終了、人格破綻アイテム番号: SCP-837-JP
オブジェクトクラス: Euclid→Neutralized 特別収容プロトコル SCP-837-JP-Aはサイト-81■にある標準人型実体収容室に収容されています 実験等を行う際は、担当研究員の許可を取ってください 説明 SCP-837-JP-Aは体長1.2mほどの、赤い翼を持つ鳥類です 外見は一般的なニワトリに似ていますが、首筋に一本の太い縫い目があり、そこから伸びる細い絹糸によって頭部が固定されています また、体表には所々に赤褐色の斑が見られます これは羽毛が燃えた跡であり、時折焼け落ちた羽毛が剥がれ落ちることあるため、観察の際は注意してください会話は不可能とされていましたが、先日のインタビューにおいてSCP-837-JP-Bとの対話が可能になりましたインタビューログ837-2を参照下さい 以下は、SCP-837-JP-Aへのインタビューの記録です
―――貴方がこの施設に来た経緯を教えて欲しい
対象:
かつて私は、ある寺院に所属しておりました AA:
それはどんなものだ? 対象:
信仰を捨て、堕落した僧たちの集いです AA:
なぜそんなことを訊いたのかって?
そりゃあ、君、気になるじゃないか、そういうことさ……【補遺】
インタビューの記録に不明瞭な箇所があるため再録音を行いました
対象:
これは? AA:
先ほど渡したものと同じ箱を受け取った男は、それを机の上に置いた後、椅子に腰掛けたまま上体を大きく反らして伸びをした──と同時に、大きなあくびを漏らす──その様子は、まるで猫科の猛獣が獲物に飛びかかる直前のような、そんな雰囲気を感じさせるものだったが、すぐにそれを引っ込めるように姿勢を正すと、彼はこちらに向かって手を差し出してきた……『では、早速見せていただけますかな?』……まぁいいだろう……何せこいつは、俺のことを"天才"だと絶賛しているのだからな……俺はニヤリとした笑みを浮かべながら、懐に手を入れて例のものを取り出した……【旧友】……さて、お前さんも知っている通り、コイツはただのトランプではない……
【カードを切る音:1枚、2枚……7枚まで切ったところで止まる】
(ディーラー・ササキ)
お客様、お手元のカードはご覧頂けましたでしょうか?……では、ベットをお願いします……。
【カードを捲る音:4枚目で止まっている】
4ですね?
それとも、6ですか?……他に、何か賭けますか?ピエロ:
6でいいんですかね?AA:
そうだ、6で良いぞさあ、始めようか
―――