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    【旅アンソロ「anywhere」】Neon Ocean, Concrete Wilderness逃げようとしていたわけではなかったのだ。いずれ来る終わりのために言い訳を用意するとしたら、そんなところだ。
    昨夜の雨がハイウェイのひび割れたアスファルトを染めている。立ち寄ったガススタンドでは何台かの大型トラックが先客として居座り、その轍の黒さが未だ雨雲の近いことをイデアに教えた。併設のダイナーでミルクと砂糖の入ったコーヒーを購い、給油機にもたれかかってタブレットを取り出す。ずらりと並ぶ新着通知の、そのほとんどが学園もしくは実習先の関係者だった。インターン先の人々はイデアにとってそれなりに好ましかったので、実習の終了と卒業との間のささやかな休暇に姿をくらませた学生を巡って彼らが迷惑をこうむることについて痛む心がないではない。しかし十九年の人生において一度たりとも善人の自覚を抱いたことのないイデアであるからして、やはりその痛痒が深い苦悩を伴うことはなかった。溜息一回分の逡巡ののちに彼らからのメールを削除し、給油を終えたマジカルホイールにまたがる。ハイウェイの先には、巨大で強欲なビル群が見え始めていた。
    果てしなく続くやに思われた荒野は、しかし最後の百マイルの内に凄まじい急速さをもって大都会へと変貌する。人の営みの縮図を見るようであった。潮の匂いが微かに漂い始める頃、マジカルホイールが高い声を上げる。
    「連続走行時間が三時間を超過しました。……兄さん、そろそろ休憩したら?」
    「うーん……到着まであとどんくらい?」
    「少々お待ちください……目的地まで残りおよそ八十マイルです」
    「ありがと。もうちょっとだし、このまま行くよ。退屈させてごめんね、オルト」
    ううん、気にしないで! オルトと呼ばれた一人乗りのマジカルホイール――正確には、それに接続されたAIは快活に応答する。僕こそごめんね、高精度なナビゲーションができなくて。
    「オルトが謝ることないよ、メモリが小さいんだから無理しないで。落ち着いたらさ、もっとマシなギアに移ろうね」
    「うん! 知らない街で新規データが収集できるの、僕とっても楽しみだな!」
    次第に州間道路を走る車は増え、その街に続く橋を前にしてとうとう長大な渋滞が形作られる。一人旅の高揚とセンチメンタリズムは飛び交うクラクションと誰かが携帯電話に向かって怒鳴る声とに塗り潰され、入れ替わるようにして例えようのない疲労が襲いかかってきた。ちょっとしたバカンスだよ。口の中で呟いて、白っぽい太陽に焼かれた目を細め雲を戴く摩天楼を睨みつける。街はもうすぐそこだった。
    今朝モーテルを出立してから橋のたもとを望むまでにおよそ四時間。それとほぼ同じだけの時間をかけて、ようやくその街の土をイデアは踏んだ。土と言っても目に見えるのは道路脇の植栽枡ばかりで、街のほとんどはグレーと銀色に覆われている。人出は凄まじく、フェスティバルでもあるのかと辺りを見回しそうになるがきっとこれがこの街の日常なのだろう。信号待ちの交差点で、前を走るタクシーの窓からスマートフォンを構えた腕がにょっきりと生え写真を撮っていた。そのレンズの仰ぐ先を見上げれば、巨大なタワーがそびえ立っている。
    安宿(と言っても、この街でなければそれなりに贅沢のできる部屋賃だ)にチェックインを済ませ、オルトをタブレットに移してしまえば、乗ってきたマジカルホイールはお役御免である。適当に中古モーターショップを検索し、最も近い店へと足を向けた。
    「代金はキャッシュで? それとも振り込みがいいかい」
    「あ、き、キャッシュで……」
    慌てて財布をまさぐり始めたイデアに、店主はにっかりと笑ってみせる。
    「オーケー、すぐ用意しよう。話が早くて驚いてる? 実際多いんだよそういう子。この街じゃみんな華々しく見えるだろうが、んなこたないんだ。口座も間に合わんよそ者も訳あり者もみんな寄り集まってるのさ、この場所は」
    走行距離六万マイルのマジカルホイールは二束三文にしかならなかったものの、当座を凌ぐにはこと足りるものと思われた。受け取った金をポケットにねじこみ、二本の脚で外に出る。もとより中古屋の隅で埃を被っていたところに、最低限の整備を施しただけの代物だ。共にした数日に渡る旅も、手放すことへの感傷を呼び起こすには至らなかった。同時に、かつて手ずから整備と改造を繰り返した機体をまなかいに思い出す。学園で過ごした三年間手塩にかけたそれは、しかし愛車と呼ぶに足るほど走ることもなく、四年進級の折に後輩へと譲り渡してしまった。名残惜しさを感じる間もなく、かのハーツラビュルの後輩の威勢の良い謝辞に気圧されてしまったことを覚えている。ちょうど一週間ほど前、その彼からのメッセージを受信していた。ツーリング来たっす、と添えられた写真では彼がポムフィオーレの同級生と共に海を望む展望台で笑っていて、思いもよらぬ組み合わせに少しだけ仰天したものだ。己が心を砕いたものが見知った人間に引き継がれてゆくことはイデアにとって初めての経験であったが、それは彼に不思議な満足感をもたらした。ゆかりなき大都会にあって、己自身の物語はかえってその横糸の手触りまでも鮮明に感じ取れるかに思われた。
    長く世界の中心にあった街は、しかしそれ故インフラの老朽化に頭を痛めているらしい。排水機能の不足がいたるところに生み出した水溜まりを慎重に避けて歩きながら、今後を思案しため息をつく。マシンを手放してしまうと、途端に覚束ないような、それでいてしっくりくるような感覚に襲われた。その正体を探ろうと立ち止まり、ぼんやりと足元を眺める。泥のこびりついた爪先に目を凝らしている内に、イデアは一つの結論に至った。あまりに身に馴染みすぎた息苦しさは、己をどこまででも運ぶ乗り物の存在とはどうしようもなく相容れないのだった。
    すべきことは何もなかった。五番街に足を伸ばし、小さな犬を連れた有閑夫人でも探そうか? 一瞬の想像ののち、イデアは身震いと共に失笑する。どうしたって自分にカウボーイハットは似合うまいし、余命僅かな世話焼き男に出会ったって共に南方を目指しはしないだろう。弟を除いて、長旅の道連れにしたいと思う人物は一人しかいなかった。けれど彼の歩みは早すぎて、きっと自分には追い付けない。いずれにせよ瞼の裏をちらつくその青年とて、他の一切とともに捨て去ってきたところであった。
    人のまばらな昼下がりの地下鉄に揺られ、改札を抜けて階段を上がればそこはもう街の中心だ。軽くなった身でセントラルタワーを仰ぐ。数多のビルのそびえるこの街にあってその塔は一際高く、新鮮な陽光を浴びて輝いていた。先端は大気中に残留する水蒸気のために淡く霞み、遠くない過去そこに雨雲のいたことが知れた。
    「さてさて、これからどうしますかな」
    口に出してみると、その言葉は炭酸の弾けるが如き刺激と共にイデアの全身へと染み渡って行った。眩暈をきたすほどの自由が体を包み、上昇気流を巻き起こして空へと追い立てる。しぶとくかかとをねぶる無力な安寧への未練を振り切ろうと踏み出した足は、知らずその塔へと向かっていた。
    塔はイデアの目に世界の中心として映っていた。あらゆる事物を呑みこむ巨大な同心円状の渦の中心である。窮屈な螺旋階段で見知らぬ人に前後を挟まれ後悔の波に身を任せようとしている間にも、その直感は確固として彼の中に存在していた。しかし果たして、長いエレベーターを乗り継いだ先で早々に彼は考えを改めることになる。地上百階から見下ろすアスファルト敷きの地面では無数の人々が盛んに往来し、一人としてこちらに気を留める者はいないように思われた。世界で最も高いビルの座すら既に明け渡したこの建物に、今なお特別なイメージを仮託する者は最早絶滅してしまったのかもしれない。
    不思議なことに、幼く素朴な信仰が打ち砕かれたにもかかわらずイデアは落胆を覚えなかった。足下に向けていた顔を上げ、遠く雲の先へと視線を投げる。数十分前貴婦人の結い髪さながらに塔が戴いていた霧はいずくへか去っていた。太陽は近く、首筋の焼かれる感じがする。林立するビル群はどこまでも続き、その終端を望むことをイデアに許さなかった。見はるかす景色に存在するであろう数百万の人間のうち、誰一人として今己のここにいることを知らないのだと想像して、彼は満足の内に下りエレベーターへと爪先を向けた。
     * * *
    それからしばらくの間は、あてもなく街をぶらついて過ごした。コンクリートとアスファルトから成る荒野のざらつきはイデアの肌を鋭敏にし、己の境界をくっきりと浮かび上がらせる。はじめは心地よかった皮膚表面のセンシティヴな感覚は、しかしながら次第に想像上の炎症をきたすようになり、いつしか何者かによる慰撫を求めるようになった。つまるところ、いささか認めがたくはあったものの、イデアは寂しさを感じるようになっていた。
    一度だけ手紙を書いてしまったのも、そのためであったろうか。その日は偶然ボールペンのインクが切れ、文具店に立ち寄ったところレジ脇に一枚だけポストカードが陳列されていた。毎日のように見上げているセントラルタワーの写真が印刷されたそれはいかにも陳腐であり、判断能力を失した旅行者をてらうのに十分適しているものと思われたのだ。

    〝ハイ、元気してる? 僕から手紙が来てきっと君は驚いてるだろうけど、一番びっくりしてるのは多分僕だ。やってみて分かったけどやっぱりアナログはクソ。これから大量に誤字脱字する予定だけど、頼むから怒らないでよね。それでまあ、僕はこの街に来てる。誰も僕に興味がないのってすごく新鮮。表の写真見た? 毎日このタワー眺めて歩いてるけど、タワー氏の方は僕のことなんて知ったことじゃないって顔してる。でもまあそりゃそうだ、ものすごい人口が毎日自分の足元通って行くんだから、いちいち気にしていられないよね。ああ、何言ってるんだろう。とにかく僕は案外楽しくやってるよ。今はホテル暮らしだけど、そろそろ住処を探そうか考えてるところ。そっちは今頃インターンかな。頑張って、応援してる。それじゃ〟

    買ったばかりのボールペンで一息に書き上げ、少し迷って滞在先の名を添えると気が変わる前にポストへ放り込む。自身がかくも合理性を欠いた行動を取りうることにイデアは驚き、僅かに面白がってもいた。愚かな旅行者に己をなぞらえた身勝手な独白は、自由に苛まれる彼の孤独を毀損することで迷子の子供のような心をかすかに安らげた。
    ***
    滞在十五日目の夕刻、通りすがりにふと、ホテルの入口が騒がしいことに気付いた。フロント係が忌々し気にコンピューターのキーボードを叩いている。旧式のノート型端末は疲れうなだれる予約客を前に、突如としてボイコットを始めたのであるらしかった。
    それをしてしまったのはオルトの気遣わし気な声に背を押されたためであったかもしれず、あるいはいつかの寮生たちの姿が思い出されたためであったかもしれない。カウンターにそっと近寄って行ったイデアは唾を飲みこむと、乾いて張り付いたようになる喉を無理矢理こじ開けて小さく声をかけた。
    「えっと……そ、それ、多分僕直せるから、見せて」
    驚き戸惑うフロント係とのささやかな押し問答の末、存外あっさりとコンピューターは明け渡される。あと会話一往復してたら諦めてたな。心中でひとりごち、二、三の点を確認したのちイデアは弟の名を呼んだ。なあに、兄さん。携えていたタブレットが快活に答える。
    「ハードディスクが読み込めなくなってる……データが死んだわけじゃないと思うから、ちょっとそっちに繋ぐね」
    「任せて! 強制的にデータを移行すればいいんだね」
    訝し気な周囲の視線を避けるようにしてリュックサックをまさぐり、背を丸めながら取り出した工具でコンピューターの裏蓋を開ける。ケーブルを繋いで暫くすると、少年の声が読み込みの完了を告げた。
    「予約名簿を参照します。音声入力モードに切替。名前を入力してください」
    「あ、ああ……トマ・ルーですが」
    「予約を確認しました。本日から二泊三日、二〇三号室です。宿泊料金は収納済です……だって!」
    はたと我に返ったらしいスタッフが慌てて礼を言う。曖昧に相槌を打ち自室へ引き上げようとしたイデアの、その丸めた背を呼び止めたのは今しがた脇で目を円くしていたトマ・ルーであった。
    「やあ、君、すごいね。こういうの得意なの」
    茶色い目をしたその人はイデアの知る誰とも似ない面貌を持っていたが、強いて言うなればスカラビア寮のあの後輩とルーツを近しくしているのかもしれない。比較的長身であるイデアより更に四インチ程も上背があり、そこから見下ろす眼光は今は疲労に濁っているものの、常ならば見知らぬ道をゆく犬のごとき好奇心に輝いていることが窺われた。
    はあ、まあ。目の前でまさにその得意ぶりを披露してしまった以上、言い逃れは難しい。ルーは一人満足げに頷くと、手提げ鞄から取り出したフォルダをかき回し始めた。ちらりと一瞥しただけでもその乱雑さは容易に見て取れ、闊達な印象は一層強まる。
    「ああ、あったあった。私明日からこの学会に出ることになっているんです。よかったら見に来ると、何か君の興味を引くものがあるかもしれません」
    ルーに手渡された折り目だらけのチラシには情報工学会の文字が掲げられていて、図書館で黴臭い文献を眺める生活に倦み始めたイデアの目には確かに魅力的に映った。更に、いい加減どこかのラボでオルトのギアを整備する手立てを講じねばなるまいと頭を痛めていたところであり、その上財布に収めたメトロカードは三日の有効期間を残している。イデアは自身に吝嗇の習い性があると思ってはいなかったため、この思考が己の内からするりと現れた事には驚嘆を覚えずにいられなかった。片手をポケットに入れ、小さな革財布を指先で撫でる。今湧き上がった守銭奴的発想はあからさまに一人の少年から感染したものであり、その不具合を是正する術も、すべきであるか否かすら今のイデアには判じ得なかった。
    「まあ、気が向いたら行くよ。あ、それから、今日はオルト……あ、えっと」
    「構わないよ、兄さん!」
    「ん、ありがと……そのタブレット、貸してあげてもいいけど、今から電器屋行ってでもパソコン買い換えなよ……た方が、いい、です。基盤ちょっと歪んでたし、ディスクもいつ変質してもおかしくない……し、お、OSもサポート、切れてるでしょ? さもなきゃ紙とペンに戻ることっすな、ッヒヒ」
    小さく畳んだチラシを尻のポケットに押し込み、浅い会釈と共に今度こそ部屋へと逃げ帰る。コンビニエンスストアのレジを除いて、オルト以外と話すのはもう10日ぶりにもなる。リュックサックの中で潰れていたペットボトルを呷り、からからに乾いた喉に一命をとりとめさせる。ベッドへ仰向けに倒れ込むと、先程のチラシが尻の下で存在をささやかに主張していた。
    ***
    やあ、君、昨日の人! 翌朝、背を丸めて客室を出てきたイデアに快活な声が投げかけられた。心底聞こえないふりをしたいところであったものの、オルトを預けている以上はそうも行かない。しぶしぶカウンターに足を向け、満面の笑みを浮かべるフロント係に相対する。背後に新しいパーソナルコンピューターの梱包材の散乱しているのが見て取れた。
    「本当にすごいね、このオルトと言うのは。私の代わりにここに立っててほしいくらいだ、そしたら私は裏でさぼっていられるしね。いや冗談だよ。彼のお陰で新しいパソコンもどうにか使えるようになったし、いやしかし新しいのはすごいね。今まで石ころと棒でドラゴンと戦ってたってのがよく分かったよ。いやとにかく、本当にありがとう。ああでも、予約名簿のことはくれぐれも秘密にしておいてくれよ、流出などあってはレビューがどうなるか」
    「大丈夫、もう削除したよ! それでね兄さん、もし兄さんさえよければ、今日はここでお客さんとお話をしていてもいいかな? 色々なところから来る人と話すのはとても楽しいし、コンピューターもまだ……」
    「ああうん、いいよ。サポートしてあげて」
    「今日は昨日の人が言ってた会に行くのかい? 市立大学ならMラインだよ、紺色の」
    タブレット姿のオルトに笑いかけ、フロント係に小声の挨拶をくれるとチラシに記された住所へと地下鉄を乗り継ぐ。銀行やオフィスビルに囲まれ、厳めしく往来を睨みつけている石造りの建造物が昨日長身の学者に示された会場である。行き交う人間たちを圧倒せんとする佇まいからは、何故かヴィル・シェーンハイトを思い出した。
    インターン期間中に訪れたいくつかの大学と同じように、誰に見とがめられるでもなく講義室へと辿り着く。派手な髪を魔法で隠してしまえば、安物のTシャツにジーンズ姿でいかにも学生然としたイデアに目を留める人間はいないらしかった。街に来てからの二週間で、そのことに彼はすっかり慣れてしまっていた。
    この街は常にうねり変化する流体である。海流が循環するがごときとめどなさでビルボードの人々は移り変わり、技術と文明は過去の否定を繰り返す。世界の中心であるこの街はしかしそれ自身の中心を持たない。同心円状をなさない都会のウィルダネスにおいて、全ての点は無軌道に散布しここでは誰もがよそ者であった。それが、イデアにはこの上なく心地良いことと感じられる。
    自身でも思いがけずリラックスして発表を聞き、驚くべきことに二、三質問さえもして、十分な満足の内にイデアは学会聴講を終えた。未だ論文にもまとまらない最新の研究を知ることは、荒削りの感こそあれ大変興味深いものだった。
    柄にもなく活動的に過ごしたために、柄にもなく腹が減る。夕食はタコチップとチェリーコーラとで豪遊かとほくそ笑みつつ大学エントランスの石段を降りようとしたところで、しかしイデアは己のささやかな計画が粉々に打ち砕かれたことをたちまちに悟った。両足が凍りつく。スーツ姿の人々の雑踏に背を向けて、彼がそこに立っていた。
    鶏肉 Link Message Mute
    2022/07/11 23:46:23

    【旅アンソロ「anywhere」】Neon Ocean, Concrete Wilderness

    #二次創作 #BL #イデアズ #ツイステッドワンダーランド #サンプル #寄稿
    告知Twitter→@idiaz_anywhere
    サンプル及び詳細→https://www.pixiv.net/artworks/96305393
    (主催のぼたもちさんのページです)

    旅アンソロ、もとい“旅”をテーマにしたイデアズアンソロジー「anywhere」に参加させていただきました!素晴らしいテーマと素晴らしい執筆陣のアンソロで、恐縮しきりではありますが参加者としてそしていち読者としてとても楽しみです。
    このページは鶏肉個人分のサンプルです。都会を彷徨するイデアと追いかけてきたアズールが、都会の自由と孤独、広い世界にいることの希望と不安、そんな中でも存在しあるいは新たに生まれる軛ないし絆について思い巡らせ、どこにも行けないことを恐れることをやめるお話です。
    イデアくんが自主的に出奔する程度には衝動的かつ外向的で、名ありの親切なモブと爽やかな親交を結びます。またオルトくんが終始タブレットないしバイクの姿です。

    発行:2022年2月20日「Beckon of the Mirror 9」@東京ビッグサイト
    主催:ぼたもちさん(Twitter:@botamochi119)
    仕様及び価格:全年齢/A5/400P/3,000円(会場価格)

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