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    Dancer with angel of death【attention】
    本作品は2021年11月7日 02:18pixiv掲載作品となります。
    原作小説未読状態で書いております。
    所々解釈違いがあるかもしれません。
    よって本当の本当に何でも許せる向けとなります。
    苦手な方は読まないことをお勧めします。
    それでも大丈夫な方はどうぞ。
    ガウマンがハサウェイと共にヴァリアントに合流した直後の話。




    「…ふ…んん……」
     狭い部屋に響く、湿り気を帯びた艶のある吐息。その髭面の男には似つかわしくない甘い声が、塞がれた唇と唇の隙間から漏れ出す。逃げようと必死に藻掻こうとするが、上手く舌を絡めとられ逃げる事を阻まれる。
     それは、数分前の出来事だった。Ξガンダムに救助され、ハサウェイと共に無事ヴァリアントに合流したガウマンは、メディカルチェックと傷の手当を終え、新たに与えられた自室に足を向けた。ケネスの暴行は酷い物だったが、幸い、軽傷であった為、自力で歩く事が出来た。艦内通路を付き添いも無しに足早に歩く。部屋の前に着くとタッチパネルを操作し扉を開け、与えられた部屋に入った。そのまま迷わず一直線に部屋の奥に設けられたクローゼットへ向かう。一刻も早く己の身に纏っているこの囚人服を脱ぎたくて仕方がなかった。だから気付かなかったのかもしれない。背後に忍び寄る影がそこに有る事に。
    「⁉」
     突然、後ろからもの凄い力で引き寄せられ壁に遣られた。その際、勢いよく背中を打ってガウマンの口から微かに悲鳴が漏れた。
    「っ‼ おい、何しやが——」
     その瞬間、間髪入れず何かに顎を掴まれ、吐こうとしていた言葉が飲み込まれる。あまりにも追いつけない早すぎる展開に思わず目を瞑ってしまった。
     ガウマンには見当が付いていた。こんな事をしてくる人物など一人しかいない。閉じていた目を薄く開くと、思った通り、そこには『BREAK』の文字が見えた。
    「おい、シベット…っ!」
     触れ合う唇の、時折出来る隙間から、隙を突いて制止の声を上げる。だが、シベットはその声に聞く耳持たず、再び唇を塞いでしまった。
    「んう…んっ……ふん……っ」
    いつもより性急すぎる口付け。再び唇を抉じ開けられ、舌を捻じ込まれる。再び舌を絡め取られ、唾液を吸われる。息継ぐ余裕も無く吸いたい酸素をどんどん奪われていく。口の端からどちらの物かも分からない唾液を零しながら、ガウマンは思わず苦悶の表情を浮かべ始めた。
     やっとの所で唇が離れた頃には、ガウマンの身体は酸素不足でフラフラになっていた。いつもであればこんな状態にはならないが、今回はガウマンにはいかんせん性急すぎた。そんな彼を気に掛ける様子も無く、シベットが今度は彼を強い力で抱き締めてくる。
    「おいおい、これでも一応怪我人なん——」
     ぜえぜえと肩で息をしながらも呆れた物言いでシベットに抗議しようとしたが、ガウマンは途端に口を噤んでしまった。シベットの身体が酷く震えていたからだ。
    「すまない…」
     シベットは俯いていて表情を伺い見る事は出来ない。だが、その代わり、彼の酷く震えた声がガウマンの鼓膜を揺らした。そこで漸くガウマンは彼が何故このような行動に至ったのかを理解し、溜息を吐いた。
    「アンタが謝る必要ないだろ」
     そう言いながら、シベットの背中に腕を回し擦る。どうせダバオを襲撃したあの時助けられなかった事を悔やんでいるに決まってる。長年の付き合いから、シベットが何を考えているかなど、ガウマンには手に取る様に分かった。
    恋人を戦地へ送る側と、恋人に戦地へ送られる側。二人がマフティーで行動を共にするようになってからそう時間は短くはない。今までだって危険な状況に陥った事など幾らでもあった。だが、今回ばかりは流石のシベットでも耐えられなかった様だ。
    「俺の驕りさ。キンバレーを舐めてた。只、それだけだ」
     ガウマン自身、戦場でそれなりの修羅場を乗り越えて、それなりの経験を積んでいると自負していた。今回の作戦だって、司令官が変わったとて、所詮はキンバレー部隊。新任司令官にとっても初陣になる筈だからそう簡単に部隊が変わる筈もないと高を括って油断していた。結果、相手の策略にまんまと嵌り、連邦に捕まった。完全に己の落ち度だとガウマンは少しばかり悲痛に顔を歪ませた。
     すると、シベットが身体を離した。その時ガウマンはやっとまともにシベットの顔を見る事ができた。
    ——おいおい、なんつー面してやがんだ。
     眉間に刻まれた皺。今にも泣いてしまいそうな、揺らぐ瞳。普段ならあまり見せない余裕のない表情。こんな表情を見せられるのも、きっと相手がガウマンだからだろう。
    「無事で良かった」
     漸く安堵したといった雰囲気でシベットがくしゃりと笑った。その笑みにガウマンは一つ息を吐き、次に柔らかい笑みを零した。
    「ああ、俺も生きてアンタにまた会えた事が嬉しいよ」
     二人は再び喜び交じりの熱い抱擁を交わした。



    fin.

    【謝罪会見】
    初閃ハサ腐です。
    解釈違いで本当にすみません・゚・:*†┏┛墓 ┗┓†*:・゚
    原作未読だし映画の展開が読めないので当初は書くつもり無かったんです。
    何ですけど映画劇中の匂わせ行動や言動がどうしてもそうさせてしまってとうとう書いてしまいました。
    映画のガウがどうしてもヒロインにしか見えない…(吐血)
    それにしても相変わらず語彙力のない拙い文章だ…酷いもんです…本当にスミマセン…
    ここまで読んで下さり本当にありがとうございました!!!


    K8ie_shipper Link Message Mute
    2022/11/20 16:58:56

    Dancer with angel of death

    【2021年11月7日 02:18pixiv掲載作品】
    シベガウです。
    以前TwitterにてSS新書ページメーカーで上げた話です。
    ガウマンがハサウェイと共にヴァリアントに合流した直後の話。短い。
    シベガウに幻想見てる。
    #腐向け #閃光のハサウェイ #ガウマン・ノビル #シベット・アンハーン #シベガウ

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