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    映画感想2021年10月「偽りの隣人 ある諜報員の告白」「殺人鬼から逃げる夜」「整形水」「クーリエ:最高機密の運び屋」「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」「TOVE/トーベ」「コレクティブ 国家の嘘」「最後の決闘裁判」「彼女はひとり」「ビースト」「DUNE」「偽りの隣人 ある諜報員の告白」軍事独裁政権時代の韓国。家族にも「本当の仕事」を偽っている諜報員は民主派の政治家の大統領選出馬を阻止する為に、隣家の人間のフリをして、その政治家の家の盗聴任務につくが……。
    コメディシーンが大半。
    ただし、そのせいで、あるシーンは余計重いモノになる。
    韓国映画名物「感動モノや社会派モノなのに、何故か超派手なカーチェイスが」は無し。ただし、その代りに「普通はここでカーチェイスを入れるだろ」と云うシーンでとんでもない事が起きる。
    ラスボス格の悪役は2010年の「アジョシ」でマンソク兄弟の兄の方をやったあの人。
    そのせいもあって、この映画の「悪」に説得力が有る。「何故、ここまで狡猾な『悪』が肝心な所でぬけてるか」も含めて。「殺人鬼から逃げる夜」よくよく考えれば、聾唖者に「出来ない事」がここまで多いのか……。
    怪我人を見付けても、犯罪を目撃しても、救急車や警察を呼び説明するのに一苦労。
    殺人犯から逃げようとしても……人が居ない場所では「耳が聞こえない」がハンデになり、人通りの多い場所でも、手話が通じない相手には「助けて」と伝えるのも一苦労で、片や殺人犯は、いくらでも嘘を言える。
    だが、最後の最後で殺人犯の側が「連続殺人鬼」であるが故の思考の落とし穴にハマり……それも、自分で「その手」のヒントを出していた事さえ気付かぬまま……そう、「連続殺人鬼」なればこそ「獲物」があんな真似をするなど、思いもよらなかったであろう……。
    あと、この映画、ジャンルは「百合」でいいんじゃね?「整形水」3DCGで作っているらしい動きが妙に不自然に見えるが……逆にこの不穏さのてんこ盛りの話に妙にマッチしていたので「わざと稚拙な動き」にしてるんだろうか?
    Vtuberなんかで技術的な制約が有るなら、逆に「開き直って不穏さを感じさせるモノにする」って手も有るんじゃなかろ〜か??「クーリエ:最高機密の運び屋」悲劇とは正しい選択がロクでもない結末を招く事である。
    だが……それでも正しい選択をした事が無駄になるとは限らず……正しい選択をした人達が居たからこそ、大袈裟でも何でもなく「人類が死に絶えていない」のだ。「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」実は、このシリーズの他のは観てません。でも、単体の映画として楽しめる。
    ただし、邦題に問題あり。
    おちゃらけた話ではなくて、結構ハードなエクソシストもの。
    エクソシストもの+探偵モノだけど……試みとしては面白いが、探偵モノの要素は……まぁ、イマイチかも。「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」どう考えても、日露米英を巻き込んだ一大国際紛争が巻き起きるとしか思えないオチだが、あのとんでもない事態を招いたヤツは、シリーズ最終作ならでわの方法で、責任を取らせる事が不可能な場所に逃亡。
    おい、諜報機関の奴らが呑気にウイスキー飲んでる場合か?
    実は、クレイグ・ボンドは全部観た訳じゃないので例外は有ると思うが……このシリーズ、アクション・シーンって、ジェームズ・ボンドが「何者かに追われる/何者かに攻撃される」「防御側に回る」「主に序盤のシーン」にこそ「画としての面白さ」が有って、主人公が攻撃側に回ったり敵に殴り込みをかけるシーンってイマイチな気がするなぁ……。「TOVE/トーベ」ムーミンの作者のトーベ・ヤンソンに同性パートナーが居た事は知ってたが……最終的に「最も長く連れ添った同性パートナー」となるのが誰なのか、その人物が登場した瞬間に判った。
    美人でも可愛い系でもなのに「あ、この人か」と瞬時に判るほど魅力的だった。「コレクティブ 国家の嘘」消毒液が生物兵器と云う、一見、意味不明な事態。しかし、種を明かせば……薄め過ぎてヤバい黴菌が繁殖した消毒液と云うトホホな代物だった……。
    もっとも、笑い事ではなく、手術用のメスを消毒すれば、逆にメスに抗生物質耐性が有る緑膿菌が付着し、手術前に外科医が手を消毒すれば以下同文。
    国内ほぼ全ての病院がそんな状態になってるルーマニアで、死者30名近く、負傷者100人以上の火災が発生し……さて何が起きるでしょう?
    最大の問題は……この手の問題が発覚した時には、既に大概、手遅れと云う事である。
    デカい病気で入院したら「内臓を全部取り替える必要が有ります」級のエラい事態。
    それに対する国民の選択は……。
    多分、世界は少しづつでは有るが良くなっているのだろう。
    しかし、その過程は……ホンマに「少しづつ」であって、進んだと思えば、また戻りの繰り返しなのかも知れない。「最後の決闘裁判」元になった史実に関して、日本では「犯人は覆面をしていた」と云う話が一部で広まってるけど……出典を調べても見付からないんですよ。
    原作であるノンフィクション「最後の決闘裁判」(日本語訳はハヤカワノンフィクション文庫)を見る限りでは、裁判の際には「犯人は覆面をしていた」的な話は全く出て来ない。
    一体、この「覆面」の話はどこから出たのか? まるでこの映画の内容みたいだ……。(いや、最も合理的な解釈は、後世に「真犯人は別に居た」解釈が広まったけど、その場合「犯人の顔が判っては辻褄が合わない」から「犯人は覆面をしてた」伝説が広まったんでしょうけど……)
    いわゆる「羅生門」スタイルだが、事実は1つで、誰も嘘は言ってないのに……当事者3人の認識は全く違う。
    だが、1つの事実から生まれた3つの影の内、作り手がどれを最も真実に近いモノとして描こうとしているかは、あからさまに明らである。
    そして、それを極めて映画的な手法を使って表現していく。映画を作る際に何が必要か? そして、何故、オスカーの賞の中に、ああ云うモノが有るのか?
    これは「映画製作についての映画」でもある。
    あと、男尊女卑社会がクソなのは、そんな社会の中では男がどんどんクソになっていくから。
    ついでに、アダム・ドライバーの腰巾着氏。裁判の際の被害者側の証言が正しいなら映画以上にアカン真似をしてて、この人も被害者の親類から「決闘裁判」を申し込まれる羽目になってます。「彼女はひとり」粗筋は説明しにくい(起承転結が不明確と云う意味で)。でも傑作。
    そして、タイトルそのものが極めて意味深な……結局、主人公は「ひとり」になる事が出来たんだろうか?「ビースト」あまりにしょ〜もない理由で、どんどんズンドコに堕ちていく2人の刑事。
    次に何が起きるか判らない展開。ちょっとしたトラブルが雪達磨式に更なるトラブルを呼び……が繰り返され、最終的に惨劇に繋がってしまう。
    劇中の麻薬課から異動してきた女性刑事の「殺人課なら他の部署と違って、悪と妥協しないと思ってたけど、結局、ここも他と同じだった」と云うセリフは、韓国の映画関係者は、どこまで自国の刑事司法に不信感を抱いてんだ?? と云う気はした。「DUNE」観に行くのなら、デカいスクリーンでかかってる内に。
    多分、配信になって家で観ると見所が半減する。
    好き嫌いは別れると思うけど、実は映画で描かれてるのは原作第1巻の前半だけで「2作目も作るかは1作目の興収次第」と云うリスキーな真似をしてるので、2作目も観たい人は複数回観に行って興収UPに貢献すべきかも。
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    2021/11/01 9:46:00

    映画感想2021年10月

    他のサイトに載っけてたモノの転載です。
    既に映画館での上映が終っている作品も有るので「これからこの映画を観に行くかを、事前にWEB上での感想を参考にして決めたい」と云う方には、あまりオススメ出来ません。
    あと、稀にですが、「劇場公開はされたけど、DVD/Blu-ray化やネット配信の予定は無い」と云う映画が混る可能性が有ります。

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