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    パン屋の密やか楽しみ 2続々々・とあるパン屋の密やかな楽しみとあるパン屋と高校生達とバレンタインデー続々々々・とあるパン屋の密やかな楽しみとあるパン屋と高校生達とホワイトデー+αパン屋の休日 その2モブ女こと、パン屋店員の紹介をちょろっと。
    ・名前は志乃(しの) レイ
    ・実は、ナナミンより若干年下(早生まれの為)
    ・前職 物販販売に勤めていた。仕事内容は好きだったのに、人間関係等々で色々あり退職。ズタボロな時に、今のパン屋のパンを食べたのがきっかけで勤め始める。でも、本当はパンよりもご飯派。
    ・結構頼まれたりしてしまうと断れないし、何より欲望に忠実。
    (報奨金欲しさとかとか)
    ・自分の幸せは、推しが幸せな事
    ・ナナミンの事は好きだが、お近付きになってとかは微塵もない。こうやって、時々話や遠目で眺めてるので十分。



    続々々・とあるパン屋の密やかな楽しみ今回はちょろっと五条先生登場です。
    私、野良猫は(五条先生のようなタイプの)イケメンは遠くで眺めていたいタイプなので、彼女のように逃げたくなります(苦笑)ナイスミドルの場合は、側にいられるだけで嬉しい!!!!原作をまだ読み込めてないので、色々可笑しいかもなのでご容赦を。







    2月3日は節分、関西圏では恵方巻きも含まれる日で、2月14日はドキドキワクワクなバレンタインデー。まぁ、私は基本的に食べるしか頭無いので関係無い。え、チョコ渡す人居ないのか? ……察しろ。

    季節物は一ヶ月前から始まっているので、クリスマスが終わる前から色々どうするか考えねばならないから休まる暇は無い。私は、あんまりうまく企画を立ち上げられるタイプじゃないから、意見を訪ねられたら答えるだけで、基本的にはノータッチだけどね。毎年店長が頭抱えている姿は、まぁ……うん。

    そういう意味で大変な店長や美味しいパンを作ってくれる職人さんの為に、義理のチョコを私含む女性店員からお渡しするのはお約束な感じになっている。それを、毎回買いに行くのが私のお役目、何故や……とか思いながら、友達に渡す友チョコと私が食べる分のチョコ買い出しがてらに買ってきているわけで。
    「んー店長と職人さんの分は予算内だと、これらが一番かな。何よりも美味しそうだし。友達のも可愛いの買ったから……自分の分、悩むわ」
    毎年毎年自分で食べる分、悩むなー猫の可愛い奴もいいなー、日本酒ボンボン沢山あるな、あ、去年買って美味しかったやつだ! とかとか、見ていてニコニコしてしまう。
    「普通のは、この猫のにしようかな。マグカップ付きだなんてお得だしね。あとは、ウィスキーボンボンにするか、日本酒か梅酒か……悩むなぁ」
    カゴを持って、大いに悩む頭を捻っていると、ちょっとお店がざわついた。なんだなんだと遠目で見ると、サングラス掛けた一目で分かるイケメンが居た。髪の毛おろしているせいか、多分実年齢よりも若く見られる人かな? ここにいるお客様もお店の人達もざわざわしてるので、誰もが惹かれるイケメンなんだろうなーと。
    私はただのイケメンには申し訳ないけども興味ないのよね。まぁ、例外はあの人くらいだけど。あのイケメンさんがもっとナイスミドルなら惹かれるけどね。

    お店に居る人達がざわざわしているのをBGMに、これでもないあれでもないとパッケージを手に取ったり悩んでいたら、見覚えある人影が。
    「ん?」
    「おや、アナタは」
    ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、めっちゃ良い声とイケメンが私の隣に居るぅうううううつつつううあううううふうううううううううううう!!!!!!!!
    「あ、こんにちは。お店の外で会うなんて、珍しいですね」
    「こんにちは。そうですね、珍しいですね。……どなたかに差し上げるのを?」
    「友達用と店長達用のですね。残りは私用で」
    私用と店&友達用の分とカゴを分けていたので、量的に見れば凄いよなーと思いながら二つ掲げて苦笑する。
    「そうだったんですね。少しお持ちしますよ」
    「ふぇ?! いやいやいやいや! そんな個人の買い物ですから?! 持たせられませんよ!」
    「お店の方の分とお友達さん分決まっているなら、これを持ったままでは選びにくいでしょう」
    「あ、ありがとう御座います……じゃあ、ちょっとの間良いですか?」
    「構いませんよ」
    そう言って、店長達と友達用の選んだカゴをダンディーなお兄さんに恐れながら渡して居ると、「七海ー何してんのさ」と注目の的になっているイケメンさんがお兄さんの肩を組んで話に割り込んできた。ワァー女性陣カラノ視線ガ痛イ。つーか、駄目だ、私こういう人苦手なのよね……。
    「あ、えっと」
    「知り合いに会いましたので、挨拶しようと。それと、まだお買い物されているようなのでお手伝いを」
    「ふーん。お前が買うのかと思った」
    「……だったとしても、アナタには関係ないでしょう」
    「あーごめんなさい、お連れ様と一緒だったなら大丈夫ですよ。私もまだ時間かかりますし。お気遣いありがとう御座います」
    不機嫌丸出しなお兄さんを見て、私は早口に言ってカゴを奪い取ると、目星つけていたチョコをポイポイと自分用に突っ込み、頭を下げてから二人の側から離れる。離れようとしたのに、肩をがっしり掴まれた。は? 何故に肩を掴まれたのかなー?
    「いやいや、僕のことは気にしなくて良いからさ。こいつと一緒に買い物してきなよ」
    「あ、いや、ほんと。オキニナサラズニ。コレハ、私ガ食ベル分ナンデ、ソレヲ選ブダケダガラ。大丈夫デス」
    いやぁああああ、マジですっごいイケメンさんだけど、私マジで無理ぃいい!!!! こういうイケメンさんは遠くで見ている方が好きなんです、マジで無理です無理です助けて!!!
    「そんな事言わずにさ」
    「えぇええと」
    早く離れたいとか思っていても、口と頭が回らない。うぇえええい、仕事以外だと全く何も回らないよ、ほんと、ちょっと勘弁して、泣きそう……。
    「五条さん、彼女困っているでしょう。離してあげて下さい。あと、怯えてます」
    「なんだよー七海。折角、僕が気を使ってるのに」
    そう言いながら、イケメンさんもとい五条さん? が肩を離したのを良いことに一歩下がって、もう一度頭下げてダッシュ!!
    「失礼します!!!」
    「あ」
    「ちょっと」
    とりあえず、なんか言っていたけど、無理無理。もう、頭パンクしそうだし、イケメン怖い。コーナー的に人が沢山居るから、すぐに見失ってくれたみたいだ。お会計サクサク済まそうと会計コーナーに。あとで、お店の人達に見せる領収書も無事に貰ったしでミッションコンプリート。
    「はぁああああ……ほっんと、勘弁して。イケメン怖い」
    急いで出てきたから、ちょっと休憩がてら荷物確認しないとだけど、また遭遇しても嫌だからとっとと帰ろう。
    戦利品を抱えて、急いで帰ることに。自宅に帰宅後、お気に入りのタオルハンカチを落としていて、なお凹んだ……。





    今年の節分は2月3日じゃなく、124年ぶりの2月2日と言うことで、この日に合わせて作られた恵方パンと節分にちなんだ鬼パン(と言う名の菓子パン)が売り出されて、此方も売上好調。バレンタインデーに合わせた商品もいい感じ! ……だけど、むっちゃ忙しい!!!!
    「いらっしゃいませー恵方パン、まだまだ御座います~」
    め、目がまわるぅうううう~喋りすぎて喉が痛いぃいいひぃいいいー……イベントのある月は、本当に戦争です……。
    「はぁあああ……つ、疲れた」
    今日は通しだったから開店前から出勤してだったからヘトヘト……。若干フラフラしながら、駅前に向かってお店から出て歩いていると、聞き慣れた声が聞こえた。
    「すみません」
    「はい?」
    振り返ると、はい、ダンディーなお兄さん、なんで居るの?! いや、私的にはめっっっっっっちゃ嬉しいけどね!!! ただ、仕事終わりだから、頭回んないし吃驚だしで、挙動不審なのは許して……ほんと。
    「え、あ、え? えっと、こんばんは。どうされましたか???」
    挨拶出来た、私偉い!!!! とか思っていたら、なんか差し出された。あれ、これは……。
    「こんばんは。こないだ、落とされていたので。クリーニングに出しておきました」
    「あ! あぁ!!!! ありがとう御座います! 友達から貰った物だったので……良かったぁ……」
    クリーニングの袋から、黒猫の柄が掛かれたタオルハンカチが現れた瞬間、疲れがぶっ飛んだ。あと、変な話、頭も覚醒した!!!! 大切な大切なタオルハンカチ!!!!
    「落としたと思っていたから、凄くショックで……本当にありがとう御座います……!!!!」
    「先日は、此方も連れが失礼しました。……大切な物が、戻ってきて良かった」
    そう言う風に喜んでいたらお兄さんが、フッと柔らかく笑ってくれた。あぁあああああああああああ福眼ですぅううううううううう!!!!!!!!!!!! そんな風に内心喜んでいたら、「では、私はこれで」とお兄さんが帰ろうとしたので、はっと我に返って慌てて引き止める。
    「あ、待って下さい! あーと、えーと」
    リュックをガサゴソと漁る。ちょっと変なところに入ってしまってすぐに出てこない!!!!
    「合った! あの、御礼になるか分かりませんが……良かったら、これ、どうぞ」
    鞄から取り出したのは、サンドイッチ用に切ったパンの耳ラスク。それをビターチョコ漬けたもの。本当はお客様にお渡しする物は、もうちょい凝ったものになるんだけども……これは私専用に作らせて貰った物。休憩時間の合間で作ったのよね、私ミルクチョコ苦手なのでね。
    「ミルクチョコじゃないので、甘さ控えめですし……まぁ、私好みで作ったやつなんですけどね。なんで、えーと……」
    あぁあああああぁぁぁあ勢いで出したけど!!!! ちょっと!!! 簡単に袋詰めしただけだから、渡すにしても酷いよね?! あばばばばば……とか思っていたら。
    「……ありがとう御座います。頂きますね」
    少し笑われた気がするけど、お兄さんは貰ってくれた。よ、良かった。
    「改めて、タオルハンカチ拾って下さってありがとう御座いました! また、お店に来て下さいね」
    頭を下げて、クルッとお兄さんに背を向けて走り出そうとする。
    「途中まで、送ります」
    「あ、大丈夫ですよ! 駅から近いですし」
    「ダメです、送ります」
    あれれー結構強引じゃないんですか、お兄さん? と思ってたら、普通に腕を取られてしまったよ?
    「あ、あのー? えーと……」
    「私の名前は、七海です」
    「七海さん? 七海さん、大丈夫ですから」
    「駄目です、夜道は危険です」
    「えぇ……じゃあ、ありがとう御座います?」
    「どういたしまして。そう言えば、貴女の名前は?」
    「私は、志乃です」
    「志乃さんですね。では、駅までお送りします」
    そう言うと、取られていた腕を離してくれて、二人揃って歩くことに……しようとしたら。
    「隅に置けないねー七海」
    「?!」
    「チッ……何故、ここに居るんですか? 五条さん」
    今回は目隠ししているけど、あの時のイケメンさんが私たちの後ろに居たんですけど?! 何、怖っ!!!!
    「えー可愛い後輩が、急に居なくなるから探しに来ただけだけど?」
    「チッ」
    「なんで、二回も舌打ちすんの?! 流石に傷つくよ???」
    「ああーえーと! 七海さん! すみません、ここから大丈夫なんで!!!! 本当にありがとう御座いました!!!!」
    そう言うと、脱兎の如くに駅に走り去ってしまった。いや、ほんと、これ以上は私が持ちませんよ?!
    次回の来店時、ちゃんと御礼言わなきゃと考えながら走っていた。お兄さんこと七海さんの名前聞けたのは良かったけど、もぉおおおお……!!!!
    「イケメンは遠くから見ているのが一番なんだよぉおおおおおおお!!!!!!!!」
    私の叫び声が、夜の町に響き渡った。
    「……」
    「ありゃ、また逃げられてやんの」
    「分かっていて、やっているんですか?」
    「さあ? 何のことかな?」
    「チッ」
    「だから、舌打ちすんなって!!!!」




    とあるパン屋と高校生達とバレンタインデー仲良くなった一年ずが、また遊びに来てくれて、バレンタインを渡すことにした話。
    書き忘れてましたが、種類問わずパンを買ってくれた人に、先着順でパンの耳で作ったチョコかけラスクを渡していました。
    残念なことに、一年ずが来たときにはチョコかけラスクは終わっていたと言うことで。





    「いらっしゃいませー恵方パン、まだまだ御座います~」
    め、目がまわるぅうううう~喋りすぎて喉が痛いぃいいひぃいいいー……イベントのある月は、本当に戦争です……とか思っていたら、またまた来店されたー。
    「いらっしゃいませー」
    目がぐるぐる状態で来店の挨拶していると、おや?
    「あ、こんちはー」
    「ども」
    「こんにちは」
    「いらっしゃいませー! 恵方パン焼きたてで御座います!!!!」
    条件反射で、期間限定の恵方パンを勧めてしまった。ごめんね、虎杖君に伏黒君に釘崎さん。そんな私を見て、口パクで「また後で」と手を振ってくれた良い子達。おばさん泣いちゃうよー……!!!!

    実は、あの後何度かタイミング合うことが合って、三人でパンを買いに来てくれたり、各自がそれぞれ来てくれたり、尚且つタイミング合えばお昼を食べることが日課になっていました、私達。そんな折り、連絡先を交換しまして、来るときは事前に連絡貰えることになったのです。
    だから、今日は来ることは知っていたし、めっちゃめちゃ忙しいから、お昼はこの時間くらいになるかもーとは話していたから、そのタイミングに来てくれたみたい。あーほんと、良い子達だし、癒しだわ~!!!!
    怒涛の戦場を切り抜けて、やっとお昼休み。
    「つ゛、づがれ゛だ……」
    「お疲れ様、レイさん」
    「大変そうでしたね、お店」
    「エナドリ買ってきたけど、飲む?」
    「ありがとう~……あ、お金出すよ?」
    「いいよ、いつもオススメ教えて貰ってるし!」
    三者三様の優しさ+エナドリチャージで乗り切れそう。ほんと、良い子達だね、君達!!!!
    「あ、そうそう。君達に渡したいものがあるんだよね」
    そう言って、お昼ご飯入れておいたバックからゴソゴソと取り出したのは、シンプルなデザイン箱。一つは小さめなサイズ、二つは一回り大きいくらいのサイズ。
    「えっと、こっちは伏黒君に。甘くない奴選んできたよ。こっちは虎杖君と釘崎さんに、釘崎さんのは可愛いのにしてみたよ。ハッピーバレンタイン~」
    貰った紙袋にそれぞれ入れて、三人に渡す。
    「え、マジで! やった!!!!」
    「ありがとう御座います」
    「私まで、良いんですか?」
    「良いの、良いの~。こうやって、来てくれるのも嬉しいのに、お昼一緒にさてくれているからね~。だから、囁かな御礼だよ」
    そう伝えると、三人は嬉しそうにしてくれるから、私としても嬉しいわ。
    「そしたら、ホワイトデー期待してて下さいね! 私が腕をかけて良いの選ぶので!!」
    「はは、無理のない程度に選んでね? ってか、むしろ私の誕生日プレゼントと兼任でいいよ?」
    「え、レイさん、ホワイトデーが誕生日なの?」
    「違うよ、三月三日よ。だから、友達にもホワイトデーと兼ねて貰ってたりしているからね」
    「え、めっちゃ可愛い日に産まれたんだ!」
    「じゃあ、その日に合わせて選びに行かないとな。その辺、釘崎が適任そうだな」
    「男共に選ばすと、大惨事そうだからね。私に任せなさい!」
    「私自身可愛くないけどね。ってか、そんな気合い入れなくて良いからね? ほんと?」
    高校生達の可愛いやりとりを見ながら、後半戦も乗り切ろうと決意してエナドリを一気に飲み干す。まぁ、まさか帰りかげに、あんなハプニング? サプライズ? があるとは思わなかったけどね。

     



    続々々々・とあるパン屋の密やかな楽しみ今回はホワイトデー話です。ゲロ甘チックなのは、このイベントだけだよ!
    つーか、何故かナナミンがバレンタインとホワイトデーはこんな感じになってますが、何故こうなったと野良猫自身が頭抱えてます。
    まぁ、次回があればお互い通常ですよ、ほんと。
    ってか、バレンタインのあの舌打ちはなんでかなー?←



    三月。三月と言えば、ひな祭りとホワイトデーな訳だけども……。
    「あー……誕生日近いねぇー」
    カレンダー見て、ため息一つ。三月三日ひな祭りは私、志乃 レイの誕生日な訳で。どうせ、仕事になるから関係ないんだけども。
    「酒盛りするタイミング無いなぁ。今年は面白いお酒手に入れたから、じっくり飲みたいのも合ったしなー」
    シフトも書き込んだカレンダーを見て、そのお酒が飲めるのは当面後になってしまい悲しみしかない。その後に控えているホワイトデー? そんなもんは知らん。
    「七海さんに渡したあれが、チョコになったら笑うわ」
    返す返すも思い出すのは、あの時お礼と称して渡したチョコもどき。しかも、私が食べるようにしてたやつ……義理でも渡すなら、もう少しラッピングとか云々かんぬんと考えてしまう。しかも、イケメンさんが来たせいで、色々喋る事も出来ずに帰ってしまったしな。
    「しかも、間が悪いことに会えてないし」
    ぐぬぬぬと思いながらも、タイミング合わないならしょうがないよなと思いながら、さっさと支度を始めよう。
    「今日は中番だから~微妙にお店が閉まってたりするから、ケーキは帰りに適当に買うかな」
    適当に握ったおにぎり片手に、インスタントのお味噌汁を冷ましながらバタバタと部屋を動き回る。今日も今日とて労働はクソだ!!!!

    「いらっしゃいませークロワッサン焼きたてで御座います」
    今日は出勤してから、お店の人達から(男性陣は早めのホワイトデーも兼ねて)誕生日プレゼントを貰った! 可愛い猫のタオル! しかも黒猫の柄違いを二枚!!! 私のテンション爆上げだよ!!! そんなルンルン気分な為に、色々捗って、本日は一番良い売り上げが出そうだな。……多分、裏で店長咽び泣いているんじゃないかな? そんな風に思っていると、またお客様ご来店された!
    「いらっしゃいま……せ……」
    「どーも」
    あの、何故、私の目の前にイケメンさん……確か、五条さん? 居るんですかぁああああああああああ!!!!!!!! 今日は目隠ししているけど、なんでぇええええええええええ仕事中だから逃げらんないいいいいいいいいいい!!!!!!!!
    「ゴライテンアリガトウゴザイマス、ユックリミテッテクダサイネ」
    「なんで、僕の時だけそんな反応なのさ?」
    「すみません、お客様のようなイケメンさんは、私耐性無いので……」
    「へー面白いこと言うね、君」
    観念して、そう伝えると面白そうに笑うこの人、ある意味懐広すぎない? そう思っていると。
    「こんにちは、志乃さん」
    はい来たああああああああああ!!!!!!!! 七海さん!!!! 今日も素敵なお姿とお声ありがとう御座います!!!! しかも名前呼ばれたよ!!!! もう、私、今日命日ですね!!!! やったね、誕生して命日になったよ!!!!
    「こんにちは、七海さん。お久しぶりです、ご来店ありがとう御座います」
    とりあえず、いつものように本能を理性という仮面で捻り来んで、笑顔でお出迎え!
    「なーんか、僕の時と対応が違いすぎるんだけども」
    「それは普段の行いの賜物かと」
    「あー……あっははは、えーと、今日はお二人で着ていただいてありがとう御座います。本日は、カスクートの中身はパストラミです! 黒胡椒が掛かっているので、お肉の美味しさとピリッとした辛さが絶妙ですよ。あと、期間限定のイチゴサンドイッチもオススメです。では、ごゆっくりご覧くださいー」
    とりあえず、とっとと私は退散しようといつものようにおすすめを伝えて離れようとすると……。
    「志乃さん、今日お昼一緒に如何ですか?」
    ……はい? え、うん?
    「え、七海さん、今なんと仰いました?」
    「お昼ご一緒に如何かと」
    ……私、死ぬのかな……?



    「いただきまーす!」
    「いただきます」
    二人揃って、公園で仲良くご飯になりました。……とりあえず、冷静保っているけど、死にそうです、マジで。中途半端な時間に、お昼になるのでお断りしたんだけども……
    なんか五条さんが「この後のことなら僕に任せてよ。可愛い後輩の為に一肌脱いじゃうよ~」と言いながら、パン買った後に電話しながら帰られた。で、結局予定がぽっかり空いてしまったらしいので、少し待たせてしまうけども……って事で、公園で、ご飯食べることになりました。
    ちなみに、私今日の気分はご飯の気分だったから、コンビニのおにぎり数個とお湯だけ耐熱ボトル入れてインスタントお味噌汁作って食べている。七海さんはさっき買われたカスクートを真っ先に食べられています……おぉう、食べている姿も様になっていて格好いい。絵になるってこういう事よねーはぁ、たまらん。福眼だわー。福眼だけどさー。福眼だけどさー? なんで私は、この人の隣でご飯食べているんだろー? なんでだろー? 遠くから眺めて、時々話したり出来たら良かったのになー!!!! と、心臓バクバクしながらタベテマス。
    「志乃さん」
    「はい、なんでしょう?」
    「こないだといい、私の連れが失礼しました」
    「あー……あぁ、大丈夫ですよ。色々驚きましたが」
    あははと乾いた笑いしつつ、まあ、しょうがないかなと。なんとなく、あの五条さんの人となりが分かった感じもあるからしょうがないような?
    「もしかして、そのお詫びだけでお昼一緒と言ったんですか? それなら、私気にしてないのに」
    「それもありますが、これを渡したくて」
    カスクートを食べ終えて、軽くパンくずを叩いてから、何処かに隠していたのか小さい紙袋を差し出された。
    「?」
    「これは、あの時のお礼ですよ。……一応、バレンタインと思ったので」
    ん゛んんんん゛んんんん??!! やっぱり、チョコ扱いになるんですね?! 私も海苔くずを叩いて(あと、口元も拭って)、ストップ掛ける。
    「いやいやいや、あれ、私が自分で食べたくて作ったやつなので! あの、あれ、バレンタインのつもりで渡した訳じゃなくてー!!!!」
    吃驚しすぎて、相変わらず何が言いたいが分からなくなっているけど、その必死さをワラワレタ。駄目、マジで福眼過ぎて私死ぬんだけど? 殺す気か、この人? マジで、ギャップがたまらんのだが。
    「ですが、気持ちは嬉しかったので。私からの囁かな御礼ですよ。……あと、虎杖君から聞いたのですが、本日はお誕生日だそうですね? それも兼ねていますから」
    虎杖君、何伝えているのさー!!! 君と七海さん仲が良いのは知っていたけどね?!  私の生誕した日を命日にしちゃって! ありがとうね!!! と脳内訳分からない事叫びながらも固まっている内に膝に置かれてしまったよ。なんか、可愛らしい紙袋を。ん? これって……。
    「あれ、これは」
    「そこのチョコが気に入っていた様子なので、そこのを選んでみましたよ」
    黒猫をイメージキャラクターにしたチョコメーカーので、チョコが可愛いのは勿論! オマケ付きのも滅茶苦茶可愛いメーカーさんので、マグカップ付きのを買った所だった。
    「あ、あの、見ても良いですか?」
    「構いませんよ」
    一言断りを入れて、中身を見ると四角形の缶入りのチョコレートが入っていた。しかも、黒猫ちゃんが「何よ? レディーの支度中よ」って感じに書かれているイラストの!!!
    「わあああああああああ……かっわいい!!!! かーわいいー!!!! わー可愛い!!!」
    「喜んで貰えて良かった」
    「こんな素敵なの貰って良いんですか!!!」
    「ええ、そのために買ったのですから」
    「ありがとう御座います!!!! この子、買おうか迷っていた一つなので嬉しい! ふふ、可愛い」
    七海さんが隣にいるとか言う事を忘れて、可愛いしか連呼出来ない私。四つ柄があるうちで、本当に迷っていたやつだから嬉しい!!!!
    「可愛い~ふふふ~」
    「こんなに喜んで貰えるなら、渡した甲斐がありますね」
    「はっ。すみません、つい愛でるのに必死になってました!!!! 本当にありがとう御座います。素敵な誕生日プレゼントです」
    改めて伝えると、また笑ってくれた。あーもう、私ほんと幸せすぎて死ぬわ。
    「お誕生日おめでとうございます、そして、チョコありがとう御座いました」
    七海さんの笑顔が眩しい……。

    そんなこんなで、短い時間だけど、七海さんとのドキドキお昼ご飯タイム終えた私は、本当に今日一素晴らしい働きをして、店長が喜びすぎて水分と言う水分を出し過ぎて大変だったけど満足いく日になった。
    今度、虎杖君来たら、御礼言わなくちゃね。





    とあるパン屋と高校生達とホワイトデー+α仲良くなった一年ずが遊びに来てくれて、ホワイトデーくれる話。
    ちなみに、一年ず来店時は3/14だったので遅めの誕プレ+ホワイトデー(三人)からと言う事です。



    「いらっしゃいませ~」
    「「「レイさん、こんにちは」」」
    「こんにちはー。ご来店ありがとうございます、今日のオススメはフォカッチャ生地でクリームソースとシメジを包み込んだチーズ焼きだよ。あと、カスタードクリームとイチゴを挟んだデニッシュもオススメなので、是非~」
    虎杖君、伏黒君、釘崎さんが元気よく挨拶をしてくれて、私はオススメパンを伝えて、三人仲良くパンを選び出す。うーん、本当に仲が良いね。そんなこんなで、最近暗黙の了解になりつつある、皆でのお昼ターイム!!!!

    今日も天気が良く、お日様がポカポカして気持ちいいーなーと思いながら、モグモグと今日もお昼を咀嚼。今日はパンの気分じゃなく、おにぎりだけどね。
    「んんーレイさんが勧めてくれたパン、今日も美味しい」
    「釘崎さんの口にあって良かった~。私もそれ好きなんだよね!カスタードクリームとイチゴとディニッシュの生地がいい塩梅だよねー」
    「本当に! このサクサク感、たまらない~!!!!」
    「コロッケバーガーもうまい!」
    「コロッケサクサクで、パンがふんわりしているから、この感触もいいよね。あと、ソースも掛け過ぎず少なすぎない所も」
    「わっかるー!!!! これ、マジでうまい」
    「……うまい……」
    「伏黒君も美味しい? カレーパン」
    「ええ、とても」
    「へへ、良かったー。今日買ってくれたカレーパンは新作だったんだよ。ちょっと辛めのカレーで、衣にコンフレーク付けて、サクサク感倍増なんだ」
    途中で、伏黒君がカレーパン買うときにオススメを聞かれたので新作を勧めてみたけども、口に合ったようで良かった。
    「レイさんがオススメしてくれるのは、外れがありませんね」
    「美味しいと思う物を勧めているだけだから、たまたま好きなのに当たって良かったと思うよ~」
    そう言いながら、はぐりとおにぎりを咀嚼する。うぅうん、海苔とご飯の塩梅が美味しい!!!! 中身は昆布で、胡麻と昆布の味が、更に美味しさを際立つ。はぁあああーたまんなーい! 自分で握るおにぎりも(お米が美味しいってのも大きいから)美味しいと思うけど、コンビニのは海苔のパリパリってのが一番大きいと思う。
    「ふふ~おにぎり美味しい」
    「レイさん、本当に美味しそうに食べますよね」
    「なんか、無性におにぎりが食べたくなるわ」
    「分かるーパン食べてるのになー」
    そういうもんなのかね? と思いながら、残りのおにぎりを放り込む。あー昆布うまー。そういやあ、ついつい楽しいから忘れていたけど……。
    「そういやあ、私に何か用があったんじゃないの?」
    いつものように、前日に連絡くれたときに「明日は絶対会いに行くから!!!」と言われていたので。それを思い出したのか、三人はそれぞれ頷き合ってからごそごそと何かを取り出して、代表者で釘崎さんが渡してくれた。
    「レイさん、私達からホワイトデーと遅くなったけどお誕生日プレゼントです!」
    「え」
    「「「お誕生日おめでとうございます!!!!」」」
    「あ、ありがとう……!!!!」
    なんか凄くお洒落な物が渡されたぞ? え、何だろ? ってか、何よりも……。
    「え、本当に良いの? 貰って」
    「当然ですよ! いつもレイさんには美味しいパンオススメして貰っているし」
    「バレンタインのチョコ貰ったし!」
    「誕生日も、祝いたかったので」
    「……君ら、良い子すぎ……ありがとう」
    そうお礼を述べながら、開けても良いかと訪ねると、三人は笑顔で「「「是非!!!!」」」と言ってくれたので、恐る恐る開けると……。
    「わっぁあああ!!!!」
    中に入っていたのは、可愛らしい猫のハンドタオルとハンドクリームだった。
    「かっ……かっわいい!!!! 何、めちゃくちゃかわいい!」
    可愛い猫物に、語彙力カバカバになった私の様子を見て、三人は嬉しそうだ。
    「ふふふー私の見立てに間違いはなかったわね!」
    「やっぱ、釘崎に任せて良かった」
    「こんだけ喜んで貰えると嬉しい限りだな」
    「こんな可愛いのありがとうー!!! 大切に使う!!!」
    ハンドクリームを誤って潰さないように抱きしめてお礼を言う。もうね、嬉しすぎて嬉しすぎて堪らない……!!!!
    こんな可愛い高校生達からの贈り物と七海さんから貰った物。これはずっと大切に大切に使ってかなきゃ!!!!



    「あ、そう言えば虎杖君! 君、七海さんに私の誕生日伝えたんだよね。サプライズ過ぎて、誕生日が命日になりかけたよ!」
    「待って、どうしてそうなったの?!」




    パン屋の休日 その2今回は一年ずと先生との心温まる交流会(?)です。
    お休みと任務終わりの一年ず+先生と、たまたま遭遇して、何故かそのまま一緒に食べ放題に連れて行かれる話となります。
    相変わらず、五条先生に対しての反応で申し訳ない・・・・あの滅茶苦茶イケメンさん苦手なんや。
    ナナミンは、中の人のストライクゾーンに当たるから平気なんだ←
    野薔薇ちゃん好きな野良猫が書いたので、めちゃくちゃ野薔薇ちゃん贔屓です。





    「うん、これ美味しい」
    「・・・・・・うまい」
    「おーうまい!!!!!」
    「うーん、なかなか美味しいねぇー」
    それぞれが楽しそうに食べてるのは可愛いし、ほっこりするなーなんて思うけど・・・・・・!!!!! 思うけど・・・・・・!!!!!
    「レイさん、食わないの?」
    虎杖君が可愛らしく言うけども、ちょっと無理かなあああああああ?! なんで、こうなった!!!!!


    とあるパン屋の休日 その2


    「ふむーやっぱり、これかなー」
    スマホで色々検索して、決めたら明日着ていく服とか用意する。軍資金も確認して、何処で買うか決めたら目覚ましセット。
    「明日、シフォンケーキ買う」
    誕生日にと開けた濃厚なチョコレートリキュール、これが滅茶苦茶美味しくて。これ語彙力が低下するくらい、本当に美味しくて。ただ、飲むだけじゃつまらないと思い、色々探してみたら公式SNSで何かにかけて食べるのもいいと言うことで、何をかけたいか、色々考えた結果がシフォンケーキだった。
    ついでだから、買い物もしたいから大型ショッピングモールに行くことにしたので、とっとと寝る。ゲームしたいけど、寝る!

    そんなこんなで、翌日。いつものラフな格好で、ルンルン気分でお買い物しつつシフォンケーキを目指して甘いもののコーナーへ。なんか、スイーツって言い方好きじゃないんだよね、私。
    そうこうしてるうちに、シフォンケーキを売ってるお店にとーちゃーく。
    「バニラにするか、紅茶にするか。悩む」
    そこのお店のは滅茶苦茶分厚く、なかなかな大きさのシフォンケーキ。めっっちゃくちゃ美味しいんだよね!!!
    「んーすみません! バニラのシフォンケーキホール一つ下さい!」
    迷ったけど、今度ホールサイズの紅茶シフォンケーキ買いにくればいいやと。
    「ふふふ~。チョコリキュールかけて、食べよう」
    更にルンルン気分になりながら、ケーキの箱を抱えて歩いてると誰かに声を掛けられた。誰だ?
    「あれ、釘崎さん。こんにちはー」
    「レイさん、こんにちは!今日お休みなんですね。って、なんか凄い荷物」
    「そー珍しく連休だから、初日はお買い物日にしたの。美味しいシフォンケーキ買ってとか色々?」
    相変わらずボディバックに入れて、入りきらない物はエコバックで、(どうしても持ちづらくて)ケーキを抱えてるから大荷物に見えるよね~。
    「ところで、今日は釘崎さん一人なの?珍しいね」
    「ああ、男共とは別行動してて、これから合流する所なんですよ」
    「そうなんだーいつも君達三人居るイメージだから珍しいなと思って」
    そうこう話してると、二人と・・・・・・あれ? あの人は・・・・・・。
    「あれ、五条先生も一緒だったんだ」
    「え、先生?」
    「あ! レイさん! こんちは!!」
    「こんにちは」
    「虎杖君、伏黒君こんにちは・・・・・・ええと、五条・・・・・・先生も?」
    「なんで、僕だけ疑問系なの?」
    虎杖君と伏黒君、釘崎さんは七海さんの後輩だって知ってたし、五条さんとも先輩後輩だーってのは、なんとなく分かってたけど。
    「あーいや、ほら、教員だって知らなくて・・・・・・あ、あははははは・・・・・・」
    とりあえず、イケメン教員居るって、どんな高校だろ。この子達も可愛いイケメンな顔立ちしてるし、顔面偏差値高すぎじゃない。なんか、色々な意味で私凄い人達と知り合ってんなーとか遠い目しちゃったわ・・・・・・。あと、五条さんから離れたいから釘崎さんの後ろに少し隠れるようにそろりそろりと移動させて貰おうっと。マジで、イケメンさんは遠くで眺めたい。
    「レイさん?」
    「あーごめんね、釘崎さん。背中貸して」
    「え、何、先生、レイさんになんかしたの?!」
    「見損ないましたよ、先生」
    「今白状するなら、頭かち割るくらいで済むけど・・・・・・内容によっては、絞める」
    「待って、三人とも、なんで僕がやらかした前提で話進めるの?!」
    「あー違うの違うの! 誤解だから、大丈夫だから! あと、釘崎さん、頭かち割るのは止めてあげて、犯罪駄目だよ。あと、先生を絞めるとか物騒な事を言わないで?」
    ちょっと物騒な事を言う釘崎さんの事をひとまず抱き締めて・・・・・・はっ。
    「あ! ごめん、つい! 髪の毛乱れちゃうよね?! ごめんね、嫌だったよね!!」
    「いえ、大丈夫です」
    あああ、顔赤らめて可愛いとか思ったけど、嫌だったよね。
    「本当にごめんね、今度から気を付けるから」
    「大丈夫です! それに、レイさんなら抱き締められても、頭撫でられるのも嬉しいから!!」
    「!! なら、良かったー」
    なっっっっっに、この子・・・・・・むっっちゃくちゃ可愛すぎる!!!!! はぁあああ、もう、虎杖君といい、伏黒君といい、釘崎さんといい!!!!! 可愛いな!!!!! 余りにも可愛さに、いつものだっらしない笑顔向けてしまったから、釘崎さんが困った顔してしまった。
    「マジで、この笑顔守らないと」
    「? どうしたの?」
    「いえ、なんでも。ってか、ほんとに、何もされてないんですか?」
    「うん、されてないよ。ただ、単に私すっごいイケメンさんに耐性無いから、ちょっと距離起きたいだけだよ」
    「毎回そういう理由で、避けられるから悲しいんだよねー」
    「いや、ほんと、ごめんなさい・・・・・・」
    そう言いつつ、釘崎さんの背中に避難してしまうのは習性みたいな所があるから勘弁して・・・・・・。
    「とりあえず、先生は半径五メートル近付くな。レイさんが怖がるから!!!!!」
    「確かに。レイさん困らせるのなら、それが妥当だな。離れて下さい、半径五メートル」
    「うーん、先生、ごめんな。レイさんの為に、そうして欲しい。半径五メートル」
    「ちょっと三人とも酷くない!!! 僕、先生だよ?!」
    「あっははは・・・・・・あ、でも、この後予定あるんだよね? ごめんなさい、邪魔しちゃって。私はこれで失礼しますね」
    と頭下げて、Uターンしようとしたら、がっつり肩を掴まれたよ。え、何これデジャヴ? まさかのパターン??
    「まぁまぁ、可愛い僕の教え子達とも交流してて、僕との交流無いってのは、ちょっと寂しいんだけどなー?」
    目隠してるのに、なんかめっちゃ目をキラキラして話している!!!! この人を、誰か止めてー!!!!!





    あれよとあれよと言う間に、ビュッフェスタイルのスイーツ(と軽食とかの)食べ放題に連れてこられた。まぁ、確かにいつまでも耐性無いのも駄目かなとは思うから、少しずつ慣れるべきかなーとか思ったけどさ。思ったけどさ・・・・・・!!!!! まさか、隣に座らされるとか思わないよ?! と言うよりも、半強制的に隣座ってきたけどね! 強引過ぎる!!!!
    (ちなみに座り順は、ソファの席に釘崎さんと私と五条さんで、椅子の方が伏黒君と虎杖君となった)
    若干ガクブルしながら、取ってきたチーズケーキを一口。
    「! 美味しい!」
    一口、二口と味わって食べてると、余りの美味しさに口が緩む~めっちゃニコニコしちゃうー。
    「美味しいー・・・・・・って、どうしたの? あれ、五条さんも」
    「いや、美味しそうに食べるなーって思ったよ」
    五条さんがそういうと、三人が頷く。毎回リア友とかにも言われるけど。
    「そんな美味しそうに食べてる?」
    「「「めっちゃめちゃ美味しそうに食べてる」」」
    「わ、三人とも見事にハモった」
    「だって、レイさんが食べてるの見てると、めっちゃ食べたくなる」
    「そうそう! レイさんのオススメされたものも美味しいし、美味しそうに食べてるの見ると、それも食べたいって思えるし」
    「・・・・・・何よりも、食べてる姿が幸せそうで、見ててほっこりする・・・・・・」
    「「それな!!」」と二人がハモったのを見て、本当に仲が良いなーと思ったけども。
    「そ、そうなのね・・・・・・うぅう、恥ずかしい・・・・・・」
    「ってか、三人とは滅茶苦茶仲が良いよねー。僕とも仲良くして欲しいんだけど」
    じとぉーと言う効果音付きで、此方を見る五条さんの視線が痛い。目隠ししてても、ほんと、目線が痛い。
    「えぇええと・・・・・・」
    「ちょっと、レイさん困らせないでよ!!」
    ぐいっと私を抱き寄せた釘崎さんが、五条さんに威嚇してる。えーと?
    「とりあえず、虎杖君と伏黒君。この状況、どーにかして?」
    「うん、無理だなー。頑張って」
    「同じく」
    「どうして?!」
    二人から、あっさりヘルプを却下されてしまった。その間に、ずずいっと私に詰め寄る五条さんに、内心(近い近い近い近い近い近い!)と思いながら、釘崎さんに抱き締められたまま、両手を小さく上げて降参ポーズ。
    「どう? ちょっとは耐性付きそう?」
    そんなに見つめられても、マジで困ります。た、助けてぇええ・・・・・・!!!!
    「そしたら、距離を一気に積めずに、少しずつ積めて貰えますか? 一気に積められると無理デス」
    「ふぅううーん?」
    「先生、あんまりレイさん困らすなら、マジで頭か」
    「釘崎さん、それは」
    「命拾いしたわね、先生」
    「悪役の台詞だぞ、それ」
    「まぁ、でも、レイさん困らすのは良くないと思うけどなー。先生、程々にした方が良いなと思う」
    可愛い教え子達の言葉に、若干不服そうな顔してる。この人、子供っぽい所あるのねーとか思ったら、頭ナデテマシタ。
    「「「あ」」」
    「あ! ご、ごめんなさい! つい! なんか、猫みたいな所があると言うか子供ぽっい所あるなーとか思ってたら! なんか、頭撫でたくなりまして!! こう、頭撫でたくなる衝動がありまして? 釘崎さん達も撫でたくなるのを常に堪えてますと言うか? ってか、五条さん髪の毛、意外とサラサラですね?!」
    「レイさん、言ってること支離滅裂」
    「あと、落ち着いて」
    「とりあえず、深呼吸して」
    釘崎さんに抱き締められたまま、あばばばしてたら、肩を震わせて笑ってるよ、この人。
    「めっちゃ面白いねーほんと」
    「えーええ・・・・・・と?」
    「ってか、さっきから先生と釘崎ばっか、レイさんに構われててズルいなー」
    「忘れ去られてる気がするな」 
    「羨ましいか、男共」
    「いつも悠二も恵も構って貰ってるんだから、少しは僕に譲って欲しい位だね」
    私を挟んだ状態で、四人が色々言ってるけども、まぁなんだろう。
    「三人とも仲が良い上に、先生とも仲が良いのよね。微笑ましいなぁー」
    とか口に出してた。
    まぁ、これで耐性出来たかは何ともだけども、緊張する事は無くなりそうな気がする・・・・・・多分ね。
    気分屋。 Link Message Mute
    2022/08/25 12:17:34

    パン屋の密やか楽しみ 2

    ※pixivより再掲載※
    pixivで掲載していた作品です。
    当日リア友誕プレで書かせていただいたもので、楽しくなって何話か書いたシリーズ。
    初+未知数ジャンルだったので、「これ夢小説なん??? 未知数過ぎて分からん(白目)」になりながら書いてました。
    此方に再掲載に辺り、何話かまとめて掲載しました。
    少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
    肌に合わないや若干五条先生の扱いが雑なので、嫌だなと思われたら、そっとブラウザバックしてくださいね。

    ##pixiv掲載作品
    #夢小説
    #微夢小説
    #呪術廻戦
    #七海健斗
    #虎杖悠二
    #伏黒恵
    #釘崎野薔薇
    #五条悟

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