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    そこは大きな建物の中で 天井は高く、床も壁もすべてが白く塗られていた、部屋の中心にある円卓以外は何もなかった テーブルの上には大きな地図があり 何人かの男女がその周りに座っていた……その中には少女の姿もあった……彼女が何を言っているのかまでは聞こえないけど……他の人たちと一緒に何かを話しているのは間違いないだろう……しかしその言葉の意味までを理解することはできなかった……おそらく外国語なのではと思ったのだ……なぜなら自分が普段使っている公用語とは発音が少し違っていたからだ だが、意味なら何とか理解することができた……というより、なぜか頭の中にすっと入ってきて理解できると言った方が正確かもしれない……少なくとも聞いたことのある単語がいくつか混ざっていそうだったのでその辺りから推測したというのが本当のところだ……しかし、やはり知らない国の話だからだろうか、それとも自分の知識が及ばない領域の話だからなのだろうか……不思議とそこに恐怖感のようなものはなかった それよりも不思議な感覚を覚えた……まるで物語の世界に入ってしまったかのようなそんな感覚なのだ もちろんこれは実際に起こってしまった現実であって、自分は今、非現実的な世界に巻き込まれてしまっているのだということはわかっているのだが どうにも頭が上手く働いてくれない……それにしてもこの場所は何だろう……どこか外国のお城の中のような気もするが…… 少女はふぅーっと大きく息をつくとゆっくりと顔を上げた…………彼女は目の前の人物をまじまじと見つめると首を捻った 確かに見覚えのある人物なのだが何せ初めて会う人のはずなのに初めて会った気がしないのだ……だがこんな特徴的な顔をしている人物がいれば絶対に忘れないと思うのだが
    (あれ?ちょっと待って?)
    はっとして両手を見ると先ほどまで着けていた手袋がなくなっており素手で触っていたため驚いて慌てて服を確認するものの特に異常はなく着ているドレスに傷などもない……ほっとすると共に疑問に思ったが今はそれよりも考えなければならない事があるはずだと思い直す そもそも今の状況は一体どういう事なのか つい数分前まで自分は日本の自宅で就寝していたはずである、それなのに気が付いたら真っ白な空間にいた上に知らない女性が自分を抱き抱えながら泣いていた…… 自分の身に一体何が起こったのかまるで分からない……ただ一つ分かることは自分が寝ているベッドの隣にある大きな鏡台からどう見ても日本人じゃない白人女性が現れているという現実だけである だが不思議な事に彼女が浮いているわけではなく地面に足を付けて立っているにもかかわらず何故か足元だけは見えなかった……
    (これってやっぱり異世界転移的なあれかな!?ラノベだと神様出てきて色々説明してくれてチート貰えるんだよなぁ)ただそんな事を考えられるくらい余裕はあるのだがどうしても不安の方が勝ってしまい寝つけずに居りましたが、ふと横になって目をつむるといつの間にかまどろんでしまった様で御座いましたね
    「……うっ……んぅ~あぁ……」
    窓の方から聞こえてくる朝の雀さん達の声と窓から射し込んでくる朝日を感じ取りゆっくりと瞼を開くのですが視界に入る光景はまだ薄暗い物です……ですがどうにもまだ眠気が強く頭が起きていないのか思考能力が低下している為でしょうか妙に落ち着かない気分になってしまい布団の中でもぞもぞしていたら隣から視線を感じた気がして其方に顔を向けるのですけれどそこには誰も居らず少しホッとして小さく溜め息
    dzgtHO9zO1U6mPe Link Message Mute
    2022/01/14 9:03:53

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