事で、案外アッサリと決定した。
     勿論将軍に亮兄の事は話していない。話せば恐らく遠慮して断られるだろう。しかしこれで明日趙雲将軍と亮兄は鉢合わせする事になる! 多少気まずい空気になるだろうが、それは私がなんとかなだめれば良い事だ。基本的に私が二人の間に入って会話を取り持って、ほんの少しだけわざと二人きりにしたりして。
     とにかく明日は絶対良い1日にしなければならない! 持っていく弁当も既に用意するよう家の者に言いつけてある。
     嗚呼! 明日が良い日になりますように。今夜は早く寝るべきなのだが、興奮してなかなか寝付けないかもしれない。


     某月某日 
    今日は前から季常と約束してあった行楽、と云うより郊外へ紅葉狩りに足をのばしてみようかと決まっていた日だった……のは昨夜の通りなのだが、嗚呼、なんということか。
     最近色々と想う事多くたたでさえ浅い眠りが更に芳しくなかったが為、気分転換になればと思って誘いに乗ったと云うに、その悩みの種がまさに私の前に現れようとは!
     私は聞いていなかった。聞いていれば承諾はしなかった筈だ。否、決して彼のみが私の悩みの種だというわけではない。然れど専らの悩みは彼であっただろう。それもまた先日仕事で一緒になった為に、余計今日こそは忘れたいと思っていたのに。
     待ち合わせ場所に彼の姿を認めた瞬間、あまりに苛立ちが募って気の済むまま声を荒げようかとも思ったけれど、彼自身ひどく驚いた顔をしており私の怒りは矛先を沈めねばならなかった。
     彼も知らなかったのだとすると、季常が勝手に為した事には間違いないないのだが、少し遅れてやって来て、昨日急に将軍もお誘いする事にしましたと笑いながら言われては、私からは何も言えない。
     しかし季常はどういう算段で彼を誘ったと云うのであろうか。何度も何度も心中にかけ巡ったその疑問を、その度に近頃二人が仲が良いからだと、ただそれだけの理由故だという答えで打ち消す。私の知らぬ所で大層親しくしているようだし……。
     微かに、私が彼を最近避けていたのに気付いて、それで敢えてこんな真似をしたのではないかという想いもある。まさか季常がそういった人の心の裏を読むような真似が得意だとも思えぬが、内心最近露骨に過ぎたのではないかとの懸念がある。
     一昨日も、心の準備が出来ていなかった為に甚だ狼狽した。苦手な人間をそれとなく避ける事は今までもしてきたが、その逆は無い為にどうしても上手に振る舞えない。
     そうだ、本心では会いたいのだ。会いたい、話したい、せめて顔を見たい。自分の気持ちに嘘をつくような真似を上手く出来る筈があろうか……。少なくとも私はそれほどに器用な人間ではない。
     だが、それではいけない、いけない。この様な気持ちを表に出すのは此処だけにしなければならない。分かってはいるのに、上手く出来なくてもどかしい。季常にもしこの感情を気付かれているのだとしたら、なんと恐ろしい事であろうや。
     恐ろしいと思う一方で、それならばと安堵する己が在る事は更に恐ろしい。それならば……なんだというのだ。ただ二人が親しいからという、私とは何の関係もない、二人だけの都合だけで彼を呼んだのだとしたら……。
     嗚呼、嗚呼、なんという烏滸がましい想いだとは承知の上でなお、自分の感情に理性が置いていかれる。先日、朝彼等が二人で連れ立って出仕してくる姿を見て、自分で呆れるほどに苛立った。季常を支えるような形で、妙な時間に現れたのを、間が悪い事に私は偶然立ち会ってしまった。しかもその苛立ちを季常本人にぶつけてしまうとは、もう何度も後悔したことだが、未だに時間を戻したくてたまらない。季常が昨夜帰っていない事は幼常から聞いていた為、一瞬本気で打ちのめされた様な気分になった。流石に二人の間に何かしら穏やかならざる事態が生じているとは思わないが、ただ、私が入り込めないその空気に殺されそうになる。
     あの日、季常に悟られたかもしれない。あまりに支離滅裂な事をしてしまった事を考えると、その可能性は捨てきれない。
     正直紅葉がどうだったかなど、露程も覚えていない。季常が良く気を利かせて私達の会話を盛り上げ、食事も用意してくれた事は分かった。栗が好きな季常らしく栗がふんだんに使われた食事であった。ただ、彼が自前の料理を用意してくれた事にはもっと驚いた。私は少し風景を楽しんですぐ帰るのかと思っていた為、何も用意をしていない。こんな所でも、私だけ乗り遅れた様で歯痒い。
     季常が幼常の事や、髭殿の事を話してきた気がするが、これも良く覚えていない。また明日聞き直さなければならないだろう。
     彼の方は……非常にいつも通りだった、と思う。最初こそ戸惑っている様だったが、季常もいた所為かすぐに場に馴染んで紅葉を楽しんでいるように見えた。
     ふと、二人になる時間があった。何故季常がいなくなったのだろうか……ああそうだ、季常が突然猫を追いかけ始めたのだ。すぐ戻るからと言いながら急に走り去り、気付いたら私たちは二人きりになっていたのだ。
     会話が無い、と思った私は一番頭にあった事を真っ先に言っていた。言ったというよりは謝った……先日のことを。急遽私の用事に付き合わせて悪かったと言ったが、そんな事今言うべき事でもあるまい。向こうも少し驚いたようだが、お気にせず、と言って笑う。これが私の仕事ですからと。
     季常と仲良くしてらっしゃるようで、と尋ねるとまた微笑んで肯定した。二人の気が合うとは少し意外だった、と続けたのは良いが、皮肉めいた口調になっていなかったか今思うと心もとない。なんと返されたのだったか、何処となく誤魔化されるような答えをされたが、人が仲良くなったきっかけを詮索するのも流石に気が引ける。
     今度は向こうから、お疲れのようで、と訊かれたがそんなに顔に出ているだろうか。そう切り出されたのを良い事に、先日も、今日も機嫌が悪い様子に見えたら申し訳ないなどと言う。嫌われようが構わない……いや、むしろ嫌われたくらいが良い筈なのに、ついそんな弁解をしてしまった。
     それから無理をしないようにと諭され、最近夢見は悪くないか良く眠れるか、そんな事を訊かれた。彼はいつも通り涙が出そうなくらい、優しい。その優しさが私を如何に苦しめるのか彼は知る由もないだろう。彼は単純に人柄の良さで私を心配してくれている。そんな彼の近くに、私のような人間がいてはいけないのだ。そう思うのに、どうもそうはいかない事ばかりで……。
     否、私が本気で決意仕切れてない所為なのではなかろうか。そんな私の甘えが、こんな状況を作り出すのに違いない。彼の優しさに甘えてはいけない、彼とは距離を取らなければならない。
     そう何度も何度も自分に言い聞かせているのに、今度は二人だけで紅葉を観に来ないかと言われて、承諾してしまう私は本当に救いようがないほどの愚か者だ。

    梨音(あっすぅ) Link Message Mute
    2020/12/13 22:37:12

    某月某日

    サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
    一度やってみたかった作中作と言うべきか?作中人物の書く文章だけで進むお話が書けて楽しかったもの。
    自分的にはお気に入りの章。
    馬良と趙雲が仲良くしてるのをもっと書きたかったけど、馬良はもう趙雲と会うことはない…

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    • 2後日談(干天の慈雨)最近描けてなかったな~と思ったので小説の後日談を少し描いてみる。
      小説の続き書きたいとはずっと思ってるけど、普通に難しくて…時系列的には定軍山の戦いなんですけど、孔明多分お留守番だから…書きようが無いんだ…。
      梨音(あっすぅ)
    • 司馬懿って趣味あるのかな曹丕が物凄く美食や詩歌管弦を愛する趣味人なのに対して司馬懿って全然趣味とか無さそうだよな…と思ったので梨音(あっすぅ)
    • 干天の慈雨成都の外から始まるお話です梨音(あっすぅ)
    • 2こたつこたつは生産性下がるので我が家でも廃止しています梨音(あっすぅ)
    • 5レキソウお疲れ様でした~。表紙の不採用デザイン案もこの際なので載せます。梨音(あっすぅ)
    • 5【サンプル】「頓首再拝」2021/2/13 レキソウオンライン冬祭(ピクトスクエア内開催オンラインイベント)で頒布予定です

      「頓首再拝」
      全28P(表紙含)/A5/400円
      全年齢/オンデマンド印刷
      サークル名:あうりおん

      レキソウオンライン冬まつりで頒布します
      孔明と陸遜が文通する漫画です
      あんまり三国志してない平和なお話です
      CP要素なし
      一番最後のがサークルカットなのでよろしくお願いします
      梨音(あっすぅ)
    • 夏天の成都夏の成都の暑さに辟易する人々。
      手を変え品を変え成都の暑さにへばる劉備軍を描いてるので性癖なんだと思います。
      ラストに挿絵有。
      梨音(あっすぅ)
    • 新しき日々サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      過去1長い話です。黄夫人の存在も好きなので大切にしたい。
      梨音(あっすぅ)
    • あけましておめでとうございます~。今年もよろしくお願いします。梨音(あっすぅ)
    • 天府の地へサイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      馬超と馬岱の服装は羌族の民族衣装を参考にしてます。
      梨音(あっすぅ)
    • 3馬岱詰め以前RaiotというイラストSNSにアップしてた漫画のデータが残ってたので、改めて描き直しました。
      アップしようとしてただけかもしれない…。
      梨音(あっすぅ)
    • 別離の岸辺サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      短いですが転換点的なお話。
      梨音(あっすぅ)
    • 陸遜の結婚陸遜と朱然のCPってなんて表記するの??(これはCPなのか?)

      陸遜の奥さんが孫策の娘だったという事は陸抗の母が孫策の娘という記述から分かるのですが、孫策の娘だと陸遜と年が結構離れてる…?
      呉主の姪にあたる女性を二番目以降の奥さんにするかな~と考えると、初婚の正室…?逆にそうなると陸遜結婚おそかったのか…?
      とまで想像して、若い頃山越討伐に忙しすぎて独身長かった陸遜良いなぁ~とか思いました。
      一人目の奥さんが子どもできなくて離縁…とかも良くある話なので、そんなんでも全然ありそうですけどね。
      夭逝した陸抗の兄は最初の奥さんが産んだ可能性もある。

      陸抗の母が孫策の娘というだけで大喬の娘か分からないけど、孫策は孫策で若くして亡くなったので、他に子供を産むような奥さんが居たのかな~と思ったので大喬であってほしい。
      しかし改めて考えて孫家に対して思う所もあったであろう陸家の陸遜が孫家のご令嬢と結婚したっていうのはエモいですよね。
      梨音(あっすぅ)
    • BOOTHに「軍師殿と私」の紙版を追加しました。安くない金額出して買うまでの事はないと思いますが、もし興味ある方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。

      https://gesusu.booth.pm/items/2589683
      梨音(あっすぅ)
    • 陽光煌々たりサイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      オリキャラがそこそこでばります。
      私の脳内の龐徳公を上手く表現できませんでした。
      梨音(あっすぅ)
    • 4他勢力の人達(現パロ)原稿の息抜きに丁度良いんです…
      なんだか人のパーソナリティをネタにした漫画が多くて良くないなぁ…と思ったのですが、載せます
      関羽と張飛が現代人やってる姿が全然想像できなくて登場させられない
      曹丕はキラキラOLだとフォロワーに思われている
      梨音(あっすぅ)
    • 繰り返し見る夢サイトよりサルベージ。適宜修正済み。
      記憶からは失われていますが、タイトルお題をもとに書いたようです。
      一部孔明の一人称で進む部分があるなど、本編とは外れた番外編の様な扱いです。
      本編中で孔明が度々言っている「悪夢」の内容が主にコレです。
      梨音(あっすぅ)
    • 居場所サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      アンジャッシュ的な奴好きなんだろな過去の自分。
      梨音(あっすぅ)
    • 4性懲りもなく現パロ原稿の息抜きに描いてるつもりが楽しくて増えた奴。
      前髪と髭は偉大だなぁと思いました。
      梨音(あっすぅ)
    • 渇愛サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      サイト掲載時ずっと「喝愛」と誤字ってたんですが、「渇愛」が正しいです。
      初の孔明視点。
      梨音(あっすぅ)
    • 江南の姫君サイトよりサルベージ。適宜修正済み。挿絵有。
      この章については趙孔というより劉尚です。
      梨音(あっすぅ)
    • 2お香にまつわる四コマ以前もお香ネタのこの様な漫画描いた気もします…。孔明のイメージフレグランスはパチュリーだという事は延々と言っていきます。梨音(あっすぅ)
    • 聞こゆれどサイトよりサルベージ。サイト版より適宜修正済み。挿絵有。
      「聞く」というのは耳で聞くのと、香りを味わうのと両方いうそうです。
      梨音(あっすぅ)
    • 4現パロ(自分の)誕生日にはいつもやらないような事をやりたい!と思って描いたら楽しくなって続きも描いた現パロです。三国志のさの字も無いので閲覧注意。趙孔です。

      孔明は有能だが納期の融通とか一切認めない開発課のエースとして営業の間で有名になってるのを本人は知らない。孔明は経理課も似合うなー。サンドイッチ大きく描きすぎた。
      梨音(あっすぅ)
    • 窈窕たる淑女は何処サイトよりサルベージ。サイト版より適宜修正済み。挿絵有。
      「窈窕淑女」は詩経の窈窕の章がネタ元。
      桂陽の寡婦騒動はエンタメとして最高。
      梨音(あっすぅ)
    • 夢で逢いましょうサイトよりサルベージ。サイト版より適宜修正済み。挿絵有。
      改めて読むとなんだこの話は…ってなりますね
      梨音(あっすぅ)
    • 武器と仮面とすれ違いの興奮サイトよりサルベージ。文章適宜修正しています。紙媒体用に直してるのでWEBだとやや読みづらいかもしれません。
      作者の私自身が当時正真正銘若かったせいか、作中の孔明や趙雲の言動が妙に若いと云うか、軽いと云うか、そんな感じが強いのが少々気に入らないのですが、後半より彼らも実際若いしなと思って原文の雰囲気を残してます。
      今読むともうこの時点で無自覚に惚れてません?
      梨音(あっすぅ)
    • 一個上げ忘れてた↓梨音(あっすぅ)
    • 7小説本作る際の挿絵没絵です。1枚目だけ資料として描いた孫尚香。どの場面の絵かはご自由にお考え下さい。梨音(あっすぅ)
    • 4軍師殿持ち上げチャレンジクリスタ買ったので習作として描きました梨音(あっすぅ)
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