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    焼き焼く、多重人格
    SCP-6323は民族不明の中年男性のように見える実体であり、顔に目立った特徴はありません。
    身長は180cm程度、体重は不明ですが外見から推測する限りかなり軽いと思われます。
    特筆すべき特徴として、その頭部には犬に似た大きな耳が存在しています。
    この特徴の理由を質問したところ「これは先祖返りだ」と返答しました。
    SCP-6323は特定の国家に所属することはなく、単独で世界中を旅しているとのことです。
    また、SCP-6323は旅先で様々な言語を習得し、複数の国で通訳や翻訳者として働いています。
    彼は時折財団に連絡を取り、金銭的な援助を求めてきます。
    しかし、財団はその申し出を拒否しました。SCP-6323はその理由について「君たちは我々のような人間を必要としていないようだ」と述べています。
    ■■博士によるインタビュー記録(抜粋)
    (インタビューログ:6313-05)
    ―――では、まず最初にあなたの名前を伺ってもよろしいですか? SCP-6323「俺の名前は■■■■というんだ。まあ、発音しにくいだろうから好きなように呼んでくれて構わないよ」
    ――わかりました。それでは■■さんとお呼びしますね。ところで、あなたのお住まいはどちらにあるんですか? SCP-6323「それは教えられないなぁ。あまり教えたくはない場所なんだ」
    ――わかりました。ちなみに私は■■地方の出身でして、海の向こうの大陸から来たんですよ。
    SCP-6323「へぇ! それはすごいなぁ!」
    ――ありがとうございます。それでですね、私の故郷では昔から…… SCP-6323「あっ、ちょっと待ってもらえるかな?」
    ――どうされましたか? SCP-6323「いや……ごめんなさい。今思い出したんだけどさ、君の出身について知っているかもしれない人が居るんだよ。だから、もしよかったら教えてくれないか?」
    ――どういうことでしょうか? SCP-6323「実は俺も昔はその国の生まれだったような気がするんだ。でも、俺は最近になってその国を出てしまったから……もうわからないんだよね」
    ――わかりました。そういうことでしたら協力いたします。
    SCP-6323「ああ、ありがとう。本当に助かるよ」――いえ、構いませんよ。それで、あなたの出身地とはどこのことなんですか? SCP-6323「えっと、確か……『日本』とかいうところらしい」
    ■■博士による報告書(抜粋)
    ■■氏へのインタビューにより以下のことが判明した。
    SCP-6323は日本のある村の出身であると思われる。
    彼の証言によれば、日本の地方都市に住んでいたようである。
    だが、なぜそのような土地に生まれたのかという点については覚えがないらしく、「気がついた時にはそこに居た」と述べている。
    ■■氏が言うには、自分の生まれ故郷についての記憶は非常に曖昧になっているようで、自分がどのような人物であったかも忘れてしまっているとのことだ。
    また、■■氏は日本語以外にもいくつかの外国語を話せるようだが、彼がどのようにしてそれらの言語を覚えたのかに関しては記憶が無い。
    ■■氏の家族構成は不明で、彼自身も自らの過去に関する情報は持ち合わせていないようだ。
    ただ、彼によると自分は何らかの事故で頭部を負傷しており、その影響によって記憶を喪失してしまった可能性があるとのことだ。
    ■■氏に怪我を負った事故に関して尋ねると「よくわからない」「気づいた時にはすでに治っていた」と答えた。
    また、彼は非常に高度な医療技術を持つ人物と知り合いであり、その人物が自身の治療を行ったことを仄めかしている。
    以上の点から、■■氏はなんらかの理由で脳機能の一部を損傷しており、それが原因で記憶喪失になった可能性が高いと考えられる。
    ただし、現在の医学では脳の機能を回復させることは不可能であるため、■■氏の記憶の回復は不可能と思われる。
    ―――――――――――
    補遺: SCP-6323に関する報告書の追記 現在、SCP-6323に対する実験は保留状態となっている。
    理由としては■■氏との会話の中で「俺は■■■■という人物を知っているはずだ」と発言したためだ。
    ■■氏は「この人物は私が過去に出会っている人物である」と主張している。
    しかし、財団の記録には該当する人物は存在しないため、■■氏の発言は虚偽のものと推測される。
    また、この発言に対して■■博士が「お前は何者なのか?」という質問を行ったが、■■氏はそれに対して「俺が何者であるかは君たちの方が良くわかっているだろう?」と回答した。
    このことから、■■氏には我々とは異なる知識体系が存在する可能性が高く、財団は■■氏の知識について調査を行う必要があると考える。
    そのため、財団はこの■■氏の正体を突き止めるため、■■氏への尋問を行うこととした。
    【付録1】SCP-6323の外見的特徴
    (イラスト:Akira Okuda様)
    SCP-6323の身長は約180cmで、体重約80kgの細身の男性です。
    髪の色は黒に近い灰色で、瞳の色も同じ色をしています。
    肌の質感や顔立ちなどを見る限り、東洋人の特徴を持っているようです。
    SCP-6323の容姿を一言で表すならば「好青年」といった風貌をしており、年齢は20代後半から30歳程度だと推察されます。
    SCP-6323は■■地方にあるホテルの一室を拠点としており、そこを拠点に様々な国を旅しているようです。
    これまでに確認できているSCP-6323の移動手段は徒歩です。
    なお、移動の際には常に■■地方の方言らしき言葉を話しています。
    SCP-6323は特定の国家や組織に所属しているわけではなく、旅をしながら生活を送っているようです。
    また、所持品の中に身分証明書のようなものは無く、彼自身についても不明な点が多いことから、財団は彼を無政府主義者もしくはテロリストであると判断しています。
    ■■博士による報告書(抜粋)
    SCP-6323は■■地方にある宿泊施設に滞在していたところを確保されました。
    SCP-6323は自らを「旅人」と称しています。
    SCP-6323は日本語の他に複数の言語を話すことができ、その言葉は■■地方で使われているものと一致していました。
    さらに、SCP-6323は日本に関連した地名を口にしました。
    SCP-6323は■■県に存在する■■村の出身であると主張し、そのことについて■■博士に尋ねました。
    ■■博士は■■県の■■村について記憶が無かったため、この主張を否定しました。
    すると、SCP-6323は次のように述べました。
    「君たちは嘘をつくことが得意ではないようだね」

    ■■博士はこの言葉から、SCP-6323が日本語以外の言語を理解できる可能性があると判断し、他の言語で同じ内容の質問を行いました。
    その結果、SCP-6323はフランス語とドイツ語を理解できることが確認されました。
    また、■■博士はさらにインタビューを続けることで、以下の情報を得ることに成功しました。
    ・SCP-6323は■■博士が知っているはずのない■■村の出身者であること。
    ・SCP-6323が話した■■地方の言葉と■■地方の方言は非常に酷似していること。
    以上の2点から、SCP-6323は日本の出身である可能性が非常に高いと考えられます。
    また、この推測が正しい場合、SCP-6323は何らかの方法で過去の世界へと遡行し、そこから現代へ戻ってきた可能性があります。
    以上の点から、SCP-6323が未来人である可能性も考慮する必要があります。
    ■■博士へのインタビュー記録
    (映像ログ:scp-xxx-jp
    音声ログ:scp-6333
    補遺:scp-6323のインタビュー記録)
    インタビュアー:■■博士
    ――録音開始
    SCP-6323:こんにちは。■■博士ですね?
    SCP-6323:お会いできて光栄ですよ。私はあなたが誰なのか
    dzgtHO9zO1U6mPe Link Message Mute
    2022/01/10 10:02:53

    焼き焼く、多重人格

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