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    5つのキス―2セット―【PJO&悪魔一家!:BL&GL有】まえがき&注意書き

    ほぼ腐向け。一つだけ百合です。

    お題によっては捏造などが多く含まれているので注意してください。

    ・パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
      作中のカップリング:ルーク×パーシー、アナベス×(or→)パーシー、ニコ→パーシー
                タナトス×パーシー(要素のみ)

    ・オリジナル(悪魔一家!)
      作中のカップリング:ギーゼル×シアス


    以上の作品のキャラクターたちで書かれておりますので
    あくまで私の自己満足作品になりますがそれでもいいという心の広い方のみお読みください。


     ※どうでもいい解説※
    タナトスについては、海神の息子に出ていたタナトスではなく
    私の中のタナトスなのでキャラ自体違います。
    個人的にはこのタナトスはギリシャ神としての面であり海神の息子のタナトスはローマ神の面みたいなイメージです。
    実際はローマでのタナトスはローマ名があると思いますがそこは当時の知識不足ですので許してください。

    もちろん、キャラ崩壊なんて当たり前な感じです。
    キャラ崩壊が無理、生理的に受け付けないといった方は読むのをやめておいてくださいな。
    作品の傾向としてはニコが出ていたら暗くなりアナベスは不憫でルークはいちゃついてます。
    私の趣味のせいですごめんなさい(∵)

    拙い文ですので面白くないと思います(∵)

    また、目次の部分で大体のカプ名とか書いてありますので見たくないのは飛ばしてみるなどもできるかと思います。
    以上の事が大丈夫な方はどうぞ。


    A-1.いってらっしゃい(ルクパシ)

     リビングで朝食を食べ、いつも通りに出かける支度をする。
    ただいつもと違う点があるとすれば、それはルークがいるということだ。
    「ルークはどうするんだ?今日はずっとここに居る?」
    玄関まで見送りに来ているルークに尋ねると少し考える様なしぐさをしてから言った。
    「そうだな。今日はおとなしく待ってるよ」

     ルークは時々おれの家に来てはしばらく泊まっていく。
    この様子だとあと数日は滞在するつもりだろう。
    「分かった。おれちょっと今日帰り遅くなるから、ご飯は冷蔵庫に作ったの入れてるからそれ食べといて」
    「了解」ルークはなぜかにやにやしながらおれの言葉を聞いている。

     「……何?おれ何かおかしなこと言った?」
    不安になり聞いてみると、ルークは相変わらず笑ったまま言った。
    「いや、何かパーシーがぼくの奥さんになったみたいな気がして嬉しかっただけ」
    「……何言ってんだよ!」恥ずかしさを誤魔化すためにルークの胸を軽くたたいた。

     ルークは気にする様子もなく笑いながらおれを抱き寄せてキスをした。
    ちゅ、と唇が触れるだけのキス。

    「続きはパーシーが帰ってきてからだな」
    名残惜しそうにおれの唇を指でなぞりながらルークが言った。
    「いってらっしゃい」

    A-2.おやすみなさい(ルクパシ)

     ベッドの中に入ったけど思った通りぎゅうぎゅうで狭かった。
    「おれ、やっぱ床で寝ようかな……」
    そう呟いたらもう一人のベッドの住人が首をかしげた。
    「別にこれでもいいだろ?狭いのは一人用だから仕方ないことだし」
    ルークはそういいながらおれを抱きしめる。
    そうじゃなくて、と顔を少し上げる。ほら、やっぱり。

     「……狭いのは別にいいんだけど、それより顔が……」
    おれが言葉を言い切る前にさらに顔を近づけられる。
    「顔がなに?ん?」
    絶対わかっててやってる。そう確信したけど、別に嫌とかそういうわけじゃないからいいやと思って、おれも顔を近づける。
    「ルーク」
    おれが呼ぶとルークは少し視線を下げておれを見た。手をルークの頬に伸ばし、そっと下唇にキスをする。
    おれが唇を離すと、今度はルークからキスをしてきた。
    長く深いキスを幾度となく繰り返す。

     おかげでこっちは寝る前なのに心臓がドキドキして眠れないんじゃないかっていうくらい。
    ルークはキスが終わった後も続きをしようと服の中に手を入れようとしたけどそれを止める。
    不思議そうにおれを見つめてくるルークにもう一度だけキスをしていった。

    「おやすみなさい。今日はここまで!」
    おれの言葉に不満があるのか、ルークはぶつぶつ何か言っている。
    「なあ、パーシー、なにもこれからって時に寝なくてもいいんじゃないか?これじゃあ生殺しじゃないか」

     ルークの言葉は無視して寝る準備に入る。
    その前に、と思い出したことを一つ。
    「ちなみに、寝てる間に何かしたらしばらくの間泊めてやんないからな」
    ルークの舌打ちは聞き流しておれは眠りについた。


    A-3.ファーストキス(アナパシ)

     あたしは今パーシーと一緒にカヌーで湖の中心あたりまで来ていた。
    訓練の息抜きにって、パーシーが誘ってくれた。
    本当は後でデートをするつもりだったんだけど、これはそれとは別。
    久しぶりに二人きりの時間が出来たし、こういうのも悪くないのかも。

     「パーシー?」
    周りには人もいないし、今なら聞けるんじゃないかと思って今まで気になっていたことを質問してみる。
    「あなたって……その、ファーストキスって……あたしだった?」
    カヌーを漕いでいたパーシーは驚いて思わずパドルを落としそうになった。「えっ!?」
    パーシーの顔をじっと見つめると顔を真っ赤にして小さく首を横に振った。
    「ふうん、そうなんだ」
    こういう時のパーシーの顔って本当に可愛い。
    つい抱きしめたくなっちゃう。まあ、それは後にするとして……

     「じゃあ、あなたのファーストキスって誰だったの?」
    問い詰めるように迫ると、パーシーはさっきよりも頬を赤くした。
    なんだかその反応、気に入らない。
    「お、……怒らない?」パーシーは恐る恐る私に聞いてきた。
    「まあ、過ぎたことだし今更怒らないわ」とりあえず寛大な心をってね。「言ってみて」

     少し間をおいてパーシーが切り出した。
    「あの……実は、何度かルークがおれの家に来て、その度……その、き、キスされて……抵抗できなくて、その……」
    もごもごと続けるパーシーの言葉はすべてあたしの耳をすり抜けていった。


    あたしは何で気づけなかったんだろう。
    色々なことに対して腹が立つけど、一番はパーシーが顔を真っ赤にしながらルークとのことを話してること。
    パーシーもルークもあたしにとっては大切な人だけど、彼氏が元好きな人とキスしてたなんて事実、誰が聞きたいと思う?
    すっごく複雑な気分。
    「……ルークが生きてる頃だったら仕返しできたのに……」
    あたしの小さなつぶやきはパーシーに聞かれることはなかった。


    A-4.さよなら(ニコ→パシ)

     パーシーが死んでから自然とハーフ訓練所へ足を運ぶことが少なくなった。
    それどころか冥界からでなくなった。
    ここならパーシーにいつでも会おうと思えば会えるから。
    でも、ただ一つ気に入らないことがある。
    それはパーシーがタルタロスに行くことを望んだことだ。
    本来であればパーシーはエリュシオンに行けるはずだったのに。
    原因はタナトスだ。

     タナトスは以前から何かとパーシーと関わりがあり、パーシーに好意を寄せていた。
    パーシーもタナトスのことを憎からず思っていたらしく現在に至る。
    気に入らない。
    どうせおれの横恋慕だなんていうのは知ってたし、叶わないなんて言うのも知ってた。
    それでも、死んだあとまであの男のところに行くなんて気に食わない。
    自分をなんてみじめで馬鹿なんだろう、と自嘲してみても結局何かが変わるわけもなく。
    ビアンカが死んだとき、おれはパーシーに当たって逃げた。
    ダイダロスの迷宮の中にいた時も、パーシーが見捨てないっていうのをわかってて甘えてたんだ。
    だからこそ今、自分の甘えた部分も、未練も全部断ち切るためにパーシーに会いに行く。

     どうせ君はおれが「好きだった」っていっても、何も言わず海みたいな穏やかな目で他人事みたいに眺めているつもりなんだろう。
    それなら最後くらい、君を驚かせてから別れを告げてやる。
    口付けをしたら死神に夢中な君でも、少しはおれの気持ちに気づいてくれる?


    A-5.不意打ち(ルクパシ)

    コンコン、と窓がたたかれる音に気づきふと外に目をやる。
    そこには窓をたたいたであろう人物がいた。
    「ルーク?」
    窓越しに尋ねると、昔と――裏切る前と変わらない笑顔でおれのほうを見ていった。
    「久しぶりだな、パーシー。元気だったか?」

     どの口が言ってるんだ、と言ってやりたかったけど、それもどうせ聞き流されるだろうと思ってカーテンを閉めようとしたら止められた。
    「待て待て待て!閉めることはないだろう?今日は別に危害を加えに来たわけじゃないんだ」とジェスチャー付きでおれに説明してくる。
    ルークの言葉を鵜呑みにするつもりはないけど、好奇心に負けてしまい思わず窓を開けた。
    「……一応言っておくけど、毒サソリとか、剣とか出すようなら即追い出してやる。あと、そっちへの勧誘もお断り」
    ルークはにやりと笑って部屋に入ってきた。
    「オーケー。大丈夫だ、今日はそれらのどれでもない。ただちょっとパーシーを驚かせてやろうと思ってね」

     何をするのかと見ていたが、ルークが特に何かをする様子はなく、ただおれに一言だけ言った。
    「パーシー、目を閉じて」
    「は?」反射的に聞き返した。
    目の前に危険な人物がいるのにそいつの前で目を閉じるような奴がいるか?「いや、それはでき――」
    できない、と言いかけたとき、不意に唇を塞がれる。
    すぐに唇は離れたけどショックで何も言えずに黙り込んでしまったおれにルークが言った。
    「今日の用事はそれだけ。じゃあな、パーシー!」

    残されたおれは一人の部屋でぽつりとつぶやいた。
    「ふ、……不意打ちは……、ダメだろ……」

    C-1.子ども扱いしないで(ニコパシ)

     今、ハーフ訓練所で冬休みを過ごしていたパーシーと一緒に昼食を食べていた。
    冬休みは夏休みに比べると人は少ない。
    「パーシーはさ」おれはチーズバーガーを食べながら聞いてみた。「どうするつもりだ?」
    急に話しかけられてアップルパイをほおばっていたパーシーは変な返事をした。「ふぉあ?」
    「今はこうやってさ、訓練所で過ごしてるけど、そのうちすぐに20歳すぎるし、ずっとここに居るわけじゃないんだろ?」
    おれの質問の意味が分かったのか、パーシーは食べ終わっていった。
    「ああ、そうだな……確かにずっとここに居るわけじゃない、けど……んー……」
    パーシーは頭を抱えて考え出したが、すぐに顔を上げた。
    「まあ、いいや。先の事なんだし、今はまだ保留、ってことで」

     それもそうだ。ハーフが普通の仕事に就くとしたら相当大変だろう。
    まだ決まってなくても当然だ。
    「なんだ、もしかしてニコ……おれがいなくなるの、寂しかったりする?」
    パーシーは少しにやにやしながら聞いてきた。
    「別に」本当はそうだけど、図星だと気づかれるのが恥ずかしくて何ともない振りをした。「パーシーがいなくても寂しくないし」

     パーシーは途端に悲しそうな顔をしてぎゅっとおれの服の裾を掴んできた。「そっか……。でも、おれはニコがいなくなったら、嫌だ」
    「パーシー……」思わず本音が漏れる。「……おれ、本当は、離れたく、ない」
    言葉を言い終わるや否や、額に暖かくて柔らかいものが触れる。
    見上げるとパーシーが満面の笑みを浮かべていた。
    「ニコのそういうところ、可愛いよな」
    パーシーが頭に手を置いたかと思うとぐしゃぐしゃに撫でられる。
    「うるさいな、子ども扱いするなよ」
    手を払いのけ顔が赤くなったのを隠す。
    こうやってパーシーと過ごせるのもあとどれくらいだろう。
    出来るだけ近くにいれるように、とパーシーの服の裾を握っていた。


    C-2.泣かないで(アナ→パシ)

     ずるい。本当にパーシーってずるい。
    あたしを振り回すだけ振り回して、突き放すなんて。
    あたしが嫌いになれないっていうのわかってて、そのうえで「ごめん」なんていうんだから。
    謝られたら、憎めないじゃない。

     「泣かないで」っていうのなら、そんなこと言わないでよ。
    誰のせいで泣いてると思ってるの。
    そんなに優しく額にキスしないで。
    もう彼氏でもないくせに、前みたいに優しくしないでよ。

     ……でも泣いてばかりじゃ悔しいから。
    あたしを手放したこと、後悔させてあげる。
    いつか、もう一度振り向かせて見せるんだから。

    C-3.クリームついてるぞ(ルクパシ)

     パーシーの家でケーキを食べている今――本来ならぼくはクロノスの作戦のために動くべきだった。
    だけどクロノスに『パーシーをこちら側に引き込むために接近したい』というとすんなりと許可を得ることができた。
    昼間の行動は少し周りに気を配らなければならないが苦になるほどではない。
    パーシーも前に比べれば警戒心が薄くなったように思う。
    出来ればすっとこうしていたい。
    「……?」もぐもぐと口を動かしながら不審そうにパーシーが見上げてくる。「ケーキ、食べないの?いらないならおれが貰うけど」

     クロノスや神々の戦争なんか放り出して、平和なこの時間が続けばいいのにと思ってしまう。
    「ダーメ。これはぼくのだ」掴まれる前に皿を引き寄せる。「どうしてもっていうなら一口やるよ。ホラ」
    フォークでケーキをさして差し出すと、パーシーは躊躇せずフォークに食いついた。
    「ん、あんがと」
    パーシーがケーキを飲み込み一息つく。「うん、うまいなそっちのケーキ」物足りないとでもいうようにじっとケーキを見つめてくる。
    「もうやらない。残りはぼくが食べる」
    ケーキにフォークを突き立てて一気に頬張る。確かにおいしくて、一口で食べたのはもったいなかった。

     残念そうに自分の分のケーキを食べ進めるパーシーを見ると、頬にクリームをつけたままだった。
    悪戯したくなり、パーシーの頬についていたクリームをなめとった。
    「クリームついてた」
    パーシーが目を丸くしてこっちを見上げた。その姿が可愛くてソファの上に押し倒して覆いかぶさる。
    「パーシーを食べられるなら、甘党でもいいかも」
    ぼくの冗談にパーシーは頬を染めながら言った。「もともと甘党だろ」
    結局パーシーがケーキを食べ終わることが出来たのは真夜中だった。


    C-4.お手をお姫様(ギーシア)

     今日は場内で暇になったので何となくダンスパーティを開くことにした。
    ここの住人達はいつも暇を持て余していてイベント事なら何であれすぐに食いついてくる。
    「はあ……急に何をしだすのかと思えば、ダンスパーティだなんて……どういうつもりです?」
    シアスはあきれたように尋ねてきた。
    「んーとねぇ……私がそういう気分だったからとしか言えないわ」
    いつものことか、というようにシアスはため息をついた。

     何とかシアスにも楽しんでもらいたくて、指を鳴らす。
    即座にシアスはドレス姿に、私はタキシード姿に早変わり。
    「わあっ! は、母上、何のつもりですか?」
    困惑したように聞いてくるシアスへの返事は行動で示すことにした。
    シアスの前に片膝をついてひざまずく。
    「もしよければ私と一緒に踊っていただけませんか?」
    初めはきょとんとしていたがシアスは苦笑したかと思うと、ドレスを少し摘み上げ、上品なふるまいをしていった。
    「ええ、私でよければぜひ」

     立ち上がりシアスへ手を差し出す。
    「さあ、お手をどうぞ、お姫様」
    シアスは照れたように笑い、手を取った。
    ああ、そうだ。彼女のこの可愛らしい顔が見たくてダンスパーティを開いたんだ。
    他の誰でもない、彼女のために。
    シアスの手の甲にキスをすると踊るためにステージへと上がった。

     ほかの住人達に紛れて私たちも踊りだす。
    自然と周囲の視線が私たちに集まるが気にせず踊り続ける。
    踊り終えると私はシアスを抱き寄せ口づけた。
    普段だったらすぐに拒まれ殴られていただろうが、今日は素直に受け入れられた。
    周りに見せつけるかのように深く深く、何度もキスをする。
    キスが終わるとシアスはとろんとした目で私を見た。
    互いに抱き合うと周囲から歓声が上がった。
    ああ、本当に、私たちの家族は最高だ!

    C-5.綺麗だよ(ルクパシ)

     今俺たちがいる場所は人気のないブライダルショップ。
    沢山のウェディングドレスやタキシードが並んでいる。
    なんらかの理由でつぶれたであろうブライダルショップがそのままの状態で残っていておれたちはなぜかその店内にいた。

     「なあ、ルーク。本当にこれおれが着んの?」
    おれの疑問の声になんのためらいもなくルークが言った。
    「ああ。ほかに誰が着るんだ?」
    「誰がって……アナベスとか、タレイアとかいるだろ?」
    そういってもう一度手渡された服を見た。
    おれが躊躇したってしかたないだろ?
    だって、手渡された服は真っ白なウェディングドレスなんだぜ?
    胸からウェストにかけてフィットするような形で、スカートの部分はお姫様が着るドレスみたいにふわっふわ。
    おれにはその肝心の胸の部分がないんだけど。
    「これどうみても女性用じゃん……おれ男なんだけど」
    「胸なら詰めればいいだろ?」
    そういう問題じゃない、とウェディングドレスをルークに押し付けるとしぶしぶ仕舞に行った。

     帰ってきたかと思えばその手には別のドレス。
    「おいルーク! おれは着ないって――」
    「いいからほら、来いよパーシー」
    そういってルークがおれを試着室に連れ込んだ。
    「パーシー、服脱いで」
    「はあ?」本当に何を言ってるんだ?
    おれはルークを押しのけ試着室を出ようとした。
    けど、結局おれはルークに捕まったせいで出られず仕方なく服を脱いだ。……下着以外。
    渡されたドレスはなんていったか……マーメイドライン? っていう膝辺りまでぴったり来るタイプのドレスだった。

     ドレスを着て鏡の前に立っているとなんとも情けない気分になってくる。
    「……何してんだろ、おれ……」
    「落ち込むことなんてないだろ、パーシー。綺麗だよ」
    ルークはそういうと項垂れているおれのうなじにキスをした。
    気づけばルークもおれとお揃いの真っ白なタキシードを着ていた。
    まじまじと見ているとそれに気づいたルークは少し笑っておれの頬を手で撫でた。
    「どう? 似合ってる?」
    素直に返すのも癪だったのでちょっと意地悪してみる。
    「まあね。その顔の傷さえなかったらな」
    「冗談。この傷も含めてぼくの事好きだろ?」
    「ルークって時々自信過剰だよな」
    「まあな」

     軽口をたたいた後、自然と口数が減りお互い唇を求めあった。
    「なあ、パーシー。もう少ししたらさ、二人でどこか旅行にでも行こうか」
    「旅行?」
    ルークがおれの手を握った。
    「そ。旅行するための方法は親父に用意してもらえばどうにかなるだろ」
    「うわー、こういう時だけ父親頼りってどうよ」
    「こういう時くらいしか父親として使えないからな」
    おれたちは二人してくすくす笑って抱き合った。
    それからヘルメスがポセイドンに追い回される事件が起こるのはもう少し後の話。

    あとがき


    一つだけでも読んでくださった方、すべて読んでくださった方、もしいらっしゃいましたらありがとうございます!!
    ページを開いていただいただけでもありがとうございます!!
    なんていうかもう、拙すぎて最後の一つ書くために全部読み直したけど恥ずかしすぎて爆死しました!!!
    なんかもう駄文すぎて意味が解らないですが少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
    また別の機会に短編集書いてみたいなぁと思いました。


    って当時書いてるけど本当あの、今よりキャラっぽさあるの草なんよ。
    今かなりかけ離れてしまってるので原点回帰したいね…。
    ルクパシこんだけいちゃいちゃさせてるのにパシアナパシとニコパシあまりいちゃいちゃしてないのお前ほんと…ほんと…。多分、あの、好きすぎるとまともにかけないタイプなんですけどハーフたちはどの子も原作がめちゃくちゃいい子経ちすぎてあの、二次創作しづらいところある(神々は神話自体が大体アレだから扱いやすくて助かってるんよ…←)
    またこういうお題にあわせて小話書くのしたいな~。
    めっこり Link Message Mute
    2021/10/23 7:29:39

    5つのキス―2セット―【PJO&悪魔一家!:BL&GL有】

    クリスマスの企画として唐突に思いついて書きだしてたなり(2012.11.24にpixivに下書き投稿してた(白目))
    こちらのサイト様(http://www.geocities.jp/gensou_yuugi/kiss5.html)より5つのお題のAとCをお借りしました♪
    本当はお題Vの御伽話も今思うとすごく書きたかったです。
    それはまたの機会に出来たらしようかなぁと考えてますん♪
    ◆最後の一つのルクパシ書いてなかったせいで書き出してからだいぶ長い間放置してたなり。
    私にしてはだいぶ珍しい超短編だよぉ…。^q^
    短い文章で終わらせるって、難しいね!!長い文章も大変だけど!!途中で気力そがれるからね!!大抵妄想内容頭の中で完結しちゃうから!!OTL


    …ていうのをPixivに2014年3月28日 07:02に投稿したときにキャプションに書いてました。こわ…。当時のテンション今と近いけど今より謎でこわ…。本人以外大して変わってねェな…て感じのテンションだけどさ…。
    今ではかけないようなこっぱずかしい話を書いてますが笑ってやってください…恥ず…。

    ##小話 #PJO #ルクパシ #アナパシ  #ニコ→パシ  #オリジナル #創作 #BL  #GL #悪魔一家!

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