【アレス×パーシー】きっかけなんて些細なもの【腐向け】【まえがき】
今回の作品はアレス×パーシーという特に需要のない上にBLという非常にアレなものです。
キャラ崩壊はもちろんの事、捏造なんてどんと来いみたいな状況です。
時期はクロノス戦が終わってから一か月後くらいですかね。(∵)
なんか神々の提案でゲームしだしてアレスがパーシーといちゃつくだけの駄文です。
私の書くものは駄文しかないから面白さは皆無だよ!!
それらが嫌な人は戻るボタンで戻ってね!
大丈夫な人もつまらないことを覚悟して読んでね。(∵)
おれは今すごく不快だ。
何でおれはこの嫌いないとこと一緒に行動しなきゃいけないんだ?
向こうも同じだったに違いない。
ずっと顔をしかめたままだ。
「……あのさ、嫌なのはわかるけど、ずっとそうしてても変わんないだろ?」
意を決して話しかけた。
黒髪で炎のように燃える赤い眼をした神――アレスは、露骨に嫌悪感を出しながらおれを見た。
「うるせえ、くそがき。何で俺様がお前なんかと一緒に行動しなきゃいけねぇんだよ。さっさと失せろ」
ため息をついて肩をすくめた。「奇遇だな。おれもそう思ってた」
おれたちは今、ゼウスに言われてそれぞれ神の誰かとハーフ(場合によっては二人)でチームを作って旗を取るゲームをしている。
なぜこんなことになったのかは話せば長いんだけど、要するに神々が退屈してたからとしか言えない。
チームについては……まあ、くじで決められたから文句は言えない。
でもよりにもよってアレスだなんて。
こうしてこの場に佇んでいても始まらない。
おれはアレスの腕を掴んで歩き出した。
「おい! 手ぇ放せ!」
アレスがわめくけど無視して歩き続ける。
「ああくそ! わかったから手を放せくそがき!」
その言葉を聞いて手を放すとアレスは少しよろめいた。
ぶつぶつと文句を言いながらもアレスがおれの後ろからついてくる。
「何で俺がこんなちびの言うことを聞かなきゃいけないんだよ……」とかなんとか。
気にせずに森の中に歩いていく。
次の瞬間、おれは崖のほうへ足を滑らせてしまった。「うわっ……!」
落ちた時の衝撃に少しでも耐えるために目をぎゅっとつぶった。
でもしばらくしても痛みは来なくて、不思議に思って目を開けると、浮いた状態だった。
上を見ると、アレスがおれの服を掴んでいた。
「そのまま動くんじゃねえぞ。落ちたければ別だがな」
言われたとおりにじっとしているとぐん、とひっぱり上げられた。
反動でアレスに抱きかかえられる形になったけど、おれはそれどころじゃなかった。
「あ、ありがと……死ぬかと思った」
「ふん、周りくらいよく見ろ」
アレスは鼻を鳴らしておれを下ろした。
心なしかアレスの頬が赤くなっているような気がする。
額に手を伸ばし触れると、アレスはびくりと体をこわばらせた。
「な、なんだよ」
「おれの気のせいかもしれないけど……なんか、アレス熱あるんじゃないか?」
思ったことを言うとアレスは不機嫌そうな顔になり目をそらした。
やっぱり気のせいだったのかな?
それからしばらくの間、おれたちは無言で歩き続けていた。
気まずい。非常に気まずい。
そんなことを思いながら歩いていると目の前にある背中にぶつかった。
「ええと……アレス? どうしたんだ?」
立ち止ったことについて尋ねるとアレスは振り向いて言った。
「……パーシー」
普段聞いたことも無いような落ち着いた声で呼ばれた。
「ちょっとこっちに来い」
恐る恐るついていくと大きな木の下についた。
「ここは?」アレスに聞いたけど無言のまま。
まあ、別にここがどこかなんてどうでもいいけど。
何も考えずぼーっとしていると、ふいに木に押し付けられた。「痛っ……!」
驚いて見上げると、サングラス越しにアレスの目にギラリとした赤い炎が燃え上がるのが見えた。
両手を頭の上で押さえつけられた状態のままじっと待つ。
アレスはおれを見た後に口を開いた。「目ぇ閉じろ」
意味が解らず聞こうとしたら先にもう一度言われた。
「目を閉じろと言っただろ」
しぶしぶ目を閉じる。
アレスが確認するみたいに言ってきた。
「……そのままじっとしてろよ」
その直後に顎に何か――おそらく手?――が添えられた。
疑問に思っていると、ふいに唇に何かが触れた。
「……? アレス? もう目を開けていい?」
念のため尋ねたらまだだと怒鳴られた。
アレスが「もう一度だけ」と呟いたあと、何かがまた唇に触れた。
今度は迷わず目を開ける。
目の前にアレスの顔があった。
それこそ唇が触れそうなほど近くに。
「あ、あ、アレ……アレス、な、何、してる?」
おれは動揺して言葉を詰まらせながら聞いた。
アレスはばつの悪そうな顔をして呟いた。「……前から」
「え?」
おれは聞き取れずに聞き返すと、アレスは少しうなった後、話し始めた。
「前から、その……気になってたんだよ」
アレスはいつもの自信はどこへやったのか、少し伏し目がちになっている。
「結構前から、お前のことが気になってて、……ずっとこうしたかった。でもお前は俺の事嫌いだろ?これ以上嫌われたくなかったからできなくて、今ならと思って……」
だんだんとアレスの声は小さくなっていって、背もしょんぼりとして小さくなっている。
おれは今までこんな弱気なアレスを見たことがなかった。
普段からおれのことを馬鹿にして笑っていたあのアレスが、おれに今以上に嫌われるのを怖がっているなんて到底信じられなかった。
でも(おそらくだけど)アレスは俺にキスをしたし、今目の前にはしょげたアレスがいる。
どうしていいのか迷ったけど、俺は掴まれていた手を外してアレスに伸ばした。
アレスは突き放されると思ったのか後ろへ一歩下がったけど、俺はアレスの首に腕を回し抱きついた。
「……ぱ、パーシー?」アレスは若干上ずった声で言った。「何をしてるんだ?」
俺は抱き着いたまま顔を上げるとアレスを見た。
「仕返し。おれさ、アレスが今みたいにしてるの……すごい気持ち悪いんだよね。さっさと立ち直ってくれない?」
アレスは少し傷ついたような目でおれを見た。
「立ち直れったって……どうやって……」
神々って、ときどき馬鹿なんじゃないかと思ってしまうことがある。
「こうやって」俺は腕を放すとアレスの頬に手をやり軽くキスをした。
「これでも気づかないのか? 鈍感なアレス君」
おれがからかうと、アレスは顔を赤くして怒った。
「はっ、だ、誰が鈍感だ! 少なくともお前よりは――」
そこまで言いかけてアレスは言葉を詰まらせた。「え、じゃあ……」
「このおれがここまで頑張ってるのにあんたはまだ知らない振りをするつもりなんだ? まったく、いい趣味してるね」
おれは言いながらすこし恥ずかしくなった。
何でおれは嫌いなアレスにこんなことをしてるんだろう。
もしかしたら実際はそんなに嫌いでもなかったのかもしれない。
「嫌なら突き放せよ。良いなら……」
おれの言葉が終わる前にアレスに唇をふさがれる。
アレスは口の中をじっくりと味わうように舌を這わせた。
キスが終わるとアレスは元の自信に満ちた顔でにやりといやらしく笑って言った。
「本当にお前は最悪だな、パーシー」
おれはそれを褒め言葉として受け取った。
結局旗取ゲームはアテナ&トラビス&コナーチームの勝利だった。
アテナチーム以外は自分たちのチームのほうがよかったと自慢をしたり他チームを罵ったりしていた。
おれたちはその輪から外れてただ夕食を食べていた。
アレスは戦いに負けたにもかかわらず悔しがっている様子はない。
その様子を不審に思った父さんが言った。
「……アレス、お前どうしたんだ」
思わず吹き出しそうになったがこらえて手元にあった青いチェリーコークを飲み込む。
「別に。たまにはアテナに勝たせてやってもいいかと思ってな」
アレスはピザを二切れつまみ上げると口の中に放り込んだ。
父さんはさっきよりも顔をしかめた。
「アレス……元からお前はアテナに勝ったことがなかっただろう」
その言葉に今度こそおれは吹き出してしまった。
炭酸が気管に入って辛い。
「パーシー、大丈夫か?」
父さんがおれの背中をさすった。
おれはせき込みながらもうなずいた。「だ、大丈夫、大丈夫だよ父さん」
落ち着いてちらっとアレスを見ると顔を真っ赤にしてめちゃくちゃおれを睨んでる。
「ごほっ、ご、ごめんアレス、笑うつもりはなくて、げほっ、その……」
「いい!」アレスは怒りながら別の皿からチキンを掴みとると頬張った。「今日の俺様は機嫌がいい。感謝するんだな、わかめ」
ちょっとかちんときた。おれをわかめって呼んでいいのはアナベスだけだ。
「はいはい、ありがとうございます、今まで一度もアテナさんに勝ったことのない軍神様!」
「なんだと!」
アレスは立ち上がり俺を睨みつけると腕を振り上げた。
殴られると思って目をつぶっても一向に痛みが来ない。
少し目を開けるとアレスは目の前に立ったままおれを見ていた。
目をしっかりと開くと、アレスはにやっと笑いキスをした。
「ちょ……!」
逃げられないように後頭部を手で押さえられ長い間(実際は短かった)口の中を舌でかきまわされる。
唇が離れたと同時に唾液が顎まで伝う。
アレスは唇をなめると、満足げに笑った。
「これで我慢してやるよ」静かな空間にその言葉が響いた。
父さんは白目になって固まってるし、他の奴らもこっちを見て黙っている。
おれは思わず顔を真っ赤にして叫んだ。
「な、何が……こ、れで満足、して、やるよだ……こんの……! 馬鹿アレスがあああああああああああ!」
水道管の破裂音とアレスの大きな笑い声があたりにこだましていた。
その後結局そこら付近の水道管全てを破裂させ悲惨な状況になった頃に全員に止められ旗取ゲームは幕を閉じた。
そしてその日以来、アレスがちょくちょくおれのところへ来るようになった。
「よう、ごきげんはいかがかな? シー・プリンセス」
「誰がお姫様だ誰が。言うなら王子様な。おれ男だから」
くすくす笑ってアレスはそっとキスしてきた。
「どっちでもいい。どうせ今は暇なんだろう?」
おれはむっとしたがうなずいた。
確かに今はすることもなくて退屈な日が続いていた。
「それなら出かけよう。昨日行った店の料理がなかなかうまかったんだ」
アレスは俺の腕を掴むと歩き出した。
「……また無断飲食したの? それとも脅した?」
おれの言葉にアレスは眉をひそめた。
「口の悪いがきだな。俺様が今までにそんなことをしたことがあったか?」
「おれが初めてあんたにあった時にあんたはマクドナルドでドル札じゃなくてドラクマ金貨を渡してた。ほとんど脅迫に近い形で」
そんなこともあったかとでも言うようにアレスは考えるしぐさをしたがすぐにやめた。
「まあ……少なくとも今回は大丈夫だ。ちゃんと二人分の金はある」
色々言いたかったが、今は戦争が好きな恋人との時間を優先することにした。
【あとがき】
先に言っておきます。すみませんでした。
見る人はいないと思っているんですが、もし見てくれた人がいたら本当にすみませんでした。
自分の欲望に従ったらアレなものが出来ました。
でもセクロスしてないから大丈夫かなとか思ってますすみません。
私はこれからも自分の煩悩の、欲望の赴くままに特に需要もないような
駄文や絵を公開しますが許してください。(∵)←
ちなみに私がこのカプに走ったきっかけはツンデレ×ツンデレまじおいしいという
至極簡単な考えのせいです。考えが浅いことが私の特徴ですごめんなさい。
さて、次は何かこうかな。(∵)(反省の色なし)