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    AIノベリスト9吾輩は猫である 名前はまだない どこで生れたかとんと見当けんとうもつかぬ 何でも薄暗いじめじめしたところであったような気がする なんでもひどく長かった事だけは覚えている 吾が生まれてからどれくらいになるかというと ただ何となく記憶している限りでは 三年の余にもなるようだ しかしこれは普通の猫の場合の話であって 人間ならば赤ん坊だの幼児などという歳であろう 人間の年齢でいえばやっと二歳になるかならぬ位だろう 吾等のような物にもずいぶん年数の経つものがある 何百年何千年生きているうちには気の毒だが 忘れてしまうものも少なくない 中には大へんな年寄とも見えるものもあるけれども 大抵のものは若くってぴちぴちしている 吾々のいわゆる「若い者」でも四五歳の者はざらにいる 吾等の寿命が何でそんなに長いのかその訳はよく解らない 恐らく御主人の腹の中から出た時分の記憶は みんな失ってしまうためではあるまいかと思う いくら長く生きていても自分の生まれた時の事は まるで夢を見るようにぼんやりとしていて よく思い出す事が出来ない それだから過去に関する観念と云うものがないので 未来ばかり見ていると一般である もっともこの未来の方はたいていは悪夢であるが たまにはさっぱりしていい心持になることがある この間お客が来たときなんぞちょうどこんなぐあいだった
    ――自分は今から十万年後の地球を支配する男である その時は人間は一人残らず滅亡してしまう 従って自分もまた生存の権利を失うわけだと云ったら 相手は何と答えたと思う 馬鹿らしい何を寝呆けた事を云っているのだ いくら貴様が偉くても今の世の中に 百億人も人間が生きていられるものか そう一笑して済まされてしまったではないか ところがこの前会った男は違った あの男の目は澄んでいた 自信にも満ちていた しかもその自信には何の裏づけもなかった ただ自分の言葉を信じているだけだった しかしあれだけの確信を持てるなら 人間として立派なものである だからおれはあの男に賭ける事にした 賭け事はあまり好きではないのだが仕方がない もし負けた時には潔く自殺する覚悟である *
    「どうしたんだね 浮かない顔をしているが何か心配ごとでもあるのか」
    社長室に呼ばれた時 ぼくは少し不安だった だがそんな感情はすぐに消えてしまった 目の前の社長がいつもよりずっと大きく見えたからだ
    「実は…… ちょっとお話ししたい事があるのですが」
    ぼくは思い切って切り出した 社長の顔色が急に変わった 眉間に深い縦じわが寄って眼光が鋭くなった 口が真横に固く結ばれ唇が震えた そして全身が小刻みに揺れ始めた まずい ひょっとすると怒らせてしまうかもしれない
    「そ、それは困りますな」
    予想通りの反応が返ってきた 当然である 会社の将来に関わる大事な話なのだ こんなところで引き返す訳にはいかない
    「お願いです どうか聞いて下さい」
    必死の面持ちで訴えた
    「うーむ 君の言葉はよく分かった 君の真剣さもよく理解しているつもりだ しかし今は駄目なんだ まだ時期尚早だと思う もう少し待ってくれないか それまでに必ず結論を出すから……」
    「何時になるんです?」
    「それは分からない ただ今すぐというわけにはいかないんだ」
    「そうですか 分かりました でも早くお願いしますね」
    「分かってるよ なるべく急ぐようにするよ じゃあまたな」
    「はい お待ちしています」
    ピッ ツー ツー 電話を切った後、俺は溜息を吐いた どうしたものかなぁ
    「おい和也、今の誰からだ? 随分親しげだったじゃないか お前、まさか浮気してないだろうな!?」
    いきなり後ろに現れた和真がそんな事を聞いてくる 相変わらず勘の鋭い奴め
    「いや別にそういうんじゃないけど 俺が最近知り合った人だよ 色々相談に乗ってもらってただけだ」
    「ふーん」

    「私はそれが好きではない」

    「私はそれについて話したい」
    「私はそれについて話したくない」
    「私はあなたを憎む」
    「私はそれを嫌いだ」
    「私はそれが気に入らない」
    「私はそれに反対です」
    「私はそれが好きです」
    「それはいいです」
    「それは悪いことです」
    「それは面白いです」
    「それは素晴らしいです」
    「私はそれに賛成です」
    「私はそう思いません」
    「私はそう思う」
    「私の息子の耳は、彼がまだそこにいないことを知っていましたが、私は彼を待ちました 私の小さな息子は、それがどんなものであるかをすでに知っていました 私は彼に、私は彼の母であることを知らせなければなりませんでした 彼の顔は私に向かって微笑み、彼の目は私を見つめていました 彼の口は、私が聞いたことがないような言葉を言い、それは私の心の中で響き渡りました 私は自分の涙が彼の頬の上に落ちるのを感じ、彼を抱き締め、彼の顔を胸に抱き寄せ、私の目から流れるすべての涙を流しました この瞬間、私たちはお互いの心を共有していると感じることができ、私たちの間には愛情が生まれました その日以来、私は彼のことを常に考えており、私の気持ちは常に彼のことを考えています 私には彼のすべてが必要で、彼のためなら何でもするでしょう 彼の愛を得るためになら、何を犠牲にしても構いません しかし、そのようなことはありません 彼の心は、私の心にいつも寄り添ってくれるのです 今日も、明日もその先もずっと 私は永遠に彼と一緒です」
    「……うーん、なんか変な夢を見た気がしますね」
    目が覚めると知らない部屋にいた僕は、ベッドの上で寝転んでいた体を起こしながら呟いた――のだが、どうにも頭がぼやけていて思考がまとまらない感じだ 昨夜は確か、高校入学を機に一人暮らしを始めたアパートの一室で眠りについたはずなのだけれど、目を開けたらまったく別の場所にいるというのはどういう状況だろうか それに、なんだか体が重いというか怠いし、視界の端に見える髪も妙な色をしているような……?
    「んー?」
    自分の手を見てみると、明らかにいつもよりも小さい気がするし、声の調子からして喋り方まで幼くなっているように思えるのだけれども、気のせいではないようだ そういえば着ている服が、今自分が身に着けているのはパジャマではなかったはずだが、今はなぜか真っ白なワンピースを着ていて、頭には猫耳が生えているように見えるし、尻尾もあるようだった
    「あれぇ? 僕ってばいつの間にこんな格好になったんだろぉ? というかなんで裸なんだよ!?」
    僕は自分の体を見下ろしながら、思わずそんな言葉を漏らしていた――
    「あー……」
    目が覚めると見知らぬ部屋だった――なんてのは、よくラノベとか漫画なんかでも見かけるテンプレ的な導入だけれど、まさか自分が体験することになるとは思わなかったよ……いや本当にさぁ……なんでこうなった?「確か昨日は普通に学校から帰って、そのままいつも通りネットでゲームしてたはずなのに」
    はっ!? もしかして寝落ちしちゃった……? いや、そんなことはないはずなんだけど……あれ? でも確かに意識は途切れてるし、時間だって経ってるよね? なんだろう、この状況は?
    「あ、起きた?」
    「え? って、うわぁ!」
    「お、落ち着いて、大丈夫だから」
    「だ、誰ですか? ここはどこ? どうして私は縛られてるんですか?」
    「……」
    「何か言ってくださいよぉ」
    「お静かに願いたい」
    「あ、はい」
    「では改めて自己紹介をしよう」
    「えっと、どうも」
    「我は魔王軍幹部にして四天王の一人、『氷結』のフリージアなり!」
    ――そう名乗ったのは、透き通るような白い肌をした、美しい少女だった……
    「ふっ、我が『凍土の世界』の前では、いかなる魔法も意味をなさん」
    「えーっと、じゃあ、これならどうだ?」
    俺は右手を前に突き出すと、掌から極小サイズの火球を生み出して見せる――と、
    「ほぅ? なかなかやるではないか」
    その瞬間、「ピシッ」という音と共に俺の周囲一帯の地面と空気中に含まれた水分が急速に凍結し始め……次の瞬間には、辺り一面が完全に氷の世界と化していた――!!
    「お、おい、これってまさか……!?」
    『うむ、間違いなく【氷河期】じゃな』
    そう言ったアルヴィナの声も若干震えているように聞こえたのは気のせいではあるまい、うん……いやぁ~、何と言うか本当に凄いなオイ?
    「えぇっと、確かこのスキルって発動すると周囲の気温を下げるんだったよな?」
    『う、うむ、間違いないぞ? ただ、ここまで急激に下げるなんて聞いた事が無いんじゃが?』
    「あー、いいですよね」
    「何が?」
    「えっと……その、なんていうんですかね」
    「ふむ」
    「なんかこう、ちょっとずつですけど、雪も溶けてきてるじゃないですか」
    「そうだな」
    「だから春って感じだなって」
    「まぁ、もうすぐ三月だし」
    「はい」
    「それがどうかしたのか」
    「いえ別にどうってこともないです」
    「そうか」
    「そうなんですよ」
    「じゃあそろそろ行くぞ」
    「了解です」
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    2022/01/02 15:34:30

    AIノベリスト9

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