もくじ----------
1990
ずっと行方知れずになっていた兄が帰って来た。憔悴しきり、起き上がることもできず、痩せて骨ばった顔はまるで髑髏のようになっていた。俺を見るなり瞳が緩み、「目は、覚めたのか」と問いかける。……感情の集塊が吹き上がり、なにも言えなくなる。時を進めるのは秒針の音だけだ。……しばしのあと、その音をかき消すように呟いたのは兄のほうだった。「――ソビに、会いてえ」と、ただ一言を。
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2018年の俺誕4で発行しましたR18文庫本小説のweb再録です。
蘇東です(同居時代露普)。お察しください。なんでも許せる方向け。
性癖のデパートならぬ、性癖のちゃんぽんです。
お気をつけてお楽しみください。
だいたいW.W.2末期〜ソ.連.崩.壊直前までを、露普(蘇東)を中心として描いた作品になります。
(芋兄弟(家族的な意味で)の関係も自分的に描きたいところだったので、そこもちょっと)
年代に沿って描いているので、不謹慎だと思う方は楽しめないと思います。
しかもキャラクター視点ということもあり、様々なできごとに対して脚色・曲解など多分に含みます。
当然のことながら、どんな事柄に対しても貶める意図はありません。
(というか、年代に沿ってはいるけど、そのできごと自体はほぼ出てこない)
多岐視点です。
原作では言及されていない部分でのMY設定含みます。
ちなみにこちらの続編の『白い末路と夢の家』はまだ残部あります!
気になってくださった方はぜひ覗いてみてください^^
『白い末路と夢の家』通販は→
こちら
よろしくお願いしますー!
○もくじ
1. 1990 *ヴェストドイツ
1945 *プロイセン →
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2. 1945 *ドイツ
1949 ★ロシア
1949 *ドイツ →
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3. 1950 ★リトアニア
1958 ★オストドイツ →
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4. 1961 ★リトアニア
1961 ★ロシア
1974 ★ラトビア →
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5. 1980 ★オストドイツ
☆ ★ラトビア →
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6. 1989.04 ★ロシア
1989.04 ★ハンガリー
1989.09 ★ロシア →
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7. 1989.11 ★オストドイツ →
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8. 1990.01 ★ロシア
☆ ★オストドイツ
1990.07 ★ベラルーシ →
こちら
※R18のため、画面右上のフィルタを「R-18」へ変更していただかないと、URLを入れても表示されません。
☆タイトルの見方
「タイトル(各話の年代)」 *視点人物
・関連できごとの年月 事柄
例)
1990 *ヴェストドイツ
・1989.11 ベルリンの壁崩壊