Reunion【Attention】
本作は2020年6月13日 12:50pixiv掲載作品となります。
一応Vダンの枠組みにしてますが、V=バージルとして表現してますので、実質バジダンになります。
苦手な方は読まない事をお薦めします。
May 3rd 8:50pm ―A few weeks ago―
ダンテとの依頼交渉が終わり、俺は奴の事務所を出、ダウンタウンを歩いていた。
「あー!本当、一時はどうなるかと思ったぜ!流石にアイツがキレちまった時はチビりそうだった」
事務所を出て早々姿を表したグリフォンがバサバサと飛び回る。
「だがまぁ、なんとか信用してくれて良かったじゃねぇか。『レッドグレイブ』に『バージル』、これだけアイツだけが知る関連要素振りまいときゃ、信用しないはずねぇからな。にしても、アイツの事務所汚かったな!アイツちゃんと掃除してんのか?あんな所に住んでるなんざ、いつかゴミ屋敷にでもなっちまうんじゃないか?なぁ、Vちゃん?」
俺はグリフォンの戯言を無視しつつ、ダウンタウンを黙々と歩く。
黙りこくっている俺が気になったのか、飛行していたグリフォンが俺の肩に止まり、俺の顔を覗き込む。
「なぁ、Vチャンよ、何だか気分良さそうじゃねぇか?口元歪んてるぜ?そんなにダンテちゃんに会えて嬉しかったのかよ?」
ニヤニヤとこちらを見てくるこいつはつくづく俺の心を見透かそうとしている。不愉快だ。
「心外だ、そんな訳がないだろ。」
俺はグリフォンの問いかけにそう返した。
しかし、正直な所、あながち間違ってなどいない。
『バージル…』
あの時の奴の戸惑った表情
見ていてゾクゾクした
嗚呼、ダンテ…
あんな表情をするなど
『俺』が消えたあの時から今現在まで
『俺』の存在が貴様を支配していた
『俺』の消失が貴様を縛りつけていた
実に甘美だ
本来の『俺』であれば、今すぐにでも組み敷き、貴様のその身体を蹂躙するのに
今のこの『人』の身ではそれすらも叶わない
実にもどかしいが、今はまあ、いい
俺が『俺』に戻るまで
精々『俺』を追いかけるがいい
愛しい俺の、愚弟
(So sweet I kill you)
【謝罪会見】
ワッハッハとうとう文章にしてしまったワッハッハッ解釈違いで本当に申し訳ございませんでした!!!(恒例行事土下座)
言っときますけど、誰が言おうと、これVダンと見せかけたバジダンですからね!?異論は認める。超認める。←
実はこの小話自体、VoVのMission14-②を初めて読んだ時から構想はあったんです。
あのダンテの戸惑い顔とVのざまあみろと言わんとする顔がなんともシコすぎて゚・:*†┏┛ 墓 ┗┓†*:・゚
あのシーン、実は個人的にかなり好きです。
めちゃくちゃ短い話でしたが、ここまで読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m