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    【ヘパイストス×パーシー】無理やり【腐向け】【まえがき】

    今回の作品はヘパイストス×パーシーという特に需要のない上にBLという非常にアレなものです。

    キャラ崩壊はもちろんの事、捏造なんてどんと来いみたいな状況です。

    時期は七人の英雄が終わった後くらいですかね。知らない!(白目)

    私の書くものは駄文しかないから面白さは皆無だよ!!

    それらが嫌な人は戻るボタンで戻ってね!

    大丈夫な人もつまらないことを覚悟して読んでね。(∵)


     「っ……! なにをするんです、ヘパイストス?」
    俺の問いにヘパイストスは冷めた表情とは裏腹にぎらついた眼差しと荒い息遣いで答えた。
    「ここまでされて気づいていなかったわけではないだろう?」
    「な……っ! あなたはそんな事しないと思っていたのに……!」
    ふっ、と息を吐き出すとヘパイストスは笑みを作り俺を見つめた。
    「悪いな、パーシー・ジャクソン。わしも男だからな」
    そういうとヘパイストスの大きな手が少しだけ突き出したそれをそっとつまむと一気に引き抜いた。
    「ああぁっ……!」





     ……一瞬倒れるかと思われたジェンガは奇妙なバランスを保ったまま立っていた。
    「……っ、そんな……! 次めちゃくちゃ取りづらいじゃないですかこれー!」
    「はははっ、まあ頑張るんだな、ジャクソン。器用さでなら負けんぞ?」
    「くっそ、これどうとるんだ……!」
    困り果てるおれをよそにまたヘパイストスは楽しそうに機械のパーツをいじり始めた。
    「うぅ……!」
    どこをどうとればいいのかわからない。
    どれもこの全体を支えるパーツの役割を果たしているように見える。
    「ああ、もう! なんで一番下から引き抜くなんて言う鬼畜な事してくれてるんですか!」
    「さあ、なぜだろうな?」
    余裕の笑みを浮かべながらヘパイストスが言った。
    「しいて言うのなら、困るお前を見ていると楽しいからかな」
    くすくすと笑いをかみ殺しきれてない状態で言われるとすごく悔しい。
    多少危ないかもしれないがおれは賭けに出ることにした。
    そぉ、と中間あたりの二対あるうちの一本に指を伸ばす。
    触れただけで倒れそうだ。
    しっかりとつまむとあまり手がぶれないようにひじをもう片方の手で支えて引き抜いていく。
    そして最後まで抜き切った瞬間──


    …………。



     おれとヘパイストスの動きが止まる。
    立っている。
    一つの支えを失って尚、ジェンガはそのバランスを保ち続けていた。
    「……よっしゃ! やった……!」
    おれは大声を出してはいけないと小さくつぶやくような声で喜びをあげた。
    「ほう……なかなかやるな。ではこれでどうだ?」
    ヘパイストスはそういうとまたもや躊躇なく引き抜いた。
    「ぎっ! ぉぁぁ……!」
    気づけば絞り出すような声が口から洩れていたが気にしない。
    今度は下から五段目のもうすでに三本になっているうちから一本引かれ今は二本が重なり合っている状態で保たれている。
    「無理……! これ無理だ! ヘパイストスこれ無理!」
    「なんだ、ギブアップか?」
    つまらん、というつぶやきが聞こえたがどうやっても無理だろうこれ。
    「パーシー・ジャクソン、どうせギブアップするのなら試しにどこか抜いてみるといい」

     負ける前提でといわれ少し気が楽になったのかおれは適当な場所から一本抜いてみた。
    ガララララッ! 組み立てられていたジェンガは音を立てて崩れ落ちた。
    「ヘパイストス……なにも無理やりあんな場所から引き抜かなくても……」
    「うん? 別に無理やり引き抜いたわけではないぞ。ただ崩れやすくなるような場所を引き抜いただけだ」
    「ええー……それってどうなんです……?」
    おれの小さな非難の声は聞き流されヘパイストスは作業に戻ろうと体の向きを変えている。

     「あ、ヘパイストス。そういえばあなたが勝ったらおれが言うことを聞くってことでしたけど、なんだったんです?」
    ヘパイストスはちらりとおれの方を見た後少し考え込むしぐさをしてまたこちらへ視線を戻した。
    「…………目をつぶれ」
    「? なんでです?」
    「いいから」
    しぶしぶはい、と答えおれが目をつぶるとするりと頬に暖かいものがふれた。
    大きくて包み込むようにされたそれはおそらくヘパイストスの手だろう。
    「ヘパイストス?」
    声が上ずったが気にせず返事を待っていると、声より先に少しがさついた何かが唇に触れた。
    すぐに離れていったそれがなんだったのか、すぐに理解しておれは頬が熱くなった。
    「なっ、ヘパ、あ、あんた──……!!」
    「……ただの気まぐれだ。気にするな」
    言うが早いかヘパイストスは火柱を上げその場から消え去っていた。

     「ず、ずる……まだ何も言ってないのに」
    そう呟きながらさっきの消える間際、ヘパイストスの耳が赤くなっていることを思い出した。
    「おれだけじゃなかったって、思っていいのかな」
    にやけて緩んだ頬を両手で挟んで誤魔化す。
    「やられたままでいるおれじゃ無いからな」
    立ち上がり、まだこの部屋の近くにいるだろうヘパイストスを探しに行くことにした。

    【あとがき】

    当初書くつもりだった落ちがどんなものだったかメモもしてなくて忘れたからこんな曖昧な落ちになってしもたっていうのが今回のいいわけですごめんなさい。(∵)

    ヘパとパシはゆるーくいちゃいちゃしてるのがマイジャスティスです。

    ちなみにお題は「無理やり」でした( ´◉‿ゝ◉`)

    なのでジェンガでこう……ね、無理やりしちゃったよと……^q^

    ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたらありがとうございましたっ!!!

    次はディオニュソスかそこらへんです。
    めっこり Link Message Mute
    2018/07/16 17:37:38

    【ヘパイストス×パーシー】無理やり【腐向け】

    2014年6月19日にpixivにうpしてた作品です。
    ヘパパシはゆるーい感じが一番可愛いよね。
    まって後書き読み直したら同じ事書いてた四年もたっても本質変わらねぇな~~~~~^q^
    まだヘパイストスの外見上手くつかめてなかった頃なので表紙絵のへパさんあごひげ程度しか髭が生えてない。
    もっともしゃもしゃで火がくすぶってる感じのはずなのに。

    #PJO #POlympians  #ヘパパシ ##小説

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