イラストを魅せる。護る。究極のイラストSNS。

GALLERIA[ギャレリア]は創作活動を支援する豊富な機能を揃えた創作SNSです。

  • 1 / 1
    しおり
    1 / 1
    しおり
    ナマリとお金の話ナマリは龍水が嫌いだ。
    初対面で「ハンコを作れ」と命令され、形や大きさどころか、細かいデザインまでいちいち指示通りに作るよう求められた。沢山の数字、ヘビのような謎の生き物、龍水の似顔絵。それらの組み合わさったハンコが、一体何だというのか、ナマリにはサッパリ分からなかった。金の糸をこよるなどという作業とは訳が違う、だってこれは絵なのだ。目的不明のものをモチベーション無く制作するのは、まだ幼いナマリには耐え難いほど辛い。それを龍水は、首根っこを押さえて、完璧に仕上げさせたのだ。こんな非道い仕打ちは、生まれて初めてだった。
    ご褒美さえ最悪だった。ナマリが作ったハンコを、ピッタリ同じサイズの紙に押しただけのもの。それを山ほど。ただの紙束だったら嬉しかっただろうに、これは絵を描くのには使えない。両面に既に描いてある。こんなものを、山ほど!
    鋭い目と力強い眉の依頼人が、真面目な顔で言う。
    「――これには契約料も含まれている。俺以外の依頼で、あの類のハンコを作ってはならない。良いな?」
    頼まれたって、二度とあんなもの作らない。ナマリは、腕から零れ落ちた束を拾おうともせず、三白眼で龍水を睨んだ。
    龍水は片膝をついて束を拾い、ナマリの腕に乗せ直す。そんな奇跡的なバランスで積まれたら、ナマリは一歩も歩けない。
    「取っておけ。いずれ分かる」

    いずれ、はすぐに訪れた。
    石化から復活した大人達、特に千空とゲンが、えらい勢いでそれを集めだしたのだ。何の役にも立たない紙っぺらを「ドラコ」と呼んで、焚火の焚き付けにもせず、大事にしまい込んでいる。
    村に、ドラコは、どんなときでも、何とでも交換できる、というルールが生まれた。大昔にはこれが普通だったらしい。
    復活者達は上を下への大騒ぎだったが、ナマリにはどうもピンと来なかった。
    何故なら、ナマリには絵の才能がある。ナマリの絵は、どんなときも何にでも交換できた。御前試合のときなどは、村長から直々に依頼を受けて、参加者の似顔絵を描いたものだ。
    仮にドラコが便利だとして、普段の暮らしには必要無い。村は相変わらず狩猟と収集と分配で成り立っていて、わたあめを買うのに必要なのはほんの数枚。住まいに山ほど積んだドラコは、正直言って、邪魔なばかりだ。
    暮らしは助け合いでできている。必要なものを、必要なとき、必要な人へ。それが、今の持ち主にとって不要なら、なおさらだ。ナマリは決心した。

    造船に忙しい千空を捕まえるのは、難しい。
    造船の現場で測量したり、誰かと話し込んでいたり。ラボに居るときは、じっと独りで図面を書いているので捕まえやすいのだが、ナマリとしては、それは一番邪魔したくない時間である。ナマリには、ものを描いている時間が一番大切だからだ。
    だから、千空が五知将会議に向かう途中を捕まえることにした。船出に必要らしいので、そのための会議の直前なら丁度良いだろう、とも思った。
    両手に抱えきれるだけのドラコを持って、千空に駆け寄る。あげる、と差し出したのを、現村長はしばらく理解してくれなかった。
    「あ゛あ? 何が欲しいんだ? 絵具か?」
    エノグ、というものが何か、ナマリは知らない。千空が提示するものなら、ラーメンのような良い物なんだろうか。まあ、それはまたの機会で良い。運びきれなかったドラコは、まだまだある。
    地面に棒切れで似顔絵を描く。紙束を欲しがる千空と、紙束が要らないナマリ。ナマリから千空への矢印。
    「ナマリ、そんな要らねえほど持ってんのかよ」
    ぞろぞろと連れ立って歩いていた五人の中で、笑ったのはクロムだけだった。あとの四人はそれぞれの表情で固まって、咄嗟に言葉も出ないようだった。
    「取っておけと!!!! 言っただろう!!!!!!」
    最も立ち直りが早かったのは龍水だった。なぜか怒鳴られた。だが、龍水にだけは、何か言われる筋合いはない。非道な労働のご褒美に邪魔なものを押し付けておいて、それをどうするかまで指示しようとする。全く、とんでもない人だ。
    「あ゛~……。ナマリ。ドラコを人に渡すときはな、何か要求しろ。とりあえず今回は持って帰れ。何か、テメーが欲しがりそうなもん、作っとくから……」
    「タダより高いものは無いからね~。貰う方も困っちゃうんだな~。ドラコは大事にしようね???」
    ナマリと龍水が火花を散らして睨み合うのを、千空とゲンが割って入る。千空は頭痛をこらえるような、ゲンは困らされたような顔をしていた。ナマリは、二人が喜ぶだろうと思っていたのに。
    「何で……ナマリがそんなに、持ってるのかな?」
    青ざめた羽京に問いただされて、龍水は堂々と腕を組む。
    「紙幣の版元だぞ。当然の報酬だ」
    「子供に大金を持たせるときは、もっと考えて欲しかったな」
    羽京は苦笑して空を仰ぐ。
    「小遣いには多いかも知れんが、仕事の対価ならば、このくらい普通の範囲内だろう?」
    「龍水にはそうだったかも知れないけど、ナマリの状況にはそぐわないよ」
    「フゥン、そのようだな」
    一体これはどうしたことだろう。まるで、ナマリがいけないことをして、大人を心配させているかのようだ。
    「なんだよ、そんなにマズいかよ? ナマリが千空に親切にしたいってんだから、受け取ってやれよな」
    分かってくれるのはクロムだけだ。
    ゲンは腕を組んで唸る。
    「いや~、うーん、そうしたいところなんだけどね。全部分かった上でこうしてくれるなら、有難く頂くんだけどね。さすがの俺でも良心が咎めるな~」
    「経済の授業を、しておくべきだったね……」
    「ハッハー、ならば今、学べば良い! ナマリ、後で俺と遊びに行くぞ。金の力というものを教えてやる!」
    「俺らはナマリ様に売りつける画材のクラフトだ。クロムコレクションの出番だぜ。まずは藍銅鉱と孔雀石な」
    「売り買いでなきゃダメなのかよ。しょうがねえな」
    付き合ってやるしかなさそうだぜ、と、クロムはナマリの頭を撫でた。その言い方は、ナマリの心を少し慰めた。
    わがままを言っているのは千空達だ。しょうがない、付き合ってやろう。

    「いいか、ナマリ。金の使い方というのを、よく見ておけよ!!」
    会議を終わらせた龍水は、ナマリの手を引いて、大股に歩く。ナマリは小走りにならなければ、ついていけなかった。
    行先は、レストラン・フランソワである。朝食を摂ってから、まだいくらも経っていないというのに、まだ食べるのか、と驚いたが、龍水は手短に弁当作りを頼むだけだった。
    「人数が増えるかも知れん。何人までなら対応できる?」
    「五名様まででございますが、追加の食料を頂けるならば、この限りではありません」
    「素晴らしい。料金設定は?」
    「一名様につき二百ドラコとなります」
    「うむ。ナマリも覚えておけよ」
    次に向かったのは、ラボだった。
    「クロム!! 貴様をガイドとして雇いたい!!」
    ラボの戸にかかったむしろを、バッサァとめくり上げて言うことには、これからナマリと一緒に遊ぼう、貴様の力が必要だ、ついてはドラコでクロムの時間を買いたい、急なことなので値は弾むぞ、とのことだ。
    「俺は千空と科学クラフトで忙しいんだよ。ナマリの絵具も作んなきゃだしよお」
    クロムは鬱陶しそうに顔を歪めたが、千空は耳をほじりながら、龍水の後押しをする。
    「あ゛ー、絵具のことなんだがな、クロムには、ちっと出かけてもらいてーんだ。村のとは質の違う土を掘ってきてほしい」
    「クソっ、探索屋の俺と科学使いの俺、二人欲しい!」
    「唆る作業は、なるたけ取っといてやるから。テメーも金の使い方を勉強して来い」
    「分かったよ……。で、どこに連れてけって?」
    「弁当を食べるに相応しい、景色の良い場所へ案内しろ。ガイド料は、弁当付きで六百ドラコ。どうだ?」
    ぷらぷらとやって来たゲンが、その台詞を聞きつけ、愉快そうに首を突っ込んできた。
    「龍水ちゃんがクロムちゃんを雇うの? 今? わざわざ作業を中止させて? それで六百は無いんじゃないの~?」
    手を両袖に隠して、ニタニタと笑う。クロム本人を置き去りに、ゲンと龍水はやんややんやと言い合って、結局、クロムのガイド料は八百ドラコに値上がりした。
    「これが、価格交渉ってやつよ~。時間の価値は、物に比べてハッキリしないからね。交渉次第では、どこまでも価値が吊り上がるのよ♪」
    「ハッハー、これも金の使い方の一つだ! 良い授業になったぞ、ゲン」
    「任せてよ♪ 授業料取って良い?」
    「本来なら俺とクロムだけの取引に、貴様が勝手に首を突っ込んだこと。対価を払う謂れは無いな」
    「そうそう~こうやって取りっぱぐれるのも、お金の難しいところよね~」
    めそめそ、と泣き真似をして見せて、ゲンはまたぷらぷらと去っていった。
    むむ、とクロムは顎に手を当てた。受け取った八百ドラコを見つめている。頭の良いクロムには、金の使い方の勉強は、よく頭に響くのかもしれない。ナマリはただ、嵐のように去っていく「価格交渉」を見送るだけだ。
    「よし、決めたぜ。俺は、ガイド料のうちの四百ドラコで、スイカを雇うぜ。龍水、良いよな?」
    「ほう、従業員の雇用ときたか。やるな。追加分の弁当はサービスしてやろう」
    スイカは、他の子供達と一緒に、ロープを綯っていた。クロムに呼ばれて、すぐさまコロコロと転がって来る。
    「スイカにお仕事なんだよ?! お役に立つんだよ~!」
    「おう、今日は金の使い方の勉強だぜ。四百ドラコと弁当で、スイカの知識と時間を買いてーんだ」
    「ドラコなんか無くても、クロムのお役に立つんだよ?」
    「これも勉強だ。受け取っておけ」
    龍水の後押しを受けて、スイカはためらいがちに、ドラコを受け取った。
    「俺とスイカで、龍水達のピクニックをガイドするんだ。南の山と西の斜面で迷ってるんだけどよ、今、ユリとツツジはどっちの方が咲いてっかな?」
    「今年はツツジが早いんだよ。ツツジの方が咲いてるんだよ!」
    「ありがとよ。じゃ、西の斜面な」
    花の見頃を教えてもらうのに、ドラコなんか無くたって、スイカは教えてくれる。遊びに行くのだって、そうだ。でもこれが、ドラコの正しい使い方らしい。ナマリは首をひねるばかりだ。

    ピクニックの参加者は四人に増えた。フランソワに、弁当を増やすよう頼まなければならない。
    ぞろぞろとレストランに向かっていくと、羽京に呼び止められる。会議から今までの短時間の間に、雌のキジを一羽、仕留めていた。
    「聞いたよ、面白い勉強の仕方をしているね」
    「金の魅力は、実際に使ってみなければ分からないようだからな」
    「俺、スイカを雇ったぜ!」
    「雇われたんだよ~」
    「楽しそうだね。科学学園でも、こういう学び方から始めた方がいいかな」
    「外部講師を請け負ってやっても良いぞ」
    「そう、それなんだけど」
    にこやかに話していた羽京が、すっと真顔になる。
    「僕、ドラコ持ってないんだよね」
    「なんだと」
    龍水は絶句した。
    ドラコを持っていないことは、そんな表情になるほどのことだろうか。ナマリには分からない。
    「なんでだよ、俺でもちょっとは持ってるぜ?」
    「スイカも、未来とお店をしているから、持ってるんだよ?」
    「僕の仕事では、手に入れる機会が無くて。まだ、生活には必要無いから、欲しいとも思わなかったんだけど……龍水に講師を頼むなら、やっぱり、ドラコが要るよね?」
    「貴様……。貴様、科学学園の教師がそんなことで、どうする……」
    龍水のこの表情、後で絵に描こう。ナマリはこの光景をじいっと目に焼き付ける。
    「今、反省しているところだよ。というわけで、どうかな。これ買わない? おいしいよ」
    ぱっと笑顔を浮かべて、羽京は、携えたキジを揺らしてみせる。血抜きも、内臓の処理も済んでいて、確かにおいしそうだ。
    おいしそうなキジ一羽が、ドラコと交換すると、何枚になるのか。ナマリには想像もつかないが、龍水は何も考えないような早さで値段を出す。
    「二十ドラコといったところだな。だがレストランの食材の仕入れは、フランソワの仕事だ。フランソワと直接話せ」
    「分かった。二十ドラコか……。ううーん、やっぱり、僕が今から貯めるのは、時間がかかりそうだな。お金の勉強は早めが良いと思うんだけど、……ツケで良い?」
    「良い訳があるか!」
    龍水はとうとう、頭を抱えた。
    「ツケってなんだ?」
    「物を売った記録を帳面につけて、料金の回収は、買い手の都合の良いときに行う、信用販売のことだ」
    「ツケがダメってことは、龍水は羽京を信用してないんだよ?」
    「そうではない。それ以前の問題だ。まず! 羽京は呑気過ぎる! この世界の経済は遠からず資本主義に戻ろうというのに、初期からの復活者のアドバンテージを得てなお、ドラコを入手していないだと?! 勤勉に働いておいて、何だそのザマは?! ゲンを見習え! 請求しろ!! 貴様が取るべきところから取れば、まとまった額が手に入るはずだ。よってツケ払いは却下だ。というか、科学学園で外部講師を雇う財源が、羽京のポケットマネー一択という発想もおかしい。教師全員で出し合う、村の共益費用として計上する、村長である千空に相談する、色々あるだろう?! 金の勉強が必要なのは貴様の方だ!!!」
    「ご、ごめん」
    力強い長台詞を一息で吐き切った龍水は、ぜえぜえと肩を上下させた。描きたい表情が増えていく。
    ナマリは目を輝かせて龍水を見つめていたが、クロムとスイカはその剣幕にドン引きだった。
    「はあ……。それから、金の使い方を教えるのに講師料は取らん。それは、貨幣経済を持ち込んだ俺の務めるべき責任だ。何度でも無料で教える」
    「ありがとう。じゃあこのキジは用済みだね。皆のお昼ご飯にでも回そうかな」
    「馬鹿者。フランソワに売っていけ。――そうだ、面白い趣向を思いついた。そいつは俺が買おう」
    龍水は、余裕の笑みを取り戻して、バッシイーン、と指を弾いた。

    フランソワが弁当を包む間、龍水の「面白い趣向」が始まった。ナマリは、クロム、スイカ、羽京と共に、レストランの椅子に座って、テーブルの上のキジを眺める。
    「ここに、羽京から二十ドラコで買ったキジ肉がある。これをフランソワに二十ドラコ以上で売れば、俺はその分、儲けが出る」
    「おう、値段交渉だな」
    「そんなこと、できるんだよ?」
    ゲンは、クロムの値段を、六百ドラコから八百ドラコに吊り上げた。キジ肉にも同じことができるのだろうか?
    「キジ肉がキジ肉というだけで、ある程度の、今回は二十ドラコ分の価値はある。だが、もしこれが、特別なキジ肉だとしたら、どうだ?」
    特別なキジ肉とはどういうものだろうか。
    「例えば、だ。羽京は、このキジ肉を俺に見せたとき、何と言った?」
    「おいしいよ、と言ったよ」
    「そう。これはただのキジ肉ではない。羽京お墨付きの、おいしいキジ肉だ」
    なんだ、そんなことで良いのか。ナマリとクロムとスイカは、目を瞬かせる。
    「そういった付加価値を積み上げて、このキジ肉をより特別なものだとアピールすれば、フランソワは二十ドラコ以上の値をつけるだろう」
    「値段交渉も、一歩一歩……だな!」
    「その通り」
    クロムは、科学との共通点を見つけて、俄然、やる気を出した。
    さあ、どんなアピールができる? 促されて、改めてキジを観察する。
    「ついさっき獲った、新鮮なキジだよ」
    「うむ、重要だな」
    「鳥にも色々いるけど、キジは鳥の中でも特に美味いぜ!」
    「ああ。俺も好きだ」
    「渡りのカモがもう行っちゃったから、大きな鳥はあんまり獲れない季節なんだよ。だからキジが食べられるのは、嬉しいことなんだよ」
    「貴重さのアピールか。良い目の付け所だ」
    ナマリは一番最後になってしまった。うんうん唸りながら、キジを眺める。綺麗なキジだ、と思った。頭を一撃で射抜かれて、血抜きのために首を切ったのと、尻から内臓を抜いた以外は、他に傷ついたところが無い。羽毛の乱れ一つ無く、断末魔に苦しむことは無かっただろう。ああ、そうだ、翼もすごく綺麗だ。
    翼を広げて、指差す。クロムとスイカはすぐに、何が言いたいか分かってくれた。
    「おう、風切り羽が全部綺麗に揃ってんな」
    「飾りに使えるんだよ!」
    「なるほど。俺には無い発想だ。素晴らしいぞ、ナマリ!」
    五人で作戦会議をしていると、フランソワが、弁当を引き渡しに現れる。
    「お待たせしました。ご注文の品でございます」
    「ご苦労」
    「フランソワに、売りたいものがあるんだよ」
    スイカが、一生懸命に、これが特別なキジであることを説明し始めた。ナマリも、キジの翼を広げて、風切り羽が綺麗に揃っているのをアピールする。スイカとナマリが前面に出るのも策略の内だ。子供とペットは否応なく人の心を動かすものだ、とは、龍水の言である。
    フランソワは、一通り聞いた後、失礼、と断って、キジを手に取った。
    「二十五ドラコでどうだ?」
    クロムの先制に、フランソワは首を振った。
    「……やや小柄ですね。二十二ドラコならば買いましょう」
    「フゥン、良いだろう。交渉成立だ」
    龍水が、実践の終了を告げる。
    二ドラコの儲けだ! ナマリとスイカは手を取って飛び跳ねた。二十五ドラコにはならなかった。でも二十二ドラコにはなった!
    ナマリは、訳も分からず与えられた、山ほどのドラコを持て余しているというのに、この二ドラコが妙に嬉しかった。
    「ご苦労、ご苦労、貴様らのおかげで儲けたぞ」
    龍水がしれっと二十二ドラコを懐にしまうので、皆で「えーっ」と声を上げた。ナマリだって口の形で参加した。
    「俺が羽京から買ったキジだぞ。俺の儲けになって何が悪い? 授業料としては格安だぞ」
    「おうおう、さっき、金の勉強は授業料を取らねえって言ってただろ」
    「ハッハー、ばれたか。ならばこの二ドラコは、わざわざ反面教師になりに来た羽京につけておこう。心構えも物の売り方も、実に悪い見本だ。精進しろ」
    羽京は、うっと声を詰まらせ、帽子のつばに触れた。
    ナマリにとって、ガッコウノベンキョウというのは、突然降って湧いた退屈なものであったから、それを押し付ける側の羽京が「勉強」でけちょんけちょんにされるのは、胸がすいた。
    「さあ、これが、売り買い、というものだ。売り手は商品に価値を見出してアピールし、買い手はそれを見極め、お互いに納得のいく金額で取引する。それが、商売の本質だと、俺は考えている。一ドラコずつ価値を刻み付けていけるのが、物々交換とは違う、金の魅力だ」
    龍水は、ぴたりとナマリを見据えた。
    「分かるな? ものの価値が分からんまま、金を動かすのは、金も商品も貶める行為だ」
    だから龍水は怒鳴ったのか。だから千空は「要求しろ」と言ったのか。ゲンは受け取らなかったのか。羽京は「ナマリにそぐわない」と言ったのか。
    ナマリは小さく頷いた。龍水の大きな手が、頭を撫でる。
    「では、ピクニックに出発だ。買う、というのがどんなものか、教えてやる!」

    クロムに案内された場所は、村の西の山肌だった。東に向かって大きく開けて、適度な風が通るので、虫が少なく、お昼を食べるのに絶好の場所だ。ところどころにツツジの木があって、派手なピンクの花を咲かせている。
    「どうだよ、俺とスイカが組めば、こんなもんだぜ?」
    「龍水、気に入ったんだよ?」
    「ああ、見事だ! 刈り込まないツツジの姿というのも、良いものだな」
    龍水は指を鳴らして満足げだ。
    フランソワが作ってくれた弁当は、四角い箱に色んな味付けの料理が詰め込まれていた。マスの焼いたの、鹿の焼いたの、エビの茹でたの、山菜の和えたの。それぞれの彩りが、箱の中に整然と並べられている。多種のものがそれぞれの固まりになっている様は、クロムの科学倉庫の中に似ていた。
    龍水に言わせれば、これこそが「弁当」というもので、ナマリ達がよく持ち歩く干し肉やナッツの類は、「携行食」という類のものらしい。
    西の斜面からは、木立の向こうに海が見えた。そちらに体を向けて座ると、勾配がちょうど椅子のようで、居心地が良い。全員で横一列になって、弁当を食べた。フランソワの料理は全部美味しかった。
    それから、ツツジの花を摘んで、花の付け根から蜜を吸った。
    「スイカ、ツツジのお味が大好きなんだよ!」
    スイカの被り物にツツジの花が咲いた。明るい黄緑の被り物に、濃いピンクの花がよく似合ったので、頭頂の葉っぱのところにも花を飾ってやった。
    「あははは、スイカのスイカも蜜吸ってるぜ」
    クロムが面白がって、二個、三個と花を乗せていく。
    「スイカのスイカ、美味いか?」
    「きっと喜んでいるんだよ」
    綺麗だ。とても綺麗だ。スイカの皮の黄緑も、花のピンクも、絵には残せないけれど、でもきっと描こう。スイカと、スイカのスイカと、クロム。ここに龍水も描きたいな、と、ナマリは後ろにいる彼を振り向いた。
    龍水は目を細めて、静かに見守っていた。スイカとクロムだけではない、ナマリも一緒に。龍水の心の中の絵に、ナマリも描かれているのだ。
    「どうだ、ナマリ。この光景は俺が買った、俺のものだ」
    心に絵を描き終わったらしい龍水が、ナマリを抱き上げる。龍水と同じ目線で見る、西の斜面の景色は、ナマリの目線よりも海がよく見えた。
    「俺は貴様のようには絵が描けん。だが、こうやって美しいものを手に入れることができる。これが、金の力だ。――そして、もちろん、絵も手に入れる。貴様が今日のことを絵に描けば、俺はきっと買うだろう!」

    「じゃあ俺、土掘って帰るから」
    クロムと帰路を分かれて、それから更に数日。ナマリは千空に呼ばれて、ラボへ向かった。
    「土を水に溶いて、水中に浮き上がるもんと、底に沈むもんに分ける。それを繰り返して粒子の大きさごとに選別すっと、土の色を構成していた、赤から黄色までの泥が分別できる。これを乾かして砕けば、暖色系が一揃い。青と緑と白は、藍銅鉱と孔雀石と貝殻を砕いた。これで、水彩画セットの出来上がりだ」
    それは、小瓶に分けられた、色とりどりの粉だった。それらを膠で溶いて、紙に塗り付けるやり方を、千空が教えてくれた。これが、絵具。絵を描くためだけの、科学の道具。
    「絵具を混ぜ合わせれば、無限に色が作れるぜ。色々試してみろ。テメーには唆りまくるトライ&エラーだろうよ」
    赤は血のように赤く、黄は朝焼けのように明るく、緑は新緑のように瑞々しく、青はよく凪いだ海のように深い。これが、一日で移り変わるものではなく、ずっと紙の上に留まってくれるのだという。
    ナマリは、絵具を塗り付けた紙から顔を上げて、千空を見上げる。二本の前髪が垂れるその顔が、大層悪辣に歪んだ。
    「お金持ち様には、いくらでも売りつけてやる。試しまくって、描きまくれ。筆も紙も順次、開発すんぞ」
    言われるまでもない。ドラコを沢山渡そう。買い手は物の価値を見極めて、買い手の納得する金額を渡すものだ。ああ、どのくらい渡せば良いだろうか。ナマリには想像もつかない。この喜びは何百ドラコで表せる?
    ナマリは、とりあえず、千空の言い値を支払った。絵具はナマリのものになった。
    今日のことを絵に描こう。それを龍水に見てもらって、この喜びに値段をつけてもらうのだ。たくさん描いて、絵と一緒に、千空への支払いに上乗せしよう。いつもは鈍い千空にだって、ナマリがどんなに嬉しいか、すぐに分かってもらえるだろう。
    これも、金の力、と呼んで構わないだろうか。
    カフェオレ Link Message Mute
    2022/07/13 13:05:55

    ナマリとお金の話

    別サイトからの再投稿。微加筆。
    ※原作軸。アニメ版ではドラコの版元が基本先生でしたが、原作ではナマリでした。

    ナマリが、大嫌いなドラコを好きになるまでの話。
    造船期間の初期の頃、ちょうど5月ぐらいの季節。
    ナマリ+五知将+スイカ。
    Twitter企画  #王国キッズ祭り の参加物です。
    きっとこの後、えらい勢いで使い果たす。

    ナマリは喋れないのか、喋らないだけなのか……。
    どっちにしろ、何不自由なく生きていけるんだろうなと思います。

    やまもとまやさんが、美麗なイラストをお描きになりました! 許可ありがとうございます!
    使わせていただいたものの元ツイはこちらです。
    https://twitter.com/sun_kaku_4_kaku/status/1392777088382300165

    #Dr.STONE  #二次創作

    more...
    Love ステキと思ったらハートを送ろう!ログイン不要です。ログインするとハートをカスタマイズできます。
    200 reply
    転載
    NG
    クレジット非表示
    NG
    商用利用
    NG
    改変
    NG
    ライセンス改変
    NG
    保存閲覧
    NG
    URLの共有
    OK
    模写・トレース
    NG
    • 七つの海に唯一つの別サイトからの移転投稿です。
      微加筆。

      普通に生きていたら絶対に出会わないし友達にならない人間が大切な仲間になっていく、そんなところもDr.STONEの尊いところですよね、という気持ちで書きました。

      #Dr.STONE  #七海龍水  #西園寺羽京  #二次創作
      カフェオレ
    • 石世界東海道中記他サイトからの再投稿。加筆。

      伊豆から相良油田まで未開の地と化した静岡を歩く。そのヤバさに気付いてしまいました。
      整備された街道があっても数日コースなんですけど……こわ……。

      県民以外は書けないだろうな、と思い上がった結果がこれです。
      特にオチの無い道中記。ギリギリ着地出来たので私天才じゃないかと思ってます。
      千空達に、静岡県の名所をたくさん見て貰いました。古文ネタが多めです。
      Dr.STONEと郷土への愛を詰め込んでいます。ご賞味ください。

      ※捏造多数。一応、地学の本を読みましたが、三千七百年後の地形予想なんてできるか! という結論に至りました。
      ※アニメ版以前の考察です。
      主な捏造:石神村の位置(一碧湖あるいはその付近と予想)
           地殻変動(原作中の大瀑布が出来るためには、広範囲の地盤沈下と富士山の大噴火が必要と判断)
           探索ルート
           小麦の発見場所とタイミング
      ※公式カップリングの表現あり。

      千空もクロムもルリもコハクもゲンも書けません。
      二次創作って不思議な難しさがありますね。

      引用:百人一首 4番(山部赤人)
         風に立つライオン(さだまさし)
      参考文献:新版 静岡県 地学のガイド 静岡県の地質とそのおいたち(土 隆一)
           DaiGoメンタリズム 誰とでも心を通わせることができる7つの法則(DaiGo)
           実例 図解版 メンタリストDaiGoの相手を意のままに操る「話し方」入門(DaiGo)
           国土地理院の地図
      スペシャルサンクス:Yahoo!地図


      コメントやブックマークありがとうございます。
      ふせったーで考察補足とあとがきを作りました。
      だいたい地元に萌えてるだけです。
      誤字訂正しました。すみませんでした。伏してお詫び申し上げます。
      誤字報告は常に大歓迎です。まだありましたらぜひ教えてください。

      地形考察
      https://twitter.com/lnRqcuYEc8YpUBH/status/1381555287388123136

      あとがき
      https://twitter.com/lnRqcuYEc8YpUBH/status/1381555467659354119

      #Dr.STONE  #石神千空  #七海龍水  #西園寺羽京  #クロム(Dr.STONE)  #コハク(Dr.STONE)  #二次創
      カフェオレ
    • 彼がそれを吞まされるまで(最終巻巻末ページに寄せて)「されてしまった」と書いてあって笑っちゃいました。
      カッとなったので一発書き。いつか修正するかもしれないししないかもしれない。

      ※ネタバレ注意
      ※キャラクターの心情および、巻末ページの更にその先の未来までいくつか捏造

      #Dr.STONE  #西園寺羽京  #二次創作
      カフェオレ
    • 司帝国風紀委員会他サイトからの再投稿です。微加筆。

      司帝国時代。お兄さんとお姉さんが会議するだけ。

      アニメのSTONEWAR最終決戦、南から羽京へ一言追加されたことで、結構ガッツリした信頼関係があったのかな、と思いました。
      でもよく考えたら、二人とも、信頼されない要素持ってなかったですね。自明の理でありました。

      南は怒らせたい、羽京は困らせたい、それが私の性癖です。

      #Dr.STONE #西園寺羽京 #東北西南  #二次創作
      カフェオレ
    • いちがみむらのアルミ他サイトからの再投稿。微修正。

      「千空が目覚めるまでの3700年間が舞台」「ネームドキャラは絡まない」というルールの企画に参加した作品です。

      ルリやコハク達より数世代ほど前の、石神村の巫女の兄のお話。
      平均的な子供は、5歳ごろに幼児言葉を卒業します。
      けれど、中には、さ行やら行の発音の発達に遅れが残る場合があります。
      この場合、「おかあさん」が「おかあたん」に、「ありがとう」が「あいがとう」などに置き換わったままになります。
      聴力・口の機能・知的な発達の遅れによる場合もありますが、「単に悪い癖がついている、上手な発音を習得できていない」というケースもあります。
      一度悪い癖がつくと、成長してからでは直しにくいので、早めの矯正が推奨されています。
      現代では療育の方法が確立されており、近隣の小学校で指導を受けることができます。4歳頃から始めて、小学校入学前後に訓練を修了することもできます。
      私もお世話になりました。
      でもそのノウハウは、石神村には残っていないだろうと思います。
      古代から現代まで、日本語の発音は、長い時間の中で変わってきています。
      お経や祝詞を唱えるときの発声法に、古い時代の発音の名残があるという話を聞いたことがあります。お経や祝詞、きちんと聞き取るのは結構難しいですよね。コハクと千空がスムーズに会話できていることは、かなり凄いことです。
      3700年間、日常会話レベルでも発音を変えなかった、石神村の日本語。多大な努力のもとに保持されていたと思います。
      その努力ができない(実を結ばない)そんな村人はどうなるか、という妄想です。

      参考;https://kotobast.com/ 「ことば発達セラピー」

      #周縁の人々ウェブ企画  #dcst  #二次創作
      カフェオレ
    • ペルセウス号を知っているか?別サイトからの再投稿。微加筆。

      ※龍水の年齢を捏造しています(七海学園の学生)
      時間軸は南米編。
      目が覚めたら文明存続している世界だったので、金の力で無双する龍水の話。


      二次創作によくあるネタを書きました。

      #Dr.STONE #七海龍水  #二次創作
      カフェオレ
    • いつか面影になる他サイトからの再投稿。微加筆。

      「花に亡.霊」が百夜に合うと思ったので書きました。
      だいたい神曲そのままに書けたと思います。これを読むよりようつべで聴いた方が早いです。
      タイトルを歌詞からお借りできなかったことが心残りです。上手い引用案募集中です。

      ブラックホールの通説が、原作時間軸でどうだったかは、ちょっと自信がありません。そこは雰囲気でお願いします。
      教科書に載っていたことが、「ほんとう」では無いかもしれないこと、普通は二十歳くらいで知ると思います。でも千空はだいぶ早かったんじゃないかと思います。
      千空が科学と向き合うにあたって、そっと背中の向きを整えた百夜は、居ます(確信)。

      #Dr.STONE  #石神親子  #石神百夜  #二次創作
      カフェオレ
    • メデューサ封印シーンより別サイトからの再投稿。

      羽京が巻き込まれてた理由を妄想するなどしました。
      カッとなってバッと書いてTwitterに流したものを、加筆修正しています。

      #Dr.STONE  #石神千空  #西園寺羽京  #七海龍水  #二次創作
      カフェオレ
    • 『オリジナリティ欠乏症』夢追翔オリジナル楽曲『オリジナリティ欠乏症』のファンアート(小説)です。
      楽曲:https://www.youtube.com/watch?v=7oyG6Yt1V4E

      楽曲の”概念”を表現したファンアートです。ゆめおは登場しません。

      #曲かける  #オリジナリティ欠乏症  #二次創作
      カフェオレ
    • 王維の詩他サイトからの再投稿。微加筆。

      Z=200にカッとなって書きました。


      Dr.STONEで『元二を送る』(詠:王維)。
      ”君に勧む更に尽くせ 一杯の酒
      西のかた陽関を出ずれば 故人無からん”
      のイメージです。
      #Dr.STONE  #西園寺羽京  #あさぎりゲン  #二次創作
      カフェオレ
    • 七つの海に唯一つの:クロム編別サイトからの再投稿です。微加筆。

      シリーズ化しました。次があるかは分かりません。
      龍水に「青田買いだ!」って言って欲しかっただけ。
      クロムが尊すぎて書けません。

      眠れぬ深夜の一発書き、再びです。御免なすって。
      #Dr.STONE #七海龍水  #二次創作
      カフェオレ
    • 思いがけず光るのは、海の、別サイトからの再投稿。

      「海の幽.霊」が石神親子に合う、という呟きをTwitterで見かけて、書きました。
      元ツイを探し出すことができなくて、お礼できていませんが、ここに感謝の気持ちを表明します。最高でした。
      神曲そのままに書いたので、読むよりYouTubeで聞いた方が早いかもしれません。というか、ぜひ聞いて下さい。

      百夜ご本人は出てきませんが、あえて、「出てこないのが良いんだよ!!!」と主張します。

      #Dr.STONE  #石神千空  #石神親子  #二次創作
      カフェオレ
    • 千空先生の保健体育他サイトからの再投稿。微加筆。

      ※フルオープンなタイプの科学屋千空先生。
      ※オリジナル村人が二名発言します。

      時間軸は南米編後半。
      女子と男子で指導者を分ける方が問題、というのは、あくまで南の意見として書いています。彼女はマスコミなので、男女に情報差があるべきではないと考える、と解釈しました。

      スイカにとって、それが喜びであることを願って。

      参考
      https://www.kobayashi.co.jp/brand/sarasaty/ サラサーティ
      https://jp.sofygirls.com/ja/girls.html ソフィはじめてからだナビ
      https://meiiku.com/ 命育
      http://tanaka-growth-clinic.com/index.html たなか成長クリニック
      https://seiritsu.jp/ おしえて生理痛

      #Dr.STONE  #スイカ(Dr.STONE)  #二次創作
      カフェオレ
    • "その日”のイコさんhttps://twitter.com/kr11422047/status/1573194473890533376
      こちらのツイートのイコさんに添えさせていただいたSS、を大幅加筆修正したものです。倍くらい増えました。
      第一次大規模侵攻の日、中学生の頃の、まだ未完成なイコさんを捏造。
      そのほか各種捏造、雰囲気関西弁、オリジナルモブなどご注意ください。
      生活感のある書き方をしようと思ったら生意気な小学生が生えました。

      イコさんは命の危険と遠い所でぬくぬくすくすく育ってきた気がするので、公式の三門市民中学生よりもずっと幼く書いています。一巻の三馬鹿ほどではないですが。
      更に、私は推しが小市民であるほど萌える癖なので、イコさんのお祖父さんは師範ではないとして書きました。
      解釈違いにご注意ください。

      #ワールドトリガー  #生駒達人  #二次創作
      カフェオレ
    • いただきます/歌他サイトからの再投稿。

      Twitterのワンドロ企画「羽とゲのワンドロワンライ」( #utg_1dw )の参加作品です。
      お題に沿って羽京とゲンの友情を描くワンドロライ企画。楽しく参加させていただいています。

      他にも参加作がありましたが、データを紛失しました。Twitterでタグ検索すると企画参加時のものを探せます。

      #Dr.STONE  #西園寺羽京  #あさぎりゲン  #羽とゲのワンドロワンライ  #二次創作
      カフェオレ
    • 氷月の場合/ニッキーの場合他サイトからの再投稿。微加筆。
      続編というか後日談というか、全体の構成からあふれたのでカットした氷月編&ニッキー編です。
      ニッキーはかっこいい。ニッキーは花が似合う。異論は認めません。

      たぶん続きません。

      ※ほむらの練習拠点捏造
      ※石化前から氷月とほむらが知り合い
      ※氷月の練習拠点は九割方合ってると思います

      #Dr.STONE #七海龍水 #氷月 #ニッキー  #二次創作
      カフェオレ
    • n年後の科学使い他サイトからの再投稿。微加筆。

      n年後のモブ視点。

      クロムとの再会は百夜方式になるんだろうなと思ったら、もう寂しくて寂しくて書かずにいられなかったんです(懺悔)
      なんで自分の書いた二次創作でダメージ受けてるの? 馬鹿なの?

      (相良油田の時点で20㎞圏内踏破済みなんだけど、少年漫画だから問題無いって信じてる)

      #二次創作
      カフェオレ
    • 龍尊を猫耳にする方法羅浮ネタバレ含。
      飲月って頭に要素多すぎて、猫耳つけられなくない? という絵師の嘆きを目撃したので。ワンドロ。
      なんてことはないさ、小説ならね……。
      2/22 猫の日おめでとう。

      #二次創作  #崩壊スターレイル  #列車組
      カフェオレ
    • 3プライド羽とゲワンドロの再録。( #utg_1dw
      事情につき画像形式です。

      南米でバイク作ってるあたりの時間軸です。
      羽がずっと通信係してるの、ほんと凄いな思ってます。
      #小説 #Dr.STONE #西園寺羽京 #あさぎりゲン #二次創作
      カフェオレ
    • 牌友と年の暮れゆく羅浮公式Xのニューイヤー企画に大遅刻したものです。
      日本の松の内は過ぎたけれど、旧暦の春節には間に合っているから! セーフ!
      年越しの夜を、オンライン牌玉で過ごす青雀ちゃんです。
      名前付きNPC(長楽天地衡司)と、名前不明NPC(狐チャットユーザーの牌友)が出てきます。
      ハンドルネームは、数字のもの以外は公式情報です。

      #二次創作  #スターレイルニューイヤー  #崩壊スターレイル  #青雀
      カフェオレ
    • 保護猫afterこちらは「保護猫before」の続編です。単体では読めません。

      参考
      https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/01futsu/05shinpai/01_05_15.html 総務省消防庁

      保存禁止
      転載禁止
      翻訳禁止

      #二次創作
      カフェオレ
    • 保護猫before※公式テキストからの引用を含む
      ※丹恒「情報」全て 丹恒/飲月「情報」全て 光円錐「沈黙のみ」「朝食の儀式感」テキスト Ver1.3メインストーリー「第2章:劫波渡り尽くし、戦雲収まる」まで ネタバレの可能性あり

      SNSの「保護猫ビフォーアフター」のハッシュタグを、丹恒で書こうと試みました。
      私の萌えはそこにあります。
      絵が描けるのだったら素直にビフォーアフターの顔を描くところでしたが、私には絵が描けないばっかりに、ン万字費やした上にあんまり上手く表現できていませんキィーッ悔しい!! 誰か代わりに描いて下さい。

      おまけ要素として、「死ぬこと(長命上位種基準)以外はかすり傷」の丹恒と、「一旦話し合いたい」姫子&ヴェルトとのすれ違いコントを含みます。

      保存禁止
      転載禁止
      翻訳禁止

      #崩壊スターレイル  #二次創作  #丹恒
      カフェオレ
    • 人間だった石像だった人桐人さん主催のX企画
      https://twitter.com/VKywJY/status/1687614488214941699?s=20
      の参加物でした。
      ”それらすべては人間でした”
      のキーワードを使った、dcstホラー企画でしたが、私はリスペクトの上で違う言葉に変えました。てへ。

      2時間での即興作品を、表記揺れ等だけ直して投稿します。

      #dcstホラー  #オリジナルモブ  #宝島  #二次創作
      カフェオレ
    • サンプル:”第一次大規模侵攻犠牲者リストNo.37 [枕崎 苺  女性  享年20歳]”三門市モブアンソロジー『僕らの街にはヒーローがいる』(9/24『吾が手に引き金を33』東4シ64b『Macca』にて頒布予定)

      寄稿作品のサンプルです。
      ※災害を描写しています。不安のある方はご覧にならないで下さい。ご覧になる際は、ご自身の体調に注意して下さい。不調を感じる前に読むのをお止めください。

      タイトルと注意書きだけでも、実質オチまで読めます。

      #二次創作  #ワートリ  #オリジナルモブ
      カフェオレ
    • 子供部屋の狙撃手とある無所属の狙撃手(アンチボーダー)の話。
      公式1話の時間軸。

      三門市モブアンソロジーのボツネタでした。
      モブアンソロジー寄稿作と同じところに並べたかったので、ごく個人的に公開します。
      ボツ理由は「食器への排泄」です。
      トリオン兵以外の公式キャラは出て来ません。ボーダー正規隊員のシルエットは出ます。

      #ワートリ  #オリジナルモブ  #オリジナル主人公
      カフェオレ
    • 萍水相逢う:後編 (へいすいあいあう)こちらは後編です。前編はこちら↓
      https://galleria.emotionflow.com/115170/674819.html

      参考:建築学会
      (日時計に関してはよくある制作方法や、北緯35度の夏至の場合の日陰曲線をもとに、不定時法と持ち運びを考えてアレンジしています。色々間違っている気がします)

      この作品の制作ポリシーについて
      https://twitter.com/3FugUW547Jqjccb/status/1675812282323066880

      #崩スタ  #R-15  #二次創作
      カフェオレ
    • 萍水相逢う:前編 (へいすいあいあう)丹恒先生頭痛回が見たくて自炊に挑みました。
      子供は無事です。
      ここまで地獄にぶち込まないと頭痛起こさない気がする丹恒先生のキャラデザが凄いと思います。

      ・その他詰め込んだ欲望の一覧
      教師と護衛が天職の巡狩丹恒
      三月なのかの美少女ロールプレイ
      選択するのは主人公の役目
      公式のテキストっぽい雰囲気
      ”中国のコンテンツ”リスペクト(熟語や漢詩、漢詩は自作)
      SF作品のパロディ(映画『ブレードランナー』より”1つで充分”)

      後編↓
      https://galleria.emotionflow.com/115170/674821.html

      この作品の制作ポリシーについて
      https://twitter.com/3FugUW547Jqjccb/status/1675812282323066880

      #崩スタ  #R-15  #二次創作
      カフェオレ
    CONNECT この作品とコネクトしている作品