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    『デッサンの基礎を学びましょう』
    美術の授業で初めて見た石膏像は、あまりにも醜かった……
    「うっぎゃああぁぁ!?」
    飛び起きた瞬間、全身から冷や汗が流れ出したような気がしたけど、よく考えたらそれは気のせいではなかったみたいだなーっと、寝起き直後のぼんやりとした頭で思ったり思わなかったりしてみるのですが、ここはどこでしょう?少なくとも見覚えのある天井ではないのですよ?そもそも何時なんでしょうか?あと寒いです!えーと、昨日は……あれ、思い出せません!?記憶喪失ですか私っ!!でも身体の方は普通ですね、うん大丈夫なのです!ではまず状況確認をしましょうか、私は誰なのか……いえ名前ぐらいは憶えてますよね、一応名前は『綾瀬』というらしいのですよ、それで年齢的には十五歳で高校入学を控えた中学三年生、そして現在住んでいる場所はアパートの一室っぽいですね、窓の外を見るとベランダが見えますしカーテンも閉まってないので間違いないはずです、つまりここが自分の部屋であると仮定します!まぁベッド脇にある棚の上に置いてある目覚まし時計を見たところ、まだ朝の五時半だったのですが、とりあえずシャワーを浴びて着替えたらまた考えればいいと思います!しかし朝ご飯どうしましょうかね、この時間に起きている人が他にいないので自分で作ることになりそうですが、冷蔵庫の中を確認してから考えるとしましょうか、何かあったかなーと思いながらドアを開けると、そこには何故か見知らぬ男性が立っていて、目が合いました……うぅ~ん、これはどういうことなのでしょうか?取り合えず聞いてみるべきですよね、挨拶は基本中の基本だと教えられてきましたし、知らない人相手でもきちんと礼儀正しくしなければいけませんよ!
    「おはようございます!」
    「ああ、おはようさん」
    私の元気一杯の挨拶に対して男性は少し眠そうに答えてくれました、ちなみに返事をしてくれた声はちょっと高めですけど、落ち着いていて優しい感じの声でした、ただやっぱり寝起きっぽいというか、まだ半分くらい夢の中に居るような雰囲気だったので、もう一度声を掛けると今度はちゃんと答えてくれたんですけど、どうにも覇気のない声で、大丈夫かなこの人?と思いながら男性の様子を窺っていると、そこでやっと私の方に顔を向けたのですが、目の下に隈が出来ていて凄く疲れた顔をしていて、一瞬幽霊でも見ているんじゃないかと思ってしまったんですよね、だって何だかさっきまで徹夜でゲームをやっていた後みたいな、そんな印象を受けたもので……
    「えっと、あの?」
    「んー、ああ、すみません、ご注文は?」
    「あっ、はい、えっとですね」
    私は慌ててメニューを手に取って確認しました、するとそこには『本日のオススメ』と書かれた項目があり、そこには美味しそうなハンバーグの写真が載っていました、それを見た瞬間、思わず口の中に溜まった唾を飲み込んでしまいました……ですがその時、ふとあることに気付きました、それはこの店では注文時に店員さんに声をかけてから料理が出てくるまで時間がかかるということなのでした、どうしよう、やっぱり今日は止めておいた方が良いのかな?でもせっかくここまで来たんだしなぁ……うーん、よし!決めた、食べちゃおう!!
    「すいませぇ〜ん!!」
    「はい!」
    私が声をかけるとその人はカウンターの奥から出て来てくれました、するとその人の姿を見て私は驚きました、なんと出てきたのはその人が着ている制服と同じ制服を着ていて、しかも顔立ちもかなり似ている人だったのです、私は驚いて固まってしまいましたがその人も私を見て驚いたようで、しばらくの間お互いに見つめ合ってしまいました
    「あのぉ〜」
    「えっ!?あっごめんなさい、何ですか?」
    「今日のオススメはこれだよー!
    『恋する少女』!」
    「……なんですかそれ?」
    「この絵のタイトル!どう思う!?」
    そう言って美術サークルの先輩に見せられた一枚の絵を見て、愕然としたと同時に納得してしまったからかもしれない
    「タイトルは『ただの女の子』だよ!」
    「……え?」
    「これ、あなただよね?美術大学のモデルさんだって噂になってたけど」
    「……うん?」
    授業中のことだったと思う、ふと気が付くと、目の前にいた同級生が一枚の写真を差し出していたのだっけか――
    「ねえ、どうなの?これって何?」
    差し出されたのは、見覚えのないモノクロの画像だった、いつの間に撮ったのだろう……という疑問よりも先に、「ああ、これは」と反射的に口を突いて出た言葉があったのを覚えている「昔描いた、わたしの絵だよ」
    自分でも意外なほど、その時の衝撃は大きかったらしい……というのは後から聞いた話だけれど、とにかくその日、いつもと同じように美術準備室に顔を出したはずの茅野きさらは、次の日から学校へ来なくなったのである――
    ◆◆◆
    「……なんていうか、普通」
    「なんだよそれぇーっ!?」
    きさらの話を聞いた後、最初に出た感想がこれだったのだが、どうにも納得できない様子で詰め寄られる羽目になった(ちなみに今は放課後である)
    「だってさぁ、お前らみんな絵上手すぎない?才能あるじゃん?」
    美術大学に入って三年目、たまたまできた友達が、ある日突然そんなことを言い出したことがあったっけ――なんて思い出したけど、それがなんなのかよくわからないまま、ただ寂しい気持ちになっただけだったから忘れることにした――けど、たぶんそれは間違いだと思ったのは、その時からだと思います……はい……
    「俺の絵なんか誰も見てくれないんだよなー」とか言いながら、実はすごい努力をしてる人がいるんだろうなって思うことはありますけど、でもやっぱり私も、周りの子みたいになりたいって思っちゃうんです……ごめんなさい……みたいなことを書きました、はい(*'ω'*)! そんな感じでいろいろあって、今は普通に会社員やってます☆ 趣味は絵を描くことです♪……え? この話じゃない? あはは~、ですよね~……すいません……。
    まぁそういうわけでして、私は今絶賛スランプ中なのでございますですハイ……(́Д;|||)!!あああああああ!!!!……はい、ごめんなさい嘘吐いてました(>_<)ゞ本当は趣味どころか仕事が忙しくて全然絵を描いてないだけデスガ何か!?ちくしょうぉおお!! 何だあのクソ上司は!!
    「君が頑張っているのはわかるんだけどねぇ~……」って何だよ!!! 人の頑張りを見抜く目だけはあるくせに口を開くとその辺のおっさんと同じレベルに落ちぶれやがってぇええええええ!!! 私がいつどこで何をどう頑張ったって言うんだよボケェエエエエエエッッ!!!!…………失礼しました、つい本音が……でも私だって好きで働いてんじゃねえんだぞゴラァアアッ!!!!……はっ、いけない、また熱くなり過ぎてしまったようだ……。
    いかんな、最近はちょっとしたことですぐイラっとしてしまう……。これはよくない傾向だな……と自覚しながらも、それを止められずにいたある日のこと、たまたま目にしたネットニュースを見て衝撃を受けたのである……それは!……「お腹まわりのお肉をスッキリさせる方法」という記事であった……ふむぅ~(←興味津々)……なんだろう?
    dzgtHO9zO1U6mPe Link Message Mute
    2022/01/06 19:38:16

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