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    ある夜ふっと気がついたらこんな姿になってしまっていたのだから仕方がないではないか!……などと己の境遇を説明してみたところでどうしようもないので俺は俺だと名乗りを上げることにしたのだぞ、我思う故に汝は我らしと宣うとは良くいったものだ!」
    「ちょっと意味がわかんねえよ! というかさっきまで寝てただろお前!」
    そう叫びつつ椅子から立ち上がるのは一人の青年だ 名は佐藤良輔 歳は25歳ほど、やや線が細いのと若干眠そうな目をしている以外は取り立てて特徴もない
    「失礼なことを言うでない! 俺はいついかなる時も真面目なのだ! ただいつも眠たいだけだ! ともかく話を戻すぞ」………….ともかく俺の名前は山田太郎だ…… 身長体重は184cm76kgの筋肉質だ、顔だってそこそこイケてるはずだ 髪は金髪にしてみた、ヤンキーっぽいがまぁ悪くないだろう
    「うむ我ながらカッコいい名前だ!」
    ちなみに両親から貰った大事な名前を気に入ってるのは嘘ではない 両親が離婚しなければこの名前で生きていける予定だったのだ 離婚した両親はお互い好き同士だったので別れたくないと言ったらしい そこで母は頑張って父を説得しようとしたが、頑固だった父が納得せず離婚に至った その時はまだ6歳の子供には親の喧嘩など耐えられなかったのか、
    「どうして僕はお父さんとお母さんの子供なのに違うの?お父さんも僕と同じなら良かったのにね、きっとそうだよそうじゃなかったらなんでお父さんなんか産まれてきたんだよ!」
    などと泣き叫び母さんは必死になって宥めてくれたが、幼い心に堪えきれず部屋で暴れまくった記憶はある そんなこともあり今は母方の親戚の家に世話になっており高校受験の為にこうして一人暮らししているわけだが 中学までは仲の良いクラスメイトに恵まれ楽しく過ごしていた まぁ色々あったがそれももう過ぎたことだ 今俺の手元には一枚の写真が握られている…… そこには小学生くらいだろうと思われる俺と黒髪ロングヘアーの美少女が写っていた 俺はこの時既に彼女に恋していたし、今も彼女が好きだ"また会えるよ"なんて言葉を残し去って行ったくせにこんなものを送ってくるあたりアイツは最低だ、大嫌いだ……そう思っていたのに……
    『久しぶリ 元気にしてル?』
    『会いたい』
    あの日から1年程が経った今でもまだ夢なんじゃないかって思うことが度々ある、それほどまでに彼女は突然だったのだ、いつも通り自室で勉強をしている時だった "ピンポーン♪︎" 誰だよこんな時間にと思いつつ玄関に向かいドアを開けると立っていたのは大きなスーツケースを引きづる白雪姫のような女の子が居て、目が合った瞬間涙を浮かべながら微笑みかけられたその瞬間心臓を鷲掴みにされたような感覚に襲われ言葉を失った、そして……
    『ただいま!』……これが俺と七葉が初めて出会った時の話だ、あれから俺は大学に行き一人暮らしを始めてからもう2年目になった訳だが、今思い返してみてもこの出会いは一生忘れることは無いだろうと思うほど鮮烈に残っている、だってそうだろう?今まで生きてきて異性に対してそんなことを思った事なんてなかったし……むしろ嫌いと言ってもいいほどだったのだから……それがまさかあんな風に思ってしまうとはなぁ……本当に不思議な感覚だよな……こんな感情になるもんなのかね?普通……まあでも、それもまた1つの縁って事で良い経験をしたと思っておくとしようかね
    dzgtHO9zO1U6mPe Link Message Mute
    2022/01/14 8:57:15

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