真・女神転生5 プレイレポ2あてんしょん!
此方、2021年11月11日にアトラスより発売されました「真・女神転生5」のプレイレポとなります。
ナホビノが何を想い、ダアトの世界を生き抜くのか的な感じで書いております。
主人公 渚ナオト
感情の起伏が少ない、物静か。好きなものみたりすると、それに限らず。
だいだいがネタバレ全開なので、未プレイ・プレイ途中の方はご注意を。
Q、なんで、野良猫宅のナホノビ君は人外獣悪魔を前にすると、あんなにも語彙力低下するんですか?
A、中の人(野良猫)が、その子達を前にするとそうなるからです!!!!←
Q、(男女関係無しで)人型の悪魔も撫でるの?
A、一部の悪魔には撫でるけど、一部は身体を動かしたいので手合わせと言う名の死闘があります(?)
イシュタル撃破まで
ネタバレ全開です、ご注意下さい。
大丈夫ですね?
あの樹島と磯野上の件、それと屋上で敦田と太宰との話が合ってからか、少しアオガミは人間らしくなった気がする。
<君と私の間に遠慮などいらない>
そう言う風に言われた事で、なんだが距離が近付いてきた気がする。
「ありがとう、アオガミ」
・一時の幸福
フワフワな手触りと獣独特の臭い。そんな事なんか気にならない位に、今ナオトは幸せの絶頂だった。
「はぁあああああ・・・・・・堪らない」
二つの首を持つ魔獣オルトロスが、横たわる身体を抱き締めるナオトの言葉はそれしか出ない。
トウキョウ議事堂の隅の一角で、新しく仲魔にした悪魔を堪能しているナオトの姿は、ある意味ではベテルでは容認されつつある光景だった。
(日本支部を牛耳るあの天使が見たら、何を言われるか分かったもんじゃないが、幸いに人間達の前でしか見られてないので大丈夫だろう)
「オルトロスー」
「ナンダ、主」
「可愛い」
「・・・・・・ソウカ」
「可愛い上に、強い。頼りになる。可愛い。格好いい。カッコ可愛い」
「・・・・・・ソウカ・・・・・・」
「んんー堪らなく、可愛い」
ぎゅうううと首根っこに抱きつくナオトに、若干の呆れと少しの嬉しさを滲ませた声を出すオルトロス。他の悪魔達の記憶も混在してるので、この悪魔のような人間の挙動は今更だった。だが、姿形を変えようと、この変わった主は事ある毎に「可愛い」等というのだから、面白いものだと内心オルトロスは思う。
あと、やはり、この変わった主に「可愛い」と言われるのは嬉しいと思ってしまう辺り、感化されてるのだろうなと思うのだった。
・疑問
「アブディエル様、おっかない人だと思ったけども、優しいよな」
太宰が嬉しそうに弾んだ声で、そういったのを曖昧に答えた。太宰は深く気にしてなかった様子だったのでバレてなくて良かったとは思う。
(優しい・・・・・・ねぇ)
元々日本支部を仕切る、あの天使のことは初対面の時からいけ好かない。いけ好かないなら、それはそれで割り切れる。だが・・・・・・。
(それだけじゃない。あの天使は何を考えてる? 何を目的にしてる? 本当にこの戦いの終始の為なのか?)
<少年?>
「主、ドウシタ?」
険しい顔をしていたのかアオガミと、側に控えてたオルトロスが声を掛けてきたのは同時だった。オルトロスを見て、その後ろに目を向ければ、マカーブルとサンダーバードが心配に見ていた。
(今は目的も分からない、真意も掴めないんだ。こんな事で悩んでいても仕方がない)
アオガミや可愛い仲魔達に向けて、「大丈夫だ」と伝えながらオルトロスの双頭を撫でる。
「行こう。俺達の出来ることをしに」
・慣れた行動
「ナオト殿も来たのだな」
「!」
ハヤタロウを見つけて、声を掛けられた瞬間、身体が動いてしまっていた。最近オルトロスに抱き付く癖が付いてしまい、条件反射でハヤタロウに抱きついていた。
(しかも、断りもなく!!!!)
そう思ってから、すぐにハヤタロウから距離を取る。
「ごめん、ハヤタロウ。嫌だったよな、急に抱きついて」
「・・・・・・」
若干呆れの視線も入ってる様子だが、怒ってはないようだ。それと、溜め息もプラスされたが。
「いや、構わない。ナオト殿の行動には、慣れたものだ」
「なんか、ごめんなさい」
「別に構わぬさ」
そう言うと、ハヤタロウは指先に鼻を押し付ける仕草をし、上目遣いでナオトを見た。それを最初は驚いた表情をしつつも、嬉しそうに顔を綻ばすナオト。優しく頬を撫でながら、頭を撫で出すのであった。
「悪魔はこの世界に不要な存在・・・・・・か。だとしたら、私も不要な存在なのだろうか?」
「私と関わったことで、少年・・・・・・君が戦いに巻き込まれてしまったのは事実だ」
「私は君にとって良い存在なのだろうか? 本当は不要な存在なのだろうか?」
「助かっている。あの時、アオガミが手を差し伸べてくれなければ、今の俺はここに居ない」
心臓に手を置き、その鼓動が動いていることを確認する。あの時、アオガミが現れなければ、この場に立っていなかった。
勿論、あの二人を助けられなかった・・・・・・俺達の力不足で。だから。
「次こそは、守ろう。守ろうと決めた者達の為にも」
・結局、似た者同士
「可愛い、モコモコ。・・・・・・可愛い」
ビャッコの首根っこに抱き付いては、いつものように奇行と言うか、相変わらずな事をするので、ビャッコも慣れた様子(と言う名の呆れ)で甘んじて受けているが・・・・・・早くこの状況が改善されないかと願っていたりもする。それは背後でのやりとりが原因であり、ナオトが原因で起きている事でもある訳で。
(困ッタ事ダ)
気付かれぬように、ビャッコはため息を付いていた。
ビャッコとナオトのじゃれあいを、少し離れた所でイズンが困った顔をしながら、オルトロスの機嫌を取ろうとしていた。
「今はビャッコに構ってるだけなんだから、大丈夫よ」
「分カッテル」
「本当に? 完全にイジケてるじゃない」
「・・・・・・ウルサイ・・・・・・」
「もぉー・・・・・・」
終始こんな調子で、イズンも困り果てていた。様子を伺うように、イズンの方を見るビャッコに対し、肩をすくめて見せると、ビャッコは今度は隠しもせずに、盛大に溜め息を付いていた。その溜め息に気付いたナオトは、ビャッコから離れた。
「ありがとう、ビャッコ」
軽く頭を撫でると、キョロキョロと辺りを見渡し、イズンとオルトロスをナオト見つけると顔が綻んだ。
「オルトロス、イズン。そこに居たのか」
「オルトロス、ご機嫌ナナメだから、早くご機嫌にしてあげて~」
「オイ!」
「そうなのか? オルトロス?」
オルトロスはイズンに文句を言おうと口を開き掛けていたが、ナオトが優しく撫で始めると不服そうな顔はしつつも大人しくなすがままになっていた。
「ちょっとは機嫌は直ったか? オルトロス」
「元々機嫌ハ悪クナイ」
ナオトは機嫌を直そうとしているため、気付いてない様子だったが、オルトロスは口では言いながらも、嬉しそうに尻尾は揺れていた。それを見て、イズンは楽しそうに笑いながら、ビャッコの側に寄り添う。
「ふふふ、流石ね。オルトロス、すっごくご機嫌ね」
「ヤレヤレ・・・・・・巻キ込マレル側ノ気持チモ考エテ欲シイモノダ」
「とか言って、結構満更でも無かったんでしょう? ビャッコ」
「・・・・・・」
「ふふ、気持ちいいものね。彼の撫で方。あぁーあ、私も頭撫でて貰いたいなぁー」
「頼メバスルダロウ」
「そーね。後で、頼んでみよう!」
イシュタルの今際に残した言葉。八雲ショウヘイが言った言葉。
(確かに、第三者から見れば、ただ流されるがままになってるように見える。そして、ベテルに所属してる者と思われるだろう)
実際、国津神達にもそう思われていたわけだが・・・・・・まぁ、その後、ベテルに忠義も何も無いと伝えて分かってはくれたが。
「この先の魔王城に行って、全てを見据えた末で。俺が進むべき道を決めるだけだ」
今はベテル-いや、アブディエルや越水長官の言われるがままに動くまでだ。その上で、
「今は進むだけだ」